気温の上昇と汗対策、季節の変わり目

大田です。

 

 

 

 

 

 

 
さて、アトピー性皮膚炎の方にとって、冬から春への季節の変わり目は、一年の中で最も症状が悪化しやすい傾向が見られます。

これは、進級、進学、卒業、入学、就職、転居など、生活環境が大きく変化することによる生活習慣と生活環境の変化が内分泌や自律神経に影響を与えることで生じることの他に、大きな要因の一つとして「気温の変動」が考えられます。

ここ2~3日、太平洋沿岸地域では、最高気温が20度を越えるような、陽気が良い日が続いています。
一週間前までは、ニュースで暴風雪が話題になっている状況だったのが、ここにきて大きな変化がみられています。
こうした気温が急激に上昇しても、それまでの寒い日と同じような服装で出かけると、不必要に汗ばむことで、体調とお肌に影響が出ることがあります。

つまり、こうした「春の陽気」が突然、訪れた際に注意したいのは、「汗対策」だと言えるでしょう。
急に気温が上昇しても、朝方はさほど気温が上がっていないため、これまでの寒い日と同じような服装で出かけると、汗ばむことが多くなります。

さらに、今の時期、花粉症、黄砂、そして話題のPM2.5と、大気中の浮遊物も多くなっている状況の中、汗ばんだ肌に付着したそれらの異物による影響は、お肌に刺激を与えることもあります。
また、汗ばんだ衣類をそのまま放置することは、体調悪化につながることもあるでしょう。

いずれにしても、こうした気温が急に上昇した際には、汗の対策をどのように行っていくのかを考えるようにしましょう。
夏の場合、冷たいおしぼりで頻繁にお肌を拭く、などの対策ができますが、そこまで気温が上がっていない今の時期、冷たいおしぼりが体を冷やしたり、あるいは、お肌の乾燥のきっかけになることも多いので、夏と同じ対策では良くありません。
具体的には、「着替えを持ち歩く」「帰宅後の洗浄」といったように、汗をかいた後の対策をしっかり行うことを意識しましょう。
また、汗をかいている=角質層の水分が蒸発している=お肌が乾燥している、ということにつながります。
先に述べたように、今の時期、夏と違って大気も乾燥していますから、乾燥対策のスキンケアもしっかりと行うように注意して欲しいと思います。
他には、衣類を1枚薄くする」、など、体を冷やさない程度に、汗を防止する対策も考えたり、花粉症がみられる方の場合には、大気の浮遊物対策としてマスクやゴーグルなど物理的な対策を早めに行った方が良いかもしれません。

そして、最後に大きな注意点として、今の時期はまだ「気温が突然下がる」ことがあることを忘れないようにして欲しいと思います。
寒い日が続いた後の、気温が上昇した日は、生体機能に大きな影響が現れるのと全く同じように、逆のパターン、つまり上昇した気温が急に下がった日も、そうした影響は見られやすいと言えます。

今の時期、こうした気温の上下に気を配りながら、お肌の状態が悪化しないように注意していきましょう。

  
おまけ★★★★博士のつぶやき

気温が上下した際でも、体は一定の体温を保つように、体の機能が働くことになる。
これは「恒常性」と呼ばれる、常に一定の状態に保とうと働く機能によるのじゃが、こうした恒常性機能は、自律神経や内分泌に対して働きかけることになる。
その変動が、短期的でかつ大きすぎないものであれば、かえって変調作用を生むことで、他の機能を活性化することもあるが、気温の変動が長期的に続く場合、体の機能は逆に負荷を受けて低下していく傾向がある。
できる限り、物理的な方法(衣類の調整など)により、こうした変調作用がマイナスに働かないように注意して欲しいと思うの。