過去の特集記事より、グリチルリチン酸(3)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                        
今日は昨日の続きです。
         
         
●アトピー性皮膚炎にとって危険な成分「グリチルリチン酸」
(あとぴナビ 掲載記事より)
          
先の説明の中でも述べたように、糖質代謝ホルモンと塩類代謝ホルモンの働きは、それぞれの働きの強弱の差はあっても、ほぼ同じ働きを持っています。
アトピー性皮膚炎に使われる薬剤、ステロイド剤に含有する「糖質コルチコイド」は医薬品の成分ですので、医薬品の許可を受けていない化粧品に含有することは許されていません。
しかし、グリチルリチン酸は、ステロイド剤ほど強くはなくても、ステロイド剤と同じ免疫を抑制することで有効となる抗炎症作用を有しているにも関わらず、化粧品の成分として使用することが許されています。
       
なぜ、グリチルリチン酸が、アトピー性皮膚炎の症状に有効で、同時にアトピー性皮膚炎の人にとって危険なのかというと、この「免疫を抑制する作用」に問題があるからです。
        
このグリチルリチン酸の危険性は、実は、30年以上前に厚生労働省(当時の厚生省)から通達が出ています。
       
※薬発第158号 昭和53年2月13日 厚生省薬務局長
グリチルリチン酸等を含有する医薬品の取扱いについて
        
その通達の内容によると、1日最大配合量がグリチルリチン酸として100mg以上又は甘草として2.5g以上の場合、使用上の注意に副作用などを明記するようにと書かれています。
この通達は、医薬品に対するものですが、100mgという量は0.1gということであり、1%のグリチルリチン酸が配合されている化粧品であれば、わずか10mlに過ぎません。
       
化粧品の場合、その使用頻度と使用期間は、日常的に使用するもののため、長期間にいたることがほとんどです。
上記の通達内においては、量の違いはあるにしろ、約1か月で、体内の塩類コルチコイドが過剰に分泌されるアルドステロン症と類似の症状である疑アルドステロン症が現れた、とされており、体に対する影響は確実に見られると考えられます。
         
これは、当然ともいえ、グリチルリチン酸を含有する化粧品を使用した場合、赤みが減った、痒みが減った、という効果が期待できるわけですが、効果=主作用と考えた場合、効果が得られる=副作用も受けている、ということになりますから、アトピー性皮膚炎に効けば効く化粧品ほど、その濃度が濃いとも考えられ、副作用の発現も、使用期間と使用量に比例してリスクは高まると言えます。
          
       
続きは明日にしたいと思います。

                                
おまけ★★★★大田のつぶやき

作用と副作用は表裏一体です。
効果が見られれば、それに「見合った」副作用が現れることは珍しくありません。
もちろん、副作用とは、本来目的としていない「作用」のことで、全て「悪い作用」と言うわけではありません。
薬剤の効果はしっかり把握するようにして欲しいと思います。