健康とは?寿命とは?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 
日々、アトピー性皮膚炎やアレルギーに関する情報を探していますが、Webで「健康」に関する興味深い記事を見つけましたので、紹介したいと思います。

 
●平均寿命延びるも、その多くが闘病生活 調査
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2916706/9996118
 
世界人口の平均寿命は1970年と比べて10年以上延びているが、人びとは延びた余生の多くをがんなどによる闘病生活に費やしているとする調査結果が、13日の英医学専門誌ランセット(The Lancet)で発表された。
 
2010年の世界平均寿命は1970年と比べ、男性で11.1歳、女性で12.1歳延びた。だが、がんや心臓疾患などの非伝染性の病気にかかる人の数は過去最高に達しており、調査に協力したハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health)のジョシュ・サロモン(Josh Salomon)氏によれば「ここ20年で平均寿命は5歳延びたが、そのうち健康に過ごせるのは4年だけ」だという。
 
調査を行った研究者らは、余命延長にのみ重きを置いた保健政策を見直し、健康維持も重視した政策に転換すべきだと呼び掛けている。
 
■がんの死者数は約4割増、乳幼児の死者数は約6割減
 
発表された調査結果は個別に行われた7調査をまとめたもの。うち最も規模が大きかったのは50か国500人近くの研究者が関わった調査で、187か国で収集された291種類の疾患や傷害のデータが含まれている。
 
世界の死者数に占めるがんや糖尿病、心臓疾患などの非感染性疾患による死者の割合は、1990年の半分から、2010年には3分の2近くまで増加。2010年のがんによる死者数は800万人で、1990年(580万人)から38%増加した。
 
2010年に世界で最も多くの死者を生んだ健康リスク要因は高血圧(940万人)と喫煙(630万人)、飲酒(500万人)だった。
 
一方、栄養不足や感染症による死者、妊娠・出産関連の死や新生児の死者数の合計は、2010年では1320万人で、1990年の1590万人から減少した。5歳未満の死者数も70年と比べほぼ60%減の680万人だった。
 
2010年の時点で世界で最も平均寿命が長かったのは日本人女性(85.9歳)とアイスランド男性(80歳)。最も短かったのはハイチ人(男性:32.5歳、女性:43.6歳)で、主な原因は2010年に25万人の犠牲者を出したハイチ地震だった。(c)AFP/Mariette le Roux

   

かなり、考えさせられる記事です。
感染症などに対する医療技術が進歩したり、新生児医療の発達で乳幼児の死亡が減少することで、寿命が延びてきた、ということなのでしょう。
当然、寿命が延びてくれば、何らかの疾患にかかる「機会」は増加しますので、それがガンや糖尿病、心臓疾患など「生活習慣病」「非感染性疾患」による死者の割合が増えるのは仕方ないことではあるでしょう。

問題は、記事中の「調査を行った研究者らは、余命延長にのみ重きを置いた保健政策を見直し、健康維持も重視した政策に転換すべきだと呼び掛けている。」という部分ではないでしょうか?

日本でも最近は「延命治療」に対する問題点が指摘され始めています。
人の尊厳とも関わる問題ですので、難しい部分はありますが、治療を行う医師自身に延命治療を望むか、という質問をしたところ、治療を望む医師はわずか1%、望まない医師は70%あったそうです。

 
●医師の7割が「延命治療、自分なら控えてほしい」
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1212/05/news063.html
 
根本的な回復が見込めない患者に対して、人工呼吸や輸血、輸液などによって生き長らえさせることを目的とした延命治療。治療を行う医者は自分が患者となった場合、行ってほしいと考えているのだろうか。
 
ケアネットの調査によると、医師に自分自身の延命治療についての考え方を尋ねたところ、「延命治療は控えてほしい」が70.8%と断トツ。以下、「家族の判断に任せたい」が22.3%、「医師の判断に任せたい」が3.4%、「分からない」が1.7%で、「積極的治療をしてほしい」はわずか1.3%だった。
 
個別の意見では「自分で思考できて初めて、“生きている“と考えている」「だんだん状態が悪くなる姿をさらしたくない」といった自らの生き方に関する考えのほか、「家族の精神的・経済的負担が大きすぎるのを普段から見ているため」「(回復が見込めないなら)お金と医療資源は必要な人のために使わなければいけない」など現場に立つ医師ならではの声もあった。
 
(以下、省略)
 
  

延命治療が患者と家族にもたらす負担(リスク)と、患者自身の利益(ベネフィット)を、現場でいやというほど見ている医師だからこそ、対比させて考えているのでしょう。
「生きる」ということと「健康に生きる」ということは、似た意味合いは持っていても、イコールではないことは確かでしょう。

健康を望むこと、長生きすること、そしてその両者のバランスが崩れた時にどうするのか・・・・考えさせられる記事です。

   
おまけ★★★★博士のつぶやき

日本における少子化の影響は、50年後には、大きなものになると考えられておる。
2.5人に1人が65歳以上、そして4人に1人が70歳以上と予想されておるのじゃ。
そして認知症の患者の増加見込みでは、現在305万人いるとされる患者数は、2025年には470万人と推測されておる。50年後の数字を、現在の予測されておる増加割合から推計すると700万人を越える見込みじゃ。
実は、現在の患者数も十年ほど前の見込みより10%程度、多くなっており、実際にはもっと増える恐れが心配されておる。
50年後には日本の人口そのものも9,000万人を割り込むと予想されており、実に約12人に1人が認知症患者となっておる恐れがあるのじゃ。
それらの認知症患者を支えるための介護従事者の人数は、ほぼ介護を必要とする人数と等しくなると言われておることを考えると、少なくなった人口の中で介護される人と介護する人を合わせて1,500万人ほど必要になることは、その他の社会の生産活動への影響を考えると、かなり厳しいものと言わざるを得ないじゃろうの。
もちろん、今後の医療技術の進歩により、認知症患者が減少すれば良いのじゃろうが、なかなか難しいところじゃ。
今回のブログのテーマである、健康と寿命については、もしかすると今後、相当に深刻な社会問題として議論されるようになるかもしれんの。