グリチルリチン酸の成分の有無をチェック

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎の人用として、販売されている化粧品には、「有効成分」としてグリチルリチン酸が配合されているものが、多くあります。
グリチルリチン酸(甘草)は、あとぴナビの特集、ブログでも、何度か取り上げていますので、詳しくは、そちらをご覧いただければと思いますが、抗炎症効果により赤みは抑えられていても、その働き(作用)自体は、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)とほぼ同じ機序によります。

今年に入ってからFさんから、次のような相談がありました。

 
●Fさんからの相談

南さん、こんにちは。
グリチルリチン酸の話を聞いて、心配になって、今、使っているスキンケアの成分を見てみました。
すると・・・入っていました。グリチルリチン酸!(ToT)
ドクター系のアイテムで、ステロイド剤のような副作用が心配される成分は入っていない!って、メーカーの人は言っていたのに・・・
どうりで、塗るのを止めると、赤みが出てくるわけです。
さらにショックだったのは、アトピー性皮膚炎にいいから、といって勧められたシャンプーと石鹸にまで、グリチルリチン酸が入ってたこと!
結構、悲しいんですけど、ヘルペスもかかりやすくなった気がしていたし、頑張って、止めてみます。
リバウンドが少し心配ですが・・・

 
Fさんには、ステロイド剤のような強い抗炎症作用まではない=副作用もステロイド剤より出にくいこと、を説明し、対策についてもいろいろ相談いたしました。
そして、先週、Fさんから、再びメールがきました。

 
●Fさんからのメール

南さん、こんにちは。
やりました!
グリチルリチン酸が入っているスキンケア、シャンプー、石鹸、全部止めて、どうなるかと心配していましたが、1カ月ぐらいで、赤みも収まりました!
もともと症状がしつこく繰り返していた、手の甲の炎症も、逆に引いてきました。
ここ2年ほど、かさぶたがなくなったことがなかったのに・・・ちょっとしたカルチャーショック(-o-)
抑える治療って、時には必要なのかもしれませんが、南さんが教えてくれたように、その効果が現れる範囲って、限定的なんですね。
自分の体が作り出している炎症なら、自分の体で抑えることも十分可能、って意味が、ようやく分かりました。
寝る前、布団に入ると、ときどき無性に手の甲が痒かったのも、ここ一週間はない状態です。
アトピー性皮膚炎に良い、って言葉だけで、飛びつくのは考えもの、ってことが身にしみて分かりました!
これからも、よいアドバイス、お願いしますね!

 
グリチルリチン酸は、その効果自体は、ステロイド剤ほど強いものではありません。
でも、作用を持つからこそ、医薬部外品の許可が取りやすい成分だったりするわけです。
もちろん、短期的な使用が、急激な悪化や副作用を伴うわけではないでしょう。
でも、炎症を作り出す「原因」を解消しない限り、体は炎症を作り続け、それを抗炎症効果の作用のあるアイテムで抑え続ける、という構図は、元々の問題解決に役立っているとは言えません。

Fさんの場合も、グリチルリチン酸が赤みを抑えてくれていても、赤みを作り出す原因そのものを解消していなかった、ということです。また、免疫を抑制することによる易感染症の恐れ、も心配した方がよい状況だったと言えます。
それが、グリチルリチン酸の使用を中止することで、グリチルリチン酸により影響を受けていた(免疫抑制)、免疫機能が自らバランスを取り戻すことができ、赤みも引いてきたのでしょう。

グリチルリチン酸も、ステロイド剤と同じく、その成分そのものが危険、ということではありません。
でも、継続使用は、一定の作用をもたらしている以上、一定の副作用のリスクも抱え続ける、ということでもあります。
抑える治療、だけ行っているのでは、体のサインを見逃すこともあります。
微熱が続いた場合、熱自体を解熱剤で下げ続けても、体が熱を「出したい」状況にある以上、いつまでも微熱が続くこともあります。また、そういった場合、解熱剤を使用したことによるダメージも、使用期間に比例した形で蓄積されるケースもあります。

長く炎症や痒みが続いている人は、一度、使っている化粧品、洗浄系アイテムの成分をチェックしてみましょう。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

グリチルリチン酸(甘草)は、あとぴナビの特集でも紹介しています。
ぜひ、一度、ご覧ください。

●知っておきたい甘草・グリチルリチン酸の危険な話
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=75

●ドクターズニュース
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=80