実験のお話です

東です。

 

 

 

 

 

 

               
一昨日のブログで父親の食生活が子どもの健康に影響を与える研究の記事を紹介しましたが、医学的な研究においては、マウスが使われることが多いようです。
これはマウスの場合、ヒトの細胞や免疫状態を体内で再現しやすい「ヒト化マウス」による研究が行いやすいためのようですが、実は、マウスの研究にも弱点がある、という報告がありましたので紹介したいと思います。
            
            
●ネズミを使った動物実験が、人体にすべて当てはまるわけではない 米研究
http://www.qlifepro.com/news/20130217/us-japan-research-animal-experiments-with-mice-doesnt-apply-any-human-body-is.html
            
◆ネズミ動物実験の人体への適応性
          
人体の病理的メカニズムを解明したり、あらゆる病気への治療方法を開発する際の動物実験には、現在まで50年間以上、ネズミが使われてきた。
しかし、Proceedings of the National Academy of Sciences(以下、PNAS)に発表された論文によると、少なくとも火傷、外傷、敗血症の3つにおいては、ネズミのモデルを人体に当てはめることは難しい。
          
◆人間より、炎症性疾患に耐性のあるネズミ
            
これら3つの炎症性の疾患に対して反応するネズミの遺伝子は、人間のそれとはかなり異なる。また、ネズミは、3つそれぞれに違ったパターンの遺伝子反応を示したのに対し、人体では3つに類似した遺伝子反応が見られた。すなわち、火傷、外傷、敗血症のどれか1つに対する効果的な治療方法が発見されれば、それが3つすべてに共通して利用が出来るかもしれない。
アメリカでは、年間75万人の患者が敗血症にかかり、そのうち4分の1から半分の患者を死に至らしめ,集中治療室での主な死因の1つとなっている。
さらに、この研究によって、癌や心臓疾患など、免疫システムに関わる病気に、ネズミを使った動物実験の結果を適用すべきか否か、という疑問が問いかけられる。
              
             
直接、アトピー性皮膚炎の方に関わる話ではありませんが、今の臨床研究の元は、こうしたマウスに対する結果から導き出され、ヒトに応用されていくことになりますから、マウスに対する研究結果がヒトに対する結果と必ずしも一致しないこともあるのでしょう。
いろいろなアトピー性皮膚炎に関わると思われる研究の記事を、このブログでも紹介しておりますので、こうした側面があることは知っておいていただければと思います。

              
おまけ★★★★東のつぶやき

動物実験は、医薬品だけでなく、化粧品原料の毒性試験などでも行われています。
動物愛護の観点から議論も出ていますが、こうした実効性の問題からも、考えていく必要があるのかもしれません。