猛暑の対策を早目に行いましょう(3)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
今日も昨日の続きです。
アトピー性皮膚炎の対策についてみていきましょう。

▼猛暑のアトピー対策とは?

基本的なアトピー性皮膚炎の対策は、ここ数年の真夏の対策と同じことが言えます。
「汗」「紫外線」「感染症」です。
特に、猛暑が予想されている今年の夏は「汗」への対策は入念に行うようにしましょう。
汗は、皮膚の常在菌であるマラセチア菌の餌になり、その排せつ物が皮膚の起炎物質となることで、かぶれや痒みにつながります。
一方、汗が出る際に汗腺の脇にある皮脂腺を刺激、皮脂が分泌され、汗と乳化することで作られる「皮脂膜」は、自分の体が行うスキンケアの役割を担います。
汗をかかない環境下では、皮膚の「潤い」が維持しづらくなり、長期的には乾燥から生じるバリア機能の低下、そしてアトピー性皮膚炎の悪化へとつながります。
汗はしっかりかく、そしてかいた汗はしっかり拭き取る、これがアトピー性皮膚炎の方に必要な「汗対策の基本」です。

そこに新型コロナウイルス対策を重ねて考えると、水分補給の問題が関係してきます。
今年は、外出の際、マスクの着用が求められる機会が多くなりますが、マスクを着用していると口内の湿度が保たれることで、喉の渇きに気が付きづらくなり、脱水症状、熱中症のリスクが高まることが指摘されています。

猛暑の時期は、熱中症が心配ですが、熱中症の症状と新型コロナウイルスの症状が似ている部分が多いため、緊急搬送が必要な時に、受け入れに時間がかかる恐れがあります。
新型コロナウイルスが疑われる患者の搬送がスムーズにいかない問題はこれまでも報道されていましたが、猛暑の時期、熱中症の症状がスムーズに行われないと、致命傷に至ることも考えられます。
特に今年は例年よりも猛暑になることが予想されていますので、この熱中症の治療が新型コロナウイルスの症状との類似でスピーディに行えないことによる問題が、かなり表面化してくる恐れがあります。
熱中症を防ぐためには、水分の補給、冷房の利いた部屋で過ごすことなどが求められます。特に、水分の補給は定期的にしっかり行って欲しいのですが、水分補給は同時に汗をかきやすい状態も作ります。
そして汗を頻繁にかくことは、汗によるかぶれや痒みにつながることで、アトピー性皮膚炎を悪化させる、という悪循環を生みだす恐れがあります。

アトピー性皮膚炎の方は、猛暑の熱中症対策と並行して、水分補給による過剰な汗の対策も考えておくようにしましょう。
具体的な方法としては、温泉の冷たいおしぼりなどを用意して、かいた汗を拭き取り、同時に肌をクールダウンさせておくことがお勧めです。

今年の夏は、「熱中症の対策」と「アトピー性皮膚炎の汗対策」を同時並行して行うようにしましょう。

                            
おまけ★★★★南のつぶやき

熱中症の治療がスムーズに行えないことは、かなり心配な状況を生むかもしれません。
かといって、緊急搬送の際、新型コロナウイルスの感染対策をしっかり行わないと、今度は院内感染を広げて、医療崩壊につながる恐れがあります。
今年の夏は、例年以上に、猛暑対策が求められることが予想されますので忘れないようにしましょう。