GW前のアトピー対策(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今年は、桜の開花、黄砂の飛散時期、そして気温の上昇と、季節の進み方が例年より早い状況にあるようです。
アトピー性皮膚炎の方の対策も、そうした外的な環境要因に合わせて少し前倒しすることが求められますが、GW前に注意したいポイントについて見ていきましょう。

1.紫外線対策

春の悪化要因はいろいろとありますが、毎年、GW前から増え始めるのは、紫外線によるお肌の悪化です。
皮膚の免疫は、ランゲルハンス細胞が司令塔の役割を果たしていますが、紫外線は、このランゲルハンス細胞に影響を与えることで、皮膚の免疫力を落とします。

健常な肌の方であれば、もともとのバリア機能が健全な状態で機能しているため、一時的なランゲルハンス細胞の減少による免疫力の低下は、皮膚に対して大きなマイナス要因となることはありません。
しかし、アトピー性皮膚炎の方の場合、乾燥や掻き壊しなどによるバリア機能の低下がもともと皮膚に現れていることが多く、そこに免疫力の低下が加わると、本来なら発症しないような日和見菌による感染症の影響を受けることになります。

次の項目で述べますが、これから気温が上がる時期に、皮膚の感染症を併発すると、汗による悪化状態が感染症の悪化を進行させることで、大きくお肌の状態を落とすことになります。
また、やっかいなことに、そうした感染症からお肌を回復させるためには、皮膚の免疫力が一定以上の働きを有していないといけないのに、紫外線によっていったん低下した状態に陥った皮膚の「抵抗力」は、お肌のバリア機能が改善されない限り、大きく改善することは難しい状況です。

そして、感染症による炎症は新たな痒みを生むことで連鎖的に皮膚のバリア機能を低下させ続けることになります。
このように、この時期に、紫外線の影響を受けて感染症によるお肌の悪化状態を促進させると、そこから回復させることはなかなか容易ではなくなります。

また、紫外線の影響を受けやすいのはお肌の露出部位ですが、露出部位は乾燥による影響も同時に受けやすく、悪化スピードも速いのが特徴です。
夏になると、汗対策に重点を置くことで、紫外線による影響もある程度カバーできることが多いのですが、ちょうど紫外線が強くなり始めるこれからの時期、他の悪化要因の影響が加わることで、悪化の悪循環に陥りやすい傾向が見られます。

基本的な対策は、UVケアを行うことですが、物理的な対策も可能な範囲で(汗の影響を受けないように)行うようにして欲しいと思います。

明日は、汗対策について見ていきましょう。

                                
おまけ★★★★中田のつぶやき

UVケアは、SPF値を気にされる方が多いのですが、SPF値とはお肌が紫外線の影響を受け始める時間を遅らす数値で、1あたり約20分遅らせることができることが目安となります。
つまり、短時間であればSPF値が高い方が低いよりも性能が良い、ということではなくなります。
また、最高値とされるSPF値50では、16時間分日焼けを遅らせる機能がありますが、16時間直射日光を浴び続けることは、一般的な日常生活ではあり得ません。
値が高いと、どうしてもケミカルな処理が必要になるため、お肌への刺激も出やすくなりますので、高すぎるSPF値のUVケアアイテムは避けるようにしましょう。