うつ病の増加とアトピー

アトピー性皮膚炎の症状に、精神的な影響が関わることは周知の通りじゃ。

 

 

 

 

 

 
ストレスなどの負荷や、うつ状態、そううつ状態による行動の低下が、関係してくることもある。
先日、Webで気になる記事を見つけた。

 
●うつ病、世界で3億5000万人=自殺者の過半数―WHO
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121010-00000001-jij-int
 
世界保健機関(WHO)は9日、うつ病など精神疾患で苦しむ人が世界で3億5000万人を超えるとの推計を発表した。年間約100万人の自殺者のうち、過半数がうつ病の兆候を示していたとみられ、うつ病に苦しむ人に気付き、治療の支援を行う必要があると訴えている。
うつ病になれば激しい気分の落ち込みが長期間続き、仕事など日常生活に支障が出る。大人のおよそ5%がうつ病にかかるとされるなど、WHOは地域などに関係なく「世界的な現象」としている。
女性のおよそ5人に1人が産後うつを患うほか、アルコールや薬物中毒、経済状況、失業といった外部環境もうつ病を招く要因。治療薬、専門家によるカウンセリングといったケアが効果的だが、病気を自覚しないなど「必要な治療を受けている患者は半数にも満たない」という。

 
世界の総人口は、同じくWHOの2012年5月の発表で約68億人、ということじゃから、世界中の人の約20人に1人がうつ病に罹っておることになる。
日本では、おおよそ100人に1人と言われておるが(うつ病、そううつ病を合わせて)、日本うつ病学会の報告では、「従来は、患者の一部しか医療機関を受診せず、あるいは受診してもうつ病とは診断されず、受診者数よりはるかに多くのうつ病患者が潜在的に存在するという、いわゆる過小診断が主として問題にされ、」とあるように、今回のWHOの報告を見る限り、それに近い潜在的患者数が存在するのかもしれん。

最近は、「新型うつ病」などの言葉が示すように、新たなタイプとされる非定型のうつ病患者も増えてきておるようじゃが、いずれにしろ、精神的な抑制から日常生活行動に支障が生じるケースは、今後、どんどん増えてくる可能性は否定できん。
アトピー性皮膚炎で考えても、アトピー性皮膚炎を克服していく中で最も大切なのは、日常生活の「行動」じゃ。
睡眠をしっかりとり、バランス良い食生活を心掛け、適度な運動、毎日のしっかりとした入浴を、習慣化させることが大切じゃが、うつ状態に陥ると、そういった行動がとれなくなる恐れがある。

これだけ増加している背景を考えていくと、うつ病そのものも、生活習慣病の一つと位置付けた方が良いのかもしれん。
生活習慣の中で発症し、生活習慣の中で治癒する、アトピー性皮膚炎など、その他の生活習慣病と同じく、根本的な改善方法は、生活の中にあるように感じる。

生活習慣病の場合、医学、医療の発達とともに、これまで病気と診断されなかった患者が、何らかの病名が付けられることで、その疾患数が増加している、ということはあるかもしれん。
じゃが、健康という観点から見ると、明らかに今の社会生活環境は、健康に対して「良い環境」にあるとはいえんのが現状じゃ。
便利に暮らせる中で、健康の観点から生活を見直すことは、どちらかというと困難な部分はあるかもしれん。
じゃが、困難だからこそ、生活の中で行えず、そのため発症にいたった、ということであれば、その困難な部分をどう解消していくのかは、その病を癒すためには、必須なこととも言えるじゃろう。

生活の中で生み出されて増加している疾患が、「何故増えているのか」を考えることは、その解決のためには重要じゃといえるじゃろうの。

 
おまけ★★★★西のつぶやき

うつ病とは違うが、認知症の患者も数百万人になっているそうだ。
65歳以上の人口割合もどんどん増えており、何らかの支えが必要な疾患者を加えると、若者に支えてもらわなければならない割合は、今すでにかなりの状況にあるのだろう。
うつ病患者の全てが、仕事や日常生活に相当な支障をきたしている、というわけではなく、薬で上手くコントロールできている方も多いわけだが、もし、今の増加傾向が続き、各自が抱える状況が悪化する割合が増えてくると、うつ病は働き盛りの年齢にも多いため、ゆくゆく心配な状況が考えられる。
私たちの生活は意外と薄氷の上に成り立っているのかもしれないし、それを解消できるような努力は、今のうちから行うことが大切だろう。