GW前のアトピー対策(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は昨日の続きです。
汗対策について見ていきましょう。

              
2.汗対策

アトピー性皮膚炎の症状悪化の原因は、一般的に季節により異なります。
冬は乾燥、夏は汗が、その最たるものとなりますが、乾燥は皮膚のバリア機能の低下に関わり、汗は症状の悪化要因に関わることが多いものです。
つまり、汗はすでにアトピー性皮膚炎の症状が見られる場合に、より注意が必要な要因と言えるでしょう。

汗は、マラセチア真菌群が増殖するための「餌」になることで、皮膚の炎症、痒みにつながりやすくなることが広島大学の研究で明らかになっています。
アトピー性皮膚炎の方は、汗をかくことでかぶれや炎症が生じた経験を持つ方は多いと思いますが、その大きな原因が、このマラセチア菌によるものです。

元のバリア機能がしっかりしている状態であれば、炎症や痒みは一時的なもので終えることになりますが、すでに掻き壊しが見られる肌の場合、マラセチア菌による炎症は、他の感染症を誘発しやすくなります。
主には、黄色ブドウ球菌やヘルペスウイルスですが、もともとアトピー性皮膚炎の方の肌に多いとされるこれらの菌やウイルスが増殖し始めると、気温などの外的要因が後押しすることもあり、一気に感染症が広がるケースも珍しくありません。

それまでは、赤いブツブツとした炎症や掻き壊しが見られていた肌が、黒ずんで透明な体液の流出が見られるようになり、それが数日~一週間続くと、今度は黄色い体液(血液中の血漿成分)が見られるようになり、肌には「黄色いかさぶた」が見られるようになります。
ステロイド剤を多用して中断した方に良く見られる「リバウンド状態」に近い肌状態ですが、もともとステロイド剤の中断によるリバウンド症状は、感染症による悪化が中心です。

このように、汗による悪化が悪循環のきっかけになることで、強い感染症を併発して、炎症や痒みも悪化し、夜も眠れないなど日常生活にも支障をきたすことが少なくありません。
汗の対策は、気温が上昇し始めた今の時期から、早目に行うことをお勧めします。
具体的には小まめに汗を拭き取ること、上手な洗浄とスキンケアでケアすることが中心となりますが、「汗をかかないこと」は汗による悪化対策にはなっても、アトピー性皮膚炎を回復させていくためには逆効果となることもありますので注意しましょう。

明日は、飛散物質の対策です。

                             
おまけ★★★★南のつぶやき

汗は、アトピー性皮膚炎の症状に対しては、やっかいな働きをしますが、同時に、汗をかくことでお肌はスキンケアの機能を保つ働きもあります。
汗が汗腺から放出される際、汗腺の脇にある皮脂線を刺激、皮脂を分泌させ、汗と皮脂が乳化して作られるのが「皮脂膜」です。
汗をかかないと、自分の体でスキンケアを行う働きが機能していない面がありますので、上手な汗をかくこと、そして適切な汗の対処を心がけるようにしましょう。