腸内細菌と制御制T細胞の記事。

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                  
さて、あとぴナビでは以前、アトピー性皮膚炎と制御制T細胞に関して、理化学研究所の戸村先生を取材して記事にいたしました。
今週、制御制T細胞に関する記事が発表されていましたので、紹介したいと思います。

                
●腸内細菌の免疫反応抑制の仕組み解明 理研、大腸炎など予防
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG13046_T11C13A1CR8000/
          
理化学研究所の大野博司グループディレクターらは、腸内細菌が過剰な免疫反応を抑える仕組みを突き止めた。腸内細菌が食物繊維を分解してできた物質により、免疫反応を鎮める細胞が増える。潰瘍性大腸炎やクローン病などの予防や治療につながるという。東京大や慶応義塾大の成果で、英科学誌ネイチャー(電子版)に14日掲載される。
腸には大腸菌などの細菌が500~1千種類存在。バランスが崩れると、免疫の異常による病気を引き起こすと考えられているが、詳しい仕組みは分かっていなかった。
マウスに繊維質が多いエサを食べさせると、免疫の過剰な働きを抑える「制御性T細胞」と呼ぶ細胞が増加。繊維質が分解されてできた物質の中で酪酸が制御性T細胞を増やす効果が高いことも突き止めた。大腸炎のマウスに酪酸を与えたところ症状は改善した。
潰瘍性大腸炎とクローン病は腸の粘膜に潰瘍ができる難病。免疫機能の異常が関わっているが、原因は分かっておらず、根治する方法はない。
            
            
今回の記事は、潰瘍性大腸炎などに関するものですが、腸内環境とアトピー性皮膚炎の関係は多くの研究機関から報告があります。
記事中にある酪酸がアトピー性皮膚炎の炎症にも関わるかどうかは分かりませんが、アトピー性皮膚炎と腸内細菌の関連性は、主に、ヒトの免疫活動の70%以上が腸内で行われていることから、腸内における免疫の働きを「良い状態」に保つことが、間接的にアトピー性皮膚炎の免疫にも関わってくると考えられています。
また同時に、腸内細菌における産生物質の働きの関係なども考えられており、腸内における細菌のバランスが、何らかの形でアトピー性皮膚炎に関わっていることは確かだと言えるでしょう。
そういった観点から考えると、今回の制御制T細胞の働きを促進させることが、アトピー性皮膚炎に対しても、良い影響をもたらす可能性は高いと考えられます。
今後の研究に期待したいと思います。

              
おまけ★★★★東のつぶやき

制御制T細胞とアトピー性皮膚炎に関して理化学研究所の戸村先生にお聞きしたお話は、あとぴナビの特集でご覧いただけます。
興味のある方はご覧ください。

●制御制T細胞がアトピーを消す
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=66&n=1