寒くなってきて入浴温度が合っていない?

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

 
最近、気温の上下が大きくなっています。
気温が低い日は、朝晩、10℃近くまで下がることもあり、肌寒さを感じるような時期になってきました。
そして、気温が下がってくると、毎年のことではありますが、「入浴」をアトピー性皮膚炎の克服に向けて取り入れている人の場合、「入浴温度」の問題が出てきます。

体感で気温が下がってくると、どうしても、ぬるめの温度では物足りなく感じるようになって、「温まろう」という意識のもと、入浴温度を40~42℃ぐらいで設定する方がいます。
しかし、こうした「高い入浴温度」は、アトピー性皮膚炎に対してだけでなく、生体にとってもリスクを抱えています。

今月のあとぴナビでは、入浴のQ&Aで、この入浴温度について書かれていましたので紹介しましょう。

                      
●アトピーと入浴のQ&A
(あとぴナビ2014年10月号より)
         
Q.入浴でアトピー性皮膚炎が悪化することはありませんか?
            
A.入浴を行うことは、いかなる場合もアトピー性皮膚炎に良いか、というと決してそうではありません。入浴の環境、あるいは入浴方法を誤ると、アトピー性皮膚炎に良くないばかりか、逆に悪化させることもあります。では、どういった入浴がアトピー性皮膚炎に良くないのかを説明しましょう。
         
1.入浴温度が高い
            
この入浴温度が適切でない、というケースは誤った入浴方法で最も多いものと言えるでしょう。
ヒトの体は、深部温度で37~38度、皮膚表面温度で35~36度です。そして、体に熱を伝えているのは「血流」です。体の中(筋肉など)で作られた「熱」が血流で体全体に運ばれるのですが、逆に考えると、外部からの熱も血流により体の中に伝えられます。
内臓機能は、高い温度が加わると、その機能が低下するため、そういった温度を受け入れまいと血流を悪くさせます。いわゆる「冷え」の状態です。
つまり40度以上の高い温度での入浴は、体の機能から考えると「体は熱くなった」状態でも、それは皮膚に受けた熱のためであり、血流が良くなった状態ではないといえます。
さらに、アトピー性皮膚炎の方にとって良くないのは、「皮膚が熱をもった状態」になることです。
ヒトが熱を受けた際、その熱を「放出」するのは、汗などにより皮膚から水分を蒸散した気化熱により行われます。つまり、高い熱を受けた状態は、その熱から体を冷ますため、皮膚の「水分蒸散量が上がった」状態になります。皮膚の水分蒸散量が上がると、当然、角質層が乾燥することになります。
アトピー性皮膚炎の方が入浴後に、皮膚の乾燥を感じる原因の一つには、この入浴温度が高いことが関係しています。
皮膚が乾燥状態になれば、痒みを知覚する神経線維が伸びて痒みに敏感になる問題、それによりかきこわしが起きやすくなり、更に皮膚のバリア機能が低下することなどにより、症状は悪化しやすくなります。
アトピー性皮膚炎の方が入浴を行う場合には、40度以上の高い温度は必ず避けるように心がけましょう。
             
         
このように、アトピー性皮膚炎の方が入浴を行う、という観点でみると、冷えの問題、そして皮膚の乾燥の問題の二つから、40℃以上の温度は避けていただいた方が良いと思います。
「自己流」の入浴を行っている方で最も多い「間違い」も、この入浴温度の問題です。
もちろん、高い温度で入浴することのメリットがないわけではありませんが、アトピー性皮膚炎の方に行って欲しい入浴、という点では、メリットよりもデメリット(リスク)の方が高いと考えた方が良いでしょう。
これから冬に向かって、季節は変わっていきますが、入浴温度には気をつけるようにしましょう。

                      
おまけ★★★★北のつぶやき

今回、南さんがブログで紹介した「アトピーと入浴のQ&A」では、他にも入浴環境などについて書かれています。全文が読まれたい方は電子版でご覧ください。
●あとぴナビ2014年10月号(電子版)
http://www.atopinavi.com/eb/201410_navi/index.html