過去の特集記事より、グリチルリチン酸(4)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                           
今日は昨日の続きです。
         
         
●アトピー性皮膚炎にとって危険な成分「グリチルリチン酸」
(あとぴナビ 掲載記事より)
          
◆コラム 化粧品を医薬部外品として承認を受けるには?
      
「医薬部外品」というと、一般の人はその言葉から、「医薬品に近いもの」という認識を抱く人が多いようです。
しかし、膨大な臨床データを元に審査を受ける医薬品とは違い、医薬部外品の場合は、過去に実績がある「成分」を含有させることで、比較的、簡単に承認を受けることができます。
その成分の代表的なものが「グリチルリチン酸」です。
確かに、グリチルリチン酸は、抗炎症作用を有していますので、グリチルリチン酸を一定量以上、配合することで、その商品自体が、抗炎症作用を有する医薬部外品として承認を受けられるわけです。
しかし、逆に考えると、グリチルリチン酸を一定量以上、配合しているということであれば、炎症を抑える効果は高ければ高いほど、副作用のリスクも同様に高まる、ということです。
また、医薬部外品の承認を受けると、化粧品では求められている全成分表示の義務もなくなり、敏感肌の方が敬遠する香料や防腐剤、着色料などを表示せずに配合することができるようになります。
医薬部外品を使用する際には、必ず、販売メーカーに、全成分を尋ねてみましょう。販売メーカーが教えてくれない場合、表示することで消費者に「マイナスイメージ」を与える成分が含有されているため、医薬部外品の承認を受けている、というケースがありますので、十分に注意しましょう。
         
●グリチルリチン酸の副作用とは?
         
グリチルリチン酸が、アトピー性皮膚炎に「効いた」場合の作用機序は、「抗炎症作用」によります。
つまり、免疫が抑制されたことで、炎症を抑え、その結果、皮膚の赤みや痒みが緩和されることになります。
この作用機序は、ステロイド剤の作用機序と全く同一であり、「効果が得られた」際のリスク、つまり副作用も、ステロイド剤の副作用とほぼ同一となります。
もちろん、ステロイド剤による薬理作用とグリチルリチン酸の薬理作用が全て同一ではありませんので、ステロイド剤の連用により生じる副作用と全く同一というわけではありません。
しかし、ステロイド剤の副作用で最もやっかいといえる「リバウンド症状」については、同様の症状が現れることがあります。

皮膚の黒ずみ、体液の流出、痒みの増大など、皮膚表面で現れる症状は、使用期間に比例して、その発現するリスクも増えてきます。

もっとも、グリチルリチン酸はステロイド剤ほど強い抗炎症作用は有していませんので、リバウンド症状が現れるリスクは、ステロイド剤ほど高くはありません。
しかし、いったん、副作用が現れた場合、免疫抑制作用による感染症なども絡んでくることから、その後の症状の経緯は、ステロイド剤によるリバウンドと大きな差異は見られないことが多いようです。
特に、最近は、グリチルリチン酸が高濃度であることを「売り」にした化粧品も多く発売されているようですので、使用する側は、そういったリスクも十分に承知しておく方がよいでしょう。
         
         
明日は、グリチルリチン酸の実際の影響について見ていきましょう。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

グリチルリチン酸の副作用とは強いものではないし、必ず見られる、というものでもない。
ステロイド剤と比べると、炎症を抑える効果も弱いし、その分副作用が見られることも少ない、ということじゃ。
ただ、逆にえば、グリチルリチン酸の入ったものを使用して、症状が良くなった場合には、効果があった=副作用も現れやすい、ということを気を付けた方が良いかもしれんの。