アトピーと乳幼児の取材を行ってきました

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                          
最近、子どものアトピーの記事が少なかったので、あとぴナビでは1月号以降、乳幼児をテーマにした特集記事を連載していこうと思っています。
先日、宮城県多賀城市の小児科のドクターを取材させていただきました。

いろいろとお話をお伺いしていると、今まで常識に思っていて、実は違っていたことなどのお話も聞けましたし、アトピー性皮膚炎の乳幼児だけでなく、成人にも役立つお話をお伺いすることができました。

一昨日のメルマガにも書きましたが、離乳食の話は興味深かったです。
一般的な離乳食の開始時期は、5~6カ月から、とされていますが、基本的に、離乳食は「母乳(あるいはミルク)から離れるために準備するための食事」ですので、消化吸収機能が育ってきた段階で進めていくことが大切です。
最近は、アレルギー的な要因を考えて、できるだけ遅く始めることを指導する医師もいますが、先生のお話では、開始時期はできれば8カ月までにははじめて欲しい、とのことでした。

これは、母乳に含まれる「鉄分」が、おおよそ8ヶ月目以降から減ってくるためだそうです。
興味深かったのは、なぜ8ヶ月目以降に「鉄分」が減るのか、ということです。
これは、母乳中の鉄分が減ることで、乳児の食事への「要求」を高める働きがあるとのことでした。鉄分が減ると、それを補うために乳児は自然と食事への欲求が高まるそうです。
つまり、乳児が「離乳」していくための「仕組み」を母乳自体が持っている、ということではないでしょうか?

こうした働きは、体内時計など他にもありますから、体の機能を正常に機能させていくためには、「自然の中で生きていく」ことを私たちは忘れないようにした方が良いのかもしれません。

また、他にもおもしろかったのは「果汁」の話です。

離乳食の開始時期、よく「果汁から始めましょう」と言われますが、実際には、これはあまり意味がないそうです。
昭和の初期に、人工栄養(ミルク)が母乳の代わりに使われ始めた時、どうしてもミルクの成分にビタミンCが含まれていなかったため、それを補うために果汁を飲ませるようになったのが始まりだそうです。
今のミルクはビタミンCの成分が含まれていますし、もちろん母乳にはしっかり入っています。
昔のビタミンCが不足していたミルクのときに使われていた果汁が、いつの間にか、離乳食開始時期は果汁から、となったそうです。

その他、「母乳を良くする方法」など、いろいろなお話をお伺いいたしましたので、1月号以降のあとぴナビの特集をぜひご覧くださいね。

                     
おまけ★★★★博士のつぶやき

離乳食の歴史を調べてみると、江戸時代の元禄16年、香月牛山によって書かれた育児書「小児必要養育草」で「小児飲食の説付けたり喰初の説」の項目があげられていて、その中で、牛山は「生後半年になったら粥の上澄みを時々飲ませ10ヶ月からは少しずつ、固めの粥にして食べさせよ。子どもは言うに及ばず乳母にも,生ものや油で揚げた魚や鳥などを食べさせてはいけない」という中国の銭中陽がその書で述べた一説が紹介されておったようじゃ。
もう一つ、離乳食の開始時期の目安としてあるのが「歯が生えたころ」じゃ。
ヒトの歯は、前歯、奥歯、そして臼歯の順番で生えてくる。
前歯は、ウサギのように野菜を食べるのに適した歯で、奥歯は穀物をすりつぶす歯じゃ。そして、臼歯は肉をひきさく歯で、離乳食も野菜から穀物、そして魚、肉類へと変化していくのは、理にかなっておるのかもしれんの。