アトピーは洗った方が良い?洗わない方が良い?(4)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、今回の記事の紹介の最後となります。
                    
          
●アトピー性皮膚炎のスキンケア、洗う? 洗わない?
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▼「洗う」「洗わない」問題。どちらが正しいと白と黒にわけること自体に無理があります
         
さて、ここまでお話してきて、皆さんはどうお感じになったでしょうか?アトピー性皮膚炎のスキンケアにおける「洗う」「洗わない」問題、どちらかに白黒をつけようとすること自体に問題があると思われませんか?
アトピー性皮膚炎にも、重症度やステージがあり、「洗浄したほうが良い」場合と、「洗浄は控えた方が良い」場合があるのです(図3)。
最初にあげた、一般小児科医と専門医で意見が分かれたのは何故かということも、もう皆さんおわかりと思います。診療しているアトピー性皮膚炎の重症度が違った可能性があります。
軽症の患者さんを中心に診療している医師は「洗浄しないほうが良い」と指導するでしょうし、重症の患者さんを多く診ている医師は「洗浄したほうが良い」と説明することが多いのは、普段の臨床上の実感からでているのだろうと予想されます。ですので、洗う、洗わないに関しては、お子さんの様子を最もよく御存じであるかかりつけ医に相談されるのが良いと思います。
そして最近、アトピー性皮膚炎と洗浄に関する論文を集めて検討した報告(システマティックレビューと言います)が発表されました。
洗浄に効果が期待されるアトピー性皮膚炎は29.1%だったという結果でした。
ガイドラインでは、小児アトピー性皮膚炎患者さんの重症度は小学校1年生で軽症76%、中等症22%、重症以上2%と紹介されています。なんとなく、洗ったほうが良いというアトピー性皮膚炎29.1%とリンクしている感じがしませんか?
         
▼最後に
          
ガイドラインには、「皮膚の状態に合わせた石けん・シャンプーなどの選択および入浴やシャワー後のスキンケア外用薬の塗布、汗対策」と記載されているものの、詳細に関して具体的な説明は不十分です。
それは、同じアトピー性皮膚炎という病名でも重症度やステージで対応が変わるため、それぞれに考えていきましょうというメッセージなのだと私は捉えています。
そこで、普段の私の診療では、「”〇〇ちゃんは”、石けんを使ったほうがいいですね」とか、「”〇〇くんは”、お家に帰ったときに、石けんはなしでいいからシャワーを一回追加したほうが良いね」などと、患者さん毎にお話を変えています。
とはいえ、夏は汗をかきやすく汚れがたまりやすい、首・脇・おしも・関節を曲げる箇所などは十分泡立てた石けんでやさしく洗い、十分流したほうが良いですよとお話することも多い理由もよくおわかりになったかと思います。
今回の記事が、それぞれのアトピー性皮膚炎のお子さんのスキンケアに対し、考えるヒントになれば嬉しく思います。
         
          
今日の記事に書かれているように「▼「洗う」「洗わない」問題。どちらが正しいと白と黒にわけること自体に無理があります」という部分が結論になるでしょう。
アトピー性皮膚炎は、決して発症や悪化の原因が「単一」の疾患ではありません。
どちらかというと「症候群」のように、その原因は多岐にわたります。
その原因の対処を検討していくと、全く真逆の対応が必要なることもあるでしょう。
アトピー性皮膚炎を克服していくためには、自分の症状をしっかり見極めたうえで、対応を判断するようにしましょう。

                          
おまけ★★★★大田のつぶやき

洗う、洗わないの結論は出せないのが実情ですが、多くのアトピー性皮膚炎の症状を考えると、洗う方が必要になるケースの方が多いかとは思います。
洗った場合は、「乾燥」というネックが生じることがありますので、その場合には適切なケアを洗浄後に行うようにしましょう。
また、界面活性剤を使用しない洗浄剤を使用するのも一つの方法です。
適切な対処を心がけましょう。