2021年9月10日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                   
最近は新型コロナウイルスのワクチン接種が幅広い年代で行われていることもあり、会員の方からのワクチンの問い合わせが急増しています。

先月、一部の会員の方にアンケートを実施した途中経過(47名の回答)をメルマガで紹介しました。その後、回答いただいた方が先日、ちょうど100名となりました。
その結果は、ワクチンを1回以上摂取された方が75名、予約を入れている方が5名、ワクチンの接種は行わない方が20名、というものでした。

また、ワクチンを接種された75名の中で、アトピー性皮膚炎の症状に直接的な影響がみられた方は0名でした。
ただし、発熱や吐き気など、アトピー性皮膚炎以外の影響がみられた方はおられました。

現状において、ワクチンの接種は行いたいがアトピー性皮膚炎の症状に対する不安から接種を見合わせ必要は、あまりないと考えて良いでしょう。
なお、ワクチンの接種による長期的な影響は明らかになっていませんから、その部分を不安視する場合には、この限りではありません。
実際、2割の方は、現状、ワクチンの接種は見合わせる、という回答をされています。

ワクチン接種の可否について、見えない副反応の影響まで考慮するならば、「正しい回答」が分かるのは、10年後、20年後の話となるのは確かなため、判断が難しい方も多いかと思いますが、いろいろな情報を集めて判断して欲しいと思います。
長期的な影響を気にされない方であれば、アトピー性皮膚炎への悪影響とワクチンを接種した際のメリットを考えると、摂取を行っても良いと思います。
もし、長期的な影響がどうしても心配な方は、ワクチンの接種を見合わせる、というのも一つの判断ですが、その場合には、厳重な感染防止対策を継続するようにして欲しいと思います。

もう一つ、気をつけて欲しいのは、ワクチンの「効果」の部分です。
これも、メルマガで何度も述べていますが、ワクチンの効果は「感染防止」ではなく、「発症予防」「重症化予防」です。

続きは明日にしたいと思います。

                       
おまけ★★★★南のつぶやき

会員の方からのご相談を受けていても、ワクチンの接種が、日常生活への「パスポート」と考えている人は多くおられます。
もちろん、今までよりも経済活動に気を配った日常生活を送るために必要な部分は強いのですが、他の対策を疎かにしてよいパスポートではありませんので、気をつけましょう。

2021年9月9日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                
今日は、昨日の続きになります。
記事の解説を行いたいと思います。
          
          
▼炎症を抑え皮膚の恒常性を維持するメカニズムを解明
https://www.juntendo.ac.jp/news/20210906-01.html
      
研究成果は次の通りになります。
       
●本研究成果のポイント
    
・皮膚バリア機能の破綻によって皮膚が肥厚し制御性T細胞(Treg)が浸潤する
・IL-33は皮膚にTregを遊走させ浸潤・集積させる
・Tregは免疫抑制に働くことで炎症を起こさないようにし、皮膚の恒常性を維持する
      
簡単に説明すると、皮膚の水分量が低下すると皮膚バリア機能が低下、アトピー性皮膚炎や乾癬といった皮膚炎発症に繋がりますが、皮膚のバリア機能が低下するとIL-33によって、免疫を抑制して炎症を起こさないように働く制御性T細胞(T-reg)が皮膚に集められます。皮膚の恒常性を維持する働きを持つ制御性T細胞の役割を解明することを目的に研究がおこなわれた、という内容です。

皮膚のバリア機能がアトピー性皮膚炎発症に強く関わっていることは、他の研究でも明らかになっており、この機能をいかに正常に保つのかが、アトピー性皮膚炎を治していく上で重要な「キー」となることが確認できます。
バリア機能を正常に保つためには、スキンケアなどで「皮膚を補助」することも大切ですが、睡眠や食事、運動、入浴など、バリア機能を左右する日常生活も重要です。
適切なケアと適切な日常生活の構築を行い、バリア機能を高められるようにしましょう。

                         
おまけ★★★★博士のつぶやき

皮膚のバリア機能は、アトピー性皮膚炎の発症要因でもあり、悪化要因でもある。
これから乾燥する季節を迎えるが、角質層の水分が不足しないようなケアはしっかり行ってほしいものじゃ。

2021年9月8日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                
さて、9/6に順天堂大学よりメールで、皮膚のバリア機能に関する研究結果のプレスリリースのお知らせがきましたのでご紹介します。
          
          
▼炎症を抑え皮膚の恒常性を維持するメカニズムを解明
https://www.juntendo.ac.jp/news/20210906-01.html
        
~皮膚バリアの破綻における制御性T細胞の役割~
      
順天堂大学大学院医学研究科 環境医学研究所・順天堂かゆみ研究センターの髙森建二 特任教授、外山扇雅 博士研究員らの研究グループは、皮膚バリア*1機能の破綻における制御性T細胞(Treg)*2の役割を解明しました。本研究では、洗剤の成分である界面活性剤をマウスの皮膚に塗布することにより皮膚バリア破綻モデルを作製し、その皮膚を解析した結果、Tregが真皮内に浸潤していること、その浸潤には表皮角化細胞から放出されるインターロイキン(IL-33)*3が直接関与していることを発見しました。本成果による、Tregの免疫抑制による皮膚の恒常性維持メカニズムの解明はアトピー性皮膚炎(AD)を代表とする炎症性皮膚疾患の新規治療法及び予防法の開発に繋がります。本論文はInternational Journal of Molecular Sciences誌のオンライン版で公開されました。
       
▼背景
         
身体全体を覆う皮膚には、水分保持や有害な微生物などの異物の侵入を防ぐ「バリア機能」があり、身体の恒常性維持に重要な役割を担っています。皮膚の水分量が低下すると皮膚バリア機能が低下するドライスキンとなり、アトピー性皮膚炎や乾癬といった皮膚炎発症に繋がります。一方、Tregは免疫応答を抑制する機能を持ち、自己免疫疾患や炎症性疾患、アレルギー疾患等を引き起こす過剰な免疫応答を抑制する役割を担っています。Tregの異常によって引き起こされるIPEX症候群*4では、しばしば重度の皮膚炎が認められることから、Tregが皮膚の恒常性維持に関与していることが示唆されています。しかしながら、その詳細なメカニズム及びTregと皮膚バリアとの関係性は不明でした。そこで研究グループは、ADを代表とする炎症性皮膚疾患の新規治療法及び予防法の開発を目指し、皮膚バリア破綻におけるTregの役割を解明することを目的として、皮膚バリア破綻モデルマウスの解析を行いました。
      
▼内容
            
本研究では、皮膚バリア機能とTregの関係に着目し、界面活性剤(SDS)の反復塗布により皮膚バリア破綻モデルマウスを作製し、その皮膚の解析を行いました。その結果、皮膚バリア破綻処置により表皮が肥厚すると共に、Tregが浸潤していること、さらにこの時Tregは抑制性サイトカインであるIL-10 *5及びTransforming Growth Factor(TGF)- β *6を産生していることがわかりました。次に、表皮肥厚及びTregの細胞数について皮膚バリア破綻モデルにおける経時的な変化を調べました。すると、皮膚バリア破綻処置開始の翌週から表皮は肥厚し、皮膚バリア破綻処置を中止するとすぐに正常な状態に戻りました。一方、Tregは皮膚バリア破綻処置開始から3週間後に浸潤し、皮膚バリア破綻処置を中止してもすぐには減少せず、中止から2週間経って正常化しました。以上のことから、皮膚バリアが破綻するとまず表皮が肥厚し、皮膚恒常性維持のために表皮からTreg遊走因子が放出されることでTregが集積してくると考えられました。
研究グループは、Treg遊走因子候補としてIL-33に着目しました。IL-33はIL-1ファミリーに属するサイトカインであり、上皮細胞や血管内皮細胞など様々な細胞に恒常的に発現しています。皮膚においては通常表皮角化細胞の核内に発現していますが、皮膚バリア破綻モデルでは細胞質にIL-33の局在が変化していました。次に、IL-33がTregを遊走させることができるか否かを調べたところ、IL-33はこれまで知られていたTreg遊走因子よりもはるかに高い遊走能があることがわかりました。そこで、IL-33ノックアウトマウス及びIL-33中和抗体を用いて皮膚バリア破綻処置を誘導したところ、皮膚にTregが浸潤せず、IL-33がTregの浸潤に重要であることが明らかになりました。
以上の結果より、皮膚バリア破綻によりIL-33が表皮角化細胞から放出され、Tregを浸潤集積させることで炎症が起きないように皮膚の恒常性を維持していることが示唆されました(図1)。
        
図1:皮膚バリアの破綻における制御性T細胞の役割
           
皮膚バリアが破綻すると、IL-33がケラチノサイトから放出され、Tregを浸潤・集積させる。また、浸潤したTregは抑制性サイトカインであるIL-10やTGF-βを産生していることから、炎症が起きないように働いて皮膚の恒常性を維持していることが示唆された。
今後の展開
今回、研究グループは皮膚バリアにおけるTregの役割及び浸潤メカニズムを解明しました。欧米では自己免疫疾患や臓器移植での拒絶応答を抑える新規治療法として炎症抑制機能を持つTregの移植が行われ、その有効性が示されています。今回Tregが抑制性サイトカインを産生することで皮膚恒常性維持に関与しており、炎症抑制に働いていることが示唆されたことから、アトピー性皮膚炎や乾癬等の皮膚炎においてTregの移植及びIL-10、TGF-βの補充が新規治療法として考えられます。今後は、アトピー性皮膚炎等の病変部におけるTregの詳細な役割解明に向けて研究を推し進め、皮膚炎の新たな治療法の開発を目指していきます。
         
        
研究報告は以上のとおりです。
長くなったので、解説は明日にしたいと思います。

                       
おまけ★★★★東のつぶやき

制御性T細胞の研究は以前に、理化学研究所の先生を取材したこともあります。
詳しくはご覧になりたい方は、あとぴナビ情報Webでご覧ください。

●あとぴナビ情報Web
https://www.atopinavi.com

2021年9月7日

大田です。

 

 

 

 

 

 
今日は、今の季節のワンポイントアドバイスの続きです。
            
         
2.就寝前のスキンケアはオイルケアを忘れずに
         
湿度が下がり始めると、夜の皮膚の乾燥状態は、かなり進みやすくなります。
気温が急に下がった日は、夜のスキンケアを行う際、ローションやジェルなど水分系のアイテムのみでケアを済ませていた方も、薄くオイルケアを重ねるようにしてみましょう。
特に、首や手足など露出部位は要注意です。
寝ている間に掻くと、無意識で掻いてしまうため、力の制限ができず、掻き傷ができやすくなります。
睡眠も断続することになると、余計にアトピー性皮膚炎の症状に対して悪影響を与えることにもなります。
水分蒸散量を抑えられるようなケアをプラスするようにしましょう。
            
         
3.Fグリンアップやピュアセラミドの摂取は残暑の時期から始めよう
         
乾燥し始めの時期、角質層に水分を留めるための因子であるフィラグリンやセラミドをサプリメントで補給するのは有効です。
毎年、秋から冬にかけて乾燥による悪化状態が見られる方が、残暑の時期から、そうした角質層内の水分保持因子のサプリメントを摂取することで、状態の悪化が軽く済んだ、悪化が見られなかった、という事例は多く報告いただいています。
スキンケアは、皮膚表面に塗布する形で行うだけでなく、体の中から行う方法も有効ですので、乾燥が気になる方は一度お試しいただいても良いかと思います。
         
        
季節の変わり目は、いろいろな悪化要因が増えてきますが、自分に関わる要因は、上手に早目に対処を行って、お肌の悪化を防ぐようにケアしていきましょう。

                           
おまけ★★★★南のつぶやき

ご自身のケアにお悩みの方はお気軽にアトピー相談室までご相談ください。

●アトピー相談室 0120-866-933(受付 10時~19時)

2021年9月6日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                             
先週後半から、気温の変動が大きくなっています。
10月並の気温の日も出てきていますので、乾燥に対するケアも早目に始めた方が良いかもしれません。
特に、突然痒みが出てきたり、掻いた部位に赤いミミズばれが見られる、掻くと肌が細かく落屑するなどのお肌の状況は、乾燥からバリア機能が少し低下した状態にあることが考えられます。
保水はしっかり行って欲しいと思いますが、保湿のケアも少し強めに行うようにしましょう。
保湿ケアについて、外出前や寝る前など、一日何度か塗布すること、塗布しても少し足りなく感じるときは重ね塗りをしてみると良いでしょう。

なお、もともと肌の乾燥状態が強い方は、保湿ケアだけでなく保護のケアも重ねて行うようにしてください。
チュビファーストなどを使うのも一つの方法です。
お肌の乾燥は、アトピー性皮膚炎の発症要因であり、そして悪化要因にもなります。
乾燥が進む季節の最初の段階で、しっかりケアが行えれば、乾燥によるバリア機能の低下を抑え、症状の悪化を防ぐことにつながるでしょう。

今年は、例年よりも気温の変動が大きいようです。
日によって、汗や感染症の対策、乾燥の対策を適切に行っていただきたいと思いますが、そのためにも、ムズムズ、チクチクなど皮膚の「サイン」に耳を傾けて、違和感などを感じたら、それに合わせたケアを心がけていくようにしましょう。

▼今の季節のワンポイントアドバイス

1.水分の補給を多めに

気温の上下はありますが、秋に向かって湿度は少しずつ下がってきます。
角質層からの水分蒸散量は、夏と比べると上昇していて、乾燥しやすい下地ができています。
夏の暑い間は熱中症への恐れなどから、小まめな水分補給を行っていた方も多いと思いますが、気温が下がると、その必要性が薄れます。
しかし、角質層からの水分蒸散量は逆に上昇しているため、湿度が下がる季節の変わり目の時期は、水分の補給を少し多めに心がけるようにしましょう。
具体的には、食事の前後、お出かけ前、入浴前、就寝前などに、100cc程度で良いので、水分を補給するようにしてみましょう。
続きは明日にしたいと思います。

                         
おまけ★★★★中田のつぶやき

水分の補給ですが、できれば甘みの強いジュースよりも、温泉やミネラルウオーターの方が望ましいと言えるでしょう。
なお、気温の変動に伴う湿度の低下時に行うとよいものですので、季節の状況を考えながら行動するようにして欲しいと思います。

2021年9月5日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は、昨日の続きになります。
                       
          
●接種率78%「イスラエル」で死亡者増加のなぜ
「集団免疫」の勝利から一転、ロックダウンも
https://toyokeizai.net/articles/-/450304
         
▼子どもの学校感染が発火点
        
ところが、その数日前、ある家族がギリシャ旅行からイスラエル中部のモディーン市に戻ってきていた。テルアビブとエルサレムの間に位置する中産階級のベッドタウンだ。市長によると、同市は12歳以上の住民の90%以上がワクチン接種を完了し、イスラエルでもトップクラスの接種率を誇る。
この家族には接種可能な年齢に満たない子どもがおり、当時の規則では、その子どもはPCR検査で陰性が確認できるまで最低でも自宅で10日間待機する必要があった。にもかかわらず、保護者は子どもを学校に行かせ、結果的に約80人の生徒がデルタ株に感染した。
その後、デルタ株はイスラエル全域に広がり、今では感染の大部分が国内のデルタ株によるものになっている。
バリサー氏は、当初の対策は効果を上げたとはいえ、イスラエルのパンデミックはまだ終わっていない、と5月に警鐘を鳴らしていた。ワクチンの効きにくい変異株が出現する危険が引き続き存在していたからだ。
人口900万人のイスラエルには、接種を避けている人が今も100万人ほどいる。さらに、最初に接種を受けた高齢者を中心に、ワクチンによる免疫が時間とともに弱まってきたことを示す証拠が科学者によって次々と確認されるようになった。
      
▼デルタ株への予防効果は39%に
         
イスラエル保健省が7月下旬に公開したデータによると、イスラエルにおけるファイザー製ワクチンの感染予防効果は1?4月上旬の95%に対し、6月下旬?7月上旬には39%まで下がっていた。ただし、重症化予防効果はいずれの期間も90%を上回っている。
専門家は、これは暫定的な評価にすぎず、まだ科学的に証明されたわけではないと言うが、それでも感染状況は夏にかけてスパイラル的に悪化した。
学校が休みになり、国内のホテルも家族連れで混み合うようになった。デルタ株が世界中で猛威を振るう中、1日当たり最大4万人が国外に出かけた。6月には新型コロナ感染症による死者がゼロの日も多かったイスラエルだが、8月の死者数は、月末まで10日以上残した段階ですでに230人を超過した。
感染の中心はこれまで、ワクチン接種率が低く、密集して暮らす超正統派ユダヤ教徒のコミュニティーだったが、今回は中産階級が暮らす接種率の高い郊外が中心になっている。
専門家からは、新政権の対応の遅さを批判する声が上がる。
今回の感染再拡大は、6月中旬のベネット新政権発足と重なるようにして進んできた。すでに3度のロックダウンを経験したイスラエルでベネット政権は、ウイルスと共生しながら経済をフルに回すという新たな方針で臨んだ。ベネット氏はこれを「ソフトな抑え込み」政策と呼んだ。
感染の再拡大を受けて、6月25日には屋内でのマスク着用が再び義務化されたが、ルールは十分に守られなかった。危機感を募らせた医療専門家は、あらゆる集会の制限を含む一段と厳しい措置の導入を求めるようになり、政府の諮問委員会も7月と8月1日の2度にわたってグリーンパスの即時再導入を呼びかけた。
「緊迫感がやっと戻ってきたのは、ここ2週間のことだ」と諮問委員会のメンバーを務める公衆衛生の専門家ナダブ・ダビドビッチ氏は言う。「今行っている対策は、7月に講じておくべきものだった」。
ただ、春につかの間の成功を味わい、コロナ疲れの広がるイスラエルでは、人々の行動を再び引き締めるのは難しくなっている。感染が広がる中でも国民の危機感が高まってこない状況に、当局は不安を隠さない。
          
▼崩れたワクチン一本足打法
            
イスラエルが今、望みをかけているのが3回目のブースター接種だ。60歳以上から始まったブースター接種は接種対象を50歳以上へと足早に拡大し、すでに今月、100万人以上が3回目の接種を完了した。
しかし、3回目の接種を終えたダビドビッチ氏は今、対策を何重にも重ねる必要があると確信している。マスクの着用、多くの人が利用する施設への入場を接種者もしくは感染から回復した人に限定する措置、医療提供体制の強化といった対策を何層にも積み重ねる戦略だ。
ダビドビッチ氏が言う。「以前はワクチンですべてが解決すると思われていた。私たちは今、ワクチンだけでは十分でないことを知っている」。
          
          
記事は以上です。
これまでお伝えしてきたように、ワクチンの接種は感染を防ぐのではなく、発症や重症化を緩和する働きが目的です。
そして新型コロナウイルスは、感染すると、発症しなくても他の人に移す恐れがあること(無症状者が感染源になること)が指摘されています。
さらに、最近では、ワクチンの接種後に、重症化例や死亡例も少しずつ出てくるようになりました。
ワクチンの接種はあくまで、感染した場合の「重症化リスクの保険」に過ぎないのですが、「感染を防止できる盾」のように考えている人が多く、イスラエルはまさにこの状況に陥っていたと言えるでしょう。

新型コロナウイルスに対する向き合い方は、「感染」と「発症」の考え方を正しく把握した上で、対処していくようにして欲しいと思います。

                                    
おまけ★★★★大田のつぶやき

ワクチンの接種は、新型コロナウイルス対策の「終点」ではなく「始点」なのです。
ワクチンを接種することで、行動寛容が許されるのは、感染防止に対してではなく重症化防止に対してです。
最近はミュー株の出現もニュースになっているように、今後もウイルスは変異を続けていきます。そして、その変異が人類にとって「危険な変異」の可能性を常に秘めていることを忘れずに、必要な感染予防対策を適切に行っていくようにしましょう。

2021年9月4日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は、ワクチンの接種率が78%のイスラエルの現状を示した記事を紹介したいと思います。

                      
          
●接種率78%「イスラエル」で死亡者増加のなぜ
「集団免疫」の勝利から一転、ロックダウンも
https://toyokeizai.net/articles/-/450304
         
今年春、ワクチン接種を驚くべき速度で進めたイスラエルは新型コロナ対策の世界的模範と目されていた。感染者は大幅に減り、接種完了者は電子的な接種証明書「グリーンパス」を提示することで屋内のコンサートやスポーツイベントに参加できるようになった。最終的には、マスク着用義務も撤廃された。
イスラエルは世界にとって、コロナ禍から抜け出す希望の光だった。
今は、もう違う。
         
▼「輝かしい手本」が「他山の石」に
       
イスラエルの感染者数は現在、同国が最悪期を経験した今年冬の水準に急速に近づいている。1日当たりの新規感染者数は過去2週間で2倍以上に増加。世界でも感染が最も急速に広がっている地域の1つとなっている。8月中旬には、集会および商業・娯楽施設に関する行動制限が再開された。政府はロックダウン(都市封鎖)の再発動も検討している。
輝かしい模範だったはずのイスラエルはなぜ「他山の石」に成り果てたのか。科学者による原因究明作業はまだ完了していないが、事態が一気に暗転したことでナフタリ・ベネット新首相は厳しい試練にさらされている。
一部の専門家が懸念するのは、時間の経過とともにワクチンの効果が低下した可能性だ。イスラエルでは、早期にワクチン接種を済ませた人が感染する確率が高まってきている。アメリカが9月から幅広い国民を対象に3回目のブースター接種を開始するとした決定も、こうした知見に基づいている。
デルタ株は感染力が極めて強く、ワクチンの感染予防効果が弱まったおそれがある。
イスラエルでは、ソーシャルディスタンシング(密の回避)など感染予防を目的とした行動規制が6月には解除されるようになっていた。最悪期は脱したという確信からだ。
政府にコロナ対策を助言する専門家パネルの責任者ラン・バリサー氏によれば、「あの時点での支配的な物の見方」は次のようなものだった。「イスラエルは世界で最も接種の進んだ国であり、接種済みの人が感染することはほとんどなく、感染して重症化する確率はさらに低い。基本的に国民は集団免疫に極めて近い状態にある。これは当時としては間違った見方ではなかった」。
問題は、従来株の常識が「その後の変異株には必ずしも通用しなかったことと、そこに時間の経過によるワクチンの免疫力低下が重なったことだった」とバリサー氏は話す。
イスラエルでは2月末までに高齢者の圧倒的大多数が、ファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンの2回接種を完了。現在では、接種可能な12歳以上の約78%が2回のワクチン接種を済ませている。
ワクチンには今も重症化を防ぐ効果があると考えられているが、イスラエルの一部データは、早い段階で接種を済ませた人々の間で重症化リスクが高まった可能性を示している。感染率が上昇する中、イスラエルではここ1カ月で死者数も増加傾向となっている。
経済の完全再開を目指すイスラエルは、春に感染者数が低下すると接種証明書を廃止。移動制限を緩めるなど、コロナ関連の規制を全面解除した。最後まで残っていた屋内でのマスク着用義務も6月15日に撤廃した。
          
        
記事は長いので続きは明日にしたいと思います。

                           
おまけ★★★★西のつぶやき

イスラエルのワクチン接種は、今年の冬にかなり話題になっていた。
しかし、今ではその効果にかなり疑念が出ている状況だ。
とはいえ、患者数が冬に迫っていても、死者数には大きな隔たりがあることも確かだ。
正しくワクチンの効果を把握して欲しいと思う。

2021年9月3日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日も、昨日の続きです。
            
        
●感染激減インドから日本へ「絶対参考にしないで…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f281d579e97ea9620512ecdfaffe2d0926828278
         
▽インド感染激減の背景に“大きな犠牲”
       
感染拡大が止められず、大きな犠牲を払うこととなったインド…

(元大統領府報道官 アチャッタ・ダッタさん)「夫と母はまったく何も治療を受けられませんでした。とても惨めでとてもつらかった。」

元インド大統領府報道官のアチャッタ・ダッタさんは4月末に母親と夫をコロナで亡くしました。
その後、家族全員の陽性も判明し呼吸困難に陥った姪のため酸素ボンベの確保に奔走したといいます。

(アチャッタ・ダッタさん)「今でも毎日家で話します。(家族を救うために)何をすべきだったのか。これは生き残った者が感じる罪悪感です。できる限り早くワクチンを打ってください。これが唯一のコロナと闘う方法です。」

インドでは感染爆発で孤児が増加。首都圏だけで5640人の子どもがコロナで両親のどちらかを失い、273人の子どもが両方を失ったといいます。
アミット医師は、感染拡大が止まらない日本にこう警鐘を鳴らします。

(インド政府 専門家会議メンバー アミット・ダット医師)「インドから学んでください。自然感染で集団免疫を獲得すると大きな犠牲を払うことになります。絶対に参考にすべき方法ではありません。パンデミック下ではリーダーシップが非常に大切です。政府が信頼を取り戻したうえで(国民と)感染対策を実行すること、それがこのパンデミックと闘うための唯一の道なのです。」

                           

新型コロナウイルスは、自然感染でも大きな犠牲を伴う、ということなんだろうね。

やはり、個々人でかからない対策を施すことが大切なのかもね。

                                      
おまけ★★★★博士のつぶやき

日本では、現在、ワクチンの接種が進んでおるが、接種による効果を見誤っておる面がどうしてもあるの。
ワクチンの接種が、どういった「利益」があるのか、正しく理解して、その利益の範疇外の部分を、適切に補っていくことが大切じゃろうの。

2021年9月2日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は、昨日の続きです。
            
        
●感染激減インドから日本へ「絶対参考にしないで…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f281d579e97ea9620512ecdfaffe2d0926828278
         
▽ワクチン接種1割でも人口7割に抗体
        
これはインドの感染者数の推移。5月上旬をピークに、その後、激減し、今では感染者数が一日、3万人台まで減っているのがわかります。
ワクチンを2回打った人は、いまだ人口の1割ほど。にもかかわらず、なぜここまで感染者数が激減したのでしょうか?

(ニューデリー近郊に住む 中村ゆりさん)「一番大きな影響はロックダウンかなと思いますね。各州全体的に実施されたんですけど、かなり厳格にロックダウンを行うので、そこで一気に感染を封じ込めて徐々に緩和していくと」

一方で、インド政府の専門家会議のメンバー、アミット医師は別の可能性も指摘します。

(インド政府 専門家会議メンバー アミット・ダット医師)「インド全体の抗体保有率が70%という結果がでました。インドが“集団免疫”を獲得したことを意味します。(感染者の激減は)これが一つの理由になっているでしょう。」

実は、インド政府が6月と7月に行った調査によると、主要な8州で70%以上の人に抗体が確認されたことが分かったのです。人口13億人を元に単純計算すると9億人がすでに抗体を持っていることになり、「集団免疫」によって感染者数が激減した可能性があるのだといいます。さらに…

(インド政府 専門家会議のメンバー アミット・ダット医師)「インドではこれまでに40万人が亡くなったと報告されています。しかし実際の死者数は不明です。もっと死者は出ていたでしょう。報告よりもずっと多かった可能性が高い。」

実際、アメリカの研究機関は、インドのコロナウイルスによる死者は公式発表のおよそ10倍にあたる340万人から490万人に及ぶ可能性が高いと発表しています。
            
          
明日が最後になります。

                              
おまけ★★★★南のつぶやき

自然感染は、確かに集団免疫を獲得することだけを考えれば、一つの方法ですが、感染による被害=死者は、一定の割合で生じることになります。
ワクチンは、その被害を減らす効果が見込めることは確かですね。

2021年9月1日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

                          
今日は、Webで見つけた新型コロナウイルスの記事を紹介するね。
            
        
●感染激減インドから日本へ「絶対参考にしないで…」
https://news.yahoo.co.jp/articles/f281d579e97ea9620512ecdfaffe2d0926828278
          
感染が広がるデルタ株、日本だけでなく世界中で猛威を振るっています。そのウイルスが最初に確認されたインドでは、ピーク時に比べ感染が激減しています。一体、何が起こったのでしょうか。
      
▽インド 1日40万人感染が一転…酒も解禁
          
(ニューデリー近郊に住む中村ゆりさん)「ここはグルガオン市内にあるローカルマーケットです。ロックダウン中はこのローカルマーケットもすべてのお店がクローズ、ほとんど人がいないという閑散とした状況でしたが、現在は感染者数が落ち着き、週末には多くの方々が集まりにぎわいを見せています」

“デルタ株の震源地”インドで広がる意外な光景…

「今日は週末ということもあり、モールの前には多くの家族連れの方でにぎわっています。」

ロックダウンは徐々に緩和されショッピングモールや映画館もオープンしています。
世界で猛威を振るう「デルタ株」が最初に確認されたインド。4月下旬に感染爆発が起き、あっという間に1日40万人が感染する事態となりました。
街は酸素ボンベを求める人で溢れかえり、火葬も追い付かない状態に陥ったのです。しかし今では…

「こうしたレストランやバーではアルコールの提供も禁止、営業自体も禁止されていましたが、今はレストランもオープン、アルコールの提供も可能となっています」

Q.ビールは好きですか?

(客)「もちろん!気分がいいわ」

アルコール類の提供も解禁され、どこでも自由に飲むことができます。

(街の人)「インドの状況が非常に早く回復してくれてよかったです。ビジネス、健康などすべてが正しい方向に向かっています。」

「一番うれしいのはレストランの再開です。きょうはラーメンを食べようと思います」
        
       
全文は長いので、続きは明日にするね。

                                   
おまけ★★★★大田のつぶやき

感染者が全数の分母に近づけば、いったん新たな感染者は激減することは確かでしょう。
新型コロナウイルスは、感染により獲得できた免疫が、どれくらいの期間、維持できるのかがポイントになってきます。
ワクチンの接種は、自然感染よりもその期間が短くなるとされているので、さらに注意が必要でしょう。