2018年12月9日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
生活習慣病の原因として、よく取り上げられるのが「運動不足」です。
これは、アトピー性皮膚炎も同様の傾向があります。
運動により「汗」をかきますが、ヒトが自分の力でスキンケアを行う場合、この「汗」が大切になってきます。
汗腺から汗がでるとき、汗腺の脇にある皮脂腺から皮脂を分泌します。汗と皮脂が皮膚上で乳化して皮脂膜が作られ、スキンケアの働きをします。
汗は、アトピー性皮膚炎の方にとって、痒みにつながる原因となることもあり、悪化要因の一つなのですが、同時に、アトピー性皮膚炎を「治す」ための役割も強く持っている、ということです。
一つの記事を紹介しましょう。

                                
●女性の運動離れ進む 汗臭さなど嫌う? 18~19歳で顕著に 体力・運動能力調査
https://www.sankei.com/life/news/181007/lif1810070032-n1.html

週に1回も運動しない10代後半~40代後半の女性が増えていることが7日、スポーツ庁が8日の体育の日を前に結果を公表した平成29年度体力・運動能力調査で分かった。特に18~19歳女性の運動離れが顕著で、20年前に比べ、週1回以上の運動実施率が10ポイント以上低下して30%台になった。
調査は昨年5~10月に実施。6~79歳の男女を対象に、握力や上体起こしなど6~9項目の体力・運動能力を調べるとともに、運動習慣などを聞いた。また、29年度は現行方式となって20回目にあたるため、10年ごとの運動実施率を比較した。
それによると、「週1日以上運動する」割合は、男女とも10代前半は80%前後と高いが、10代後半から低下し、女性は30代から、男性は50代から再び上昇する傾向がみられた。
ただし20年前の10年度調査に比べると、男性はほとんどの年代で「運動する」割合が増えたが、女性は小学生と50歳以上をのぞく年代で減少した。とくに18歳女性は、20年前は46.1%が週1日以上運動していたのに、今回は35.7%に減少。19歳女性も45.8%から33.8%に減少した。
10代女性の運動離れについて放送大学の関根紀子准教授(運動生理学)は「要因はさまざま考えられる」としつつ、「最近の女性は運動後に汗臭いままでいることを嫌がるなど、においを気にする傾向がある。公共の運動施設にシャワーを整備するなどの対策も必要では」と話している。
体力などの調査では、65歳以上の女性と70歳以上の男性の各項目の合計点が過去最高を更新するなど、前年に続き高齢者の体力向上が目立った。一方、30代後半~40代前半の男性と30代前半~40代後半の女性の体力は低下傾向だった。
            
            
記事によると、女性は運動する割合が、多くの年代で減少していることが分かります。
あとぴナビの会員の方で、男女の割合をみると、女性の方が多いのですが、もしかすると、こうした「汗をかかない」という部分が関係しているのかもしれません。
汗以外の代謝の部分など、あるいは睡眠や食事などに対する間接的な影響から考えても、運動は大切な要素です。
しっかり行うようにしましょう。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

運動を行う時間がどうしても取れない方は、入浴でカバーするようにしましょう。
また、運動を行う場合も、汗をかく際、体温を下げるための汗は皮脂を伴いづらいため、ゆっくりとした運動(散歩やスロトレなど)の方が良いかもしれません。
冬の時期、特に汗をかきづらい環境にありますので、しっかり意識して行うようにしましょう。

2018年12月8日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、Webで見つけた記事を紹介するね。
          
         
●一度に食べていいフライドポテトは6本だけ。驚愕の研究結果に悲しみの声
https://www.huffingtonpost.jp/2018/12/04/french-fries-6_a_23608763/
         
栄養学の研究者が、世界中のフライドポテト好きを悲しませている。
ジャガイモを油で揚げ、塩をふりかけたフライドポテトを「健康にいい食べ物だ」という人はあまりいないだろう。研究もそれを裏付ける。
2017年に、栄養学の学術誌「アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリシアン」掲載された研究では、フライドポテトを週に2~3回食べた人は、揚げずに調理したジャガイモを食べた人より死亡率が高かった。
この研究に携わったヨーロッパの研究者たちは、アメリカ人が摂取するフライドポテトの量に驚いたという。
アメリカ農務省の統計によると、アメリカ人が1年間に消費するジャガイモの量は約52.5キログラム。その3分の2が、フライドポテトやポテトチップス、その他冷凍ポテトなどの加工食品だ。
農務省は、一人分のフライドポテトは、約12~15本(約140キロカロリー)と推奨するが、ハーバード大学公衆衛生大学院のエリック・リム教授は、さらに少量であるべきだと考えている。
リム教授は、ニューヨークタイムズ紙でフライドポテトを「デンプン爆弾」と表現。「フライドポテトを注文して、4分の3残す人はほとんどいないと思います。しかし食事の付け合わせとしておすすめなのは、サラダとフライドポテト6本です」と語った。
        
(以下、省略)
          
           
フライドポテトが好きな人って多いと思うけど、あまり体にはよくないみたいだね。
ジャガイモを食べる方法は、他にもあるわけだから、食材の栄養素を摂取する、ということだけ考えると、調理方法は工夫したいよね。
もちろん、味も大切な要因だから、フライドポテトがダメ、ということではないけど、量には注意が必要かもね。

                         
おまけ★★★★ショウゴのつぶやき

アトピー性皮膚炎の人には、フライドポテトに使われている「油」が問題になることもあるみたい。
酸化した油は、皮膚にも良くないようだし、トランス脂肪酸も炎症につながる要因みたいだから、気をつけようね。

2018年12月7日

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                       
今月号(12・1月号)が電子版でアップされました。
そこで、簡単に今月号の内容について紹介したいと思います。
                     
          
◆◇ 電子版「あとぴナビ」2018年12・1月号の内容 ◇◆
      
        
■特集 お肌の冬の準備をはじめましょう
冬に症状が悪化するアトピー性皮膚炎の方は多くおられますが、悪化のもっとも主な原因は「乾燥」にあります。
冬を前に、お肌のコンディションを上げておくために必要なケアを考えてみましょう。

■アトピー体験談
今月は3例の事例についてご紹介いたします。

・朝方まで眠れない、体液がボタボタ垂れていた症状
 入浴、スキンケアのアドバイスで着実に健康体を取り戻しました
 (福岡県、Nさん、20歳)

・目標の「文化祭」のファッションショーに出られました!
 (N・Sさん)

・薬のない状態で、回復していく体、皮膚に真の回復を実感しています
 (宮城県、Aさん、47歳)
■その他、12~1月のキャンペーン情報など

 
          
今月は、冬を前にしたケアの特集、そして体験談は3例の方を掲載しています。
気温の上下が激しい日が続いていますが、今週末からは本格的な冬を迎える予報も出ています。
しっかり対策を行いましょう。
                      

おまけ★★★★北のつぶやき


         
電子版あとぴナビ2018年12・1月号は、下記でご覧いただけます。
パソコンやスマホ、タブレットで読めますので、ぜひご覧ください。
            
●電子版あとぴナビ2018年12・1月号
http://www.atopinavi.com/eb/index.html

2018年12月6日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
冬を迎え、アトピー性皮膚炎の方にとっては、乾燥が気になる季節がやってきます。
お肌の乾燥には、まず「水分」を与える、保水のケアが重要ですが、大気が乾燥している状態においては、同時に「保湿」のケアも大切になります。
         
         
●乾燥に負けない!ぷるっとした唇を手に入れる方法
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181123-00010000-womensh-life&p=1
         
        
唇の乾燥のお悩みは、どうやって防いで、どうやって治すの? その疑問にお答えすべく、ニューヨークで名高い2人の皮膚科専門医が、カサカサの唇を防いで治すためのメソッドを教えてくれた。その内容をアメリカ版【ウィメンズへルス】からご紹介。
          
唇は油分を分泌しないので、顔や体の皮膚より乾燥しやすいうえに、日光や風など常に自然環境にさらされているため炎症を起こしやすい。そして湿度が下がり、凍えるような北風が吹き始めると、もともと敏感な唇がさらに乾燥して割れやすくなる。
でも、スキンケアクリニック 「New York Laser & Skin Care」 のディレクター、アリエル・カウヴァー医学博士によると、唇がカサつくのは寒さのせいだけではないみたい。唇周辺に使用している商品に対する皮膚のアレルギー反応(赤色色素、ニッケル、ケイ皮酸エステルなどに対する接触性皮膚炎)や、アキュテインやプロプラノロールといった薬の副作用が原因となることも。また、寝ている間に口呼吸を強いられる歯科矯正装置やイビキも、慢性的な唇の乾燥につながる。どんな薬を使っても改善せず、上記の要因のどれかに当てはまると思うなら、一度医師に相談しよう。
        
▼口唇を舐めるのをやめる
         
口唇が乾くと、本能的に舐めて潤そうとする人は多い。唾液が触れれば確かに口唇は一瞬潤うけれど、その後は乾燥がひどくなるだけみたい。
こうして多くの人は、いつの間にか 「終わりのないヒビ割れサイクルに突入する」 と皮膚科専門医のデブラ・ジャリマン医学博士は話す。口唇がいつもカサカサだから、舐めるのが癖になっている? ラノリンなどの成分を含んだ、持続性の高い濃厚なバームを使ってみよう。爪を噛むのと同じで、ストレスを感じると口唇を舐める人も多い。その場合は、代わりに飴を舐めるのがおすすめ。ただし、人工の香料や甘味料が使われているものは、口唇を余計舐めたくなってしまうので避けること。
          
(以下、省略)
          
         
記事のポイントは、最後に書かれている部分です。
つまり、なめているだけでは、唇は逆に乾燥することを示しています。
お肌も同じで、乾燥時期、お肌に水分を与えても、大気中に蒸散します。
与えた水分を肌に留めるためには、油分などで「蓋をする」、保湿のケアが大切になってきます。
気をつけるようにしましょう。

                           
おまけ★★★★大田のつぶやき

夏のケアと冬のケアの違いは、こうした大気の乾燥状態にも現れていると考えてよいでしょう。
保水は大切ですが、保水を「活かす」ために保湿も大切であることは忘れないようにしましょう。

2018年12月5日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
ダイエットなんかで、カロリーゼロの飲料水を飲む人っていると思うけど、気になる記事を見つけたので紹介するね。
              
             
●「カロリーゼロ」には副作用がある|予防医療最前線
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181122-00010000-seraijp-hlth&p=1
           
多くの人が人工甘味料は糖尿病や肥満を防ぐ救世主だと信じていることでしょう。「カロリーゼロ」や「糖質ゼロ」の飲み物や食べ物を選ぶのが当たり前になっている今日ですが、人工甘味料の与える健康への悪影響が研究者の間では懸念されるようになってきました。それでは、どのような健康への影響があるのでしょうか?
        
■「甘み成分」は糖だけではない
           
清涼飲料水などの食品に用いられる甘味物質の代表例は、砂糖をはじめとする「糖類」ですが、それ以外にもグリシンやトリプトファンなどの「アミノ酸」、アスパルテームやサッカリンなどの「人工甘味料」、モネリンなどの「甘味タンパク質」などがあります。これらの甘み成分は、飲み物や食べ物から薬に至るまであらゆるものに含まれていますが、多様な嗜好への対応や加工食品への応用の点から、近年人工甘味料が広く使われるようになってきています。
         
■人工甘味料はどんなもの?
             
以下に汎用される人工甘味料として、アスパルテーム、サッカリン、スクラロースをご紹介します。
        
●アスパルテーム
多くの食べ物や飲み物から医薬品に至るまで広く使われています。アスパルテームはカラダに入るとすぐにアスパラギン酸、フェニルアラニン、メタノールの3つの化合物に分解・吸収されます。
       
●サッカリン
100年以上前から存在する人工甘味料です。ネズミを使った研究でぼうこう癌の発症リスクがあるとされましたが、ヒトではその傾向は認められず「安全」と考えられています。
        
●スクラロース
砂糖から作られたものですが、砂糖の一部が塩素に置き換わることで砂糖の600倍もの甘さが生まれます。もともと殺虫剤の原料として開発されたものですが、その後砂糖の代替品として使われるようになりました。
             
これらの人工甘味料は「糖質ゼロ」「カロリーゼロ」「〇〇レス」「糖分制限」「ダイエット〇〇」という表示されているほとんどのものに含まれています。具体的には、パンやホットケーキ、ヨーグルト、アイスクリーム、飴・ガム、ダイエットソーダ、炭酸水、プロテインバーなど様々な食品に人工甘味料は使われています。
          
■人工甘味料の5つのデメリット
             
人工甘味料の最大のメリットは、これまで「健康」を気遣って制限していた食べ物・飲み物を気兼ねなく楽しめる点でしょう。しかし、人工甘味料の与える健康への悪影響も頭に入れておかなければいけません。人工甘味料の与える健康への悪影響は昔から懸念されており、人工甘味料に関する92%の論文でその有害作用について書かれていると言われています。(*1)その中には意外なものも。例えば、カロリーゼロならダイエットに役にたちそうと思いがちですが、体重が増える・糖尿病になる可能性がある、など予想に反する研究結果が報告されています。以下に人工甘味料の代表的な5つのデメリットを解説します。
         
▼脳機能が阻害される
アスパルテームは体に入った直後に吸収・分解されフェニルアラニンになります。すると、急速に血中のフェニルアラニン濃度が上昇し、セロトニンなどの脳内伝達物質の分泌が阻害されることがわかっています。(*2)
       
▼免疫力が落ちる
人工甘味料の摂取により腸内に悪玉菌が増えると言われています。スクラロースのような人工甘味料は体内で消化吸収されないので小腸の壁を傷つけたり、善玉菌を減らしてしまいます。(*3)腸内環境が悪化することで免疫力が落ちてしまうことがあります。
         
▼栄養の吸収が落ちる
上記のような腸内細菌の変化に加え、人工甘味料の種類によっては、腸内のpHが上がりアルカリ性に傾くこともあります。腸内環境がアルカリ性であると、栄養素の吸収が落ちてしまいます。(*3)お通じの色が濃い茶色~黒色の人は腸内がアルカリ性の可能性がありますのでご注意を!
        
▼糖尿病のリスクが増える
人工甘味料とショ糖を食べた時の血糖値やインスリン感受性を調べたところ、人工甘味料を食べた時の方がショ糖を食べた時よりインスリンの感受性が23%減り、血糖値のピークが高くなってしまったという報告があります。これは、糖分の取りすぎによる血糖値の異常ではなく、人工甘味料が糖代謝に何らかの悪影響を及ぼすものと考えられています。(*4)
       
▼体重が増える
ヒトと動物の両方の実験結果から、人工甘味料を長く摂取していると体重増加と関連することがわかっています。一方、人工甘味料を使ったから体重が減った、という研究結果はほとんど存在しません。さらに、人工甘味料の使用はメタボ、糖尿病、高血圧、心疾患のリスクを高めると報告されています。(*5)
       
        
(以下、省略)
         
             
一番最後に書かれている、「体重が増える」副作用って、糖質ゼロを選んでいる意味がない、ってことだよね。
他にも、いろいろ心配なリスクもあるようだから、あえて人工甘味料の飲料を選ぶ人は、少し気をつけてみるようにした方が良いかもね。

                       
おまけ★★★★ショウゴのつぶやき

コンビニなどで、ペットボトルの飲料を買うときに、ジュースなどの裏面をみて原材料をみると、人工甘味料を使っていない飲み物を探すほうが難しいことに気がつくと思うんだ。
それだけ、生活に浸透している反面、心配な影響も考えられるわけだから、気をつけたいよね。

2018年12月4日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、アトピー性皮膚炎ではありませんが、「アトピー性角結膜炎」の研究記事がWebで出ていましたので紹介しましょう。
          
          
●アトピー性角結膜炎が難治化するメカニズム
https://www.sankei.com/economy/news/181128/prl1811280388-n1.html
          
順天堂大学大学院医学研究科眼科学の松田彰准教授、海老原伸行教授らの研究グループ(眼アトピー研究室)は、難治性かつ慢性重症のアトピー性角結膜炎(*1)患者の結膜組織の微量サンプルを用いて網羅的な遺伝子発現解析を行ったところ、眼表面の免疫グロブリン遺伝子と黄色ブドウ球菌感染に対する生体防御に関連する遺伝子群の発現が上昇していることを発見しました。これはアレルゲンによる慢性刺激によって眼表面の生体防御機構が再構築されたことを示しています。本研究成果は眼表面での免疫グロブリン産生抑制と黄色ブドウ球菌感染制御をターゲットにした難治性アトピー性角結膜炎の新規治療法の開発に役立つと考えられます。本研究成果は科学雑誌The Journal of Allergy and Clinical Immunology オンライン版(2018年11月22日付)で発表されました。
        
【本研究成果のポイント】
難治アトピー性角結膜炎組織において免疫グロブリン遺伝子の発現が上昇
黄色ブドウ球菌に対する生体防御関連遺伝子群の発現も上昇
免疫グロブリン産生抑制と感染制御による難治アトピー性角結膜炎の新規治療法の開発へ
        
【背景】
慢性重症アトピー性角結膜炎(AKC)は、花粉やハウスダストによるアレルギー性結膜炎とは異なり、アトピー素因を持つ患者において結膜のみならず角膜をも障害する疾患です。なかでも免疫抑制剤(タクロリムス点眼薬)の治療に反応しない難治性症例の治療は困難で、角膜の混濁および不正乱視あるいはアトピー白内障・網膜剥離・緑内障等の合併症によって深刻な視機能障害を引き起こします。そのため、アトピー性角結膜炎が難治化するメカニズムの解明と新規治療法の開発が求められていますが、アトピー性角結膜炎は、動物モデルが存在せず、また眼表面組織の採取が困難なため、難治化のメカニズムがほとんど解明されていません。そこで、本研究ではアトピー性角結膜炎が難治化するメカニズムを解明することを目的に、患者から採取した微量サンプルを用いて、炎症局所に高発現する遺伝子を高感度に検出し、病態との関連を解析しました。

【内容】
研究グループは、タクロリムス点眼薬治療(4週間以上)が効かない難治性アトピー性角結膜炎患者から治療目的で採取した上眼瞼結膜の一部を、次世代シークエンサーを用いて網羅的遺伝子発現パターン解析をしました(RNA-seq法*2)。その結果、難治性アトピー性角結膜炎組織において発現が上昇した872個の遺伝子のうち、免疫グロブリン遺伝子が47個、黄色ブドウ球菌に対する生体防御に関わる遺伝子が22個含まれており、難治性アトピー性角結膜炎の病態との関連が強く示唆されました(図1) 。
また、アトピー性角結膜炎の病態との関連について報告のある、アレルギー性炎症関連サイトカイン( IL-4、IL-13、IL-33など)や好酸球、リンパ球、マスト細胞の活性化に関連する遺伝子、組織の瘢痕化に関連する遺伝子(ペリオスチン、テネイシンCなど)の発現上昇も確認されました。この中には発現量が少ないため従来の方法では検出が困難な遺伝子も含まれており、 難治性アトピー性角結膜炎組織における遺伝子発現を網羅的かつ正確に解析するために RNA-seq法が有効であることを示しました。
この難治性アトピー性角結膜炎の眼表面組織において免疫グロブリン遺伝子の発現上昇を認めた解析結果は、タクロリムス点眼薬の作用が免疫グロブリン産生を司るリンパ球の活性化抑制であることから、繰り返すアレルゲン刺激がもたらす異所性リンパ器官の異常形成によって、免疫グロブリン遺伝子の発現抑制が困難になっていることを示唆します。さらに、細菌に対する生体防御に関わる遺伝子群の発現の上昇もあることから、アトピー性角結膜炎が難治化するメカニズムにおいてアレルゲンによる慢性刺激によって眼表面の生体防御機構が過剰に再構築されたことを意味しています。

 【今後の展開】
研究グループは以前から、「繰り返すアレルゲン刺激による異所性リンパ器官の異常形成が炎症組織局所での免疫グロブリン産生を引き起こしている」というアトピー性角結膜炎の難治化の病態モデルを提唱しており、本研究もその仮説モデルを支持する結果となりました。今後は、眼表面組織での免疫グロブリン産生抑制による異所性リンパ器官の形成阻止をターゲットに、難治性アトピー性角結膜炎モデルマウスの開発を進め、新規治療法の開発に繋げていきます。さらに、黄色ブドウ球菌感染とアトピー性角結膜炎の慢性化および難治化のメカニズムの関連を明らかにしていくため、黄色ブドウ球菌由来の毒素に着目した研究を展開すると共に、眼表面の細菌叢への介入といった治療法の可能性を実験的に検証していく予定です。
        
         
かなり難解な内容ですが、重要な部分は「アレルゲンによる慢性的な刺激を受けることで、黄色ブドウ球菌や免疫グロブリンの遺伝子群の発現が上昇、眼表面の生体防御機構が再構築されたことを示しています」というところでしょう。
そして同時に、その治療法としては、自己免疫の抑制と共に黄色ブドウ球菌感染の制御が必要と書かれています。
アトピー性皮膚炎も、その発症原因に、黄色ブドウ球菌が深く関わっていますが、もしかすると、今回の研究に見られるように、黄色ブドウ球菌そのものをどう制御していくのか、ということも検討していく必要があるのかもしれません。
今後の研究に期待したいと思います。

                          
おまけ★★★★博士のつぶやき

感染症に対する免疫とアレルギーに対する免疫は、本来、別の免疫じゃが、相互にサイトカインを介して関係性を持っておる。
一般的には両者はシーソーの関係にあると考えられておるが、もしかすると、シーソーではなくメリーゴーランドのような位相ベクトルを形成しておるのかもしれんの。
興味深い研究じゃ。

2018年12月3日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は、今月、アメリカで発表されたアレルギーに関する研究報告を紹介しましょう。
          
         
●ピーナッツアレルギーの人に朗報 ー 開発中の新療法が成功の見込み
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181123-00010000-esquire-life
            
この新しい治療法は、2019年の夏ごろまでには承認される(アメリカにて)見通しとのことです。
ピーナッツアレルギーを持つ人は、ピーナッツやピーナッツオイルを含むあらゆる食品の摂取により引き起こされる「アナフィラキシーショック」を起こさないため、日々の食生活に最新の注意を払っていることでしょう。
しかし、最近新たに発表された治療法を受ければ、少量であれば食べられるようになる可能性があると言うのです。
2018年11月18日(現地時間)に、米医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(New England Journal of Medicine)』に掲載された研究によると、ピーナッツアレルギーを持つ患者を対象に、ピーナッツ由来の経口免疫療法「AR101」を実施したところ…4~17歳の患者がピーナッツのタンパク質600mg(約ピーナッツ2粒分)を摂取することができたというのです。
この実験療法には、計551人の患者が参加していましたが、同じ療法を実施した18~55歳の患者には、大きな変化は見られなかったそうです。
ですが、今のところ米食品医薬品局(FDA)に承認されているピーナッツアレルギーの治療法は存在しないため、革新的な発見と言えるのです。
この研究の共同研究者であり、アレルギー専門医として活躍するスティーブン・ティルズ(Stephen Tilles)氏は科学ニュースサイト『ユリイカアラート!(EurekaAlert!)』に対して、こうコメントしていました。
「ピーナッツアレルギーを持つ子どもたちや若者たちを、『ピーナッツを含んだ食べ物を意図せずに摂取してしまう』という危険な事態から、これで守ることができるかもしれないと興奮しています。 9~12カ月にわたる実験的療法に参加した患者のうち3分の2が、結果として1日当たりピーナッツ2粒に相当する量を摂取できるようになったのです。これは非常に嬉しいことです。また患者の約半数は、1日当たり4粒に相当する量を摂取できるようになりました」とのこと。
同じく共同研究者で、アレルギー専門医のジェイ・リーバーマン(Jay Lieberman)も、「この治療法には即効性はないものの、アレルギー患者にとっては大きな突破口になるかもしれません」と、強く仮説を唱えていました。
「2019年後半には、病院で治療が受けられるようになるといいですね。そうすれば、治療を受けてピーナッツに耐えられるようになった患者は、誤食から体を守ることができますので…」と。
この治療法は現在、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認待ちとなっています。アレルギーに悩む方にとっては、非常に喜ばしいニュースではないでしょうか。
        
        
今回、記事で取り上げられた治療法とは、日本でいうところの、減感作療法でしょう。横浜の病院で、ピーナッツではありませんが、他のアレルゲンで同様の研究がなされています。
記事のポイントは、一定の年齢以上には、効果が見られなかった、という部分でしょうか。
アレルギー症状を示さなくなった、ということは、アレルギーに関する免疫を「抑える」機能が強くなった(健常な方と同じレベルに)ということでしょう。ということは、18歳ぐらまでが、免疫機能を「成長」させるのに有効な期間とも言えるのではないでしょうか?
免疫機能を正常に「成長」させる明確な方法が発見されているわけではありませんが、これまでの傾向から考えると、やはり毎日の生活習慣を「良い状態」に保つことが基本となることは確かでしょう。
食物アレルギーのあるお子さまは、特に注意すると良いかもしれません。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

毎日の生活習慣を考えると、やはり睡眠や食事、運動と言った、基本的な部分が大切になる、ということじゃろう。
今の社会生活環境では、なかなか難しい面があるのかもしれんが、だからこそ、アレルギーなどの疾患が増加しているとも考えられる。
基本的なところは、しっかり押さえておきたいものじゃ。

2018年12月2日

大田です。

 

 

 

 

 

 

                     
今日は昨日の続きです。

今回、取り上げた研究はB細胞に結合するIgEがテーマになっています。
B細胞については、表面(surface)にIgEが発現したB細胞(sIgE+B細胞)が、IgEの受容体、ガレクチン3との関係で、IgEを増強させ、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させることは、あとぴナビでも過去の特集で取り上げました。

                         

●主治医も知らない!?「IgE」とアトピーの関係
http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=58

                            

今回の研究は、乳幼児期にみられるmIgE陽性B細胞がテーマになっていますので、最近、増加している皮膚のバリア機能の低下から発症するアトピー性皮膚炎とは、少し内容そのものが異なるかもしれません。
また、幼少期にIgEをアポトーシス(自死)させることが、将来の免疫機能など体の機能に対して影響を与えることがありえないのか、など問題点の部分も考えられます。
例えば、昔から体には不要な臓器と考えられていた盲腸(虫垂)が、実は免疫システムに関わっていることが分かってきたのは最近のことです。
抗生物質を使用すると腸内の悪玉菌だけでなく善玉菌も消失させますが、善玉菌は虫垂に隠れることで再び、腸内で繁殖するシステムを持っていたことが分かったのです。

mIgEを消失させることの影響が見られないことは、マウスの寿命内で確認は行ったようですが、免疫システムは、内分泌や自律神経とも密接な関わりを持っており、他の機能に対して無影響なのかは、まだ全てが解明されているわけではありません。
さらに、アトピー性皮膚炎で考えると、昔ながらの乳幼児に多かった「大人になると自然と治るアトピー性皮膚炎」は、体内のアレルギーに関する免疫機能のバランスを保つサイトカインなどが、「正しく成長」することで解消されていましたが、そうしたアレルギーが発症原因となるアトピー性皮膚炎に対しては有効だとしても、皮膚のバリア機能から発症するアトピー性皮膚炎に有効なのかの研究は、まだ行われていません。

とはいえ、アトピー性皮膚炎の「予防」を行える可能性があることは否定できませんし、今後の研究が進むことを見守っていきたいと思います。

                             
おまけ★★★★大田のつぶやき

今回の研究は「予防」がテーマになっているところは、これまでにあまりなかった研究の分野とも言えるでしょう。
アトピー性皮膚炎の痒みは、免疫だけが関係しておきるわけではありませんが、症状の悪化には、免疫が中心となっているため、こうした研究が成人型のアトピー性皮膚炎に対しても、何らかの突破口になるかもしれませんね。

2018年12月1日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今週、Webのニュースで見かけた方もおられると思いますが、妊娠中の予防接種を受けることで赤ちゃんのアレルギー体質を改善する、という研究が国立成育医療研究センターなどの研究チームが発表しました。

                                 
●赤ちゃんのアレルギー体質化を防ぐしくみ、マウスで発見
https://www.asahi.com/articles/ASLCW000JLCVUBQU01L.html

妊娠中に「予防接種」を受けることで赤ちゃんがアレルギー体質にならないようにするしくみを、国立成育医療研究センターなどの研究チームがマウスの実験で見つけ、26日に発表した。花粉症や食物アレルギー、ぜんそく、アトピー性皮膚炎などを防げる可能性がある。今後、人での効果を確かめて数年以内の実用化を目指す。
アレルギー体質になるかどうかは、生後3カ月までに免疫グロブリンE(IgE)と呼ばれる物質をたくさんつくる体質になるかどうかで決まる。IgEが花粉や食物、ダニなどと反応し、花粉症や食物アレルギー、ぜんそくを発症する。
研究チームは、胎児や乳児期にのみ現れる「mIgE陽性B細胞」に注目。この細胞の表面にあるIgEに、花粉や食べ物などの原因物質(アレルゲン)が結びつくと、IgEを大量に作り始める。一方、このIgEに特殊な薬を結合させると、細胞を自殺させるスイッチが入り、生涯にわたってIgEが作られなくなる。
妊娠中の母親マウスに薬を注射すると、胎児マウスの体内では、ほとんどIgEが増えないことを実験で確かめた。母体からへその緒を通じて赤ちゃんに送られ、mIgE陽性B細胞が死滅した可能性が高いとみている。効果はマウスが生まれた後大人になっても続き、アレルギー体質にはならなかった。悪影響がないことも確認した。
日本人の2人に1人が何らかのアレルギー疾患を抱えている。だが、これまで治療の多くは対症療法だった。この技術を人に使えれば、将来にわたってアレルギーのリスクを下げられる。この薬はすでにアレルギー患者の症状を和らげるために使われている。
IgEは今年7月に亡くなった石坂公成博士らが1966年に発見し、アレルギー検査などに広く使われている。今回の研究は石坂博士が着想し、国立成育医療研究センターを中心に進めてきた。今後、アレルギー体質の妊婦らに協力してもらい効果を検証する。
同センターの森田英明・アレルギー研究室長は「人での安全性を確認し、数年以内に臨床での実用化につなげたい」と話した。

                                  
記事の内容は、非常に興味深いものです。
簡単に言うと、妊娠中にある薬を摂取することで、胎児がIgEを作らなくなる=アレルギー体質が改善できる、というものです。
今回の研究内容を調べると、2015年に東京理科大学が発表した「IgE陽性B細胞の特異な分化・維持・動態の制御機構の解明」が元になっているのではないかと思います。

                                 

●IgE陽性B細胞の特異な分化・維持・動態の制御機構の解明
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-25293116/25293116seika.pdf#search=’%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E7%90%86%E7%A7%91%E5%A4%A7%E5%AD%A6+%E7%A7%91%E5%AD%A6%E7%A0%94%E7%A9%B6%E8%B2%BB%E5%8A%A9%E6%88%90%E4%BA%8B%E6%A5%AD+IgE%E9%99%BD%E6%80%A7B%E7%B4%B0%E8%83%9E’

                                         

mIgE陽性B細胞のアポトーシスなど、基本的な考え方は、この研究から進んだように思われます。
では、今回の研究結果は、アトピー性皮膚炎に対して、どのような影響を与えることになるのでしょうか?
続きは、明日、述べたいと思います。

                   
おまけ★★★★博士のつぶやき

気をつけておきたいのは、免疫機能が未成熟な乳幼児を対象にしておる、というところかの。
おそらく、現在のアトピー性皮膚炎の全てに対応するわけではなく、例えば、皮膚のバリア機能の低下から生じるアトピー性皮膚炎の発症を防げるのかは疑問な部分もある。
今後に注目したいところじゃ。

2018年11月30日

ジョシュアです。


 

 

 

 

 

                 
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おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

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