【閑話休題】ペットは猫より犬がよい?

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

                          
アトピー性皮膚炎とペットの関係に対する話題は、ときどき目にするけど、今日はAERAの記事を紹介するね。
          
        
●犬が人間のアレルギー抑制? ペットとの接触で意外なデータ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150719-00000003-sasahi-life
       
ペットはアレルギーに悪影響…これまではどこかそんなイメージがあったが、実は、乳児期に犬と暮らすとアレルギーになりにくいとの報告がある。一体どういうことなのか。
ペットとの暮らしが、乳幼児の健康にプラスに働くかもしれない──。そんな調査結果が出ている。
旧国立成育医療センターなどが、広島市の約1万人の小学2年生の保護者にアンケートした研究発表(2006年、日本アレルギー学会)によると、生後1歳までに犬と生活していた子どもにはアトピー性皮膚炎の発症リスクの減少が見られたという。ただし、猫の飼育では発症リスクが増加した。
フィンランドのクオピオ大学病院の調査結果(12年、米小児科専門誌に発表)によると、犬を飼う家庭で育つ乳児は、感染症や呼吸器疾患にかかるリスクが減り、抗生物質を投与する回数も少なかったという。
広島市での研究に携わった国立成育医療研究センター研究所免疫アレルギー・感染研究部の松本健治部長は、こう言う。
       
「家畜の糞便にある“ばい菌”に生後1歳までにある程度さらされることで、子どもがアレルギーになりにくくなるのは明らかだといわれています」
         
家畜の糞を利用してつくった住宅に暮らすモンゴルの遊牧民には、アレルギーの子どもがほとんどいないという。犬は、散歩時にほかの犬の糞便やばい菌を足や被毛につけて持ち帰ることが多いため、先進国では室内飼育が多い猫よりも、子どものアレルギーの発症率を下げるのに効果があるとみられている。
ただし、犬を飼っていることと子どものアレルギー発症リスク低下との因果関係がはっきりしているわけではない。
「アレルギーの発症予防を目的として、ばい菌との接触を乳児にさせることは、全く勧めません。感染症の危険があるからです」と松本部長は指摘する。
「太陽の光を浴びてビタミンDが体内に生成されたり、運動したりすることでも、生体内の免疫応答性は変化すると考えられています。犬と暮らす子どものアレルギーの発症リスクの低下には、犬と一緒に散歩に出かけて日光浴や運動ができるなど、ばい菌との接触だけでなく、さまざまな環境要因が絡んでいると考えられています」
日本では散歩後に犬の足裏を拭いて家に上げることが多いのに対し、欧米では自宅で人は靴を履いたまま、犬も「土足」で暮らす。そうした生活習慣の違い、食生活による腸内細菌叢(そう)の違い、人種の違いなどから、欧米の研究結果が当てはまらない可能性もあるという。
「特定の動物アレルギーの家族歴があるなら、のちに飼育放棄される不幸なペットを減らすためにも、ペットは飼わないほうが賢明でしょう」(松本部長)
          
                   
家畜の糞便に関するアレルギーの研究では東欧でもあったけど、ヘルパーT細胞の影響が関係しているんだろうね。
ただ、興味深いのは記事中にある「犬の場合はアトピー性皮膚炎が減少して、猫だと逆に増加した」というところかもね。
必ずしも、ペットと過ごすことが良い、ということではなく、「犬」との生活環境に意味がある、ということなんだけど、自由に外に出る猫もいれば、室内だけで飼われている犬もいるわけだから、そうしたペットの生活環境の違いも、発症率の違いに加えると、より面白い結果が出てくるのかもね。

                       
おまけ★★★★博士のつぶやき

ヒトが雑菌と「出会う」ことは、常に成長しているはずの「免疫」機能にとっても、深い意味がある、ということなのじゃろう。
学習するためには、学習するための「素地」が必要になる、ということじゃな。
とはいえ、記事にあるように、無理に感染症に罹ることは、相応のリスクがあるわけじゃから、「免疫機能が正しく成長できる」環境を考えることが大切、ということなのじゃろう。