夏に向けた過去の医学記事より(2)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                              
今日は昨日の続きでケアの仕方について見ていきましょう。
         
       
●夏に向けてアトピーを悪化させないために知っておきたい心得
監修:木俣 肇先生
       
▼ケアの仕方
      
感染症は接触感染により発症します。感染症にかかってしまったら患部をチュビファーストやリント布などで保護し、家族やパートナー間でうつし合いをしないようにしましょう。ちなみにチュビファーストの素材は、抗菌作用に優れた「絹」です。
お風呂に入るときは、傷を悪化させないように、タオルなどでこすりすぎないようにしてください。
感染症は、人にうつす・人からうつるという以前に、自分から自分へもうつります。患部の滲出液がついた指で患部以外の肌を触って自家感染をし、症状を広げていくケースもよくあることです。なかなか治らない連鎖に陥ってしまうので、基本は「カバー」と覚えておいてください。
また、ヘルペスの場合は、ウイルスが感染源です。ウイルスは、ヒトやたんぱく質に寄生していないと生きられません。ヘルペスの菌自体は弱いもので、家具やドアノブなどに付着しても生きてはいけないのですが、人の傷口ではしっかり生き続けて悪さをします。ヘルペスは自然治癒もありえる感染症ですが、ステロイドを使っている限りは免疫力を下げ続けますから、自然治癒の能力を下げてしまうのは自明です。
なお、傷ややけどなどがなく、皮膚表面のバリア機能がしっかりしている人の場合は簡単にはうつりません。しかし、アトピーの炎症をステロイド剤で抑えている方の場合は、要注意。一見、炎症や掻きこわしがなくても、ステロイドを使っているのなら、見た目上は皮膚バリアが保たれているだけで、体内では免疫力が落ちた状態になっていますから、簡単に感染しまうことが考えられます。
感染症にかかってしまった場合は、絶対にステロイド剤やプロトピックなどの免疫抑制剤を使わないようにしましょう。
皮膚も臓器の一つ。直接触れることができる臓器です。自ら壊すことのないように大切に扱いたいものです。
         
▼感染症!? どういう医師に診てもらえばいいの?
      
これまで述べてきたような症状から「細菌感染症かも?」「どうやらヘルペスっぽい…」など、感染症が疑われる状態になったら、大きな病院の皮膚科、またはアレルギー科を受診するのがいいでしょう。
その際、「アトピーですね」と、簡単に片づけようとする医師がいるかもしれません。いつもと状態が違うことを伝え、「細菌感染症ではないですか?」「単純ヘルペス感染症ではないですか?」と、患者側から聞いてみることも必要ですし、聞けるだけの知識を持っておくことも必要です。
患者の質問や意見に耳を貸さない医師は今なおいることはいますが、そういう人に出会ってしまったらこの医師はNGだと、こちらから見切りをつけてOK。アトピーの悪化だとして、あるいは感染症であると診断したうえでもステロイド剤での治療を強要されるようなら病院を替えましょう。時間を無駄にするのはつらい話ですが…。
「では感染症の検査 ※をしましょう」など、結果それが本当にアトピーの悪化であっても、患者の気持ちに寄り添おうとする優しさを感じられる医師に診察してもらうのが、患者のストレス軽減の意味から言ってもいいことでしょう。
「単純ヘルペス感染症は粘膜にしか発症しない」「単純ヘルペス感染症は一過性のものですぐに治る」など、間違った知識を持っている医師も残念ながら存在します。ヘルペスは皮膚にも発症しますし、2年も3年も出続ける場合だってあるのです。患者側が持ち込む知識を医師が知らなかった場合、「もしかしてそうなのかな」と思ったら謙虚に調べる、まじめに勉強する、そういう医師に出会いたいものですね。
なお、感染症の治療には抗ウイルス剤、抗菌剤、消毒薬などが用いられます。これらが処方された場合、医師の指示に従って使うといいでしょう。
        
         
明日は、汗と感染症の関係についてです。

                          
おまけ★★★★西のつぶやき

感染症の治療は、薬剤が必要なことが多く、病院での受診が必要なケースがほとんどだろう。
もっとも、検査もせずに安易に抗生物質やステロイド剤を処方する病院もあるので、話をしっかり聞いてくれる病院を探して欲しいと思う。