硬水はアトピーになりやすい?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
水は、含まれるカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量により「硬度」が変わり、「硬水」と「軟水」に分類されます。
日本は、比較的「軟水」の地域が多く、ヨーロッパは「硬水」の地域が多いとされています。
今日は、この「硬水」とアトピー性皮膚炎に関する記事があったので紹介しましょう。
          
          
●アトピー肌の人は旅先の水に注意~水道水の”硬度”がアトピーのリスクをアップさせる!?
http://www.excite.co.jp/News/health/20160628/HealthPress_201606_post_2469.html
            
最近、巷では「○○に効く△△水」なる商品が注目されている。その効果については、有名芸能人や医学博士の肯定コメントが添えられているものの、「怪しい」「エセ科学」「ただの水」といった批判の声は多い。昔から「なんとか水」ビジネスは存在したが、さまざまにカタチを変えていまに至る。
この「なんとか水」、決定的な治療法がない疾患がある人や、何らかの不調を感じている人にとっては、時として”魔法の水”と錯覚することさえある。
悪徳商法「アトピービジネス」が社会問題になったのも、アトピー性皮膚炎になる原因には諸説があり、解明されていないことが大きい。日本にはアトピー性皮膚炎の詳細な統計調査がないため、患者がどのくらいいるのかははっきりしない。
厚生労働省の患者調査(2011年)から推計すると、アトピー性皮膚炎の患者は約370万人といわれており、「国民の約1割がアトピー性皮膚炎に罹患していると考えられる」(厚生科学審議会疾病対策部会リウマチ・アレルギー対策委員会「リウマチ・アレルギー対策委員会 報告書」平成23年8月)という。
ご多分に漏れず、アトピーも水ビジネスのターゲットになりやすい。だが今回は、アトピーと水の関係について、興味深いひとつの研究が報告された。硬度の高いミネラル水は乳児のアトピー性皮膚炎のリスクを高める可能性があるというものだ。
         
▼硬水の地域ではアトピーになる可能性が最大87%アップ
       
報告したのは英キングス・カレッジ・ロンドン皮膚科学研究所の Carsten Flohr氏らで、『Journal of Allergy and Clinical Immunology』(4月28日・オンライン版)に掲載された。
この研究では、全英の生後3カ月の乳児1303人を対象として、乳児が住んでいる場所の上水道の硬度(水のミネラル含有量)および塩素濃度を調査した。その結果、硬水の地域に住む乳児では、アトピー性皮膚炎となる可能性が最大87%上昇していた。
これまでの研究では、水の硬度と就学児童のアトピー性皮膚炎リスクの関連性が示されているが、乳児での関連性を検討した研究はこれが初めてという。
同氏によると、今回の研究は、硬水への曝露(さらされること)と小児期のアトピー性皮膚炎の発症リスクとの関連性に関するエビデンスが増えてきていることから実施されたという。
ただし、「因果関係を証明する研究形式ではなかった。関連性の解明には、さらに研究が必要だ」とコメント。そこでFlohr氏らは、次のようなフィージビリティ(実現可能性)試験を始める予定だという。
アトピー性皮膚炎の発症が高リスクの小児でも、生まれたときから自宅に硬水を軟水化する機器を設置すればリスクが低減するのか、また、塩素濃度を低下させればさらにリスク減が得られるかという評価である。
        
▼日本でも硬水地域がある
       
夏休みも間近に控え、旅行を計画している人も少なくないだろう。そこで、アトピー性皮膚炎を患っている、うまくコントロールできている人は、先の研究報告も踏まえて旅先の水に気をつけたほうがいい。報告にもあるように、水が変わることで症状を悪化させることがあるからだ。
水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれており、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」という。
WHO(世界保健機関)の基準では、硬度が120mg/l以下を「軟水」、120mg/l以上を「硬水」とされる。一般的に硬度が0~100mg/lは軟水、101~300mg/lは中硬水、301mg/l以上が硬水とされる。
日本の水のほとんどが軟水で、ヨーロッパや北米には硬水が多い。これは大地を形成する地殻が異なるのに加え、日本は国土が狭く地層に浸透する時間が短いことが要因のひとつとされている。ちなみに、東京の水道水の硬度は60mg/l前後で軟水。おなじみの『エビアン』は、硬度300以上の硬水となる。
ところが、日本でも沖縄や鹿児島には硬水の地域がある。これらの地域で入浴したときに、石鹸やシャンプーが泡立ちにくい、髪や肌の仕上がりが違うなどと感じたことはないだろうか。
軟水に慣れていた肌が急に硬水に触れると、アトピーを悪化させる可能性がある。滞在期間が長引くようなら、硬水を軟水に変えるシャワーヘッドやグッズを準備するのも手だ。
アトピーにかぎらず皮膚が敏感な人やトラブル肌の人は、旅のプランのなかに「硬水対策」を加えることで、より快適な旅行となるだろう。
         
         
記事では、「硬水の地域に住む乳児では、アトピー性皮膚炎となる可能性が最大87%上昇していた。」とあります。軟水地域と比較して有意差が多かった部分について、塩素濃度への言及がないため、「硬水」であることが、要因の一つとして考えられているのでしょう。
なぜ「硬水」だとアトピー性皮膚炎になりやすいのか、その理由は非常に興味深いところではあります。
記事中では、その原因について言及していませんが、硬水と軟水で皮膚の常在菌に対する影響が異なる、など間接的な「何か」が関係しているのでしょう。
化粧品で、欧州の硬水の温泉をベースにしたものが販売されていますが、「硬水」とアトピー性皮膚炎の関係性があるならば、そういったアイテムをケアに利用することは注意した方が良いかもしれませんね。

                     
おまけ★★★★中田のつぶやき

日本は軟水の地域が多く、あとぴナビで取り扱っている温泉や、温泉を配合したスキンケアアイテムなどは全て「軟水」がベースので、記事にあるような硬水の影響は心配いらないでしょう。
もう一つ気になる点としては、軟水がベースでそれと比較して硬水の地域がアトピー性皮膚炎の発症率が高いのか、実は硬水がベースで軟水の地域ではアトピー性皮膚炎が多いのかが分からない点です。
アトピー性皮膚炎の原因は多岐にわたりますので一概には言えない部分は多いのですが、後者の場合、アトピー性皮膚炎の治療として「軟水」が何らかの役割を果たしてくれるのかもしれませんね。