【Q&A】なぜ、入浴がアトピーに良いの?(3)

今日も昨日の続きじゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎の大元の原因とも言える「免疫機能の異常状態」そして「皮膚の機能異常」に対して「生活の改善」「生活環境の改善」が、どのように影響を与えていくのかについて考えてみたい。

免疫機能の異常状態とは、体内の免疫機能のバランスを乱した状態じゃ。
免疫機能とは、ざっくり言ってしまえば、自律神経と内分泌機能の支配下にある機能じゃ。
(厳密に言うと違う部分もあるが、多くはこの二つの機能の影響を強く受けておる)
ということは、免疫機能の異常状態を改善するためには、異常を引き起こしていると考えられる自律神経、そして内分泌機能の改善が必要になる、ということじゃ。

では、自律神経や内分泌機能の改善とは、どのようにすれば良いのか?、そこであとぴナビは「入浴」という方法を取り上げておるわけじゃ。

まず自律神経とは何か、というと、体の各機能を亢進させたり抑制させたりしておる機能で、交感神経と副交感神経の二つに分かれる機能じゃ。
例えば、心臓が動くのも、この自律神経の働きによる。
運動すれば、酸素の供給などを行うため、心拍数を上げ、血流を上げる。
これは交感神経の働きじゃ。
運動を止めれば、心拍数は元に戻ることになるが、これも勝手に戻っているのではなく、今度は副交感神経の働きによるものじゃ。

このように、体のさまざまな意識しなくても動いてくれる働きのほとんどは、この自律神経が受け持っていてくれておるわけじゃ。

当然、自律神経に影響を与えるのは、毎日の生活行動になる。
基本的に、日中は交感神経が働き、睡眠中は副交感神経が働くのじゃが、例えば睡眠不足になれば、副交感神経と交感神経のバランスが乱れることになる。
運動不足も同じじゃな。
本来、体を「健康」に維持してくために必要な代謝量を得るためには、体を動かす「運動」という行動が必要じゃが、運動が不足すると、代謝量が減り、同時に、自律神経への間接的な影響も現れることになる。

今度は内分泌を考えてみたいと思うのじゃが、神経から伝えられる情報は、通信手段で言うと電話みたいなものじゃ。
神経が電話線、ということじゃな。
それに対して、血液を通して情報を伝えるのに使われるのが「ホルモン(内分泌)」ということじゃ。
通信手段で例えると、手紙のようなものかの。
もちろん、血液が体内のめぐる速度を考えると、内分泌も情報を伝達する速度は、我々が考える以上に高速ではあるが、神経はもっと早い、ということじゃ。
ホルモンは、体のさまざまな臓器で作られておるのじゃが(副腎からは副腎皮質ホルモンなど)、ホルモンを作るための内分泌機能は、体の機能である以上、生活の行動に大きく左右される。
例えば、アトピー性皮膚炎にも深く関わる副腎皮質ホルモンや、傷付いた皮膚の修復を行う成長ホルモンは、睡眠中に最も多く作られる。
逆にいうと、睡眠不足では、これらのホルモンも不足状態になる、ということじゃ。

こういった自律神経と内分泌機能を、正常に働かせる必要があるのじゃが、残念ながら、私たちの今の生活環境においては、それが上手く機能させられる状況でなくなっておる。

夜型の生活習慣は、慢性的な睡眠不足状況を作るし、子どもが室内でゲームで遊ぶことが多くなった状況では、体が必要とする代謝量を得ることもできん。
食事も、添加物や農薬などの影響を受けることが多くなったし、仕事上、学校上のストレスを抱えることも多くなった。

こういった毎日の生活の積み重ねが、自律神経や内分泌機能に影響を与え、その結果、自律神経や内分泌機能の影響を強く受ける免疫機能にも、異常状態を引き起こすことが生じたわけじゃな。

したがって、アトピー性皮膚炎を克服していく=免疫機能の異常状態を改善していく、という部分で考えた場合には、毎日の生活の改善が最重要課題、ということになるわけじゃ。

睡眠を「健康を改善できる状態」でしっかりとる、食事は体に負荷を与えない形でとる(和食が中心など)、運動は必要な代謝量を得られるよう毎日反復継続して行う、ストレスをためない、などの生活を積み重ねていかなければならない。

当たり前、といえば当たり前の生活ではるのじゃがの・・・・

ただ、今はなかなかこれらを十分に得ることは難しい。
特に運動は、運動する場所、時間を得ること、それを毎日行う、というのはなかなか困難でもある。
そこで、並行して(運動と)行う毎日の生活習慣として「入浴」が出てくるのじゃ。

明日は、今回のQ&Aの最後として、この「入浴」について述べたいと思う。

 
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎は、ここ二十年ほどで急増してきましたが、その原因の大きなものとしては「睡眠」「代謝(運動)」「食事」が影響しているといわれています。
これは、生活習慣病の予防でも、言われていることと同じですが、アトピー性皮膚炎も生活の中で「作られる」可能性がある疾患と考えると、生活習慣病の一種といっても良いのかもしれません。