アトピー克服のカギ(睡眠・2)

今日は、昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
昨日は、睡眠には「生命維持に必要な睡眠」「健康を維持する睡眠」そして「健康を改善するための睡眠」の三つがあること、そして、アトピー性皮膚炎を克服していくためには、「健康を改善するための睡眠」が必要なことを書いた。
では、なぜ、アトピー性皮膚炎にはこの「健康を改善するための睡眠」が必要なのじゃろうか?

アトピー性皮膚炎に関わる内分泌の働きで考えていくと、大切なのは、「副腎皮質ホルモン」と「成長ホルモン」の二つがある。
副腎皮質ホルモンは、ステロイド剤でも使われているように、体内の薬理作用として抗炎症作用を有しており、直接、炎症・痒みをコントロールする働きを持っておる。
成長ホルモンは、掻き壊した肌を修復するのに必要なホルモンじゃ。

そして、この「副腎皮質ホルモン」「成長ホルモン」をしっかりと分泌するために最も必要なのが「睡眠」なのじゃ。

成長ホルモンの量は、どちらかというと睡眠の量に比例すると言われており、少ない睡眠時間より多い睡眠時間の方が、放出量が多くなる。
当然、自分の体で肌を修復していく力が強いのと弱いのとでは、バリア機能の改善から見ても、アトピー性皮膚炎の症状そのものに対して、大きく違ってくることになるじゃろう。
もちろん、多い睡眠時間で多い成長ホルモンを確保することが大切、ということじゃ。

副腎皮質ホルモンは、成長ホルモンと同じく睡眠時間の量も大切じゃが、さらにプラスして睡眠の「リズム」も関わってくる。
一般的に、夜就寝している人の場合、副腎皮質ホルモンは日内変動の関わりもあって、午前4時前後が最も放出量のピークとなる。
そして、この放出量を少しでも高くするためには、「午前4時までに何時間寝たか?」が関わってくるのじゃ。
いわゆる「助走」が必要になる、というイメージじゃな。
午前3時に寝るヒトはわずか1時間の助走しかなく、午前1時に寝る人は3時間分の助走、そして23時に寝る人は5時間分の助走が得られることになり、当然、助走が長ければ長いほど、安定して多くのホルモンを得ることができるようになる。

副腎皮質ホルモンは抗ストレス作用も持っており、日中は、本来の生理作用である糖質代謝作用の二つの作用でほとんどが消費される。
そして、この二つが消費された残りが、薬理作用の一部である抗炎症作用に「回される」わけじゃ。

アトピー性皮膚炎の治療法として「断食療法」があるが、これは、必要な代謝量を失う代わりに、糖質代謝も不要になることで、体内の副腎皮質ホルモンの働きを少しでも薬理作用の抗炎症作用に使おう、という目的もあるようじゃ。

逆に過食が続くとアトピー性皮膚炎の症状が悪化した、という経験を持つヒトは多いのではないかと思うが、これは、余計な脂質の摂取の他に、この糖質代謝ホルモンとして使われてしまった、ということが関係したケースもあるかもしれん。
また、ストレスが多いと、アトピー性皮膚炎の症状が悪くなった、というのも抗ストレス作用で使われてしまう、という理由が関わっていると考えられておる。

いずれにせよ、体内の内分泌の働きとして考えた場合、睡眠はとにかく重要な要因を含んでおる、ということじゃな。
そして、もう一つの考えなければならない要因が「自律神経」への影響じゃが、続きは明日じゃ。

  
おまけ★★★★南のつぶやき

神経が直接、情報を神経線維を伝えていくのに対し、内分泌(ホルモン)は、血中を通って情報を各臓器に伝達する役割を担っています。
体の機能は、それぞれ相互に関連性を持っており、そういった情報の伝達が正しく伝わるかどうかは、健康維持の観点からも重要だと言えるでしょう。