2010年8月23日

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 
昨日は、小田さんが、食事のことを例として取り上げていましたが、先日、九州HRCで宿泊されている会員の方からいただいた食に関する相談の内容を紹介したいと思います。

Aさんは、アトピー性皮膚炎に良い、ということでマクロビオティクを長年、実践していました。
でも、マクロビオティクを勧めてくれる人の説明とは違い、かなり長期間、実践してきたのに、なかなか顔の滲出液、炎症が良くならない、という相談を宿泊される最初の日にいただきました。

とりあえず、入浴や運動、睡眠などのことをお話し、食事については、従来の九州HRCの食事で摂っていただくようにお話しました。

そして2週間後、九州HRCを訪れた際、再度、Aさんにお会いしたのですが、最初にお会いしたとき、しつこく残っていた、顔の滲出液と炎症が、かなり改善されていました。

良くなった原因がどこにあると自分で思っているのかを尋ねたところ、マクロで実践していた、玄米食を中止して、5歩づき米にしたところ 明らかに肌の状態が安定いしてきたとのことでした。

確かに玄米は、栄養価の面では、非常に良いといえますが、消化吸収の面で、内臓に負担がかかることがあるともいわれています。
おそらくAさんの場合は、現状として玄米よりも、体に負担が少ない5歩づきの方が良かったのでしょう。

このように、ご本人が良い、と思って取り入れているものの中には、「今の自分の体の状態」に対しては、逆に負担となり、改善を遅らせていることもあるのです。
おそらくAさんも、体調が良くなってくれば、マクロが効果的になる可能性もあります。
ただ、少なくとも、「現在の状況」では合っていなかった、ということでしょう。

似た例で、会員の方が失敗していることで多いのが、スキンケアです。
年中、同じスキンケアを行う人がいますが、お肌の状況の変化、湿度や気温の変化に合わせて、スキンケアは変えなければなりません。
それを怠り、冬のスキンケアを今の季節に行うのでは、お肌の状態に適切な「ケア」とはならず、かえって肌に負担を与えることもあります。

症状や状況、生活環境、体調などに合わせて、その時々に合わせた最も良い方法を行うように注意しましょう。

  
おまけ★★★★南のつぶやき

今日は、マクロビオティックの話をさせていただきましたが、マクロビオティックがアトピー性皮膚炎に良くない、ということではありません。
「今のAさんには、合っていなかった」ということだけです。
これは、入浴も同じことが言えます。
睡眠不足が続いたときに、体力を超えて入浴を行うと、マイナスになることもあります。
自分の状況の把握を忘れないようにしましょう。

2010年8月22日

小田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会員の方との面談の中で、食事で気をつけることを、よく質問されます。
そのようなとき、その方の食生活に合わせて、どういった注意を行えばよいのかをお話しますが、大切なことは、「なぜいけないのか」を説明することです。

例えば、甘いものの摂りすぎは注意するようにと伝えた場合、ただ甘いものはいけない、と伝えるより、栄養学的になぜいけないのか、またアトピー性皮膚炎に対してどのような悪影響がみられるのかをお伝えすることで、より納得いただけ、実践に取り入れていただけるようです。

先日も、面談の中の話で、この甘いもののお話をさせていただきました。
 
甘いもの、特に白糖などを摂りすぎると、ビタミンB群(肌荒れ、炎症 免疫力低下)、カルシウム(神経障害、骨がもろくなる等)不足に繋がりますし、さらに自分の体が作りだす副腎皮質ホルモンの代謝にも影響を受けることなどをお話しました。
その方は、九州HRCを日帰りでご利用いただいている方で、入浴はしっかり行っていますが、痒みが強く、はだの状態がなかなか改善されないという状況でした。
日々の食生活を良く聞いていくと、チョコレート、お菓子 アンパン等甘いものを食間にあきらかに、多く摂られているようでした。
しかも本人がその事に気づいていないようでしたので、改善するようお話をしました。

結果が現れるのは、まだしばらく先のことになるでしょうが、自分の嗜好が関わっている場合は特に、自分が納得していないと、継続することは困難です。
禁煙や禁酒などもそうでしょう。
もちろん、依存性の問題はありますが、少なくとも、確固たる意志を持って行うのと行わないのとでは、その他の取り組みにも、影響が現れることになります。
食事に気を付けていれば、睡眠も考えるでしょう。
運動にも目がいくかもしれません。

そういった全体のバランスが、生活の内容を良くすることで、アトピー性皮膚炎にはもちろん良い影響がみられるようになります。

一つの行動がなかなか継続できない場合には、自分が行う行動の「意味」をしっかり理解して行うようにしてみましょう。

   
おまけ★★★★博士のつぶやき


自分で納得して行動する、ということは、本当に大切なことじゃな。
勉強でもそうじゃろう。
親に口うるさく言われて行う勉強と、自分で目標を持って行う勉強では、どちらが身に付くかは明らかじゃ。
アトピー性皮膚炎を克服していくための行動は、かなり地味でもある。
しっかり自分の行動の「意味」を把握して、継続していって欲しい。

2010年8月21日

こんにちは。南です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
今日も、全国各地からいただいたお便りを紹介したいと思います。

  

「ご無沙汰をしております。こちらも梅雨があけてから暑い毎日です。
一番ひどかった首の掻きこわしも少しずつ軽くなっていますので、この夏空のなかでも外に遊びにいきまっくろになっています。
ただ、これだけ暑い日が連日続きますので、熱中症が心配です。
関東の暑さは格別なのでお体に気をつけてください。」
(山形県 Iさん)
  

Iさんお気遣いくださってありがとうございます。
各地で熱中症の被害が増えているようですので、注意が必要ですね。

熱中症には様々な症状があり、ボーッとして意識がうすれる(熱失神)、寒気を感じる(熱疲労)、多量の発汗とともに痙攣がおきる(熱痙攣)、意識を失ってしまう(熱射病)があり、いずれも高温多湿の状況の中で多量の発汗に水分・塩分の補給が追いつかずに脱水症状や脳へ送られる血液の不足、筋肉の痙攣や硬直などの症状を招きます。

Iさんはお子さんが出かける前に、適度に水分補給と塩分も少し摂ってから遊びに行かれると良いでしょう。
水分だけを補給すると、多量の発汗後に塩分やミネラル分が不足する事もあります。
スポーツドリンクのような塩分やミネラル分を含んだものや、梅干しや塩分を含んだサプリメントなども有効に活用してみてください。

  

「こんにちは。最近、更に暑くなってきましたので、エアコンが必需品になっています。
しかし、エアコンを使うとすぐに皮膚が乾燥してしまいます。
でも、扇風機だけだとさすがに暑すぎて大変です。
やはり、クーラーよりも扇風機のほうが皮膚への負担は少ないのでしょうか?」
(大阪府  Yさん)

  
Yさん、暑いのを我慢せずにエアコンを適度に使った方が良いと思いますよ。
その分、肌の乾燥を防ぐスキンケアも、しっかり行うようにしましょう。
また、エアコンの室内では何か羽織るだけでも良いですから、肌を露出させることなく長袖のものを着用された方が良いでしょう。

また、特に暑い日中の入浴については、お風呂の温度を思い切って下げてみる事も試してみてください。
たとえば、温度を33度-35度程度のぬるま湯に近い程度の温度にして、クールダウンの感覚で入ってみるのがお薦めです。

この時期の湯治では汗をかかなくても、季節的に新陳代謝が良いので問題なく、自律神経系や内分泌系の改善としても効果的です。
散歩などは夕刻などの時間帯を利用し、炎天下を避けて行うようにしましょう。

夏休みは、外出や急な来客など意外に忙しいものです。
自分のペースを守り不意の体力消耗を防ぐことや睡眠を十分にとるなど気をつけてお過ごしになってくださいね。
皆さん、お便りありがとうございました。
体調を整えながら、夏を乗り切りましょう!

  

おまけ★★★★博士のつぶやき


アトピー性皮膚炎の方の場合、エアコンを避ける傾向の人を良くみかける。
もちろん、エアコンは湿度を下げてしまうため、肌にとっては乾燥を招きやすい、というマイナス点があるのじゃが、これだけ暑いと、話は別じゃ。
乾燥は、ある程度、スキンケアでカバーできるが、体調の悪化を一度招くと、そこからの回復にはかなり時間を要してしまう。
さらに、アトピー性皮膚炎そのものにも悪影響が出る。
使いすぎはもちろん良くないのじゃが、必要に応じて、使うことは悪いことではない。
TPOが大事、ということじゃな。

2010年8月20日

ジョシュアです。

 

 
 

 

 

 

 

さて、汗もたくさんかいてしまう今の時期、お肌の洗浄には気を使いますよね。
そこで、今回は「洗顔フォーム」を5名の方にプレゼントします!

 
  
◆プレゼント
スパレックス「洗顔フォーム」を5名様
  
  
「洗顔」は健康でみずみずしいお肌への大切な第一歩です。本品は乾燥・敏感肌の方にもご安心してお使いいただけるように天然温泉水を主成分として使用し、きめ細やかな『泡』状にする事で、お肌への負担を限りなく少なくしました。また、汚れは泡の持つ表面張力でやさしく、しっかりと浮かせて取ることができます。安全で使いやすい洗顔フォームです。デリケートな赤ちゃんのお肌に、ベビー用ソープとしても安心してお使い頂けます。

  
詳しくは、下記でご覧ください。

  
◆スパレックス「洗顔フォーム」
http://shop.atopinavi.com/item/more?goods_id=65

  

 

 
◆あて先
info@atopinavi.com

 

◆必要事項
メールの件名に「プレゼント応募」と記入して、本文には、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号を明記して送信してください。
また、当選者発表の際は、件名、お名前(フルネーム)、年齢で発表しますので、気になる人はペンネームも書いて下さい。
 

◆締め切り
8月29日(日)が締め切りとなります。

 
◆抽選&発表
8月31日に抽選します。
当選者の発表は、9月2日のブログにて!

 

◆注意事項
応募のメールはお一人様、一通のみとさせていただきます。
また、お名前、住所などの必須事項は忘れずに!
じゃあ、またね!

 

おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

アトピーの方は、体の冷えの関係でエアコンを避ける方も多いようですが、今年のような異常な状況の場合、エアコンを使用しない場合の体調の悪化と、エアコンを使用した場合の肌への影響のバランスを考えて、上手にエアコンも活用するようにしたいですね。

2010年8月19日

ジョシュアです。


 

 

 

 

 

 
今日は、8月6日のプレゼントの当選者の発表です!
いつもの通り、県名、お名前(ペンネーム)、年齢を表記しますので、チェックしてね!

 

 
◆プレゼント
洗濯洗剤「安然宣言3kg」を3名様
 

発表です!
応募総数126通中、当選者の方は、次の方々です!
 
  
東京都 まなみさん (31)
神奈川県 ものけしさん (17)
新潟県 ともちゃんさん (13)

 
 
以上3名の方が当選しました!
おめでとうございました!

商品の発送は、8月26日頃に行いますのでお楽しみに!!

 
おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

汗もかいて、洗濯物も多い季節ですので、安全な洗剤で洗濯したいですね。
明日も僕が登場です!お楽しみに!

2010年8月18日

小田です。

 

 

 

 

 

 

 

 
九州HRCは、毎日、本当に暑いです。
しかも、台風の影響などで雨が少し続くと湿度も上がり、過ごしづらい日々となっています。
この連日の猛暑日が続く中、夏ばて気味の方も多いのではないでしょうか。

私たちは普段の生活の中で呼吸や尿として一日2リットルの水分を排出しているとされています。
さらに、この時期では発汗で失っている分もあります。

ちなみに夏場に15分間程度歩くと、約200ccの水分が汗となって出ます。
そんな訳で、この時期の外出ではこまめに水分と塩分の補給が必要です。

熱中症や夏ばて予防のための水分・塩分補給の方法としては、
 
・スポーツドリンク類の活用
・麦茶+梅干し
 
などがポピュラーな方法で皆さんも実践されているのではないでしょうか。

そこで今日は、もうひとひねり加えた提案として、熱中症・夏ばて予防のための水分・塩分・栄養も補給できる「冷製味噌汁」を紹介しましょう!

  

◆材料

 

※夏ばてを防ぐ効果のある、香りの強い薬味野菜を多く使ってみました。
  シャキッとしますよ。お好みで加減してください。

 

・ミョウガ 1個
・きゅうり 1/2本
・絹ごし豆腐 半丁
・しそ  数枚
・生姜  少々
・すりごま 適量
・だし汁  適量
・味噌  適量

 

①お好みのだし汁をとります。
 豊泉水でとる昆布の水出しが特にお薦め。

②だし汁に味噌を溶く。
 普段の味噌汁より濃いめにするのがコツです。
 家族想い「あわせ味噌」がお薦め。

③きゅうりとミョウガは薄切り。シソ、生姜は千切り。
 豆腐は小さめに切り、②に全て入れます。
 塩分が薄ければ調節してください。

④冷蔵庫で冷やす。もしくは、氷を浮かべオンザロックに!

  
これで完成です!簡単ですよね。
現在、夏バテ気味の方は、この「冷製味噌汁」で栄養補給してみてはいかがでしょうか?
眠気も吹き飛んでスッキリ!パワーもつきます。

味噌には、記憶力や学習能力、集中力を高めるグルタミン酸、ビタミンB12、タンパク質など栄養が豊富です。
またミネラル分としても、カルシウム、カリウム、マグネシウム、リン、鉄を含み、まさに天然の優れたサプリメントです。

さらに味噌汁ですから様々な「具」を加える事ができます。
「豆腐」「わかめ」「シジミ」「ねぎ」「大根」「豚肉」etc.
これらを自由にアレンジしてマイ・スペシャルドリンクに!!

ぜひ、お試しくださいね。

 

 
おまけ★★★★小田のつぶやき

今回は味噌汁にしましたが、同様に洋風「冷製野菜スープ」などにしても楽しいでしょう!!
いろいろと、工夫してみてください。
皆さんからの夏場を乗り切るアイディアレシピがありましたら紹介します!!
是非お知らせください。
それでは夏ばて知らずで元気にお過ごしくださいね。

2010年8月17日

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
アトピー性皮膚炎は、「アトピー素因」が関わる疾患で、その体質には遺伝が関係しているといわれています。
実際、両親の片方がアトピー性皮膚炎の場合と、両方ともにアトピー性皮膚炎の場合、生まれてくる子どもにアトピー性皮膚炎が発症する率は、後者の方が高いというデータもあります。
しかし、実際には、アトピー性皮膚炎は「アトピー素因」という遺伝情報による体質が関わっているかもしれませんが、発病する条件は、遺伝とはまた別の問題です。
先日、新聞で気になる記事を見つけました。

  
●才能判定?手軽な遺伝子検査、科学的根拠は…
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100813-OYT1T01215.htm?from=main3

 
インターネット通販で手軽に受けられる遺伝子検査が増えている。

がんやアルツハイマー病のリスクが分かるとするものや、子供の「才能」が分かるとうたうものまである。ただ、科学的根拠は必ずしも明確でなかったり、説明が十分でなかったりするものも多く、日本人類遺伝学会や専門医らは「利用者に大きな誤解と不安を与える恐れがある」「遺伝情報は血縁者にも影響を与える重大な個人情報。専門家のカウンセリングなしの検査は危険」と警鐘を鳴らしている。

経済産業省の今年2月の調査では、遺伝子検査を行う業者は330あった。インターネット通販やクリニックなどで販売され、肥満のタイプや生活習慣病のリスクのほか、がんやアルツハイマー病のリスク判定をうたうものなどがある。健康食品などの販売につなげる例や、肥満や骨粗しょう症の遺伝子検査を客に受けてもらい、結果に応じてエステメニューの提案に利用するエステサロンもある。

子供の「才能」がわかるとするものも登場。今月初め、東京都内で説明会を開いた会社は、遺伝子検査で知性、運動、芸術など6分野の「才能」がわかるという商品を販売。綿棒でほおの内側の粘膜をぬぐい取ったものを開発元の中国企業へ送り、遺伝情報を解析した結果を受け取る。知性分野なら、記憶力、理解力など6能力について、「優秀」「良好」「一般」「不利」の4段階に評価されて戻ってくる。料金は5万8000円。6月からインターネットで販売を始め、約200件の申し込みがあった。

「世界中の論文を基にしていると聞いた。科学的根拠はあると判断している」と同社社長。一方、説明会を聞いた北里大学臨床遺伝医学講座の高田史男教授は、「説明文書を読んでも、遺伝子の機能の説明と、それが人間の潜在能力にどう影響するかという解釈に非論理的な飛躍がある」と疑問を呈する。別の会社では同じ商品を「才能占い」と名付けて販売している。

遺伝子検査ビジネスには「科学的根拠が十分でないものや結果の解釈が確立されていないものも少なからずある」(高田教授)という。経産省は2004年、客観的データの明示や専門医らによるカウンセリング体制の整備を求める指針を作成したが、強制力はない。

日本人類遺伝学会は00年に注意を呼びかける勧告を発表したのに続き、08年には消費者が直接買える商品について、公的機関の監督を求める見解を出しているが、規制はないのが現状だ。

   

今回の記事にある遺伝子検査は、確かに遺伝情報そのものは、判定できるのでしょう。
おそらく、この検査が、今後メジャーになってくれば、「アトピー体質の遺伝検査」なるものも登場しそうです。
ですが、現状の判定においても、今後予想される判定も、共通して利用者に誤解を与えていることがあります。
それが、遺伝情報のみで、才能や健康全てが決まるわけではない、ということです。
もちろん、染色体の異常による疾患など、遺伝子が原因である疾患もあることは確かです。
しかし、今回の記事中にあるような、「才能」「ガン」「アルツハイマー」などについては、先天的な要素のみが全てとは言えません。
当然ながら、関わっている要素もあるでしょうが、不確定な要素も多々あります。
これは「アトピー性皮膚炎」の場合も同じです。

では、どのような要因が一番影響が大きいのかというと、後天的要素と言える「生活」です。
生活のリズムや内容、そして生活環境が、どのように異なるかで、実際に発病するかどうかは異なってくるといえるのです。
また、アトピー性皮膚炎を引き起こす「体質」は、強弱の差はありますが、ほとんどの人が持つ「体質」だといえます。
なぜなら、本来アレルギーは、現状を放置することでより重大な疾患を招く危険性を警告している要素もあるからです。
したがって、アトピー性皮膚炎の「遺伝情報」を持つことが問題なのではなく、アトピー性皮膚炎を「発症させる生活、および生活環境」の方が問題だということです。

今後、遺伝子情報ビジネスは活発化する可能性が十分にありますが、「アトピー性皮膚炎の診断ができる」といううたい文句で行われる遺伝子検査は、「必ず」そのあとに、何らかの健康食品、化粧品、あるいは健康器具の「物販」が伴いますから、決して惑わされないように注意してください。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

以前、遺伝子の専門家の教授にお聞きした話だが、イギリスで、一卵性双生児を数十組、追跡調査を行ったことがあるそうじゃ。
そうすると、同じ家で育った一卵性双生児は、片方が喘息にかかると、もう片方も喘息になる率が非常に高く、逆に、二人が別々に養子に出され、違う生活環境で育った場合は、片方が喘息にかかっても、もう片方が喘息にかかることは非常に少なかった、というデータが出ておるとのことじゃった。
一卵性双生児は、遺伝子的にも同一であり、もしアレルギー疾患が遺伝情報により、その発症が左右されるのなら、片方が発症して片方が発症しない、ということはあり得ない。
ところが、実際には、両者が同じ疾患を発症しているわけではないことから、体質的要因が全てではなく、生活環境により、左右されるということじゃな。

2010年8月16日

西だ。

 

 

 

 

 

 
今日は、昨日の続きについて書きたいと思う。

昨日述べたように、咳という症状、痒みという症状、そしてその症状を抑えるためだけの薬剤の問題、ということで、咳止めとアトピー性皮膚炎に使用される薬剤は、ある共通点を持っている。

それは、最後にある「根拠く基づく医療(EBM)の実践のために、英国の医師コクランの呼びかけに応え、ランダム化比較臨床試験の結果を集めた体系的なレビューが世界中で進められている」という部分だ。

今のアトピー性皮膚炎治療の主体は、いうまでもなく、ステロイド剤とプロトピック軟膏によるものだ。
だが、この両方の薬剤においては、アトピー性皮膚炎の直接の治療を行っているのではなく、アトピー性皮膚炎によって生じた結果である炎症を抑える目的で使用されていることは、これまでのブログで何度も述べたとおりだ。
炎症を抑えることで、炎症により生じる痒みを抑えようということなのだが、実は、これらの薬剤は「痒みを抑える」というエビデンスは持っていても、アトピー性皮膚炎を治癒させるというエビデンスは存在していないことを患者側が知らないことが多い。

民間療法を非難する際に、医師は「EBMでない(エビデンスに基づいた根拠ある治療ではない)」ということを良くあげているが、実は、アトピー性皮膚炎に対するステロイド剤やプロトピック軟膏の治療は、「アトピー性皮膚炎の治癒に対する根拠を持った治療」ではないのだ。
もちろん、「痒みを抑える」という根拠は持っているが、多くのアトピー性皮膚炎患者は、自分が使用するステロイド剤やプロトピック軟膏の薬剤が、「アトピー性皮膚炎を治療するのではなく、痒みしか治療しておらず、さらにリスクが高い」ことを知った場合、その使用を積極的に行いたいと思うのだろうか?

特にプロトピック軟膏は、発がんの問題が厚生労働省から指摘されているにも関わらず、治療の現場では、その通達も守られず、さらに海外での死亡例などの報告に対しても、静観するという発表を皮膚科学会が行っている。

だが、記事中にあるように「乳児の突然死とも関連があることが良く知られている」、つまり使用することで生命に危険があるからこそ、今回のような大規模臨床調査が呼びかけられている側面があるように、プロトピック軟膏も、確率は低くても、使用することで発がんのリスクが生じることを患者側が望んでいないことは確かだろう。

今の医学界がEBMを重視するならば、「患者側の利益」を第一に考えた治療を考えた欲しいところだ。
ステロイド剤を使用した例と使用しなかった例、さらにその使用期間ごとの治癒率、それらを統計的に考えてこそ、本来の「適切な薬剤の使用」につながるのではないだろうか?

アトピー性皮膚炎の治療とは、医師は「症状をコントロールすること」を主眼においたとしても、患者側は決して納得しているわけではないことを、考えてほしい。
特に、「アトピー性皮膚炎が治癒した例」は数多く存在しているのだから、コントロールすることだけが正しい治療法でないことも患者側は知っているからだ。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

どうしても、日本の医療においては、「医療を行う側」の利益も考えなければ成り立たないという事情があることも関係しているのじゃろう。
大変、残念なことじゃが・・・
実際、現状のステロイド剤治療などを否定することは、今の医師たちにとって「メリット」は存在しないし、仮にあとぴナビが主張する生活面の改善に重点を置いたとするなら、保険点数もわずかになり(検査や投薬を行わなければ)、「病院の経営」が成り立たない状況も考えられる。
じゃが、医療は医療を行う側しか「進歩」させることはできんのじゃ。
ならば「患者に利益のある治療」を求めて、考えていって欲しいものじゃな。

2010年8月15日

西だ。

 

 

 

 

 

 

 
今日は、Webで気になる記事を見つけたので紹介したい。

 
●子ども用の咳止めと風邪薬、効果に根拠無く副作用からも推奨できず
http://www.yakugai.gr.jp/attention/attention.php?id=269

 
オーストラリアの医師・薬剤師を対象とした医薬情報誌「オーストラリアン・プレスクライバー」2009年10月号は論説(※1)で、咳止めと風邪薬は2歳以下では避け、また子どもの年齢如何にかかわらず推奨しないよう、医師と薬剤師は共同して努めるよう呼び掛けている。
諸外国で子ども用の風邪薬・咳止めの使用について規制が進む中、日本の対応に注目が集まる。
以下は同誌論説の要旨である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
オーストラリアでは2008年9月から2歳以下の子ども用の咳止めと風邪薬を市販薬から医師の処方が必要な医療用医薬品に配置換えされた。
効果の根拠が欠落していることと有害事象(副作用)の報告を受けてアメリカとイギリスにおいても同様の措置がとられている。
このことは医師や薬剤師が小児用の咳止めと風邪薬についての相談を受ける機会が増えることを意味している。
咳は気管支の刺激に対する反射的な反応であり、健康な呼吸器の機能を維持する為の正常なメカニズムによって起こる。
したがって、もっとも大切な最初のステップは正確な診断をして重篤な病因を除外することである。そして咳に対する対処は根底にある原因に向けられるべきだ。
咳や風邪の症状は子どもにとっても親にとっても深刻な悩みであり、そのことは数年にわたってずらりと並べられた市販薬が市場に出され続けてきたことに反映している。
もっとも多くの咳止めと風邪薬は鎮咳薬、抗ヒスタミン薬、去たん薬そして鼻粘膜充血除去薬の合剤であり、様々な副作用の報告がある。
そして、2歳未満の子どもの咳止めと風邪薬の有効性に基づくデータは非常にわずかなものであり、これらの薬を推奨する信頼できる根拠はない。
2歳以上の子どもたちに対する咳止めと風邪薬に対しても多数の臨床試験が行われてきた。2008年のコクランレビュー(註)では子どもの急性の咳に対して擬薬(プラセボ)よりも有効であることは示されなかった。
非薬物療法については咳や風邪に対してわずかではあるが資料がある。
様々な対処法の中で、理学療法は化膿性肺疾患以外の咳に、蜂蜜は咳のある子どもに対して有効であった。しかし、蜂蜜の摂取は幼児ボツリヌス病と関連があるので1歳未満の子どもには使用されるべきではない。
コクランレビューで分析された臨床試験の大多数では有害事象の報告はなかったが、子どもたちに対する咳や風邪の薬は故意でない過量の主な原因になり、幼児の突然死とも関連があることが良く知られている。
2008年10月米国食品医薬品庁(FDA)は2歳未満の幼児・小児の市販の咳と風邪の薬の使用に反対する勧告をし、そして2歳から11歳の子どもに対しては生命を脅かす可能性のある副作用の危険性の注意喚起を勧告した。イギリスにおいても6歳未満の子どもには咳と風邪の薬は使用されるべきでないと最近勧告された。
奨励できる咳と風邪の対処法としては、より重篤な根本的な原因を治療除去した後、両親には咳と風邪に対する対症療法に対し薬物によらない療法を提供すべきである。
最初の一歩は、症状と咳の原因とメカニズムを説明し、そして予測される症状の経過に基づいた現実的な情報を提供することだ。症状は一般的に自然に改善すると言うことで両親は安心し、医学的な再検討を続ける選択肢を持つことができる。
咳止めと風邪薬は2歳以下では避けねばならない。また子どもの年齢如何にかかわらず推奨するべきでない。医師と薬剤師は子ども用の咳止めと風邪薬の使用を勧めることを避ける為に共同して努めるべきである。

(註) コクランレビュー: 根拠に基づく医療(EBM)の実践のために、英国の医師コクランの呼びかけに応え、ランダム化比較臨床試験の結果を集めた体系的なレビューが世界中で進められている。
—————————————————————-
注目情報では、子ども用の風邪・せき薬について、英国医薬品庁の取り組み(※2)、米国パブリックシティズンの見解(※3)を紹介してきた。オーストラリアでは、「オーストラリアン・プレスクライバー」誌のこの論説のあと、オーストラリア医薬品庁(TGA)が、2009年10月22日、OTC(一般用医薬品)の子ども用の風邪・せき薬は、薬剤師の管理のもとでの販売を必須とする方針を2009年12月18日期限でパブリックコメントにかけている(※4)。諸外国での厳しい規制が進む中、日本の厚生労働省の対応が問われている。 (OT)

 
なぜ、今日、この記事を紹介したのかというと、風邪薬に対する幼児の使用における概念のあり方、というのも知っておいて欲しかったのだが、アトピー性皮膚炎の治療でもいくつか共通する部分があったからだ。

まず一つが「症状と薬のあり方」だ。
文中にあるように、風邪により生じた「咳」という症状は、本来は治癒反応の一つだが、今の医療では「咳」を悪者として扱い、それを薬剤で抑えることが正しいと患者に説明している。
アトピー性皮膚炎により生じた「痒み」も、皮膚に付着したアレルゲンなどの異物を排除するための行動であることもあり、体にとって「意味」のある行動だ。
もちろん、それが過剰だったりした場合に、不快感や掻き壊しによる皮膚のダメージがみられるため、放置しておくことが正しいとは言えないが、少なくとも生体が「痒み」を知覚させるのには「意味」があるということだ。
今回の論文にあるように、2歳未満の患者に、咳を止める薬剤を使用した場合と、使用しなかった場合を比較して、明らかに薬剤使用の方が有効であったデータが存在しないとわかっていて、なおかつ、使用した場合の副作用などのデメリットが報告されている中、使用することの「意味」はどれだけあるのだろうか?

そして、これはアトピー性皮膚炎でも全く同じことが言える。
詳しくは長くなるので、続きは明日にしたい。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

日本において残念なのは、こういった世界的な動きの中、この情報が「患者側に伝わっていない」ということじゃろう。
もちろん、この話が「正しい」かどうかは確定してはおらん。
じゃが、正しいかどうかを判断する中で、万一、副作用の「被害」を受けた患者は、どのように考えるじゃろうか?
メリットとデメリット、患者側は、治療を行う側のメリットとデメリットを知りたいのではなく、治療を受ける側としてのメリットとデメリットを知りたがっていることを、治療を行う側は忘れてほしくないものじゃ。

2010年8月14日

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 
今週は台風の影響もあり、酷暑が少し薄れた状況がありました。
しかし、今年の夏は残暑も厳しい予報が出ており、暑さ対策の予断は許されない状況でしょう。
特に、熱中症は要注意です。
先日も、所ジョージさんが、畑仕事中に不調を訴え、病院に緊急搬送された、というニュースがありましたが、今年の熱中症患者は、昨年よりも大幅に増えています。

  
●所ジョージ、熱中症騒動…仕事に支障なし

タレント、所ジョージ(55)が3日夜、東京都世田谷区成城にある事務所兼遊び場「世田谷ベース」内の畑で熱中症の症状を訴え、救急車で病院に運ばれていたことが4日、分かった。

東京消防庁などによると、所は3日午後7時6分ごろ、虫よけのための帽子に長袖姿で1時間ほど草むしりをしていて気分が悪くなり、自分で119番したという。

同時間帯の世田谷区付近の気温は、29度近くあり、駆け付けた消防隊員は「軽度の熱中症」と判断して搬送。所は病院で点滴を受けると同日中に帰宅した。

所は約3年前から趣味で大根やじゃがいもなどの野菜を栽培。最近はバラエティー番組でビートたけし(63)と植えたトマトを「北野トマト」と命名し、収穫を楽しみにしていたという。

所属事務所は「病院では熱中症ではなく、過呼吸と診断されました」と説明。所は当時、畑仕事を1時間休まずに続けており、「病院からは5分おきに休憩するよう言われました」。4日にはBSフジのバラエティー「所さんの世田谷ベース」(日曜後11・0)のスピンオフ企画の収録を行うなどテレビやラジオ計9本のレギュラー番組に支障はないという。

  

今回の所さんのケースもそうですが、注意すべき点は、カンカン照りの屋外でなくとも、熱中症は起きる可能性がある、ということです。
室内での熱中症の危険性も、いろいろと指摘されています。

熱中症とは、汗が蒸発しにくい環境(高温多湿)の状況でも起きやすいため、それほど気温が高くなくても、湿度が高い状況にあると、注意が必要です。
これは、発汗による体温の調節は、水分蒸散の際に生じる気化熱により、体を「冷やす」ことで行われているため、湿度が高いと、水分蒸散がうまくいかずに、体温の調節ができにくくなるからです。
所さんのケースも、虫除けのために身に着けていた衣類が、水分蒸散を妨げたため、夕~夜の時間帯だったにも関わらず、症状が現れたのでしょう。

アトピー性皮膚炎の方の場合、入浴中や衣類などでスキンケアを行っている場合(長袖の着用など)は、注意をするようにしましょう。
エアコンは、湿度を下げることで肌の乾燥を招きやすくしますが、逆に考えると気温も湿度も下げるため、熱中症予防としては良い方法でしょう。

いずれにせよ、今年の夏はまだまだ気温が高い状況が続きそうですし、台風などの影響で湿度も上がることがたびたびあるかもしれません。
体調の悪化は、アトピー性皮膚炎の「症状の悪化」にもつながりますので、十分に注意するようにしましょう。

 
おまけ★★★★大田のつぶやき

本文で紹介した健康の森のサイトに、応急処置のことが書かれていましたので、一部抜粋しておきます。
○病院へ搬送するまでの応急処置
・涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせる。
・少量ずつ、こまめに水分補給。
・からだを冷やす。

●からだの冷やし方。
体温を下げるため顔やからだに濡れタオルを当ててあおぐ。
首、脇の下、大腿の付け根などの太い血管を直接冷やす。
水筒の水、スポーツドリンク、清涼飲料水などをこまめに飲ませる。

皆さんも、気をつけてください。