食物アレルギーと年齢の関係

今日から、3月に入ったの。

 

 

 

 

 

 

 
まだ、本格的な春の足音は聞こえておらんし、今年は各地で雪も多いようじゃが、もうあとしばらくで春は訪れてくるじゃろう。
今年は、気温の寒暖の差が激しく、先月中旬には一度、花粉の飛散量が増えたが、月末で冷え込んだこともあってか、いったん、花粉の大量飛散は落ち着いた状況じゃったようじゃ。
じゃが、これから暖かくなってくれば、再度、花粉の飛散は増え始めるじゃろうから、花粉症を抱えている方は、注意して欲しいと思うの。

さて、先日、食物アレルギーに関するご相談をいただいた。
2歳の男のじゃが、病院から、牛乳、卵を除去するように指導を受けておるが、今後、食事制限を行って、成長などに対する影響がないのか、という内容じゃった。

まず、アトピー性皮膚炎、特に乳幼児のアトピー性皮膚炎の場合、食物アレルギーが関与する割合は少なくない。
昔は、三大アレルゲンとして卵、牛乳、大豆が挙げられておったが、最近では、三大アレルゲンそのものは減少し、さまざまな食品がアレルゲンと認識されるようになっておるようじゃ。

これらの食品が、主にアレルギーとして関与するのは、即時型としてのものが多いのじゃが、最近、やっかいなのは食品による子どものアレルギーで遅延型が増えておる傾向があるらしい。
これは、先日、ある医師と話をしておるときにお聞きしたのじゃが、遅延型のアトピー性皮膚炎の症状は、主にIgGが関与しており、経口摂取後、40時間ほどしてから症状が出るケースがあり、病院での診断においても、アレルゲンの特定が難しい、との話じゃった。
確かに、40時間というと2日ほど前のことになるから、ここ2日間の食事の内容を全て、間食を含めて、すぐに答えられる方は少ないじゃろう。

このように、食物アレルギーは特定できるものはすぐに除外、という方法がとれるが、特定しづらいアレルゲンが関与しておる場合、こういった除去という方法はとりづらい。
また、食事制限は、その内容が成長に関わる栄養素が含まれておる場合、どうしても成長に関する不安は出てくるじゃろうの。

じゃが、同時に乳幼児のアトピー性皮膚炎に対するアレルゲンとして、食物アレルギーは、3才頃をピークにして減っていくことが厚生労働省のアトピー性皮膚炎の調査班の研究で分かっておるのじゃ。
これは、乳幼児の場合、体内での免疫活動は、他の機能と同様に成長過程の中にある。
本来、アレルギーは、過剰な免疫が悪さをする、というイメージがあるが、本当は、アレルギーを生じさせる免疫を「抑える力」を誰しもが持っており、その「抑える力」が弱いから、症状が出てくる傾向がある。
この「抑える力」も生まれ持って備わった、というよりも成長の中で「育っていく機能」じゃ。
したがって、加齢とともに、免疫機能のバランスが「正しく育つ」ことで、こういったアレルギー症状も減少してくる、ということじゃろうの。
したがって、アトピー性皮膚炎に関わる食物アレルギーは、アナフィラキシー型の強い反応を示すものでない限り、おおよそ9割程度は、やがて食べられるようになるケースが多いという感触があるくらいじゃ。

乳幼児のアトピー対策の基本は、「正しく育たせる」ことにあるということを意識して欲しいと思うの。
そして、この「正しく育たせる」ということは、子どもの格言として昔からある「良く寝て、良く食べて、良く遊ぶ」ということにあることも忘れないで欲しい。

  
おまけ★★★★東のつぶやき

博士の今日のブログで出てきた厚生労働省、調査班の研究については、以前、あとぴナビでその研究に携わった先生を取材して記事にしています。
興味のある方は、ご覧ください。
●子供のアトピー性皮膚炎、発症・悪化研究最前線
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=baby&c2=1&c3=1