乳幼児の快適な夏の過ごし方について(1)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

                      
小さなお子様のアトピー性皮膚炎に対するご相談は多いため、あとぴナビの情報誌では「アトピーと乳幼児」というテーマで、かくたこどもアレルギークリニックの角田和彦院長に連載をお願いしております。
今日と明日は、夏の過ごし方について、今月号の記事を紹介したいと思います。
          
          
●アトピーと乳幼児「夏を快適に過ごすために」
2014年7月号 あとぴナビ電子版より
          
         
■アトピーとあせもの違い
      
赤ちゃんや小さなお子さんは、代謝が激しく汗っかきです。春先から気温が上昇し始めると汗をかきやすくなり、汗が原因で肌が赤くなったり湿疹ができて炎症を起こしやすくなります。
 汗と湿疹が結びつくと「あせもかな?」と思って、お子さんを連れて来院してくるお母さんは多いものです。
しかし、肌が赤くなりぶつぶつの湿疹が出ている場合は、大半がアトピー性皮膚炎です。
 あせもは、水分の多い汗がうまく排泄されずに皮膚の下にたまってしまった場合に、白い水ぶくれのような水泡となります。アトピーの場合は、脂分の多い汗が原因で赤く腫れてしまいます。
エクリン腺やエポクリン腺といった汗腺や皮脂腺の状態により、汗は水分を多く含んだり、脂分を多く含んだりします。気温が低くあまり汗をかかない季節から、徐々に気温が上がって汗をかきやすくなる季節の変わり目は、それまで体内に溜め込んでいた脂分が排泄され、それがアトピー症状につながりやすくなります。もっと暑くなる真夏の時期は、水分の汗が増えて脂分の汗を押し出してくれるので、アトピー症状も軽くなりやすい傾向があります。
アトピーやあせもの症状が出た場合、すぐにできるケアは、濡れたタオルで拭いてあげること。皮膚に水分を与えることで、脂分を含んだ汗が薄まるので、症状の緩和につながります。
それでも治まらない場合、特に皮膚に赤いブツブツがある場合はアトピー性皮膚炎なので、治療が必要になります。
               
              
■エアコンの賢い使い方
汗による湿疹の対策としては、過剰に汗をかかせないことも大切です。いきなり大量の汗をかかないように、室温を調整したり、衣類の調整をしてあげましょう。
夏にエアコンを使う場合は、まず使いはじめに注意が必要です。しばらく使ってなかった場合は、ホコリやカビがたまっているので内部の掃除をします。業者さんに頼んでしっかり掃除をしてもらうのが理想ですが、自分でフィルターを水洗いするだけでも違います。
シーズンの初めにエアコンをつけるときは、まず試運転が必要です。窓を開けて換気が十分な状態で、一時間ぐらい試運転してみましょう。試運転をすればホコリやカビが飛ぶので、それから窓を閉めて本格的に使います。
エアコンを使う際の設定温度は、外気温や湿度の状態で変わります。基本的には過剰に汗をかかずにすみ、かゆみのない快適な状態になるよう調整します。目安としては、外気温より2~3度低い気温となるように。外気温と室内温の差がありすぎると、体調を崩しやすい(冷房病など)ので注意が必要です。
            
        
乳幼児は、基本的にこうしたケアに対して「自分で行動する」ことができません。
親が対処を行う場合がほとんどだと言えるでしょう。
細かく対処していくことは難しいかもしれませんが、基本は「快適な環境づくり」です。
そこに、季節ごとの応用を加えていく形になります。
気をつけてみてくださいね。

明日は、熱中症や外出時に注意点について述べたいと思います。

                               
おまけ★★★★大田のつぶやき

エアコンについてですが、今年も平年並みの暑さになると、かなり寝苦しい夜が増えると思います。
あとぴナビの会員の方を見ていると、夜のエアコン使用については、タイマーで短い時間使用する(寝入りを良くする)パターンと、一晩中使い続けるパターンをみると、睡眠時間自体は一晩中使い続けるパターンの人の方が良く取れているようです。
これは、今の夏の暑さが尋常じゃないため、せっかく寝付いても、タイマーが切れて気温が上昇すると途端に目が覚めてしまう、ということが原因のようです。
とはいえ、一晩中使い続けることは、マイナス点もありますから、両者ともにプラス点もマイナス点もある状況です。
外気の取り入れなど、他の要因も含めて、適した状況を考えていくようにしましょう。