アレルギー鼻炎が黄砂などが引き金に

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                 
先月のブログでは、黄砂でアレルギー悪化する、という京都大学の研究結果について紹介しましたが、今月は兵庫医大が、黄砂や汚染物質がアレルギー性鼻炎の引き金になる、という研究報告がありましたので紹介します。
            
              
●アレルギー鼻炎、黄砂や汚染物質引き金に 兵庫医大
http://www.kobe-np.co.jp/news/iryou/201606/0009163464.shtml
            
兵庫医科大(兵庫県西宮市)の研究グループは7日、アレルギー疾患になりやすい「アトピー体質」でない人が抗体を介さずにアレルギー性鼻炎を発症する仕組みを解明した、と発表した。黄砂や大気汚染物質に付いた細菌の構成成分が引き金となることを突き止めた。これまでは対症療法しかなかったが、今回の研究で、根治できる新薬の開発などが期待される。
成果は8日に米国アレルギー・ぜんそく・免疫学会誌の電子版に掲載される。
一般的なアレルギー性鼻炎では、体内に異物(抗原)が侵入すると、血液中に免疫グロブリンE(IgE)と呼ばれる抗体が作られ、粘膜に多い肥満細胞などに付く。その後、抗原が再び侵入すると、くしゃみなどを起こす化学物質「ヒスタミン」が放出され、アレルギー症状が起きる。
一方で、同じ鼻炎症状でもIgEが検出できない「非IgE型」の患者も確認されていたが、これまで仕組みは不明だった。
兵庫医科大の善本知広主任教授らのグループは、マウスを使って実験。IgEが付く肥満細胞を除去したマウスでも、細菌の構成成分「エンドトキシン」を鼻に付けるとくしゃみが増加。反対に、白血球の一種「マクロファージ」を除去するとくしゃみは止まった。
非IgE型の場合、リンパ球の一種によって活性化されたマクロファージがエンドトキシンから刺激を受け、ヒスタミンを放出するとみられるという。
善本主任教授は非IgE型について「成人の鼻炎患者の1割程度を占めるのではないか」と推測。「鼻炎に限らず、新生児や乳児の消化管アレルギーにも同じ仕組みが予想される」としている。(森 信弘)
            
            
今回の記事は、アレルギー性鼻炎によるものですが、記事中に出てくる「非IgE型」は鼻炎に限らない、と書かれていますので、アトピー性皮膚炎にも同様の状況がみられるのかもしれません。
実際、マクロファージが炎症に関わる研究は、一昨年、筑波大学で、カンジダ菌によるプロスタグランジンE2がM2型マクロファージを増加させ、ぜん息の症状を悪化させる、という研究報告があり、あとぴナビでも取材させていただきました。
今回の兵庫医科大の記事も、IgEを介さない炎症症状がマクロファージにより引き起こされていることを述べており、アレルギー性の「症状」の中には、従来のアレルギー反応とは異なる経路による炎症反応があると思われます。
アトピー性皮膚炎の場合も、こうしたIgEを介さない炎症反応による悪化症状があるのかもしれませんし、こうしたケースに該当する方には、新たな治療の方向性が見えてくるのかもしれません。
今後の研究に期待したいところです。

                          
おまけ★★★★北のつぶやき

今回のブログで紹介されていた筑波大学の記事は、あとぴナビ情報Webに掲載されています。
興味のある方は、ご覧ください。
            
●腸内細菌の乱れがぜん息を悪化させるメカニズムがわかった!
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=125&n=1