運動不足が肥満、アトピーは減少?

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                       
少し前の記事になりますが、東日本大震災以降の子どもたちの健康についての統計データが出ていました。
          
         
●福島の子、肥満傾向 文科省調査、耳の疾患は最多
(朝日新聞  2015.1.24記事)
         
東日本大震災を境に福島県で子どもの肥満傾向が高止まりしていることが、23日に文部科学省が発表した学校保健統計調査でわかった。文科省は「運動不足や生活習慣の変化の影響が続いている」としている。
調査は毎年、全国の幼稚園児と小中高校生の5~17歳の一部を抽出して実施。身長ごとに決められた標準体重を20%以上、上回る「肥満傾向」の子どもの割合を全国平均と福島県を比べると、9歳で8.14%と15.07%、17歳で9.48%と13.11%。震災後の2012年度以降、多くの年齢で福島県が1位を占める状況が続いている。
文科省によると、冬に雪が積もる東北地方はもともと肥満傾向の子が多いが、震災後の福島県は特に割合が高い。放課後の外遊びが制限されていたり、一部地域で登下校の距離が短くなったりといった生活環境の変化が原因とみられるという。体育の改善に取り組んでいるが、担当者は「効果が出るには時間がかかる」としている。
そのほか、アトピー性皮膚炎が幼稚園児で2.37%と過去最低だった。一方、中耳炎などを含む耳の疾患が小学生5.70%、中学生で4.00%と過去最高だった。
         
          
記事にあるように、外で遊ぶ時間が制限されることで肥満傾向がみられる、というのは、代謝が制限されることで肥満傾向に、ということが過去にも同様のデータを見たことがありますし、理解できます。
気になったのは、最後のアトピー性皮膚炎が減少、逆に中耳炎を含む耳の疾患が増加、という部分でしょうか?
原因としていろいろな要因があるのでしょうが、アトピー性皮膚炎はⅡ型の免疫が関わり、中耳炎は細菌やウィルス感染に対するⅠ型の免疫が主に関わることを考えると、原発事故によって、免疫系に対する何らかの影響が見られている、ということを示唆しているのかもしれません。
今後、エコチル調査も行われるようですが、注意していきたいところです。

                 
おまけ★★★★西のつぶやき

こうした統計データは、できれば周辺地域、そして遠隔地域の子どもでも同じようなデータをとって欲しいところだ。
もし、周辺部が同様の傾向が見られ、九州など遠隔地域は違う傾向がみられる、となると地域特有の原因を抱えていることが推測される。
仮に、福島県の環境が免疫系に影響を与えることでアトピー性皮膚炎が「減少」していた場合には、これは喜ばしいことではないと言える。
今後の調査を見守りたい。