【Q&A】なぜ、入浴がアトピーに良いの?(1)

今日は、読者からの質問にお答えしたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●Iさんからのご質問

最近、このサイトを知りました。
あとぴナビ情報Webの特集記事も、いろいろと参考になりありがたいです。
私は28歳の男性です。
アトピー歴は20年以上になります。
あとぴナビでは、アトピーを治すために、生活が大事、特に入浴を勧めているようですが、なぜ入浴でアトピーが治るのでしょうか?
私も、長年ステロイド、プロトピックを使ってきましたが、そろそろ限界を感じ始め、何か良いアトピー治療がないかと探しています。
サプリメントや化粧水、アルカリイオン水など、販売している会社の何かものを使えばアトピーが治ると言っているのは多くみかけますけど、入浴とか生活を一番重視しているのは、どちらかというと珍しいです。
できれば説明してもらえるとうれしいです。
よろしくお願いします。

 
Iさん、こんにちは。

アトピー性皮膚炎に対するアプローチ方法として、あとぴナビでは確かに入浴を重視しておるのじゃが、なぜ入浴なのか?という前に、まずアトピー性皮膚炎とはどのような疾患から考えてみたいと思う。

一般的に、「アトピー性皮膚炎とはどのような病気か?」と尋ねると、ほとんどの人は「皮膚が痒い病気」「皮膚に炎症が出てくる病気」というように「皮膚の病気」という答えがかえってくる。
これを他の疾患で考えてみると、例えば、風邪とはどのような病気か?と尋ねれば、風邪のウィルスに罹った状態、とほぼ正しい答えが返ってくるのじゃが、アトピー性皮膚炎の場合は、「病気」に対する答えではなく「症状」に対する答えが返ってくることが多い。

??と思う人もおるかもしれんが、アトピー性皮膚炎を「皮膚が痒い病気」と答えるのは、風邪で言うと「熱が出る病気」「鼻水が出る病気」「体がだるい病気」と言ってるのと同じ、ということじゃな。
もちろん、これらの答え自体は誤っているわけではないが、これらはあくまで風邪という疾患に罹って現れてくる体の「症状」を指している、ということになる。

そう、アトピー性皮膚炎で「皮膚が痒い病気」というのは、アトピー性皮膚炎という病気によって生じた「症状」のことを指しているに過ぎない、というわけじゃ。
では、アトピー性皮膚炎とは、どのような疾患と考えるべきなのじゃろうか?

さっきの「風邪とは風邪のウィルスに感染した病気」という意味合いで答えるなら、現在、判明しているアトピー性皮膚炎の原因を元に答えると、「体内の誤った免疫活動の結果、皮膚下で炎症が生じる病気」あるいは「皮膚の角質層における水分保持能力が低下したことで、痒みを知覚する神経線維が表皮内に侵入して痒みを感じやすくなる病気」ということになる。
簡単にいえば、前者は「免疫機能の異常状態を引き起こした病気」、後者は「皮膚の機能異常が現れた病気」ということじゃ。

なぜ、この「病気」と「症状」の違いを把握することが必要なのかと言うと、自分が行っている治療法が「病気に対する治療法」なのか「症状に対する治療法」なのかが関わってくるからじゃ。

長くなるので、続きは明日じゃ。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

博士(冬・お?)

病気と症状の違い、というのは、ブログでも何度も取り上げておる。
それは、そこの把握を正しく行わないと、行っている治療の「目的」を見誤ることがあるからじゃ。
特に、ステロイド剤など免疫抑制剤の場合、長期連用することで、マイナスの影響は出やすくなる。
ステロイド剤をアトピー性皮膚炎に使用する目的は何なのか、またアトピー性皮膚炎の「何」を治すことができるのかは、正しく把握した方が良いの。