ボーっと触っているとチコちゃんに叱られる?(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は、昨日の続きです。
痒みの感覚を「上書き」するための、運動や触覚とは、どのような方法で与えればよいのかを見ていきましょう。

                 
●運動で痒みを和らげる

運動を行うことで、痒みの知覚が和らぐのですが、痒いときに運動を行うと、血管が拡張、ヒスタミンなどの影響を受けて、新たな痒みが生まれることがあります。
そこで、手先だけで行える「運動」などを行ってみると良いでしょう。
いわゆる、気持ちを集中させる行動です。
例えば、キュービックルーブや積み木崩しなどです。
子どもで、好きなアニメを見ている間は掻かないのに、コマーシャルになると掻き始める、という事例がありますが、これも「集中」することで、痒みの他の知覚が優先されているからでしょう。
なお、手先があまり器用でない方は、こうした指先の運動神経を集中させる方法は、かえってストレスになるかもしれませんので、他の方法を考えてみると良いでしょう。

                           

●触覚で痒みを和らげる

同じように、皮膚に何かを触れさせることで、痒みを和らげる、という方法もあります。
チュビファーストを利用されている方で、装着中は痒みが和らぐ、というケースは多いのですが、これはチュビファーストが保水の機能を持つことで、痒みを緩和している、ということ以外にも、チュビファーストが皮膚に触れる、という触覚が痒みを和らげている一因なのかもしれません。
ただし、皮膚が乾燥している肌状態の方は、痒みを知覚する神経線維が角質層内に侵入していますので、皮膚に何かが触れる、という刺激自体が「新しい」痒みにつながることがありますので注意しましょう。

                          
このように、感覚の優先順位を上手く利用することで、痒みをなくすまでは無理でも緩和させることには役立つかもしれません。
「痒み」とは、その痒い部位で生じているわけですが、実際に「痒い」と感じているのは皮膚ではなく「脳」です。
もしかすると、そうした「感覚」の問題を深堀することで、アトピー性皮膚炎の解決の糸口が見つかることもあるのかもしれませんね。

                         
おまけ★★★★大田のつぶやき

なお、「強い痛み」があるときには、何をしても痛みが和らぐことがないのと同じように、「強い痒み」の場合には、こうした触覚を利用した緩和は効果を期待することは難しいと言えます。
ただ、ある程度、我慢ができる痒みの場合、ちょっとした工夫を行うことで、「我慢」もしなくて良い状態にすることはできると思います。
こうした「感覚」の優先順位については、知っておくとよいかもしれませんね。