2019年8月15日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                        
今日は、昨日の続きです。
         
        
●働き盛り世代を襲う「スマホ認知症」の恐怖
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190810-00576322-shincho-life&p=1
      
▼スマホを使うほど学力低下…7万人調査
         
海外でもIT依存は問題になっており、『デジタル・デメンティア(デジタル認知症:デジタル認知障害)』などと呼ばれていると、奥村氏は続ける。
「IT先進国の韓国でも、バランス脳センターのビョン・ギウォン医師が“デジタル機器に頼りすぎた若者には、脳損傷者や精神疾患患者と同じような認知能力の低下がみられる”と報告していますし、ドイツのマンフレッド・シュピッツァー医師は、大人だけでなく子供の脳にも悪影響をもたらすと指摘。警戒する動きは、世界的に広がっています」
実際、日本医師会と日本小児科医会が17年2月に発表したポスターには、こんなフレーズが書かれて話題となった。
〈スマホを使うほど、学力が下がります〉
これを裏付けるデータが、文科省による「全国学力・学習状況調査」である。小学校6年生の場合、携帯電話やスマホの使用時間が1日30分未満の生徒は国語の試験結果が74点なのに対し、4時間以上だと62点と低い。同じ条件で算数なら79点と66点となった。中学3年生でも、国語で82点に対し73点、数学は72点と55点だったのだ。
東北大学の川島隆太教授と仙台市教育委員会が7万人規模で行った追跡調査は、もっと深刻な結果を示した。
たくさんの種類のアプリをいじっていた生徒ほど、数学・国語・理科・社会の平均点が低くなったという。例えば、「2時間以上勉強していて、3つ以上のアプリを使う子」は、「ほぼ勉強しないで、スマホを使わない子」よりも平均点が低くなってしまったのである。
川島教授が解説するには、
「調査で明らかになってきたのは、スマホを使い続けると成績は下がり、使っていないと若干上がっていく。途中で使いだせば、良かった成績が下がりだすということです。スマホを長時間使う子供たちは、脳の発達に悪影響が生じていることが想定できると思います」
           
▼脳が「ゴミ屋敷」になる
         
大人から子供に至るまで、静かに人々を蝕むスマホの害悪はなぜ起こるのか。
そのメカニズムを改めて奥村氏に訊くと、
「人間は受け取る情報を脳の中にある前頭前野という部分で処理しています。スマホに依存した生活を送ると、インプットされる情報が多すぎて脳が疲労してしまい、処理能力が大幅に低下し、もの忘れやケアレスミスを起こすのです」
脳を「図書館」に例えると分かりやすいという。
「本来、図書館は新しい本が入ってきても、毎日ジャンルごとに分類してストックしています。ところが、どうでもいいようなつまらない本や雑誌が大量に入ってきてしまうと作業が追い付かず、あっという間にゴミ屋敷のようになってしまう。ちゃんと決まった書架に保管されていれば、本を必要な時にスッと取り出せるのに、散らかっていたら見つけるのに時間がかかります。それと同じで、スマホから過剰な情報を頭に入れ続けると、脳に記憶したはずの情報が“行方不明”になりやすく、なかなか思い出すことができなくなるのです」(同)
脳の情報処理には幾つかの段階があって、ヒトがボーッとする際に活性化する「デフォルトモード・ネットワーク」という回路が、情報を整理する役割を担う。つまり、何もしない無為な時間を脳に与えておかないと、回路が正常に働きにくくなってしまうというわけだ。
さらに、脳の前頭前野は感情をコントロールする機能も持つ。そこが疲労すれば、理性的な判断に影響を及ぼすと奥村氏は指摘する。
「近ごろイライラしたり怒りっぽくなった、と思う方はスマホ認知症がかなり進行している可能性があります。そうなるとうつ病を発症するリスクが増大し、最終的にはアルツハイマー型認知症に至る場合もあります。一般的に30代から50代の方なら今すぐ発症はしませんが、脳の老化や疲労が進んだ状態を放置し続けていれば、高齢になって本物の認知症を発症するリスクが高まるのです」
患者は何らかの睡眠トラブルを抱えているそうだ。
「なかなか寝つくことができなかったり、眠りが浅く夜中に目が醒めてしまうなどの不眠症状を皆さん訴える。これはスマホ特有の『光の問題』が関係しています。IT機器の画面から放たれる光には、ブルーライトという波長の短い光が多く含まれ、就寝時にこれを浴びればメラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンの分泌量が落ちるのです。脳は寝ている間に疲労物質を代謝したり傷ついた細胞を修復しますから、睡眠が不足すれば情報処理能力は低下する。スマホを使うことで悪循環の連鎖が断ち切れなくなるのです」(同)
とはいえ、スマホなくしては、もはや仕事にならない。SNSで家族や友人たちに連絡をとれなくなるのは困るだろう。何かよい付き合い方はないものか。
          
          
スマホが、ストレスなどにも影響を与えることがあるのであれば、これはアトピー性皮膚炎の症状と無関係とは言えないのかもしれません。
ヒトの自律神経は免疫機能を支配し、そしてストレスは自律神経に影響を与えます。
一昨日のショウゴくんのブログでも書かれていたように、夜勤によるストレスが発がん率を高めるように、ストレス自体は生体に対して、影響を与えるファクター(素因)です。
スマホを使用する時間が長い方は、問題が深刻化する前に情報を集めて考えることも大切なのかもしれません。

                      
おまけ★★★★西のつぶやき

最後に「スマホはなくてはならない」と書かれているが、健康を前提に考えた場合、そこで行われる「妥協」が、健康に深刻な影響を与える場合、それは「必要」であることを前提に考える必要があるのだろうか?
便利な生活と健康的な生活は、必ずしも同じベクトルを向くとは限らないことを忘れてはならないだろう。

2019年8月14日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
スマホは、私たちの生活の「一部」として必要な道具になっています。
しかし、健康に対する影響は、さまざまな研究もなされていますが、「脳疲労」の分野でもその影響は無視できないものになっているようです。

●働き盛り世代を襲う「スマホ認知症」の恐怖
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190810-00576322-shincho-life&p=1

▼ジワリと増え続ける「スマホ認知症」の恐怖

猫も杓子もスマホを持つ時代、ジワリと増え続ける病があるという。「もの忘れが酷くなった」、「寝不足で疲れがとれない」……。そんなあなたの脳は「スマホ認知症」に冒されているかもしれない。“魔法の小箱”が招く恐怖に、はたして現代人が立ち向かう術はあるのか。
梅雨が明け真っ青な空に白い雲が湧き立てば、いよいよ夏本番だと晴々しい気持ちになるところ。けれど街を見渡せば、多くの人がスマートフォンを手に俯(うつむ)いて、空を楽しむ余裕など持ち合わせてはいない。
すでに危険な「歩きスマホ」が社会問題となって久しいが、2010年からスマートフォンの普及率は急激に増加している。総務省によると携帯利用者の20代から30代の実に9割がスマホを保有。アナログ世代の中高年でも、その数は60代で7割、70代で4割なのだ。
ちょっとした調べものから子供とのコミュニケーションまで、すべてをこなしてくれるスマホは生活に欠かせない。だが便利な一方、過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し。ジワリと増え続ける「現代病」が、臨床の現場で問題となっているという。
「この5年くらいで、スマホが原因で脳の不調を訴える患者が増えました」
と話すのは、『「朝ドラ」を観なくなった人は、なぜ認知症になりやすいのか?』(幻冬舎、近日刊)の著者で、おくむらメモリークリニック院長を務める脳神経外科医の奥村歩(あゆみ)氏だ。
「私は岐阜で『もの忘れ外来』を開設していますが、全国から大勢の方が訪れて、これまで10万人を超える患者さんが来院し、現在でも1日100名以上の相談に応じています。大半はお年寄りですが、ここ5年くらいで働き盛りの若い世代が目立って多くなってきたのです。共通するのは、スマホやパソコン、タブレット端末などIT機器のヘビーユーザー。スマホを肌身離さず持ち歩き、食事中だろうとベッドの中だろうと、絶えず情報をチェックしている人が目立ちますね」
彼らが口々に訴える症状は、サラリーマンなら致命的なミスが多いそうだ。
「取引先の名前を失念したり、大事な会議があることをすっかり忘れてしまったというケースや、用があってコンビニへ向かったのに、何を買いに来たかを忘れてしまう。たまにあるくらいなら笑って済ませても、頻繁に起これば自分の頭の中が心配になってくるのも無理はありません」(同)
脳の処理能力が落ちるこうした状態を「脳過労」と呼ぶが、特にスマホなどのIT機器に頼りすぎて脳機能が低下した状態を、奥村氏は「スマホ認知症」と名付けた上でこうも言う。
「予めお断りしておくと、本来の『認知症』とはアルツハイマー病のように脳の機能が元に戻らない、不可逆的な状態を指しますが、『スマホ認知症』はまだ認知障害を起こしているレベル。正式な病名ではありませんが、あえて『認知症』と呼ぶのは、その方が多くの人に警鐘を鳴らすことができると思ったからです」
            
          
記事は長いので、まず前半部分を紹介しました。
スマホによる脳機能への影響は、その使用時間などと比例して強くなる傾向がみられるそうです。
脳機能の疲労=脳疲労の状態は、やがて「認知症」の原因の一つとなることも研究で分かってきていますが、その過程の中では、自律神経や内分泌系にも、さまざまな影響を与えることがあります。
また、他の生活習慣(運動や食事、睡眠など)にも、間接的な影響がみられることがあり、今後、さらにスマホへの依存度が高まる時代が訪れるのであれば、やはり、「10年先」を考えた対策も必要になってくるのかもしれません。

明日は後半部分を紹介しましょう。

                   
おまけ★★★★東のつぶやき

ヒトの脳も、常に情報を「処理」している以上、その処理には限界があるのでしょう。
そして、限界を超えた情報が入ってきた場合にどうなるのか?
コンピュータならば、加熱してシャットダウンするようなことも、脳はある程度は耐えることになります。
この「耐える」状況は、脳にとって「健康的な」状況ではない、ということなのでしょう。
こうした問題が今後、顕在化する前に知っておいた方が良いのかもしれません。

2019年8月13日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、Webで見つけた健康に関する記事を紹介するね。
          
             
●夜勤の発がん性リスクは個人の問題? 危険な除草剤と同レベル
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190812-00010001-nknatiogeo-sctch
             
私が医学部を卒業して研修医になったのは1987年、今から30年以上も前のことである。その当時は「働き方改革」などというありがたい話も無く、新入医局員は月の1/3から半分も当直に入らねばならないなど、かなり過酷な労働環境に置かれていた。特に年末年始がひどい。多くの病院が休日体制に入る12月28日の夜から始まり、年明けの1月4日の朝までまるまる1週間続けて当直をしながら数カ所の病院を渡り歩いたのを覚えている。
年末年始の当直業務も大変だったのだが、食事の楽しみが無いのが若い身にはとても辛かった。当直医には患者さんと同じ病院食が出るが(加えてデザートなど1品程度おまけがつく)、3食すべて病院食で年を越すのはあまりにも侘しい。それに量が足りない。「病院近くのコンビニでも買い出しに行けばいいのに」という声が聞こえてきそうだが、その当時はコンビニなるものがほとんど無かった。当然ながら、24時間営業のスーパーや飲食店もなく、要するに深夜に食事にありつく術がなかったのである。
私が働いていた秋田市にコンビニが初めて登場したのは1990年頃からで、夜勤者が大量に詰めている大学病院前にできたコンビニが大盛況となったのは当然である。その後、各種フランチャイズのコンビニ、24時間営業のスーパー、牛丼やハンバーガーなどの外食店が雨後の筍(たけのこ)のごとく登場し、当直医の食環境は見違えるほど改善した(労働環境は相変わらずだが)。
前置きが長くなったが、夜勤者が夜勤者に支えられる構図に私自身もどっぷりと浸かっていたことをお示ししたかった。医療、電力やガス、公共交通機関などの社会インフラの維持だけではなく、生活の利便性を高めるために深夜サービスを提供するようになり、夜勤者は増加の一途をたどっている。
          
▼労災を認定して金銭的補償を行った国も
          
厚生労働省が5年ごとに実施している労働安全衛生特別調査によれば、深夜業に従事している労働者割合は平成9年の13.3%から平成24年の21.8%(1200万人)まで一貫して増加している。平成29年度調査では深夜業従事者数のデータが得られなかったが、増加かせいぜい横ばいなのではないか。ちなみに、深夜勤とは午後10時から午前5時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては午後11時から午前6時まで)の間における労働のことを指している。
「夜勤の心得 ―時計はそのまま、眠気に対処―」でも触れたが、夜勤がさまざまな疾患リスクを上昇させることはよく知られている。睡眠障害、狭心症や心筋梗塞などの循環器疾患、うつ病、肥満や糖尿病などの代謝障害、消化器障害など多数あるが、なんと言っても最近の話題は「がん」である。
夜勤が、幾つかのがんの罹患リスクを高めることが疫学調査で繰り返し報告されている。例えば、夜勤に従事する女性では非従事者に比較して、乳がんの発症リスクが約1.5倍になる。そのため、2007年には、WHOの関連機関である国際がん研究機関(IARC)が「サーカディアンリズム(概日リズム)を乱す交代勤務 shift work」を発がん性リスクが2番目に高いグループ(2A:ヒトに対しておそらく発がん性がある暴露状況)に認定している。交代勤務とは夜勤と日勤を繰り返すなど業務時間帯をシフトさせながら働く勤務形態のことで、結果的に体内時計(概日リズム)と睡眠時間帯の間にズレ(内的脱同調と呼ぶ)が生じ、これががんを含めた心身の異常の原因になるとされている。
この発表の影響は大きく、その後、デンマークでは「20年以上、週に1回以上夜勤に従事」し、その後に乳がんを発症した看護師に対して国が労災認定する形で金銭的補償を行っている。高負担高福祉国らしい施策だが、これに追随する(勇気のある)国は現れていない。
ちなみに、 世界でもっとも売れている除草剤「グリホサート」もグループ2Aに分類され、EUでは発売禁止に向けて動きが出ているほか、米国ではグリホサートによってがんを発病したとする訴訟が頻発し、昨年来巨額の賠償金支払いを命じる判決が続いているという。
             
▼個人の選択か、社会の必要性か
          
社会的な影響の大きさから、交代勤務については2007年の初回認定後もIARCの作業部会による検討が続けられ、2019年6月にグループ2Aとした2007年の認定を支持するという最終的な評価が報告された。前回は主に乳がんに関する疫学データを元に認定されたが、今回は前立腺がんおよび結腸直腸がんについてもある程度十分な臨床データがあると評価されている。
また、前回は「サーカディアンリズム(概日リズム)を乱す交代勤務 shift work」であったが、今回は深夜業に従事しているリスクを明示するために「サーカディアンリズム(概日リズム)を乱す夜勤 night shift work」に名称を変更した。もちろん交代勤務には時差ぼけを生じうる航空業務の従事者も含まれている。
飽食による肥満、大量飲酒や喫煙に起因する病気などと同様に、夜勤や時差飛行はヒトの睡眠生理に反した自己選択的な行動なのだから、それによって生じる心身の不調も自己責任であるという意見もある。だが、夜勤者の多くは好むと好まざるにかかわらず、業務上必要だから従事しているのであり、私たちは大なり小なりその恩恵に与っている。IARCの勧告を真剣に捉えれば、デンマークと同様に、夜勤者の健康リスクやその対策について考える必要が出てくるだろう。除草剤だけが大騒ぎされるのはフェアではない。
労働者の2割以上が深夜業に従事する日本でデンマークと同様の補償を実施した場合、どれほどの税金を投入することになるか想像もつかない。夜勤による健康被害を幅広く捉えると、がん以外にも生活習慣病や眠気による交通事故など多岐にわたることから将来的に巨額の社会保障費を要することは想像に難くない。
夜勤手当が出ているじゃないかと言われるかもしれないが、夜勤手当は深夜に従事する負担に対して会社が任意で支払っているもので法律上の規定は無く、中長期的な健康リスクに対する「保険」や「補償」ではない。現在は夜勤で体調を崩しても個人的な健康問題として済ませ、何らの補償も行っていないが、本当にそれでよいのか? 料金や商品価格に上乗せする形で企業と消費者が負担すべきか、それとも電力や交通も含めて否応もなく受益者となっている国民全体でその一部を抱えるべきなのか(つまり税金)、真剣に考える時期に来ているのかもしれない。
             
          
夜勤が、体内リズムに影響を与えていることは知られているけど、疫学的な調査もいろいろ行われていたんだね。
記事で書かれている「発がん」のリスクが、除草剤レベルと同じ、というのは、興味深いところだと思うんだ。
生体の「バランス」が微妙に狂うことが、疾病へとつながることは、逆にいえば病気を治すヒントも、そこにあるのかもしれないよね。

                      
おまけ★★★★ショウゴのつぶやき

もう一つ、興味深かったのは、夜勤の人たちをサポートするために、さらに夜勤の人が必要になってくる、ということだよね。
夜勤従事者が、労働者全体の20%、5人に一人が対象になるということは、生活習慣病が増加していることを考えると、便利さと健康が相反するポジションにあることの現われなのかもね。

2019年8月12日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
今日は、今回のテーマの最後です。
          
          
●その行動、自律神経に負担大! 生活にありがちな12のダメ習慣
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190805-00010000-tarzanweb-life&p=1
                     
10. 朝は大音量の目覚ましで起きる。
         
遅くまで夜更かしを重ね、翌朝はギリギリまで寝てスマホのアラーム音にびっくりして跳び起きる…。そんな生活スタイルはこの際見直すべき。突如大きな音が耳元で鳴り響くのは、生き物にとっては身に危険が迫ったサイン。反射的に攻撃に備える交感神経がオンになり、心拍と血圧が急激に跳ね上がり、朝っぱらから自律神経に悪影響を及ぼす。
夜更かしせず早めに寝て、アラームに頼らず周囲が明るくなるタイミングで自然に起きるのが理想だ。朝日が差し込んで明るさが感じられるように、あらかじめカーテンやブラインドを少し開けよう。決めた時間に確実に起きるには、光で起こす目覚まし時計を活用する方法もある。
             
11. クールビズを頑なに守る。
         
1人当たりのGDPが世界8位のシンガポール(日本は26位)。その繁栄の礎を築いたリー・クアンユーは「わが国の発展はエアコンのおかげ」という名言を残した。体温維持は自律神経の受け持ち。暑くても寒くても自律神経は働きすぎて疲れ、脳疲労が溜まって知的生産性は落ちる。
熱帯のシンガポールで仕事に打ち込めるのは、エアコンで快適さを保ち、自律神経の疲労を避けたおかげ。他方、日本は省エネの観点から夏場のオフィスの室温を28度にするクールビズを推進中。同調する向きも多いが、大半の人には28度は暑すぎで不快。自律神経がヘバって生産性も落ちる。それを補うために残業が長引くと省エネにもならない。
          
12. イビキをかいて眠る。
            
起きている間は少なからず自律神経に負担がかかり続ける。その疲労をリセットするのに有効なのは睡眠。寝ている間も自律神経は地道に働き続けるが、仕事量は大幅に少なく、その間に疲労回復が進みやすい。
せっかく眠っても、イビキをかいていると自律神経はちっとも休まらない。仰向けでは重力で舌などが垂れ下がり、気道が狭まり、狭い道を空気が通るとイビキが鳴る。
この状況で呼吸するのはストローで風船を膨らませるような困難さを伴い、酸素の取り込みが不十分。それを補うために心拍や血圧を上げようと交感神経が孤軍奮闘して疲れる。横向きで寝ると気道が確保されて、イビキが減って自律神経は休まりやすい。
            
          
最近は、目覚まし代わりにスマホで代用している方も多いのではないでしょうか?
スマホ自体が、体に対する影響を指摘する文献も多いので、この部分は少し注意した方が良いかもしれません。
いずれにしても、私たちの生活環境の中で「当たり前」と思っている行動が、思ったよりも体に負荷を与えている、ということはいろいろとあります。
該当する方は、少し注意してみると良いかもしれませんね。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

ヒトも動物である以上、いろいろな「リズム」に左右されている面は多い。
体内でも、内分泌機能は時間により促進、抑制が行われておる。
それらは、自律神経による恒常性機能が関わってくるわけじゃから、こうした生活面での負荷は考えておくことは大切かもしれんの。

2019年8月11日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日も続きで、姿勢や運動を主に見ていきましょう。
          
          
●その行動、自律神経に負担大! 生活にありがちな12のダメ習慣
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190805-00010000-tarzanweb-life&p=1
      
7. 仕事のストレスをトレーニングで発散。
            
カラダを動かして汗をかくと爽快で気持ちいい。仕事で疲れたら、ジムに寄って筋トレや有酸素運動に励んで発散するという前向きなタイプも少なくない。立派な心掛けだが、過度な運動は自律神経にはマイナス。
強度に応じて心拍を調整し、上がった体温を下げて、血液循環を最適化するのは、自律神経のなせる業。仕事でヘトヘトなのに、ハードな運動に励みすぎると、自律神経の困憊は極まる。
それでも運動したくなるのは、辛さに耐えた達成感がハンパないため。達成感で疲れたという感覚=疲労感がマスキングされると、“疲労感なき疲労”が溜まる一方。運動時は強度と時間で適度にコントロールせよ。
       
8. スタミナ食とビールで夏を乗り切る。
        
古代エジプトでピラミッドを作った労働者は元気になるためにニンニクやタマネギを食べて、ビールを飲んでいた。夏バテしそうになると、現代人もニンニクやタマネギを使ったスタミナ料理やビールが欲しくなるが、それでは夏バテは解決しない。
夏バテは、高温多湿に適応するために働き詰めの自律神経がダウンする現象。スタミナ料理では解消しない。度を越す飲酒は自律神経の疲れを倍増させる。アルコールは脳内に入り、自律神経の中枢に直で打撃を与える。利尿作用もあり、脱水すると自律神経の負担が増える。適量飲むなら梅酒かレモンサワーがお薦め。いずれもクエン酸を含み、細胞のエネルギー代謝を助けて疲労を防ぐ。
          
9. 正しい姿勢をキープする。
           
オフィスでのデスクワーク中はついつい背中が丸まり、骨盤が後傾した不良姿勢に陥りやすい。
不良姿勢は肩こりや腰痛を招きやすいが、かといって背すじを伸ばして骨盤を立てた正しい姿勢も長時間続けるのはNG。血流が滞って自律神経の仕事が増えるし、疲労物質が代謝されにくく自律神経の疲れはいつまでも抜けない。むろん不良姿勢を長時間続けるのは言語道断だ。
坐りっ放しを避け、30分に一度は立ち上がって歩き回り、血液循環を活性化。ついでに水分補給をするとさらに血流は良くなり、脱水が避けられて自律神経に優しい。また胃に水分が入ると副交感神経がオンになって自律神経のバランスも整う。
         
         
姿勢の問題は、アトピー性皮膚炎の方にとっても関わってきます。
「掻く」という姿勢が、どうしても偏った状況を作りやすいことも影響しているのかもしれませんが、状態が悪い時、背骨が「歪んだ」方を多く見ます。
アトピー性皮膚炎の状態が良くなると、歪みが直ってきますので、不変な状況ではないことは確かですが、記事にあるような「不良姿勢」が血流や自律神経に影響を与えるのであれば、やはり正すようにはした方がよいでしょう。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

「運動」は、汗をかく、という点など、アトピー性皮膚炎の方にもプラス点が大きい生活行動ですが、過度な運動は負荷が大きいのも確かでしょう。
特に今の猛暑の時期は注意するようにしましょう。

2019年8月10日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は昨日の続きです。
          
          
●その行動、自律神経に負担大! 生活にありがちな12のダメ習慣
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190805-00010000-tarzanweb-life&p=1
          
4. 会議中飲み食いをしない。
        
長すぎる会議は仕事効率を下げるだけではなく、自律神経にも悪い。会議は緊張感を伴うため、交感神経がずっと優位になりやすいからだ。
加えてロクに飲み食いせず、会議を延々と続けると血糖値が下がりやすい。すると脳への糖質の供給が滞らないように、交感神経がさらに優位となり、血糖値を上げるグルカゴンというホルモンの分泌を促す。
長い会議でも合間に茶菓子を軽くつまみ、お茶でも飲んでいるなら及第点。飲み食いして胃腸が働き出すと、心身を緩める副交感神経がオンになり、交感神経とのパワーバランスの偏りが解消されやすい。茶菓子から糖質が入ると血糖値が上がり、交感神経の興奮も抑えられる。
       
5. 一人で食事をする。
        
農林水産省の調査では、一日すべての食事を一人で食べる孤食の人の割合は11%にも上る。一人で黙々と食べると早食いになり、食べすぎる恐れがある。一度にたくさん食べすぎると、消化を司る自律神経の作業が増えるだけ。手軽だからとファストフードで孤食するのは最悪。かまずに飲み込むように食べると、消化管と自律神経のストレスが増える。
孤食が自律神経に悪い理由がもう一つある。野生動物にとって食事は闘いの場。孤食が基本で交感神経が優位となり、満腹になるまでそれが続く。孤食はこの野生の闘争本能を呼び起こし、交感神経を興奮させる。昼食は同僚、夕飯は友人などと食卓を囲み、よくかんで食べよう。
          
6. 落ち着いて眠るために温めた牛乳を飲む。
       
イライラしていると眠れない。カルシウム(Ca)は自律神経をはじめとする神経の情報伝達に欠かせないミネラル。「イライラはCa不足のせい。Ca豊富な牛乳を飲めばイライラが収まって眠れる」という主張もある。でも、これは都市伝説の類い。
日本人にはCaが足りない。その不足は骨粗鬆症の危険を高めるが、骨がピンピンしているのに、神経が働かなくなるほどCaが欠乏するはずがない。
ホットミルクで気分が静まって眠れるとしたら、温かい飲み物が胃腸に入って副交感神経がオンになるから。それは一過性で、ミルクは乳脂肪分が多いから就寝中の消化吸収の手間が増えて自律神経は疲れる。眠る前に飲むなら白湯で十分。
         
          
今日は主に「食」に関する部分の紹介です。
3番目の、イライラしているときは「カルシウム不足」と考える人は意外と多いようです。
しかし、ミネラルは、それを吸収しょうとする働きと排除しようとする働きの両方を招くことが多く、それらのバランスが乱れれば、他のミネラルの摂取に影響がみられることもあるようです。
注意しましょう。

                     
おまけ★★★★南のつぶやき

「一人で食事をする」ことが、自律神経に影響を与えるようですね。
確かに、気の合った友人と食事することは「楽しく」感じるものです。
人の「感覚」として、「楽しい」「嬉しい」というプラスに働くような感覚は大事にした方が良いのでしょうね。

2019年8月9日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                    
アトピー性皮膚炎の方は、痒みを引き起こす免疫機能の異常につながる要因として「自律神経」は大きなキーワードといえるでしょう。
免疫機能は、内分泌機能と自律神経機能の支配下にあるからです。
今日は、自律神経に負担が大きい生活習慣についての記事を紹介しましょう。
          
          
●その行動、自律神経に負担大! 生活にありがちな12のダメ習慣
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190805-00010000-tarzanweb-life&p=1
          
頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、火照り、むくみ、バランス感覚が崩れてふらふらする…。疲れが溜まると生じるこれらの症状は、いずれも自律神経が疲れすぎて失調しているサインである。
自律神経は意識できないから、よかれと思ってやっていることが、実は自律神経のダメージとなるケースは少なくない。やらかしてしまいがちなNG行動を12個まとめてみた。[取材協力/梶本修身(大阪市立大学大学院疲労医学特任教授、東京疲労・睡眠クリニック院長)]
       
1. ベジタリアンである。
       
アインシュタインもスティーブ・ジョブズも、動物性食品を口にしないベジタリアンだったとか。二人とも偉人だが、自律神経をいたわりたいなら真似しない方が賢明である。
自律神経が働きすぎると活性酸素による酸化ダメージが蓄積する。この酸化を防いで自律神経の疲労軽減に役立つのが、イミダペプチド。鶏胸肉やカツオなど肉類や魚類に多い。肉も魚も一切食べないと決めるとイミダペプチドが摂れないので、自律神経が救えないのだ。
野菜のβ-カロテンや果物のビタミンC、赤ワインのポリフェノールなどの植物由来の成分にも抗酸化作用はあるが、脳内で持続的に働きにくく、自律神経の疲労軽減に果たす役割は限定的だ。
         
2. 集中力を高めて粘り強く仕事する。
          
集中力という言葉にはポジティブな響きしかないけれど、自律神経にとっては相当ネガティブ。集中力が高い緊張下では自律神経のうちで心身を活動モードにする交感神経が興奮しており、心拍や血圧を上げる。無理に集中力を高め続け、その状況が継続すると自律神経の疲弊を招く。
野生動物は何かに没頭していると、隙を突かれて天敵に攻撃される恐れがある。それを避けるために「飽きた」という感情が生まれる。注意散漫になって「飽きた」と感じたら、集中力を高めずにブレイクするのが正解。それで交感神経を緩めよう。別の作業に取り組んで気分転換後、タスクに再度取り組み、短時間の集中を断続的に繰り返した方がいい。
         
3. 1泊で弾丸温泉旅行に出かける。
          
忙しい日々が続くと「たまには温泉で癒やされたい」と思うのが人間。1日でも休みが取れたら温泉旅行に出かけたくなるが、弾丸旅行だと自律神経の疲れは余計悪化する。
長時間の移動で同じ姿勢を続けると、疲労物質の代謝が滞って自律神経は参りやすい。到着後、元を取ろうと温泉に何度も繰り返し入ると、体温調節のために自律神経がフル稼働。自律神経には迷惑でしかない。
温泉地の豊かな自然環境は自律神経を癒やしてくれるが、残念ながら強行軍ではその恩恵は十分得られない。自律神経を思うなら、連休を利用して余裕を持った3泊程度のスケジュールを立て、温泉にも大汗をかくまで入らないように。
         
        
今日は、まず最初の3つを紹介しました。
アトピー性皮膚炎の方の場合、特に気をつけたいのは、最初の「1. ベジタリアンである。」という部分でしょう。
野菜はもちろん大切な「栄養素」なのですが、野菜に含まれていない、あるいは少ない栄養素で、アトピー性皮膚炎の方に重要な栄養素、というものもあります。
脂質やたんぱく質も、過剰であれば、炎症につながるなど「悪さ」をすることがありますが、欠乏した状態も、過剰な状態同様、アトピー性皮膚炎の症状にマイナスとなります。
そのときどきの体調などを鑑みる必要はありますが、できる限り「バランス」を考えた行動をとるようにしましょう。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

2つ目の「集中力」もアトピー性皮膚炎の人には、意外と関わる要因かもしれません。
特に「痒み」という「感覚」は、皮膚で生じていてもそれを判断するのは「脳」です。
例えば、アニメを見ている最中は集中していたのに、CMになるととたんに掻き始めた、という子どもの事例は多くあります。
集中していることで「掻かない」という状態は、自律神経の面から考えると、リスクもある、ということでしょう。
バランスは常に意識したいですね。

2019年8月8日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
気温が上昇して、少し夏バテ気味の方もおられるのではないでしょうか?
あとぴナビへのご相談も、感染症が関わる症状のご相談が増えてきています。
特に、梅雨の時期とは違い、エアコンで気温を下げた室内、猛暑の室外、といった気温差が、体力を奪いがちになっており、症状が重症化した状態で発症しているケースも見受けます。
体調の維持には十分に気をつけるようにしましょう。

さて、今日は「お肌の洗浄」について述べてみたいと思います。
汗がべっとり肌にまとわりついた状態は、気持ちが悪く、しっかり洗浄を行って、その不快感を落とそうとする方も多いようです。
しかし、洗浄は汚れと同時に、皮脂も落とす効果があります。
Webの記事をひとつ紹介しましょう。
          
          
●女医が教える「そのスキンケアは逆効果」。医学的な正解は?
https://www.mylohas.net/2019/08/195156book_ngbeauty.html
          
美白や保湿、毛穴ケアなど、SNSや口コミで話題の美容法。取り入れてみると、「美容意識が高い女性」になった気分になれます。でも、「皮膚科学的には“やってはいけない”美容法がたくさんある」と指摘するのが、皮膚科医の慶田朋子(けいだともこ)先生。
世に出回っている美容習慣のなかには、効果がないばかりでなく、老化を加速させる危険なものもあると言います。そんな「NG美容法とその医学的根拠」をまとめた本が『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)。慶田先生が警鐘を鳴らす、ついやりがちな間違い美容習慣とは?
            
▼クレンジングマッサージで、肌のきめ崩壊
          
あと1分! 毛穴を小さく! リフトアップ! と頑張りがちなクレンジング。しかし、慶田先生は「クレンジング料には強力な除去力があり、メイクを落とすと同時に肌に必要な潤いも奪ってしまう、実は要注意アイテムでもある」と言います。成分として含まれる界面活性剤が、肌に存在する潤いのもと「保湿因子」を一緒に溶かし出してしまうのがその理由。
         
「長々とマッサージをしていたら……。そのぶん、保湿因子が溶け出す量も増え、肌は水分を抱え込めなくなって、潤いがあってこそふっくらする“きめ”もペタンコに。透明感やふっくら感が失われてしまいます。」
            
本書では、クレンジング料を顔にのせてから1分以内にすすぐことが提唱されています。マッサージをするのではなく、肌表面をそっとなでるように優しくなじませることがポイントに。
        
(以下、省略)
        
       
女性の洗顔で、しっかりマッサージしながら行う、という方は少なくありませんが、「顔の表面に付着」しているものを全て洗い流すことは、マイナス点(汚れ)を落とすと同時に、プラス点(皮脂)も落とすことになります。
また、皮膚の常在菌も、比較的早く復活するとはいえ、洗浄することで洗い流されます。
また、洗い流された後の「菌叢(フローラ)」がどうなるのかは、わからないという点も問題点でしょう。元の「良い菌叢」に戻れるのならば良いのですが、肌状態が落ち込んでいた場合、黄色ブドウ球菌やボービス菌などが先に菌叢を形成するようなことがあれば、アトピー性皮膚炎の症状に対しても、大きなマイナスとなります。

洗浄の「目的」は、基本的に「汚れ」=皮膚にとっての異物を落とすことにあります。
本来の目的を大きく超えるような「洗浄方法」は、肌にダメージを与えることを忘れないようにしましょう。

                    
おまけ★★★★中田のつぶやき

商品開発担当の中田です。
あとぴナビでは、皮脂をできる限り落としきらない洗浄剤として、界面活性剤が含まれていない重曹洗剤、APゼロウォッシュを取り扱っております。
お肌のダメージでお悩みの方はお試しください。

2019年8月7日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                  
今日は昨日の続きで、記事の後半部分、「対策」についてです。
          
          
●ストレスで髪の毛を抜いてしまう「抜毛癖」 皮膚科医が実際に取り組んだ三つの改善法とは?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190720-00000022-sasahi-hlth
         
今回は「皮膚に悪い癖を直すため」に私が取り組んだ三つの対策について紹介します。トリコチロマニアの方は少ないかもしれませんが、アトピー性皮膚炎のお子さんをもつ保護者の方々にお役に立てば幸いです。
          
1. 罪悪感が残る言葉を使わない
        
トリコチロマニアがひどいとき、「髪の毛を抜いちゃだめ」と家族を含めいろんな方に言われましたが、その注意が役に立ったことはありません。同じように、アトピーのお子さんに「かいちゃだめ」と言うのは効果がないと思っています。かいちゃいけないのは自分でよく理解している場合のほうが多いのです。私も髪の毛を抜いちゃいけないのは自分でよくわかってます。だめなことをしているのは十分理解しているところに「やっちゃだめ」と注意するのは、実際にやってしまった後の罪悪感を強めるだけです。罪悪感が強くなっただけでは、癖は直りませんし、罪悪感が強くなればストレスはより強くなります。本人がその癖に気がついていないのならば、「いま触ってたよ」と声をかけるだけで十分です。
       
2. ほかの癖に置き換える
       
髪の毛を抜きたいと思ったとき、それ以上の気持ちよさを感じる癖を身につければ悪い癖は直ります。例えば私の場合、髪の毛を抜く癖をペン回しに置き換えました。髪の毛を抜きはじめたら、気がついた瞬間からペン回しの練習をします。ペンを落として周りに迷惑をかけたりもするのですが、ペン回しに熱中すると髪の毛を抜きたい欲求が収まります。おかげでペン回しは数パターンできます。(医者として全然役に立たない特技です!)
       
ペン回しはさすがにちょっとという方には、触り心地のよいクッションやぬいぐるみを用意するという手もあります。手頃な価格のビーズクッションや緩衝材のプチプチを繰り返し遊べる玩具もあります。とにかく一定の時間だけ両手が塞がればよいのです。なるべく楽しめるものを見つけましょう。
お子さんがアトピー性皮膚炎の場合、かきはじめたら両手を握って一緒に歌って踊ることをおすすめしています。「かいちゃだめ!」と叱るのではなく、両手をつないで踊ってみてください。ミュージカルのように大げさに踊ると大人もけっこう楽しいですよ。
         
3. できないものとして最悪を避ける
      
やってみるとわかりますが、癖を置き換えるのはなかなか難しいことです。健康被害の少ない新しい癖のほうが楽しい、となればいいのですがそうは簡単にいきません。
私のトリコチロマニアの場合、毛を抜くのはなんとしてもやめたいのですが、この癖がなかなか直らなかったので「髪の毛を触るのはOK」としました。
アトピー性皮膚炎の方の場合は、爪でひっかいて傷になってしまうことだけは避けたい。傷ができると感染源になりますし、治るまで時間がかかります。なので、かきむしってもよいように爪は必ず切っておく。かきはじめてしまったら、かいてもよい時間を決めておく。かくときはなるべく皮膚を傷つけないように指の腹でかくなど、ある程度は許してあげたほうがよい場合もあります。できないものと想定して最悪を避けるように工夫します。
        
▼まとめ
         
今回はトリコチロマニアを直すため自分が実践した具体的な行動を紹介しました。髪の毛を抜いてしまうトリコチロマニア以外にも、円形脱毛症やその他の病気で毛が薄くなることがあります。毛が薄くなったと感じたら、まずは皮膚科を受診しましょう。
また、生活習慣病のように、皮膚病を引き起こす悪い癖というものがあります。癖を直すのはとても難しく、トリコチロマニアも症状が強い場合は専門家の指導が必要ですし、薬物療法が適応となる場合もあります。日常生活の工夫で対応できる程度であればよいのですが、生活に支障が出るほどの悪い癖である場合は、心療内科の医師に相談することをおすすめします。
             
             
記事は以上です。
「癖」を直していくのは一朝一夕では難しいものです。
だからといって、直す「努力」をしなければ、それがある種の「快楽」を伴う以上、なかなか克服するのは難しいでしょう。
抜毛の癖について気になる方は、一つの対策だけでなく、いろいろと工夫しながら根気よく取り組むようにしましょう。

                         
おまけ★★★★大田のつぶやき

痒みは、「上位の刺激」で上書きされやすい「感覚」です。
痛み、などは代表格ですが、他に興味を引くことを見つける、あるいは体を動かす、ということも、上位の「刺激」となれる方法ですので、該当する方は、あきらめずにチャレンジしていきましょう。

2019年8月6日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
アトピー性皮膚炎の方で、痒いときに叩いたり、他の刺激で紛らわそうとした経験のある方は多いでしょう。
今日は、一つの記事を紹介しましょう。
          
          
●ストレスで髪の毛を抜いてしまう「抜毛癖」 皮膚科医が実際に取り組んだ三つの改善法とは?
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190720-00000022-sasahi-hlth
        
無意識もしくは衝動的に髪の毛を抜くことで起きる「抜毛癖」。京都大学医学部特定准教授で皮膚科医の大塚篤司医師は、受験生時代に過度のストレスで髪の毛を抜く癖がつき、一時ハゲるまで抜くこともあったそうです。その癖を直すために大塚医師が実践した具体的な行動を紹介します。
            
私は高校時代、思春期をこじらせ勉強もせずに遊んでばかりいました。成績はみるみる下降し、あっという間におちこぼれました。高校3年の夏に受けたセンター試験の模試はひどいもので800点満点中300点台。
私の家は医者家系ではないのですが、自分が小児ぜんそくだったこともあり将来は医者になりたいと思っていました。高校3年のとき、父親が大けがをしたことがきっかけに「やる気スイッチ」が入りました。毎日猛烈に勉強しました。眠気に負けないように手の甲に針を刺して勉強をした日もあります。
自分を極限まで追い込んで勉強、と言えばかっこよく聞こえるかもしれません。
でも実際、やりすぎはよくありません。私は過度のストレスで髪の毛を抜く癖がつきました。トリコチロマニア(抜毛癖)という症状です。
トリコチロマニアとは、無意識もしくは衝動的に髪の毛を抜くことで起きる脱毛症で、小学生までの女の子に多いとされています。
私の場合、机に向かい問題集と向き合って10時間以上過ごす中で、ストレスから髪の毛をいじってしまうようになりました。
そして、気がつけば髪の毛を抜いてしまうようになりました。
しばらくは、右の前髪付近だけ毛が薄くなっていました。
医者になってから本気でトリコチロマニアを直そうと取り組みました。その結果、完治はしなかったものの症状は改善しました。髪の毛をいじる癖は直っていませんが、ハゲるまで毛を抜くことはなくなりました。
体に悪いこと、健康に悪いことを続けてしまう原因のひとつは、その行為になんらかの快楽が伴うからです。
たとえば、アトピー性皮膚炎の患者さんの多くは体をひっかくことは肌に悪いと自覚しています。それでもかくと気持ちいいし、血が出るまでかきむしった後は罪悪感が残ります。
トリコチロマニアも毛を抜くのが気持ちいいのです。症状がひどかったときの私は毛が抜けることに快楽を感じていました。
皮膚病の原因となる自傷行為はやっかいなものです。癖になってしまったものを直すには時間がかかります。
          
          
記事は長いので、今日はまず前半部分を紹介します。
髪の毛を抜いて・・・というアトピー性皮膚炎の方は、実際におられます。
症状が落ち着いてくると、痒みがない=抜かなくなる、ということで、再び髪の毛が生えてきますので、「癖」の一つではあっても、その克服が無理、ということではないでしょう。

明日は、後半部分で「対策」についてです。

                      
おまけ★★★★博士のつぶやき

ストレス、イライラ、こうした状態を「ぶつける」対象が自分であったとき、それは自傷行為につながるケースは確かにある。
周囲でそれを咎めても、その解決は少しずつ向き合うしかないことも多い。
該当する方は、あきらめずに頑張って欲しいの。