記事の中身を正しく読み取ることの大切さ

西だ。

 

 

 

 

 

 

 

                          
このブログの中で、いろいろな情報の真偽に対して、発信側の情報だけをうのみにしていると、誤った方向に導かれることがあるので注意が必要なことは、何度か述べてきた。
今日も、そういった記事の一つを紹介したいと思う。
         
        
●ほとんど効果ナシ!半身浴は「時間のムダ」という衝撃の事実が判明
http://irorio.jp/natsukirio/20150609/235667/
         
7日放送のTBS『林先生が驚く 初耳学!』に、女優・足立梨花が登場。半身浴についての驚きの事実を語った。
       
■女性ショック!人気の半身浴は効果ナシ?
         
現代女性の平均入浴時間は34分、うち10.4%の女性が入浴に1時間以上費やしているという。
また、女優や女性タレントの多くが”やっている美容法”と答え、発汗作用でダイエットになる、デトックス効果がある、リラックスできるなどの理由から女性に人気の「半身浴」。
しかし、自身も「以前は半身浴を行っていた」という足立が「半身浴には意味がない」と衝撃発言。
「全身浴・半身浴・シャワー浴に関する研究結果」で”半身浴”は、ダイエット効果・美容効果が得られないということがわかったという。
        
■キャラメル1個分消費に100分かかる!?
       
東京都市大学・人間科学部の早坂信哉教授は、「半身浴はあまりカロリーを消費しない。キャラメル1個分(16kcal)のカロリーを消費するのに約100分間かかる」と指摘。
16kcalを消費するには、立ち話10分間(体重50キロの場合)の運動量が必要で、身体を動かさない半身浴はカロリー消費にはつながらないのだとか。
        
■デトックス効果もナシ!脱水症状に要注意
       
さらに、デトックス効果について早坂教授は「大量に汗をかいてもデトックス効果は期待できない。なぜなら、体内の老廃物は汗から出るのではなく、そのほとんどは主に便や尿から排泄される」と解説。
汗の成分は99%が水分なので、大量に汗をかいても脱水症状が起きているだけでデトックス効果は期待できず、早坂教授は「長時間の半身浴は時間の無駄」と、バッサリ。
         
■全身浴の方がリラックスできる理由
          
早坂教授がすすめるお風呂の入り方は、「40度のお湯に10分間、肩まで浸かる」という非常にシンプルなもの。「浮力を感じることで、脳からリラックスのサイン・α波が出る」そうだ。
実践していた女性たちには、かなりショックな事実。但し、心臓や肺の弱い人には、水圧のかからない半身浴は有効なのだそう。
しかし、今後、心臓も肺も弱くないのに「半身浴やってるの~」と言う人に「それ時間のムダなんだって」と、告げる勇気は、筆者には無い…。
                  
         
まず、この記事の中には「優良誤認」の内容が一つ、そして「エビデンス不足」の内容が一つあると言ってよい。

「優良誤認」の部分は、タイトル部分の「効果なし」というところに主語がないことだ。
記事の中身を読めばわかると思うが、その主語は、まず「ダイエット」「美容」といった部分になるだろう。
「エビデンス不足」については、半身浴が全身浴も優れているエビデンスについて無視していること、さらに40度の高目の温度での全身浴は死亡率が高くなる、といったデータもある。
もちろん、全身浴が悪い、ということではない。
全身浴には全身浴の「良い面」はあるだろう。
だが、それと比較した場合、「半身浴」に「良い面」がないわけではなく、同じ「悪い面」があった場合、その比重は「全身浴」の方が多くなりやすい、という面もある、ということだ。

タイトルだけに注目して記事を読む際、「一が全」を現わしていると考えない方が良いだろう。

                            
おまけ★★★★西のつぶやき

こうした記事が掲載される場合、記事をアップする目的は、もちろん「読んでもらう」ことだ。
そのため、少々、センセーショナルなタイトルを付けやすくなる。
だが、そこで意図的に情報が選択されるとなると、そこから先は、記事を読んだ読者がその「意図」を読み取るしかない。
多くの情報の中から正しい情報だけを抜き出すことは難しい。
特に、その情報が、多くの状況の中で「正しい」こともあれば「正しくない」ことがある場合には、余計に判断が難しくなる。
記事を読む際には、そういったことも踏まえたうえで、うのみにしないように読みきることが大切なのかもしれない。