2018年4月17日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、Webで見つけた記事を紹介いたします。
            
          
●子どもの花粉症5~9歳で増加 目鼻にワセリン対策
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180410-42748796-nkdualz-life
            
「鼻アレルギー診療ガイドライン2009年版」によると、5~9歳のアレルギー性鼻炎の有病率は、スギ花粉症13.7%、スギ以外の花粉症8.3%、通年性アレルギー性鼻炎22.5%と、ほぼ半数の子どもがアレルギー性鼻炎に悩まされています。
花粉症は大人だけでなく、子どもにも増えている、もはや国民病。なかには乳幼児期から症状が出る子もいますが、5~9歳の小学校入学前後から発症する子どもが増えるのが特徴です。
とはいえ、発熱のように登園・登校できなくなるわけではないため、つい軽く考えて、忙しい共働き家庭では受診を先延ばしにしがちではないでしょうか。しかし、目や鼻のつらい症状で睡眠が妨げられてしまうと、子どもの成長にも悪影響を与えてしまいます。
頭に入れておきたい花粉症の基本知識や対策、最新治療法について、多摩ガーデンクリニック院長の杉原桂医師にお話を伺いました。また記事の後半では、「知ろう小児医療守ろう子ども達の会」代表の阿真京子さんと復職を控えたワーママ達の集まりに参加し、そこで聞いてきた不安の声と、実際に花粉症の子どもを持つ先輩デュアラーのアドバイスを紹介します。
          
花粉症はアレルギー反応の一つ。0~1歳で発症する子もいますが、小学校入学前後くらいから発症する子どもが増えるのが特徴のようです。まずは、多摩ガーデンクリニック院長の杉原桂医師による解説をお届けします。
            
●花粉症はこうやって起こる!
       
昔に比べて、子どもの花粉症は増えている印象があります。両親が花粉症だったり、すでに他のアレルギー疾患を抱えていたりする子どもは発症する確率が高くなります。
人体には外から侵入してくる異物に対して、それを排除する「免疫」という仕組みがあります。花粉という異物(アレルゲン)が体内に侵入すると、「IgE抗体」という抗体を作ります。この抗体を作りやすい体質が、いわゆる「アレルギー体質」です。
この「IgE抗体」が一定量に達し、再び花粉が体内に入ると、花粉を敵と見なして、鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合します。その結果、肥満細胞からヒスタミンが分泌されて、花粉症の症状を引き起こします。
くしゃみで「花粉を吹き飛ばす」、鼻水や涙で「花粉を洗い流す」、鼻づまりで「中に花粉が入れないように防御する」。花粉をできる限り体外に放り出そうとする反応が、花粉症の症状です。
          
●スギ花粉だけじゃない。一年を通していろんな花粉が飛んでいる
         
花粉症といえば春のスギ花粉が有名です。スギは植林されているので花粉の飛散量も多く、悩まされる人は多いですが、実は一年を通していろんな花粉が飛んでいます。花粉症は一年中起こり得ます。症状があれば受診するようにしてください。
         
●花粉症と風邪の症状は似ている。気になる症状があればまずは受診を
      
上記のような症状があり、高熱やリンパの腫れが無い場合は花粉症が疑われます。ただし、花粉症で微熱が出ることもあります。
子どもは花粉症の症状があっても具体的に伝えることができないので、親が気づいてあげることが大切です。
診断の基本は問診です。「いつごろ症状が出始めたか」「どんなときに症状が現れるか」「ペットの有無」などを問診して、原因を推測します。なかには、花粉症だと思っていたお子さんが、室内のダニ対策を行ったら症状が改善された例もあり、花粉が原因とは限らない場合もあります。
曖昧な場合は、血液検査やパッチテストを行い、花粉の「IgE抗体」の値から診断をつけます。
             
(以下、省略)
        
        
あとぴナビの会員の方をアンケート調査すると、アトピー性皮膚炎の方でもっとも併発しているアレルギー疾患が花粉症でした。
スギ花粉は、そろそろピークを過ぎますが、花粉症の原因となる花粉は他にもありますので注意は引き続き必要でしょう。
最近は、皮膚のバリア機能の低下を原因として、食物アレルギーや花粉症が引き起こされる事例が報告されていますが、「アレルギーが先」なのか「アトピー性皮膚炎が先」なのか、これからはより注意深く見守っていく必要があるでしょう。

                       
おまけ★★★★大田のつぶやき

アレルギーが昨今、増加しているのは確かなようです。
以前、専門の医師にお聞きした話ですが、ヒトの遺伝子は世代を超えて変化する可能性があるものであって、数十年で一気に大勢が変化するものではなく、最近のアレルギーの増加は、多数が関係していることからも、遺伝的要因が原因ではなく、環境的要因が原因の可能性が高い、とのことでした。
私たちが便利に暮らしている今の社会生活内に問題があるならば、健康を見据えた上での改善は、必須なのかもしれません。

2018年4月16日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は、京都大学が発表した、温泉とストレスに関する研究記事を紹介するね。
         
       
●サル、温泉でストレス解消 京大 ふんのホルモン分析
(朝日新聞  2018.4.4)
       
人と同様に、ニホンザルも温泉でストレスを解消している――。
そんな研究結果を京都大のグループがまとめた。ニホンザルのふんに含まれる物質を分析することで、入浴によるストレス軽減効果を科学的に確認できたという。
国際学術誌に3日、論文を発表した。
京大霊長類研究所のラファエラ・サユリ・タケシタ研究員(霊長類学)らは2014年、雪の中で温泉につかる「スノーモンキー」として有名な長野県・地獄谷野猿公苑のニホンザルを調査した。5~24歳の12匹を対象に、それぞれの個体の入浴状況を調査。これと平行して、サルのふんも採取し、ストレスの目安となるホルモン「グルココルチコイド」の濃度を分析した。
その結果、温泉に入浴した週は、入浴しない週よりもこのホルモンの濃度が平均で約2割低く、ストレスが軽減されていることが分った。ストレスの低下が確認できたのは寒い冬の季節で、暖かい時期にはこうした「入浴効果」はみられなかった。
       
▼序列高いほど長風呂だが…
          
個体ごとの違いを分析したところ、群れの中の序列が高いサルほど入浴時間は長いものの、ストレスのレベルは高い傾向にあった。序列が高いと他のサルとのけんかなどの争いに巻き込まれやすいといい、せっかく温泉に入ってもその効果が打ち消されてしまうらしい。
         
            
温泉入浴が「心地よく」感じる方は多いと思うけど、サルを対象にした実験だと、ストレスの軽減が確認できたようだね。
興味深いのは、

・日常生活内のストレスが大きいと軽減される効果は打ち消されてしまう

という点かな。
プラスを得ようとしても、その前に大きなマイナスがあれば、そのプラスは打ち消されてしまう、ということだと思うんだ。
同じような事例は、実際の治療でも多いと思うから気を付けた方が良いかもね。

                        
おまけ★★★★大田のつぶやき

実際に、あとぴナビの会員の方からのご相談を見ていても、生活内での大きなトラブルを常に抱えている方は、症状の経過が乏しいことがあります。同時に、入浴を行うことで症状が大きく改善する方は、こうした生活内のトラブルが少ないようです。
ストレスにつながるトラブルの軽減は、元のトラブルの解消が必要なこともあり、なかなか難しい部分は多いかと思いますが、入浴を実践する中では、こうしたストレスの関係なども意識してみると良いかもしれません。

2018年4月15日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、今回のテーマの最後です。
最近、皮膚科医が推奨することが多い、プロアクティブ療法について考えてみましょう。
          
            
●ステロイド治療の「メリットゾーン」と「デメリットゾーン」
今、あなたはどっちに立っている?
(2018年4・5月号特集より)
            
▼プロアクティブ療法は、再発を防ぐ最適な方法なのか?
          
最近、皮膚科医の間で主流となりつつある「予防法」にプロアクティブ療法があります。
アトピー性皮膚炎の症状が出ているときに治療として用いられる外用療法は「リアクティブ療法」といいます。それに対して、症状が出る前から予防的に外用療法を行う治療法を「プロアクティブ療法」と言います。
簡単に言えば、現在進行形のステロイド剤治療は「リアクティブ療法」、寛解状態(症状が落ち着いた状態)でもステロイド剤の治療法を続けることを「プロアクティブ療法」と呼んでいるわけです。
確かに、痒みによる「掻き壊し」は、皮膚のバリア機能を低下させる大きな要因です。そして皮膚のバリア機能が低下すれば、細菌叢を乱し、アレルギー的な要因を増加(IgE抗体の増加)、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因につながりますので、この「掻き壊し」を事前に防ぐために、痒みにつながる炎症を事前に抑える、という方法自体は理にかなっている部分はあるかもしれません。
ただし、そこにはある前提条件があります。
その前提条件とは、「ステロイド剤は長期連用してもマイナスの影響を与えない」というものです。果たして、ステロイド剤は、医師がいうほど、長期連用によるマイナスの作用(副作用ではなく、アトピー性皮膚炎に対して悪化要因となりうる部分として)を受けずに済むのでしょうか?
ここに大きな落とし穴が潜んでいるといっても良いでしょう(P・10~16参照)。
      
基本的に、初発のアトピー性皮膚炎は「軽症」であることがほとんどです。アトピー性皮膚炎患者(罹患した経験者を含む)は、日本では800万人程度と推計されていて、その中で、反復継続した治療を必要とする中程度以上の患者は1割程度と考えられているようです。
つまり、そのほとんどは、ステロイド剤の治療で「完治」した状態まで持っていけます。メリットゾーン内で済んでいる、と言えるでしょう。
問題は、中程度以上の1割の患者の方です。すでにメリットゾーンを越えてしまっていることが多く、アトピー性皮膚炎の原因も悪化要因も、アレルギーだけではなく皮膚の機能的な部分が主に関わっている状況です。したがって、皮膚のバリア機能を「落とす」要因はいずれもアトピー性皮膚炎の症状の悪化につながりやすいと言えるでしょう。
こうした方にプロアクティブ療法を行うことは、確かに、「掻き壊し」というバリア機能を落とす要因は防ぐことができます。ただ、実際には、皮膚機能と免疫機能の状況は、プロアクティブ療法を行っているつもりが、リアクティブ療法の延長線上に過ぎなかった、というケースが多いのも事実です。
九州大学がプロアクティブ療法について説明しているホームページを見ると「プロアクティブ治療中にも再発はあります」と書かれていますが、全てではないにしろ、その再発した患者の状況を細かく調べれば、実は、症状が再燃しやすい状態でも寛解状態と判断していたケースが見えてくるでしょう。
具体的にいえば、皮膚の細菌叢を調べてみれば、続けていたステロイド剤の治療がプロアクティブ療法だったのか、リアクティブ療法だったのかが分かるはずです。
もし、黄色ブドウ球菌やコリネバクテリウムボービス菌などの異常な細菌叢が見られていた場合には、体内のIgEはデルタ毒素などで増強されやすい環境が続いていたわけで、「炎症予備軍が待機」していた状況と言えます。
この何かをきっかけに炎症が再燃しやすい状況にあった場合、これを寛解状況というのは少々、無理があるように思います。骨折で言えば、折れた骨はくっついたが、動くとまだ痛みはある、その痛みは鎮痛剤で抑えている、といった状況です。ちょっとしたバランスの崩れから、折れた部位に体重をかけたりすれば、再び、悪化する恐れもあります。風邪で言えば、解熱鎮痛剤を飲んでいれば、熱は下がった「楽になった」状況です。楽になったからといって、仕事に復帰したり、ハードな運動などを行えば、解熱鎮痛剤の効果が切れれば、再び高熱が出る恐れがあるでしょう。こうした状態は寛解状態ではなく「治りかけ」の状況に過ぎません。
治りかけ=再発しやすい状況、と言えますから、そうした状況で行われる治療法は、リアクティブ療法の側面が強いでしょう。
ここに、ステロイド剤を使用する際の「デメリットゾーン」が関係してくると、今度は、プロアクティブ療法として使い続けるステロイド剤が、アトピー性皮膚炎を悪化させる、あるいは再発の引き金となる恐れがある、ということです。
おそらく、こうしたアトピー性皮膚炎の悪化や再発に対して、医師は、単にアトピー性皮膚炎の炎症が悪化しただけであって、ステロイド剤は関係ないと説明するでしょう。しかし、デメリットゾーンにおけるアトピー性皮膚炎の悪化を生む「原因」を考えれば、そのアトピー性皮膚炎の悪化にステロイド剤が関係していた可能性は否定できないはずです。
ましてや、本当にアトピー性皮膚炎が寛解した状態にある人に、ステロイド剤の使用を続けることは、健常な人に塗布した場合であっても、それが蓄積した影響が認められているわけですから、免疫抑制効果による細菌叢の乱れを招いて、「新たなアトピー性皮膚炎発症の引き金」になる恐れも考えられます。
今後、プロアクティブ療法の問題点が指摘されるとするなら、おそらく、年単位の長期間が経った後のことでしょう。なぜなら、短期でプロアクティブ療法を終えられた方は、当たり前ですが、そうした問題点を抱えることはないからです。実際、ここ数年の間で、プロアクティブ療法を続けてきた方からの症状悪化のご相談も増えてきています。
その多くは、通常のステロイド剤治療、つまり「リアクティブ療法」と同じ状態を示しています(リバウンド症状など)。長期にわたりプロアクティブ療法を「続けてよい根拠」は、実は、まだ確立したものではないこと、また医師が治療を行う際に、「プロアクティブ療法」と「リアクティブ療法」の明確な境界線も定まっていないことを忘れてはならないでしょう。
             
          
このプロアクティブ療法は、かなり微妙な問題を抱えている、と言えるでしょう。
今は、リアクティブ療法からプロアクティブ療法、という使い分けを医師は行っています。
簡単に言えば、リアクティブ療法は炎症が起きている間は、しっかり使い続けましょう、そしてプロアクティブ療法は、炎症が落ち着いてしまえば、少しずつ間隔を空けていきましょう、という方法です。
ただ、この方法は、言葉を変えているだけであって、昔のステロイド剤の「使い方」となんら変わりはありません。炎症が落ち着いてくれば、少しずつ間隔を空けながら、もし再燃すれば、再びしっかり使う、こんな使い方は、昔のアトピー性皮膚炎で病院に罹っていた人なら、多くの人が医師から言われていたことでしょう。
単に、リアクティブ療法の中身を「リアクティブ」と「プロアクティブ」に分けて表現しただけに過ぎず、昔でいうところの「リアクティブ療法」がその全体像と言えます。
自分がステロイド剤に対して、どのようなポジショニング(メリットゾーンなのか、デメリットゾーンなのか)にいるのかは、しっかり考えながら、向き合うようにしていきましょう。

                        
おまけ★★★★北のつぶやき

今回紹介した記事は、今月号の電子版でご覧いただけます。
図表なども合わせてご覧になりたい方は、電子版をご参考ください。

●あとぴナビ電子版
http://www.atopinavi.com/eb/index.html

2018年4月14日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は、メリットゾーンとデメリットゾーンの関係を絡めて、ステロイド剤の問題について考えてみましょう。
          
         
●ステロイド治療の「メリットゾーン」と「デメリットゾーン」
今、あなたはどっちに立っている?
(2018年4・5月号特集より)
            
▼なぜ、デメリットゾーンにいるときにステロイド剤を塗布するのが良くないのか?
         
1994年の日本皮膚科学会雑誌104巻では、「アトピー性皮膚炎における黄色ブドウ
球菌│皮疹部,無疹部における黄ブ菌検出率,ファージ型および薬剤感受性について│」という論文において、アトピー性皮膚炎患者48例全例から黄色ブドウ球菌が検出されたことが報告されています。さらに、2015年5月には、慶應義塾大学医学部から「皮膚細菌巣バランスの破綻および黄色ブドウ球菌の定着がアトピー性皮膚炎の炎症の原因となる」という論文が発表され、黄色ブドウ球菌やコリネバクテリウムボービス菌など異常な※細菌叢が皮膚に形成されることがアトピー性皮膚炎発症や悪化の原因になることが明らかにされています。
                      
ステロイド剤は、「免疫抑制」の効果を持つ薬剤です。そのため、長期連用による感染症の誘発は主な副作用として示されており、ステロイド剤の長期連用が、健全な皮膚の細菌叢を乱し、こうした黄色ブドウ球菌など異常な細菌叢の形成を促すことで、デルタ毒素などによるIgE増強からアトピー性皮膚炎を悪化させていることが、最近は研究者の間で指摘されるようになってきました。
            
このようなステロイド剤の使用によりアレルギーを増強することを示す医学的な論文は、数多く報告されていますが、ステロイド剤がアレルギーを悪化させる恐れがあることを「ステロイド剤を処方する医師」は、あまり患者に指摘せずに処方しているようです。
もちろん、メリットゾーンの中では、皮膚の健全な細菌叢を乱す恐れは少なく、アレルギーが増強されるリスクは小さいと言えるでしょう。しかし、デメリットゾーンに入ってくると、皮膚のバリア機能そのものが低下した状態に陥ることで、そこにステロイド剤の免疫抑制効果が健全な細菌叢の形成を妨げ、黄色ブドウ球菌の定着を招きやすくなることは確かですので、注意する必要があるでしょう。
このように、ステロイド剤の使用による影響は、「メリットゾーン」の中に留まっているのか、「デメリットゾーン」に足を踏み入れた状態にあるのかによって、大きく異なってきます。さらに、デメリットゾーンの奥深くまで進行することで、よりステロイド剤の使用による影響(アトピー性皮膚炎そのものの悪化など)は受けやすくなります。
もちろん、ステロイド剤を使用している間は、デメリットゾーンにいても、受容体消失による影響などが大きくなければ、薬剤の効果により炎症は抑えられ痒みも落ち着かせることができます。しかし、その一方、体の中では、IgEが増強され、炎症を作り出す力はより強まってきます。つまり皮膚の表面上は、ステロイド剤という薬剤で「マスキング」されて問題がないように見えても、マスキングされた下は、問題が積み重なっていく状態、ということになります。ステロイド剤の抗炎症効果で炎症が抑えられている間は大人しくても、何らかの要因(季節の変わり目、精神的、身体的なストレス、環境の変化、環境中の化学物質、睡眠不足や栄養の過不足、運動不足など)が加わることで、溜めこんだIgEが一気に炎症を作り出すと、悪循環の輪が形成されることで、皮膚のダメージとアトピー性皮膚炎そのものが悪化を繰り返すことになります。
            
今、自分がゾーンのどの立ち位置にいてステロイド剤を使っているのか、しっかり把握しておくことは大切でしょう。
             
             
ステロイド剤は、アトピー性皮膚炎の治療薬として使われていますが、実際の「効果」は、痒みや炎症に対する効果であって「アトピー性皮膚炎」という疾患に対する効果ではありません。
もちろん、間接的な働きはしていますが、風邪でいえば、自分の体が作り出した熱(痒み)という症状を下げる効果があるだけで、風邪(アトピー性皮膚炎)という病気そのものを直接治すものではない、ということです。
このことをしっかり理解して、「メリットゾーン」の中でどのように使えるのかを考えていくことが大切だと言えるでしょう。

明日は最後に、最近、皮膚科医がよく行っているプロアクティブ療法について述べたいと思います。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

医師は、メリットゾーンであってもデメリットゾーンであっても、薬による影響の現れ方はさほど変わらない、と強調することが多いようじゃが、直接の副作用ではなく、間接的な影響については、やはり自分の立ち位置が大きく関係してくることを忘れないようにしたいものじゃ。

2018年4月13日

ジョシュアです。


 

 

 

                 

 
4月に入って、少し春らしい気温になってきました。
肌寒かったりする日もあるので、体調には気をつけてね。
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当選者発表の際は、県名、お名前(フルネーム)、年齢で発表しますので、気になる人はペンネームも書いて下さい。
 

◆締め切り
4月22日(日)を締め切りとさせていただきます。
 
 
◆抽選&発表
4月24日に抽選します。
当選者の発表は、4月26日のブログにて!

 

◆注意事項
応募のメールはお一人様、一通のみとさせていただきます。
また、お名前、ご住所などの必須事項は忘れずに!

   
じゃあ、またね!

                      
 
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

今回のご応募は、お好きな色の記入を忘れないように注意してくださいね。
オークルとナチュラルタイプの2タイプがあります。
お気軽にご応募くださいね。

2018年4月12日

ジョシュアです。
 
  
  
  
  
  
 
 
 
 
 
 
 
                 
 

北さんのブログの途中だけど、今日と明日は、僕が担当します。

まず今日は、3月30日のプレゼントの当選者の発表です!
いつもの通り、県名、お名前(ペンネーム)、年齢を表記しますので、チェックしてね!!
         
       
         
◆プレゼント
プルルUVローションを抽選で3名様に

          
 
              
           

発表です!
当選者の方は、次の方々です!
          
     
北海道 奥山佑香さん(30)
宮城県 ぴらりんさん(32)
千葉県 PIKA☆PIKAさん(33)

         
            
           
        
        
以上、3名の方が当選しました!
おめでとうございました!
        
         
商品の発送は、来週中の予定です。
お楽しみに!!

                          
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

明日も僕が登場です。
お楽しみに。

2018年4月11日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                         
今日は、ステロイド剤がアトピー性皮膚炎を悪化させているというかなり重要な部分について考えてみたいと思います。
            
         
●ステロイド治療の「メリットゾーン」と「デメリットゾーン」
今、あなたはどっちに立っている?
(2018年4・5月号特集より)
            
▼なぜ、デメリットゾーンにいるときにステロイド剤を塗布するのが良くないのか?
          
4.ステロイド剤がアレルギーを悪化させる
           
14名の小児を対象にステロイド剤の塗布前と塗布後1カ月後の卵白の特異的IgEを測定したところ、14名中13名が1.5倍~3倍に増加しました(1名は変化なし)。
もちろん、特異的なIgEの増加は、そのまま症状の悪化度合いと比例しているわけではありませんが、少なくとも、免疫抑制により炎症を抑えるはずのステロイド剤の使用が、同時に炎症を増強する可能性があるIgEを増加させている=アトピー性皮膚炎を悪化させる恐れがあることは確かです。
2013年には世界的に著名な科学雑誌ネイチャーで、黄色ブドウ球菌が産生する毒素(デルタトキシン)が肥満細胞を活性化し、アトピー性皮膚炎を誘発する、という論文が発表されました(※5)
          
※ 5 「Staphylecoccus δ -toxin promotes mouse allergic skin disease by inducing mast cell degranulation.2013/11/21.nature」より
           
通常、アレルギーの炎症を引き起こすIgE抗体は、アレルゲン(抗原)に対するカウンターとして作り出されますが(抗原抗体反応)、黄色ブドウ球菌が出すデルタ毒素は、アレルゲンがなくても、IL4(インターロイキン4)を介してIgE抗体を増強、さらにそのIgE抗体が肥満細胞を脱顆粒させることで、炎症、痒みを生みだしていることが分かりました。
また、IgEには3つの受容体(FcεRⅠ、FcεRⅡ、Galectin-3)があります。健常な方の、B細胞は表面(surface)にIgEを持ちませんが(sIgE-B細胞)が、インターロイキン4などの刺激を受けることで、表面にIgEを持ち、さらにガレクチン‐3(Galectin-3)の受容体も発現したsIgE+B細胞へと変化することが確認されています。そして、アトピー性皮膚炎の方には、このsIgE+B細胞が多いことが分かっています。
このガレクチン‐3を発現したsIgE+B細胞は、アレルゲンと結合することで、IgEを放出します。本来、IgEなどの免疫(抗体)はアレルゲンなど異物を感知したことでTリンパ球が指令を出し、B細胞が作り出すわけですが、このガレクチン‐3の受容体を介した反応は、通常の抗原抗体反応を介さずにIgEを作り続け、体内のIgEが爆発的に増えることで、アレルゲンへの感受性を高めた状態に陥らせます。
健常な方には少ないsIgE+B細胞へと変化させる、インターロイキン4を増やす要因は、大気中の化学物質や運動不足、睡眠不足などがありますが、ステロイド剤もインターロイキン4を増やすことが確認されています。つまり、ステロイド剤の連用は、インターロイキン4を増加↓ sIgE-B細胞をsIgE+B細胞へと変化させることで、体内でIgEを増強させる恐れがあり、この点からもアレルギー反応を増強、アトピー性皮膚炎を悪化させる要因になることが分かります。
              
         
少々、難しい言葉もありますが、簡単に言えば、アトピー性皮膚炎により皮膚の細菌叢が乱れた場合(あるいは、健常な方が皮膚の細菌叢を乱した場合にはアトピー性皮膚炎の発症となることもある)、定着した黄色ブドウ球菌が、痒みを増強するIgEを増やす働きに関与してくる、ということです。
また、ガレクチン3によるIgEの増強も、アレルゲンを介さずに免疫システムが働いていることから、問題が深いと言えます。

明日は、メリットゾーンとデメリットゾーンの関係を絡めて考えたいと思います。

                             

おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の原因がアレルギーではないことは、最近、よく言われていますが、この細菌叢の問題が、そこには深く関わっています。
ただ、病気の原因にアレルギーが関与していなくても、症状(痒み)の原因にはアレルギーが関与することが多いのも確かです。
病気の原因と症状の原因の違いを正しく把握することは難しいかもしれませんが、薬のメリットを最大限に受けて、デメリットは極力受けないようにするために、患者側も、そうした知識を持つことは大切でしょう。

2018年4月10日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は、ステロイド剤が皮膚に蓄積する研究について見ていきましょう。
          
         
●ステロイド治療の「メリットゾーン」と「デメリットゾーン」
今、あなたはどっちに立っている?
(2018年4・5月号特集より)
          
▼なぜ、デメリットゾーンにいるときにステロイド剤を塗布するのが良くないのか?
          
3.ステロイド剤が皮膚に蓄積する
         
ステロイド剤は塗布後、一定期間、皮膚に残留することが確認されています。
1972年に発表された論文(※4)では、ステロイドホルモン軟膏を健常人の皮膚に塗布後、16時間密封したところ、塗布した皮膚には2週間後でもステロイド剤の血管収縮作用が認められました。
       
※4 「Stratum Comeum Reservoir For Drugs.Vickers CF. Adv Biol Skin.1972;12:177-189.」より
         
一部の医師は、ステロイド剤の外用剤を塗布しても、残留することはないから、一定期間使用後に、期間をおいてリバウンド症状が出ても、それはアトピー性皮膚炎の悪化であって、ステロイド剤の影響ではない、と言っていました。
しかし、ステロイド剤はコレステロールの骨格を持つため、全身の脂肪層に蓄積することは、他の研究者も指摘をしており、実際、上記のような残留したことを示す論文もあります。
今回の実験においては、わずか1日の塗布(16時間密封)であっても、最低でも2週間はその影響(残留した影響)が確認された、ということです。
つまり、メリットゾーンにいると思われている場合でも、残留したステロイド剤の影響を受けている可能性があることを示しており、デメリットゾーンにいるような長期連用者においては、使用中止後でも、かなりの期間、リバウンドなどの影響が心配されます。
実際、ステロイド剤を15年間塗布後に、塗布を10年間全く中止した患者が、その後、リバウンドを発症した例も報告されています。
残留したステロイド剤の作用機序は明らかにされていませんが、ステロイド剤は、同じ骨格を持つコレステロールと結合、脂肪層などに蓄積し、酸化コレステロールに変性することで起炎因子となり、全身的に炎症を生じてリバウンド症状につながっていることを指摘する研究者もいます。
ステロイド剤の長期連用による影響は、短期間で解消しない可能性があることに注意した方が良いでしょう。
             
             
昔、脱ステを行った際のリバウンドを「毒が出ている」と表現していた医師がいました。
その当時は、ステロイド剤の治療を推進する医師は「毒が出るはずがない」と否定的でしたが、今、考えてみると、蓄積することを考えると、あながち間違ってはいなかったのかもしれません。
実際、他の研究では、脂肪層に蓄積したステロイドが酸化することで起炎物質となること、脂肪層に蓄積されたステロイド剤は(コレステロールは)、代謝により排泄されることが確認されているようです。

明日は、ステロイド剤がアトピー性皮膚炎に対して最も大きなリスクを与えていると考えられる部分について見てみたいと思います。

                         
おまけ★★★★東のつぶやき

ステロイド剤は、コレステロール基を持つため、脂肪層と親和性が高いことが分かっています。全例が関係するわけではありませんが、「やっかいなアトピー性皮膚炎の症状」に限って、こうした影響を受けていることが多いのも確かですので注意しましょう。

2018年4月9日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日も昨日の続きで、「ステロイド剤が効かなくなる」という部分について考えてみましょう。
         
       
●ステロイド治療の「メリットゾーン」と「デメリットゾーン」
今、あなたはどっちに立っている?
(2018年4・5月号特集より)
        
▼なぜ、デメリットゾーンにいるときにステロイド剤を塗布するのが良くないのか?
       
2.ステロイド剤はやがて「効かなくなる」
         
1994年に発表された論文(※3)では、ヒトの上皮細胞株(Hela S3 細胞)を用いて調べたところ、長期のステロイド剤投与により、上皮細胞株のステロイド受容体が、蛋白レベルとmRNA レベルでほとんど完全に消失したことが確認されました。
          
※3「Regulation of the human giucocorticoidreceptorbylong-termandchronictreatment with glucocorticoid. Silva CM et
al.Steroid,1994;59;436-442.」より
        
よく、ステロイド剤を長期使用していると「ステロイド剤が効かなくなってきた」という言葉を聞くことがあります。処方する医師は、こうした場合に、「アトピー性皮膚炎が悪化したので、今のステロイド剤では効かなくなってきたから、強いステロイド剤に変えましょう」ということが多いようです。
もちろん、実際、アトピー性皮膚炎の症状が悪化したことで使用しているレベルのステロイド剤では「抑えきれない」というケースもあるでしょう。しかし、長期連用しているケースにおいては、論文にあるように、皮膚におけるステロイドの受容体が消失することで効果を得られなくなったケースも考えられます。実際、ステロイド剤を変える場合、今まで使用してきたよりも「弱い」ランクのステロイド剤に変更したら痒みが抑えられた、という実例もありました。
気をつけなければならないのは、論文では、不可逆的に消失したステロイドの受容体はすぐには回復せず、次から次へと効かなくなって強いレベルのステロイド剤に替えていった場合、塗るたびに受容体が消失していけば、やがてはほとんどのステロイド剤が「使えなくなる」恐れがあるということです。
実際の例としても、ロコイドなど弱いステロイド剤から使用を始め、その後10年ほど、病院を転々としながらステロイド治療を続け、最後はデルモベートなどの強力なステロイドでも効かない状況になった方がいました。その方の肌は、固く肥厚し、赤黒く色素沈着も広がり、乾燥状態がひどく、ひび割れも多くあるという、皮膚の細胞そのものに大きなダ
メージを受けていることは一目瞭然でした。
このように使えなくなったときには、取り返しのつかない状況の方が多いという事実は理解しておくべき重要な点と言えます。
ステロイド剤が「効かない」と感じた方は、デメリットゾーンの中にいる可能性が高くなりますので注意をしましょう。
            
         
この「ステロイド剤が効かなくなって、強いステロイド剤へと変わる」という部分は実際の例で見ても、かなり注意が必要な部分です。
なぜなら、本当にアトピー性皮膚炎の炎症そのものが悪化したのであれば、より吸収度が高いランクのステロイド剤に変更することは有効な治療法と言えますが、当然、吸収量が高まる=リスクも高まる、ということになります。
もし、受容体が関係して効かなくなっているのであれば、「弱いステロイド剤」(吸収力の弱い)に変更することで、炎症を抑える効果は維持され、リスクも低く抑えられる、ということになるでしょう。
その見極めが難しいことは確かですが、ステロイド剤が効かなくなるケースには、受容体の問題も関係していることは注意した方が良いでしょう。

                     
おまけ★★★★大田のつぶやき

ステロイド剤が効かなくなることで、少しずつ強いステロイド剤に代わって、皮膚のダメージも強くなって・・・・というケースは、いわゆるアトピー性皮膚炎で脱ステを目指す方の多くがたどっている道とも言えます。
同じ道をたどらないためにも、患者側が注意した方が良いことはあるのでしょう。

2018年4月8日

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                         
今日は、昨日の続きです。
          
        
●ステロイド治療の「メリットゾーン」と「デメリットゾーン」
今、あなたはどっちに立っている?
(2018年4・5月号特集より)
        
▼なぜ、デメリットゾーンにいるときにステロイド剤を塗布するのが良くないのか?
       
1.ステロイド剤で痒みの感受性(強さ・頻度)が高まる
          
順天堂大学から発表された論文など(※1、2)では、痒みを知覚する神経線維は、角質層内の乾燥などにより、本来の真皮内から角質層内に伸びてくることで、皮膚への外部からの刺激などを痒みとして知覚しやすくなることが述べられています。
        
※1 「Topical application of emollients prevents dry skin-inducible intraepidermal nerve growth in acetone-treated mice.J Dermatol Sci. 2011 May;62(2):141. 」より
        
※2 「アトピー性皮膚炎と皮膚感覚受容器 顕微鏡 Vol 46,NO.4(2011)」より
      
ステロイド剤の副作用には、皮膚の刺激感が強くなる、といったものがありますが、これはこうした痒みを知覚する神経線維の影響なども考えられます。
また、感染症などによるバリア機能の低下は、角質層の水分蒸散量を高めることになり、角質層の乾燥から同様の状況を生むことがあります。こうした痒みを知覚する神経線維を刺激することによる痒みの場合、ステロイド剤のような免疫抑制作用による抗炎症効果は、痒みを抑える作用機序が異なるため、十分に得ることができません。もちろん、痒みの神経線維を刺激して生じた痒みにより掻き壊しが生じれば、炎症も同時に生じますので、そうした二次的な炎症から生じる痒みに対しては効果を現わしますが、元の刺激を受けた神経線維から伝わる痒みを全て抑えることはできません。
ステロイド剤を使っていても、なかなか痒みが治まらないケースの中には、機能的異常としてこうした角質層内の神経線維が関わっていることがあります。
            
             
痒みの神経線維の問題がやっかいなのは、この部分は、「痒みを知覚するのが脳である」ということです。
皮膚が「痒い」と感じて掻く、という行為につながるのは、感じる部分も掻く部分も、全て脳が指令を出して行っています。
ステロイド剤などの抗炎症剤は、炎症を「抑える」働きは持っていますが、こうした痒みを知覚する伝達部位の制御まで行ってくれるわけではありません。
もちろん、記事に書かれているように、一度掻き壊してしまえば、そこには炎症が発生しますので、そうした二次的な炎症から生じる痒みは効果を示しますが、元の痒みにアプローチできない分、「再発」しやすい、ということも言えます。

明日は、ステロイド剤の連用により「効かなくなる」という現象について見てみましょう。

                       
おまけ★★★★南のつぶやき

痒みは、アトピー性皮膚炎に限った症状ではありません。他の疾患においては、こうした神経線維との問題について、研究が進んでいる分野も多いようです。ぜひ、他の研究とも連携をとって解明して欲しいところですね。