2017年6月17日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                            
今日は昨日の続きです。
近年、内分泌機能の変化が身体に現れていると推測できる記事をWebで見つけたので紹介しましょう。
          
          
●女性のバスト、過半数がDカップ以上、Eカップも3倍に トリンプ調査
https://www.j-cast.com/trend/2017/06/13300472.html
       
下着メーカーのトリンプ(東京・中央区)は2017年6月6日、下着についてのアンケート調査「下着白書」(16年調査)を発表した。
   
▼豊満化が進む
      
同社は1980年以来、ブラジャーの販売実績をもとにした日本人女性のカップ数の推移を調査している。
調査当初は、Aカップが約6割と最多を占めており、A~Cカップが全体の9割以上と低カップの女性が大多数という結果だった。
ところが年々カップ数は大きくなっていく。2000年以降、A~Cカップは減少し、一方でDカップ以上の割合が急増していく。1990年ではDカップはわずか10.0%だったが、2015年には約2.5倍となる。Eカップも約3倍に増えた。
今回の調査でもその傾向は続き、Dカップ以上の割合(51.3%)が、A~Cカップの割合(48.7%)をはじめて上回った。
          
                   
女性の乳房が膨らむのは乳腺の発達によるものです。そして乳腺を発達させる最も大きな要因は「女性ホルモン」です。
記事によると、調査をはじめた1980年当時はA~Cカップが9割だったのが、2016年の調査ではDカップ以上が5割を越えたとあります。
下着の機能の変化なども関係している部分はあるのかもしれませんが、この変化の大元はやはり、女性のバストが大きくなっている、つまり乳腺が発達する状況にある、ということが考えられます。

環境内において擬似ホルモン用の作用をする物質はいろいろとありますが、研究により確認されている作用は、女性ホルモン作用、男性ホルモン作用、甲状腺ホルモン作用などがあります。
今回の記事にある女性のバストが大きくなる=女性ホルモンが多くなる、という部分は、こうした環境ホルモンの影響があるのではないか、という推測があります。
あくまで推測ですので、バストの関係と環境ホルモンの関係についてエビデンスがあるわけではありません。しかし、環境ホルモンと女性ホルモンの増加については研究結果が発表されています。

アトピー性皮膚炎についても、昨日述べたように、発症や悪化の要因として内分泌の機能は大きく関わっています。
環境下における化学物質の影響が、今の私たちの社会において増大していることが、女性のバストを大きくさせているのであるとするならば、同様に、擬似ホルモン様物質の影響が、アトピー性皮膚炎発症や悪化の原因としても考えられる、ということです。
実際、アレルギー全体でいえば、化学物質との関係の研究は進んでいます。

明日は、化学物質とアレルギーの関係について考えてみましょう。

                   
おまけ★★★★博士のつぶやき

最近、ヒトの体が変化しているのは、女性のバストに限ったものではない。
視力の変化も、最近、急激と言われておる。
もちろん、視力に環境ホルモンの影響が直接関係しているわけではないが、生活習慣に影響を受けておるのは確かじゃろう。
毎日の生活の積み重ねは大切、ということじゃな。

2017年6月16日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
アトピー性皮膚炎の原因は、多様なものが考えられますが、従来のアレルギー的な要因に加えて、皮膚機能の低下(バリア機能の低下)も発症原因の一つであることが最近の研究で明らかになりつつあります。
バリア機能の低下やアレルギー的な要因につながる原因は、いくつも考えられますが、最近のアトピー性皮膚炎の増加に対して大きく関わっているのではないか、と考えられているのが環境内に潜む化学物質の問題です。
1960年代以降、世界各地での野生動物の観察結果から、環境中に存在している化学物質が、生体内であたかもホルモンのように作用して内分泌系をかく乱することがあるのではないかと考えられるようになりました。いわゆる「環境ホルモン」の問題です。
環境ホルモンは、体内において擬似ホルモン作用をもたらすことが分かっていますが、その作用は現在、次の5つの問題を抱えると考えられています。

1.内分泌の促進作用
ホルモンの受容体に結合することで、より多くの受容体が働き、内分泌の機能が促進される

2.内分泌の阻害作用
ホルモン受容体に結合、受容体をふさいでしまうことで、本来のホルモンの作用を阻害する

3.内分泌の生合性、代謝を促進、阻害する
ホルモンを分泌する器官に働きかけ、その産生を促進したり阻害することで、本来のホルモンの働きに影響を与える

4.受容体の数を増減させる
ホルモンの受容体を減らしたり増やしたりすることで、ホルモンの働きに影響を与える

5.内分泌の産生量に影響を与える
ホルモンのフィードバックの機能(必要な量のホルモンが産生された場合、新たな産生を止める機能)を阻害することで、過剰なホルモン分泌につながる

                                
ヒトの体を「動かす」指令は、主に神経と内分泌の2系統で指示されています。
神経は、通信手段に例えると電話のようなもので、脳から直接、神経を伝って指令が伝わります。
それに対して内分泌は、手紙のようなもので、血液内を通って指令が届けられます。
電話と手紙で比較すると、内分泌の方が時間的に遅いように感じるかもしれませんが血液が体内を流れる速度は相当なものですので、両方の指令ともに「即時」と考えて構いません。ただ、伝達手段が「電話線(神経)」なのか「郵便(内分泌)」なのか、という違いになります。
そして内分泌がもたらす指令は全身多岐にわたり、例えば、汗や皮脂を分泌させる、という働きももっています。汗と皮脂が乳化することで皮脂膜を形成、自分の体で行うスキンケアの働きを担っていますので、内分泌はスキンケアの役割に深く関わっていることが分かります。
身体の免疫機能も内分泌の強い影響下にあり、内分泌の異常状態は免疫機能の異常状態につながることもあります。

このように、アトピー性皮膚炎にとっては、皮膚のバリア機能、そして免疫機能の両面から内分泌機能には、重要な関係があるのですが、化学物質はこの内分泌機能を乱す「内分泌かくらん物質」として働くことがあります。
先日、内分泌機能の変化が身体の変化に現れているのではないか、と推測される記事がWebで出ていました。

長くなったので、続きは明日にしたいと思います。

                   
おまけ★★★★大田のつぶやき

環境ホルモンの研究で有名なのは、海外でワニがメスの割合が多くなった原因が、湖に放たれた工場からの排水による化学物質の影響、という研究でしょう。
環境ホルモンが女性ホルモン作用が強いことは、さまざまな研究が分かっていますが、明日は、最近の記事を元に考えてみたいと思います。

2017年6月15日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  
高齢化社会の中、医療費や社会保障費の問題が話題になることが多いけど、興味深い記事をみつけたので紹介するね。
          
      
●1年延命の薬、公的負担どこまで 費用対効果、世論調査
http://www.asahi.com/articles/ASK6D7T5HK6DUTFK00S.html
          
1年延命できる薬に公的保険からいくらまで支出を認められるか、厚生労働省が今夏に世論調査に乗り出す。結果は高額な薬の費用対効果を判断する基準に使い、医療費の抑制につなげる。ただ、調査結果は延命にかける医療費の目安となりかねず、議論を呼ぶ可能性がある。
質問案は「完全な健康状態で1年間生存することを可能とする医薬品・医療機器等の費用がX円であるとき、公的な保険から支払うべきか」。額を上下させ質問を重ね、適正だと思う値段を面談で聞き出す。対象者は住民基本台帳から無作為に抽出。年齢や性別、所得が偏らないよう数千人規模の調査とする見込みで、結果は秋までに公表する。
結果は、評価対象の新薬ごとに製薬会社提供のデータと突き合わせる。データは新薬の使用で増えた費用と、延びた生存年数にその間の生活の質を加味した「QALY(クオリー)」という値を組み合わせたもので、その費用対効果を5段階で評価。「悪い」「とても悪い」となった薬は、代わりの治療法がないことなどがなければ値下げの検討対象とする。
         
(以下、省略)
        
    
手っ取り早くいえば、「一年分の命として税金からいくら負担して良いか」ということになると思うんだ。
最近は、高額な負担が強いられるがん治療の薬剤「オプジーボ」が話題になったけど、今回の調査は、「完全な健康状態で1年間生存することを可能とする医薬品・医療機器等の費用がX円であるとき、公的な保険から支払うべきか」という質問である以上、かなり制約付きになると思うんだよね。
現実的に考えれば、こうした負担を実現していくためには、まず社会保障費の予算内でないとだめ、ということになるから、上限があらかじめ設定されることになるから、この薬剤の使用が対象とされる人数で割ればおのずと金額は明らかだと思うんだ。
逆にいえば、今回の質問は、一般の人が「一年分の命に対してどれだけお金をかけて良いのか」という「心情」を問う質問のようにも思えるよね。
かなり議論を呼ぶかもしれないね。

                      
おまけ★★★★西のつぶやき

「完全な健康状態で」という前提がある以上、いわゆる「健康寿命」を伸ばすことになる薬、ということが言えるだろう。仮に、実質的な税金負担可能予算が1兆円、そして対象人数が10万人とすれば、その金額は1,000万円ということになる。その薬の想定がその金額を超えていれば、公的負担を導入することは何がしかの社会保障費を削らなければならない。対象となるX円を肯定しなければ、「払えない人は1年分の命が得られない」に等しいとも言えるから、人の命を金額に換算していることにもなり、本音の回答と建前の回答は、異なる部分もあるのではないだろうか?
あくまで仮定の話ではあるが、現実問題に置き換えた場合には、道徳観念も含めて超えなければならないハードルは多くなるのかもしれない。

2017年6月14日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                
地域によって、プール学習が始まったところもあるかと思います。
アトピー性皮膚炎の方にとって、プールは、塩素や感染症の問題が生じることがありますが、別の視点での問題が最近出ているようです。
          
         
●児童47人、学校プールで痛み・かゆみ 溝のふた原因か
http://www.asahi.com/articles/ASK694QW2K69TTHB007.html
         
佐賀県白石町立須古小学校(武富通校長、115人)で、6日にあったプール開き後に児童47人が太ももの後ろの痛みやかゆみを訴える事案が起きた。町教委によると、繊維強化プラスチック(FRP)製の排水溝のふたが劣化し、はがれたガラス繊維などが肌に付着した可能性が高いという。
須古小には大、小の二つのプールがあり、症状を訴えたのは大プール(長さ25メートル、幅12・5メートル、深さ0・9メートル)を使った3~6年生。うち6人が病院で受診した。症状は回復に向かっているという。
町教委によると、児童たちはFRP製で格子状の側溝のふたが設置してあるプールサイドに腰掛けて、話を聞いたり入水の準備をしたりした。終了後、児童が痛みやかゆみを訴え、10人が保健室でシャワーやお湯で患部を洗うなどした。
症状を訴えた児童の水着を預かり、7日に顕微鏡で確認したところ、FRPの破片らしきものを発見。このためFRP取扱店とも相談し、プールサイドの樹脂も採取して顕微鏡で調べた。町教委と同小、業者が8日に検分したところ、プールサイドの排水溝のふた(幅約30センチ)が劣化し、はがれた樹脂繊維が付着したことによる痛みの可能性が高いとわかったという。
      
(以下、略)
         
         
記事によると、痒みや痛みの原因は、劣化した排水溝の蓋から剥がれたガラス繊維のようです。
なぜ剥がれた樹脂線維が付着することで痒みが生じるのかについては、記事には書かれていませんが、いずれにしても同様の状況は、起こりうる可能性がありますので、プールに行く際には、こうした問題があることは覚えておくと良いでしょう。

                       
おまけ★★★★博士のつぶやき

樹脂線維と痒みついて調べてみたが、アレルギー的な問題の文献はあるが、痛みについては記載がなく、詳細の原因は分からなかった。じゃが、今回の記事は複数の生徒が症状を訴えておるから、複合した原因から特異的に現れた症状なのかもしれんの。
いずれにしても、プールにいった後、痒みが生じた場合、こうした樹脂線維の問題が関係している可能性があること、その場合には洗い流すことが必要であることは知っておくと良いじゃろう。

2017年6月13日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                 
外国の記事だけど、皮膚の深い傷跡を修復できる新しい治療法の話題があったので紹介するね。
          
        
●傷跡の残る深い火傷綺麗に治す治療法、来年には実用化の可能性
          
米国のバイオ企業PolarityTEが、III度熱傷や深い擦り傷の跡を綺麗に治す皮膚再生治療方法「SkinTE
」を開発しました。この企業はユタ州の動物施設で、負傷したブタで前臨床研究を実施した結果、皮下脂肪層まで達した火傷跡を綺麗に修復し、毛包までもとどおりに再生できたと発表しています。
なぜブタで前臨床研究を実施するかというと、人の肌とブタの肌は非常によく似た性質なうえに、ブタのほうがやや複雑かつ分厚いため、ここで良好な結果が得られれば人の肌でもうまくいく可能性が高いのだとか。PolarityTEのサイトでは、皮下脂肪層まで達した傷が綺麗に治癒している様子が掲載されています。
PolarityTEは今年後半にはSkinTEの臨床試験を開始するとしており、早ければ1年~1年半ぐらいで実用化できるかもしれないとのこと。なお、PolarityTEはこの技術が骨や筋肉、軟骨、肝臓といった組織の機能を保ちながら再生させる治療にも応用できる可能性があるとしています。今後の開発に期待したいところです。
            
          
アトピー性皮膚炎の方で、長年の症状に悩んでいると、肌の肥厚や掻き壊しの傷が深くなってしまった方もいるけど、この治療法はそうした方に役立つかも。
アメリカの研究なので、実用からされて周知されても日本で導入されるのはかなり先の話かもしれないけど、こういう研究があることは知っておいて良いかもね。

                           
おまけ★★★★大田のつぶやき

こうした皮膚の再生に関する研究は、表皮の問題にも関わるので、もしかするとバリア機能の回復に関係してくるかもしれません。
いずれにせよ、これからの研究の進展を見守らなければなりませんが、再生治療がアトピー性皮膚炎の治療として役立つ部分があれば期待したいところです。

2017年6月12日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、昨日の続きです。
黄色ブドウ球菌に対する対策について考えていきましょう。
         
        
●黄色ブドウ球菌は目に見えないので注意が必要
         
アトピー性皮膚炎の方が罹患しやすい感染症は、真菌類やヘルペスウィルスなど多岐にわたる原因が考えられます。これらの感染症は、皮膚をジュクジュクさせ、掻き壊しを生じることで炎症を増悪させますが、注意が必要なのは、「目に見えない状態の感染症」です。
いっけん、普通の肌状態に見えても、実は、黄色ブドウ球菌が占めている細菌叢を形成していると、上記の二つのルートによる炎症悪化を引き起こす可能性があるからです。
       
●対策は?
      
したがって、特にこれから梅雨の時期、黄色ブドウ球菌の感染症には十分な注意が必要と言えるでしょう。健常な方の肌は、無害な菌で細菌叢が形成されることで、黄色ブドウ球菌などが定着しないよう防いでくれています。
つまり、ポイントは「バリア機能」と「健全な細菌叢」の二つです。
洗浄やスキンケアを適切に行うことで、炎症が生じて、掻き壊しからバリア機能を低下させた状態によるマイナス点を補うことが可能になります。
冬の乾燥時期は、乾燥により生じるバリア機能の低下が問題となりますが、これから湿度が上昇した時期も、細菌叢が乱れることによるバリア機能の低下に注意が必要になってきます。

■黄色ブドウ球菌を増やさない方法とは?

まず基本は、皮膚のバリア機能を健全な状態に保つことが大切になります。
毎日の入浴で皮膚を清潔に保ち、またじわっとした汗をかくことで自分の力で行うスキンケアを助けます。同時に、入浴後は保水と保湿を意識したスキンケアも大切になります。
入浴中に気をつけたいことは、ゴシゴシ洗わないことです。皮脂膜まで落としてしまうと、バリア機能を損ないますので気をつけましょう。

もちろん、肌状態は個人差がありますので、黄色ブドウ球菌の問題とは別の影響で悪化している方もいます。しかし、これから梅雨の時期、感染症から肌状態を大きく落とす方が毎年
大勢おられます。
これから梅雨の時期の悪化要因としてポイントとなる感染症について、しっかり対策を行っていきましょう。

                     
おまけ★★★★南のつぶやき

ジュクジュクした肌、乾燥した肌、その方によって、お肌の状態は異なります。
そして、対策もお肌ごとに異なります。
自分の肌状態に合わせた対策については、お気軽にアトピー相談室までご相談ください。

●アトピー相談室 0120-866-933(受付時間 10時~19時)

2017年6月11日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今週、各地で梅雨入りが始まりました。
これから梅雨明けまでは、お肌の状況に併せて「梅雨対策」も意識することが大切になります。特に、感染症に罹患すると、肌状態だけでなく、熱や痛みなどによる全身症状の悪化が、痒みや炎症を増悪させ、治りづらい状況を生み出すことがあります。
そこで今回は、黄色ブドウ球菌とアトピーの関係について見てみたいと思います。
        
        
▼黄色ブドウ球菌の感染症は、なぜアトピーに良くないのか?
       
●90%の人が黄色ブドウ球菌の感染症に罹患している
    
人間の皮膚には、表皮ブドウ球菌や真菌類など、さまざまな菌が細菌叢を形成しています。
これらの菌のほとんどは、普段は無害なのですが、定着することで問題を起こす菌もいます。
その中の一つが黄色ブドウ球菌です。
特に、アトピー性皮膚炎の人には、90%以上の人に黄色ブドウ球菌が認められています。炎症部位に定着していることが多く、症状がひどい人ほど量が増える傾向があるようです。
        
        
●黄色ブドウ球菌の毒素が炎症を引き起こす
         
2013年11月、有名なイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に、黄色ブドウ球菌とアトピー性皮膚炎に関する興味深い論文が掲載されました。研究によって、黄色ブドウ球菌から出る「デルタトキシン」という毒素が、肥満細胞を直接刺激することで、炎症が生じることが分かりました。通常、炎症反応とは、抗体を介する免疫反応により生じます。しかし、研究では免疫反応が生じていなくても、黄色ブドウ球菌から出る毒素が、直接肥満細胞を刺激することで、皮膚の炎症が確認できました。
簡単にいえば、アレルギー反応が起きなくても、アレルギー的な炎症を伴う症状が起きる、ということです。
     
●アトピーの炎症は二つのルートから生じている
       
ネイチャーに掲載された論文の内容を要約すると、下記の通りです。
          
黄色ブドウ球菌から出るデルタトキシンという毒素が、肥満細胞の脱顆粒の誘因因子であることが同定された。肥満細胞には、痒みの原因となるヒスタミンなどの炎症性メディエーター(橋渡し役)が貯蔵されており、これらが血中に放出されることを脱顆粒という。これまで、肥満細胞の脱顆粒は、IgE抗体を介したアレルギー反応によるものと考えられてきた。
しかし、今回の研究によって、黄色ブドウ球菌が放出する毒素によって、IgE抗体の反応を介さなくても、直接、肥満細胞の脱顆粒が生じることが確認された。また、次のような事実を示すデータも確認できた。
        
・IgE抗体が関与することで脱顆粒は数倍増える→デルタ毒素は、通常のアレルギー反応を、さらに増悪させる因子となり得る
         
・アレルゲン(抗原)がなくてもIgE抗体が存在するだけで脱顆粒が増える→アレルギー反応にはアレルゲンが関わるが、アレルゲンと抗体の反応とは違う反応によって、脱顆粒(炎症を引き起こす)することが確認された
        
・黄色ブドウ球菌がIL4(インターロイキン4=IgE抗体を増やす働きがある情報伝達物質)を増やす→IgE抗体を増やすことで、悪循環の輪を形成しやすくする
      
そして、これらの内容から、皮膚に炎症を生じるルートには二つ存在することが分かります。
          
■ルート1 アレルギー反応を介するルート
        
黄色ブドウ球菌(デルタ毒素)

IgE抗体を増強

肥満細胞から脱顆粒

炎症が生じる
         
■ルート2 アレルギー反応を介さないルート
        
黄色ブドウ球菌(デルタ毒素)

直接、肥満細胞を刺激して脱顆粒させる

炎症が生じる
         
これらのルートは、どちらかが皮膚に生じている、というのではなく、両方のルートが強弱はあっても、並行して生じている、と考えた方が良いでしょう。つまり、アトピー性皮膚炎が悪化した状態とは主に、このルート1とルート2により生じた炎症が「重なった状態である」と考えられるのです。
        
        
では、黄色ブドウ球菌に対して、どういった対策を行えば良いのでしょうか?
続きは明日にしたいと思います。

                   
おまけ★★★★博士のつぶやき

黄色ブドウ球菌がアトピーを悪化させることは、他の研究でも明らかになっておる。
ただ注意して欲しいのは、黄色ブドウ球菌そのものがアトピーの原因ではない、
原因は、黄色ブドウ球菌が「定着してしまう肌状態」、つまり細菌叢やバリア機能に問題がある、ということじゃ。
じっさい、動物実験では、アトピーのマウスに定着している黄色ブドウ球菌を健常なマウスに移植してもアトピーにはならんかった。じゃが、黄色ブドウ球菌が定着していないアトピーを発症しやすいマウスに移植するとアトピーになったそうじゃ。
感染症、特に黄色ブドウ球菌の対策はアトピーの方にとって、大切と言えるのじゃろう。

2017年6月10日

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                
今日は、梅雨の話題に関する記事があったので紹介するね。
         
       
●体のだるさや頭痛、むくみ… 梅雨が原因の体調不良「湿邪」とは
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170608-00010002-abema-soci
         
梅雨前線が北上し鹿児島県では雨が続いている。この先、九州では曇りや雨の日が続くことから、6月5日、気象庁は九州南部と山口県を含む九州北部で梅雨入りを発表した。南部は平年より6日遅い梅雨入り、北部は平年より1日遅い梅雨入りだ。関東甲信は平年より1日早い7日に梅雨入りした。
そもそも、なぜ「梅雨」と呼ぶのか。由来は、この時期ジメジメしてカビが生えることから、黴(バイ/カビ)に雨と書いた「黴雨(バイウ)」が、時間を経て「梅」の当て字に変化したと言われている。また、梅の実が熟す時期として梅雨と呼ばれるようになったという説もある。
梅雨は日本だけのものではない。中国語と韓国語にも梅雨を表す言葉があるように、東アジア特有の季節だ。これには“世界の屋根”といわれるヒマラヤ山脈が関係しているという。西から吹くジェット気流の偏西風が、ヒマラヤ山脈によって南と北に分断されると、ちょうど日本の北側にあるオホーツク海の上で合流し「オホーツク海高気圧」が出来る。一方、日本の南からは「太平洋高気圧」が北上してくるため、その2つが日本列島の上で衝突し梅雨前線が出来るのだ。2つの高気圧が均衡し押し合うことで、梅雨が長引くという。夏になって、暖かい太平洋高気圧がせり上がると梅雨は終わる。
さらに、梅雨のジメジメは私たちの体調にも影響を与える。その影響は東洋医学で湿邪(しつじゃ)と呼ばれている。東洋医学に詳しい千代田漢方内科クリニックの信川益明先生は、「湿邪とは、体の余分な水分によって体の不調が生じる症状。人が長時間湿度の高いところにいると発汗作用がうまくいかず、冷えという症状が起こることが考えられている」と説明する。湿邪の主な症状としては、体のだるさや頭痛、むくみ、眠気、胃もたれ・食欲不振などがあるという。
湿邪の対処法として信川先生は「体を冷やさないことが大切。例えば冷たいものを飲むことを控えたり、冷房の温度を下げ過ぎたりしないこと。同時に、半身浴などをして体の新陳代謝を高めることも重要」と述べた。また、雨が降っているときは、窓を閉め湿気を入れないことも体調に良いという。
         
      
湿度が高くなると、肌からの水分蒸散量は低下するよね。でも、気温が高ければ、熱を冷ますために(気化熱で冷却するため)汗を出そうとするけど、出した汗が湿度が高いせいでいつまでも蒸散せずに肌に残る、じめじめした肌状態は、みんな経験しているんじゃないかな。
「湿邪」とは、この発汗作用が上手くいかないことで生じる影響のようだね。
体調悪化を防ぐためにも、覚えておくと良いかもね。

                 
おまけ★★★★東のつぶやき

記事によれば「体のだるさや頭痛、むくみ、眠気、胃もたれ・食欲不振などがあるという。」と書かれており、主に不定愁訴の症状がみられるようです。
対策としては「体温調節」と「汗」に関わるものが基本となるようです。毎年、梅雨の時期、こうした症状にお悩みの方は、「湿邪」に気をつけてみると良いかもしれませんね。

2017年6月9日

ジョシュアです。


 

 

 

             

 
南の地域から梅雨入りが始まったようですね。
お肌の掻き壊しが多い方は、本格的な感染症の対策を始めた方が良い時期ですが、今日は、洗浄に役立つボディソープ、「箱根の温泉 うるおいソープ」をプレゼントします。
          
       
          
                                
            
  
◆プレゼント
箱根の温泉うるおいソープを抽選で3名様に
             
詳しくは、下記でご覧ください。
   
 
     
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ロングセラー商品「安然宣言スパボディソープ」に3つの新保湿成分がプラスされ、さらに進化をとげました。
お風呂上りの乾燥が気になる方、お肌のダメージが大きく市販の洗浄剤が使いづらい方におすすめの、低刺激・保湿感にすぐれた液体ソープです。
  
 
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◆必要事項
メールの件名に「プレゼント応募」と記入して、本文には、ご応募者の方の郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記して送信してください。
当選者発表の際は、県名、お名前(フルネーム)、年齢で発表しますので、気になる人はペンネームも書いて下さい。
 

◆締め切り
6月18日(日)を締め切りとさせていただきます。
 
 
◆抽選&発表
6月20日に抽選します。
当選者の発表は、6月22日のブログにて!

 

◆注意事項
応募のメールはお一人様、一通のみとさせていただきます。
また、お名前、ご住所などの必須事項は忘れずに!

   
じゃあ、またね!

                 
 
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

名前の通り、温泉をベースにしたソープで、お肌に優しいと評判です。
お気軽にご応募くださいね。

2017年6月8日

ジョシュアです。
 
  
  
  
  
  
 
 
 
 
 
 
           
 
 

今日は、5月26日のプレゼントの当選者の発表です!
いつもの通り、県名、お名前(ペンネーム)、年齢を表記しますので、チェックしてね!!
         
       
         
◆プレゼント
洗濯洗剤「安然宣言」1kgを抽選で5名様に
 

 
              
           

発表です!
当選者の方は、次の方々です!
          
     
神奈川県 さっちんさん(49)
長野県 たっきーさん(38)
奈良県 acoさん(36)
香川県 菊池和美さん(52)
福岡県 えりりんさん(39)             
        
        
以上、5名の方が当選しました!
おめでとうございました!
        
         
商品の発送は、6月15日頃の予定です。
お楽しみに!!

 
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

明日も僕が登場です。
お楽しみに。