免疫機能を「正しく育てる」ことの大切さ

今日は、子どもの免疫機能について考えてみたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

子どもは、背が伸びる、体重が増える、といった身体の成長と同様に、体のさまざまな機能も、成長と共に「育っていく」ものじゃ。
生後すぐに、生存に必要な全ての機能は、活動を始めるわけじゃが、その全ての機能は100%の状態で動いておるわけではない、ということじゃ。

免疫機能も同様で、成長の中で「感染症」にかかることで、その相手に対する防御能力(免疫)を獲得していく。
逆にいうと、「感染症にかかりにくい」生活を行うことは、こうした免疫機能の「正しい成長」を阻害していることになるじゃろう。

 
●小児患者は10年で2倍!我が子を花粉症にしない9つの方法
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130227-00000302-jisin-soci
 
最大で7倍の飛散量が予想されるなど、例年以上の被害が懸念されている花粉症。そこに輪をかけて問題となっているのが、花粉症発症年齢の低年齢化だ。『鼻アレルギー診療ガイドライン2009』によると、この10年間で5~9歳児の小児患者の発症数は、13.7%から31.4%と約2倍以上に増えているのだ。
 
「簡単に言えば、現代の衛生的な環境が子どもを花粉症になりやすくしているということです。花粉症とは『IgE抗体が増えすぎたことによるアレルギー症状』のこと。もともと人間は体の中に細菌抗体や寄生虫抗体などを持っています。しかし衛生的になった今、昔ほど細菌抗体や寄生虫が必要なくなった。その結果、人の身体は”空き部屋”に別の抗体、つまり花粉症の原因となる”アレルギー抗体”を増殖させるようになったのです」
 
と語るのは、日本の花粉症対策の権威『理化学研究所』免疫・アレルギー総合科学研究センターの谷口克センター長だ。谷口センター長が推奨する『我が子を花粉症にさせない9カ条』は下の表のとおり。つまり、体内の細菌抗体などを増やすことが花粉症発症の予防に効果的と見ているのだ。
 
1、生後早期にBCG接種させること
2、幼児期から乳酸菌を摂ること
3、抗生物質はなるべく使わないこと
4、早期のうちに託児所へ預けること
5、適度に不衛生な環境を維持すること
6、ペットを家の中で飼育すること
7、子だくさんな環境で育てること
8、農家など、自然の環境で育てること
9、手や顔などを洗う回数を減らすこと
 
例えばインフルエンザ予防として手を洗うことは重要だが、神経質すぎると花粉症になりやすくなってしまう。つまり、あまり神経質になりすぎないことが重要でバランスが大切なのだ。谷口さんによると、3歳までにこの9カ条を励行すれば予防効果が高いという。
 「体の中でその細菌抗体とアレルギー抗体のバランスが決まるのは、2~3歳までと言われています。それまでに体内の抗体のバランスをよく育ててあげることを目指しましょう。その結果、花粉症だけでなく、食品アレルギーやアトピー、ぜんそくなど、すべてのアレルギー症状になりにくい身体になれますよ」

  
記事に書かれているような対策は、最もな部分は多い。
ただ、注意して欲しいのは、外国の文献などを見ても、こうした「感染症」にかかりやすい環境を作る(ただし、日和見菌などの感染症に対してのものであって、重大な影響をもたらす感染症を指しているわけではない)、ということが有効に影響を現わすことができるのは乳幼児に対して、ということじゃな。
ある程度、免疫機能が「育ってしまった」成人の場合、こうした行動が、免疫機能の働きに大きな影響を与えることは難しくなっておる、ということじゃろう。

当たり前といえば当たり前なのじゃが、体の各機能は育てることが必要であって、それは「免疫機能」も例外ではない、ということじゃな。

体が望むものと、私たちが望む便利な生活は、必ずしも一致しない、という良い例じゃろうの。

   
おまけ★★★★南のつぶやき

こうした成長する機能に関わる生活は、子どもの場合、他にもいろいろあります。
特に重要なのは「睡眠」と「遊び」、つまり自律神経や内分泌機能に影響を与える睡眠をしっかりとること、そして代謝機能を高める「遊び」をしっかり行う、ということも「正しく育つ」上では大事だと言えるでしょう。
家の中で行う「ゲーム」などの遊びは、代謝を高めることにあまり役立ちませんから、「外で体を使って動かす」遊びが大切です。
良く寝て、良く食べて、良く遊ぶ、昔から言われていることですが、とても大切な要因と言えるでしょう。