‘記者:東’ カテゴリーのアーカイブ

2008 年 12 月 24 日 記者:東

東です。
今年も残り1週間となりました。

 

 

 

 
最近は、冷え込む日が増え始めています。
でも、寒いからといって、家に閉じこもってばかりではいけません。
天気が良い日は、暖かい格好をして、散歩にでかけてみてはいかがでしょうか?
大汗をかくこともなく、身体が程よく温まるので、冬は意外と、ウォーキングやジョギングには適しているとも言えます。

ウォーキングの目的は「体力をつけるため」、「気分転換になる」「ダイエットのため」etc.
人によって様々かと思いますが、先日見かけた書物の中で、「歩くことで脳力がつく」という興味深い内容が書かれていましたので、早速購入して読んでみました。

 

 

 

 

 

サイトカインであなたの脳が全快になる!
「脳が生まれ変わる魔法のウォーキング 」
佐藤 富雄 (著)
宝島社

 

この本では、ウォーキングにより、脳が活性化され、多くの悩みが解決すると書かれています。

脳力が高まる理由については、ここでは割愛しますが興味のある方は、本を読んでみてください。

そして、本の中で説明されているウォーキングの仕方は、

 

・1日1時間以上毎日続けること
・背すじを伸ばして1秒に2歩のペースで行うこと
・週に2回「少しキツメ」の運動をすること
・屋外を歩くこと(自然を五感で感じるため)
・出来るだけ早朝に歩くこと
・『私はどんどん若返っている』『また少し美人になった』等、 独り言を言いながらウォーキングをすること

 

だそうです。

ウォーキングはすでに実践されいる方もいると思いますが、これらのポイントを踏まえると、さらに効果が高まるそうです。

そこで私も、早速、脳力を高めるべくトライしてみました。

 

・1日1時間以上毎日

平日は時間がとれませんので、朝晩の通勤タイムで歩くしかありません。
ウォーキング中の時間は意外と早く感じます。
きっとウォーキング・ハイのような状態に なるからかとは思いますが、体調が良ければ問題なくできそうです。

 

・背筋を伸ばして1秒に2歩のペースで

腕時計の秒針を見ながら一定のテンポで歩きます。
私の場合、背筋は気が緩むといつの間にか猫背になりやすいので、絶えずまっすぐになるように意識しました。

 

・週に2回「少しキツメ」の運動

休日を利用して、いつもより長めに3時間から4時間ほど歩いてみました。
ただし、いきなり長時間歩くのはやめた方が良いかもしれません。
またストレッチなどの準備運動はやった方が良いと思います。
ロングで行うには靴にも注意しましょう。
また、きつめの運動ということで、他のスポーツをしてみても良いでしょう。

 

・屋外を歩く(自然を五感で感じるため)

これは「そのとおり!」と思います。
鳥の声、風、温度、太陽の光など様々な要素が感じ取れるので、ウォーキングの楽しさを増すのではないでしょうか。
携帯音楽プレーヤをして散歩する方を、時々、身受けますが、はっきり言って、無い方が「ウォーキング」は楽しめます。

 

・できるだけ早朝に歩くこと

休日は、朝寝坊しがちなので、ちょっときついかなあ・・とも思いますが(笑)、まずは朝日を感じ取れる時間帯に歩く事でも良いかと思います。
朝の通勤時なら問題なくできました。

 

・『私はどんどん若返っている』『また少し美人になった』等、 独り言を言いながらウォーキングをすること。

これは、「怪しい人」になりそうなので、正直言ってこれは未だやっていません(笑)
しかし本の中では、ウォーキングの時こそが自分の脳と対話ができると書かれていましたので、「なるほどなあ・・」と思います。

さて効果の程は・・・

まだ始めたばかりですので、まだなんとも言えません。
数ヶ月後の私を、見てもらうことにしましょう!!

北さんも、チャレンジしてみては!?

 
おまけ★★★★北のつぶやき

東くんに言われて、ちょっと悔しいから、私もやろうかなぁ・・・
ただ、朝はちょっと苦手かも。
そういえば、ショウゴくんは、毎朝、犬と散歩してるんだよね。
私も、犬を飼ってみようかな・・・

2008 年 11 月 20 日 記者:東

東です。


「ストレス社会」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。
今の、私たちの日常生活が多くのストレスにさらされている、ということですが、実際に、ストレスによる様々な病気や、何らかの症状を抱える人も増えています。

そして、アトピー性皮膚炎もストレスで、症状が悪くなったりすることがあります。
では、なぜストレスでアトピーが悪化するのでしょうか?
以前、取材でお聞きした内容を元に、今日は書いてみたいと思います。

まず、脱ステロイドをされた後のリバウンド状態であれば、過剰な副腎皮質ホルモン状態(ステロイドが外から供給されている状態)に置かれたことで、体内でフィードバックという生体反応が起こることがあります。
さらに、CRF(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン:視床下部からの指令)→ACTH(副腎皮質刺激ホルモン:下垂体からの指令)という副腎皮質を刺激しホルモンを放出させるための内分泌の仕組みに影響を受けているような場合、ステロイド剤を中断すると、外から副腎皮質ホルモンを供給しなくなったということでもあるため、一時的に体内の副腎皮質ホルモンの不足状態が起こっていると考えられます。

もちろん、この影響は微量ではあるのですが(副腎皮質ホルモンが全く作られなくなる、ということはありません)、しかし、ナノグラム単位という極々微量で作用する副腎皮質ホルモンの場合、わずかな量の減少も、何らかの影響を体に与えることになります。

副腎皮質ホルモンは、抗炎症作用をはじめ、生理現象にかかわる様々な働きを担っている物質です。
中でもストレスに対しては、私たちがストレスを浴びた際に副腎皮質ホルモンの分泌が促進されることがわかっています。
このように副腎皮質ホルモンは、抗ストレスホルモンでもあるわけです。

余談ですが、この抗ストレス、そして体内での糖類代謝が、副腎皮質ホルモンの主たる働きである「生理作用」であり、アトピー性皮膚炎に対して影響を与える抗炎症作用は「薬理作用」と言われる副次的な作用になります。

さて、一時的にホルモン産生能力が落ちた状態では、このような抗ストレスホルモンの分泌も抑制されているために、生体が受けるストレスを緩和することができず、ダメージとして身体に影響することが考えられます。
ストレスの影響を大きく受けると免疫低下が起こりますから、感染症にかかりやすくなったり、皮膚症状の悪化に繋がることも十分に考えられます。
リバウンドの時期にはちょっとしたストレスも大きなダメージになりやすいといえます。
実際、そのような経験をされたことのある方は多いことでしょう。
また、脱ステ後に、内分泌の機能が回復しても、ストレス過多の生活が続いていれば、副腎皮質ホルモンが抗ストレス作用に使われてしまうことで、炎症を抑制するために使う量が不足してしまい、皮膚状態が悪化することもあります。

その人の感じるストレスというのは、それぞれ個人差があり、非常に感受性が強い人など、性格や物の考え方などに影響されます。
ですから、ストレスを強く感じやすい人であれば、ストレスマネジメントを心がけることは必要でしょう。
このことは、社会に順応するための「強さ」にも繋がりますから、アトピー性皮膚炎の状態が回復して、いよいよ社会復帰という場面でも大切なことです。

このようにストレスと副腎皮質ホルモンとは深い関わりがあり、アトピー性皮膚炎の症状の悪化にも、大きく関係していると言えます。
アトピー性皮膚炎を克服するためには、湯治や入浴療法でアプローチを行い、身体の血流や代謝を促進して、体内の機能を正常化させるという、体の機能を回復を行うことも大切ですが、同時に、ストレスの影響を受けやすい人の場合には、意識してストレスに強くなるようなアプローチも考えるべきでしょう。

 

おまけ★★★★ジョシュアのつぶやき

明日は、僕が登場するよ!!
お楽しみに!

2008 年 11 月 13 日 記者:東

東です。
先日、九州HRCにて、お子様がアトピーの方に集まっていただいた座談会を取材いたしました。

当日、参加いただいたのは4組のお母様でした。
克服された方、克服までもう一歩の方、最近ようやく良化されてきた方、入浴療法をはじめて間もない方、とさまざまな状況の方に、お集まりいただきました。
勿論お子様を連れての参加でしたので、賑やかな雰囲気で行われましたが、その進行している最中に、一つの内容が提議されたとき、皆さん目の色が変わり、子供をあやしていた方までもが強く同調なさったことがありました。


 

 その内容とは、「医者の対応」についてでした。

 

 

今回参加された方は、皆さん、これまに複数の病院に行かれた経緯をお持ちです。
そして、少なくとも1~2度は、病院や医師から、辛らつな言葉を言われたことがあるそうです。
もちろん、全ての医師が、そうだというわけではありません。
しかし、帰宅後、泣かれ、不安を抱き、二度とその病院には行かないという気持ちを持った経緯を、皆さんがお持ちであるということは尋常とはいえない状況ではないでしょうか?
 
子供の症状に不安を持ち、助けを求めて病院に行ったにも関わらず、たった一言「先生、ステロイドだけは使わないで・・」と懇願した際や「本当に治るんでしょうか?」と聞いただけで、傷つけられる言葉を受けたそうです。

今回の座談会に参加された方だけではなく、他にも、多くの患者の方から、医師の対応の悪さを耳にすることがあります。

インフォムードコンセント(説明と同意)を、少なくともアトピー性皮膚炎の患者は望んでいます。
特に、治療を受けるのは患者自身である以上、その治療の結果について、不安なことや疑問なことを尋ねることは、そんなに問題があるのでしょうか?

もちろん、アトピー性皮膚炎の患者と真正面から向き合って、治療を行う医師も大勢おられますし、私も、そういう先生方を取材したこともあります。
休みを返上して、アトピー性皮膚炎の患者を集めて勉強会を行う先生や、講演会を行う先生もいらっしゃいます。

アトピー性皮膚炎は、心身に関わる疾患です。
患者に不安を与える先生と、希望を与える先生と、どちらを患者が望むかは、言うまでもないでしょう。
確かに、治療法の不確かさから、患者側が情報を要望するケースが多いかとは思いますが、治療を受ける側、施す側という観点から見れば、明らかに受ける側が弱者なのです。

今回、座談会に出席された皆さんも、治療に取り組む勇気や希望が欲しい、ということをおっしゃっておられました。

来年、アトピー性皮膚炎の新薬として発売される予定の免疫抑制剤は、かなり強い副作用を持っています。場合によってはハイリスクの副作用が生じる可能性(発ガン)も少なくありません。

ますます、患者側が「弱者」として受身の治療を行わざるを得ない状況も考えられる中、治療を施す側は、患者側が「何を希望しているのか」に対して、前向きに取り組める対応を行って欲しいものです。

 

おまけ★★★★博士のつぶやき

「説明と同意」は、確かに大切じゃの。
特に、最近はWebなどでも患者側が、かなり精度の高い情報を独自に入手することも可能じゃから、患者側の知識に十分応えるための診療は、時間をかなり取られることもあるのかもしれん。
しかし、現在の保険制度は、薬に対するものが中心であって、そのような「時間」に対しては十分に報いられる状況にはない。
できれば、保険診療が、そのような状況下において医師側に適切な報酬が加算されるような体制になって欲しいものじゃ。

2008 年 11 月 8 日 記者:東

東です。

 

 

 

 

今週の月曜日、3日の祝日に、あとぴナビ情報Webの特集記事でも何度か取材させていただいた木俣先生の講演会が、福岡県で行われました。

パワーポイントで、アトピー性皮膚炎の原因やその対策で必要なことを、エビデンスを元に大変分かりやすい内容でした。

 

 

 

いずれ、あとぴナビでも紹介したいと思いますが、なぜアトピー性皮膚炎の人が感染症に罹りやすいのか、また感染症に罹るとなぜアトピー性皮膚炎が悪化するのか、また現在行われている治療法の問題点などを、さまざまな視点、角度から詳しく解説、出席された皆さんも、真剣な表情でメモを取っていたのが印象的でした。

アトピー性皮膚炎の悪化要因として先生が挙げられていた環境要因はいろいろなものがあり、一般の人、鼻炎の人、アトピー性皮膚炎の人で、それぞれアレルギーを検査したエビデンス結果は、非常に興味深いものがありました。

 

 

 

私が特に興味を引いたのが、チョコレートとアトピー性皮膚炎の悪化関係。
甘いものを食べ過ぎると、症状が悪くなる経験をしたアトピー性皮膚炎の方も多いと思いますが、実際に、アレルギーが悪化するエビデンスを見ると、現在の私たちの食生活の改善、という面も真剣に取り組み必要がある課題の一つであることがよく分かりました。

その他、ストレスでアレルギーが悪化すること、逆に笑うことでアレルギーが改善することなども、エビデンスで示されて説得力があり、毎日の生活の中のちょっとした工夫が、症状に関わることが納得できました。

赤ちゃんに授乳させる際に、お母さんに「漫才」と「天気予報」を、それぞれ見せると、「漫才」を見て笑いながら授乳を受けた赤ちゃんは、アレルギーが良くなったのに対し、つまらない「天気予報」を見ながら授乳を受けた赤ちゃんは、アレルギーが悪化する傾向にあったのは、間接的に母親が笑うことが、子どものアレルギーに関わることを示しており、本当に興味深いものでした。

木俣先生、本当にありがとうございました。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

講演会の前日に、木俣先生とお話させていただいたのじゃが、いろいろと興味深い話も聞かせていただいた。
先生は、アトピー性皮膚炎の患者の診療も行われておるのじゃが、同時にIgEの研究者でもあって、IgEを増加させる要因には、いろいろあることを教えていただいたんじゃ。
ステロイド剤やプロトピックも、使用することでIgEを増加させるし、黄色ブドウ球菌の感染症に罹ると、菌の毒素もIgEを増加させるそうじゃ。
詳しくは、いずれあとぴナビの情報Webで紹介したいと思う。
あとぴナビでは、定期的に、先生方に講演会をお願いしていきたいと考えておるので、機会があれば、ぜひ参加してみて欲しい。
必ず勉強になるはずじゃ。

2008 年 11 月 2 日 記者:東

東です。

 

 

 

 

ステロイド剤を中断され、リバウンド中の方の中には、睡眠が取れない悩みを抱えておられる方も多いと思いますが、今日は、二年ほど前に取材させていただいた先生からお聞きした話と、睡眠障害とホルモンの関係についての書籍(「睡眠の技術(KKベストセラーズ)」)を元にして書いてみます。

人間も「生命体」ですが、生命体は基本的に、電子機器と異なり、情報のやり取りを「液体」で行なっています。
これは生命体が太古の昔、海の中で誕生し、水を主成分として発展してきたからなのだそうです。
生物の進化と共に、体液中に放出される情報物質の数が増え、高等動物では、多数の「ホルモン」が身体機能を自動制御してます。
ちなみに「ホルモン」の司令塔は「脳」です。

「睡眠」と「ホルモン」とは密接なかかわりがあることが分かっています。
例えば、ストレス状態では精神的緊張があって不眠が起きやすいというのは良く知られることでしょう。
この時、間脳の視床下部にある神経細胞は「コルチコトロピン放出ホルモン」という脳ホルモンを、神経線維を介して血液中に放出し、脳下垂体へ送ります。
これに応じて、ストレスホルモンである「コルチコトロピン」(副腎皮質刺激ホルモン)が脳下垂体から分泌されます。
そして、コルチコトロピン放出ホルモンとコルチコトロピンには、睡眠を抑制する作用があるといわれています。
だから、ストレス状態(精神的緊張状態)になると不眠に陥りやすくなるとされているのです。

以前、取材させていただいた先生の話では、ステロイド剤を長期にわたって使用した場合、何らかの副腎機能の低下が起こり、そのため、副腎機能が回復するまでは「コルチコトロピン」(副腎皮質刺激ホルモン)が盛んに分泌されることが起こりえるのではないかということでした。
つまり、この間は継続的に身体がストレス状態(精神的緊張状態)となり、不眠や昼夜逆転などの睡眠障害が起こりやすくなっているのでは、という話でした。
したがって、この睡眠障害的な症状が起これば起こるほど離脱からの回復にも時間がかかってしまうものと考えられます。

南さんから聞いた話ですが、実際、あとぴナビに相談に来られている方で、既に離脱から4~5年経過されている方がいたそうです。
その方は、まとまった睡眠が取れず、2時間おきくらいに目が覚めては、また眠るという効率の悪い、中途覚醒の状態が続いていました。
色々と運動をしたり工夫しても、なかなか良くならなかったのですが、最近、朝9時頃に必ずやらなければならないことができたそうです。
すると、眠れようが眠れまいが、決まって朝8時過ぎに起きるようにしたところ、長年続いていた中途覚醒が良くなられたケースがあったということでした。
他にも、日中にジョギングも開始されていましたので、どちらが効果があったのか断定はできませんが、おそらく相乗効果で良くなられたのではないかと考えられます。

このように、意識して生活改善を行うことで(上記の方は必然的に行わざるを得なかったわけですが)、体のリズムに良い変化を与え、睡眠障害が克服できることがある、ということです。
アトピー性皮膚炎の方を取材していると、中には「睡眠が取れるようになってから生活を変えたい」ということで、「待ち」の状況が続いている方がおられますが、「生活を変えたから睡眠が取れるようになった」という「攻め」の姿勢が必要なこともあるのではないでしょうか?

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

よく「たら」「れば」の考えは良くない、ということが言われておるが、アトピー性皮膚炎を克服していく上でも、同じようなことは言えるじゃろう。
今日の東のブログの最後にあったような「症状が良くなったら○○を変える」というのは、「○○を変えないと症状が良くなりづらい」という状況の人ならば、全く逆の状況におるということじゃ。
「顔に症状があるから外出ができない。良くなったら外出したい」といって、何年も症状の一進一退が続いていた人が、何らかのきっかけで外に出るようになったら、数週間で症状が引いた、というケースは、良く見受ける。
でも、これも周りが「外に出なさい」と強制して、本人が嫌々行っているのでは、長続きせんもんじゃ。
自分で「変えるべきところは変える」という「意識改革」が大切な場合もある、ということじゃな。

2008 年 10 月 30 日 記者:東

東です。


先日報道されたニュースの中で、気になったニュースがありました。
それは、カップラーメンを食べた人が異常を訴えたニュースです。
アトピー性皮膚炎の方も気をつけたい内容でもあったので、今日は、そのことについて書きたいと思います。

 

先日の、ニュース記事を要約すると、カップラーメンの大手メーカーの即席カップめんを食べた人が相次いで、嘔吐や舌のしびれ・異臭を訴えました。
そして、この食べ残しのカップめんを保健所が調べた結果、防虫剤成分のパラジクロロベンゼンとナフタリンが検出されたと発表されました。
製造メーカーは、平成20年10月24日会見し、今年4月以降、同様の苦情が多数寄せられ、うち21件から防虫剤成分のパラジクロロベンゼンなどが検出されていたことを明らかにしています。

成分混入のメカニズムについては、同社が独自に実験したところ、未開封の即席めんを防虫剤のそばに一定時間置くと、カップや袋を通過して成分がうつったことが分かりました。
そして、「防虫剤のそばに保管し、昇華した成分が容器を通過してうつった可能性がある」との見解を発表。
臭いについての苦情は、これまで年間数件ほどだったが、4月にカップヌードルを含む主力商品の容器を、発泡スチロール製から紙とポリエチレンの3層構造の「ECOカップ」に変えてから増えたということです。

博士の豆講座でも、アトピー性皮膚炎の発症要因の一つに挙げられたのが、「化学物質」です。
つまり、このような化学物質を知らずに摂取することは、アトピー性皮膚炎に対しても、決してよいことではありません。
即席めんを利用されている方の中には、「安い時にまとめ買いをして、押入れにしまっている」という方もいるでしょう。
そういった場合には、近くに防虫剤がないか十分に注意してみてください。
また防虫剤に限らず、食品の近くには、薬品関係を置かないように気をつけましょう。

 

おまけ★★★★博士のつぶやき

本当は、アトピー性皮膚炎の人は、食事に気をつけるならば、できる限り即席めんなどの加工したものよりも、面倒でも毎食、手作りで作って欲しいものじゃ。
とはいえ、一人暮らしだったり、夜仕事が遅くなったりすこともあるかもしれん。
そういう時は、ショウゴがこの前ブログで書いていた、休みの日に作り置きして冷凍して保存しておく方法も良いじゃろう。

2008 年 10 月 24 日 記者:東

東です。


先日、取材に行った先生から、ある情報をいただきました。
あとぴナビでは、アトピー性皮膚炎に関する情報は、ニュースやネットなどから常に調べているのですが、その情報が報道されていたことには全く気づいていませんでした。

 

9月26日の産経新聞(東京本社版)に掲載された記事で、内容は下記の通りです。

 

アトピーの新薬治療 添付文書改訂を指導

 ステロイドに代わる新たなアトピー性皮膚炎の治療薬として注目されているアステラス製薬(東京都中央区)の「プロトピック軟膏(なんこう)」について、厚生労働省が「使用上の注意」(添付文書)の改訂を指導したことが25日、分かった。

 厚労省は医療関係者向けの警告欄に「本剤使用例において関連性は明らかではないが、リンパ腫、皮膚がんの発現が報告されている」と記載するよう先月8日に指導。処方する際は患者や保護者に説明することを求めている。

 これまで同軟膏の警告欄には、リンパ腫、皮膚がんの外国での報告例が記載されていた。
 厚労省は「リンパ腫、皮膚がんの報告が国内で年1例程度寄せられているため、改訂を指導した。因果関係を特定するのは難しい」(安全対策課)としている。

 

今まで、プロトピックについては、外国での発ガンの報告例は多数あり、論文も複数発表されています。
このことをプロトピックを処方する複数の医師に聞いたことが過去、何度かありますが、それらの医師が決まって言うのは、「因果関係は明らかでないし、プロトピックは安全だ」ということでした。
しかし、今回の厚生労働省の指導では、患者側にも、使用することでガンの発現が報告されていることを説明するように求めているぐらい、強い内容だと思います。
残念なのは、現場の医師が、その指導をほとんど守っていないこと。
おそらく、そのような指導が出たことを知らない医師も多いのではないでしょうか?
実際、この報道に接してから、あとぴナビに相談がある方の中で、9月以降でプロトピックの処方をはじめて受けた方、10名に聞いてみましたが、発ガンのリスクについての説明を受けた人はいませんでした。

来年には、同じ免疫抑制剤の、しかも「服用」の薬剤がアトピー性皮膚炎の新薬として発売されるという話も聞いていますが、服用の場合、外用よりもはるかに効果も副作用も強く出ると聞きます。

アトピー性皮膚炎の治療を受けるのは患者で、その利益も不利益も患者が受けます。
患者が不利益を少しでも減らすには、医師が説明してくれない以上、どうすればよいのでしょうか?

医療機関、行政側が「患者のために」姿勢を正してくれることを望みます。

 
おまけ★★★★西のつぶやき


怖いのは、今回の指導は8月8日とあるが、それが9月25日まで明らかにされなかったこと、さらに、産経新聞以外では、報道されていないこと(少なくともその痕跡は見つけられなかった)だろう。
特に、アメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)では、リスクが多いため乳幼児の使用については、他に治療法がないときに限る、という制限を設けているほどだが、日本では、そのような制限は行われていない。
今回のように「発ガン」という多大なリスクの可能性については、そのリスクの「被害」を受けるのは患者自身である以上、患者側にしっかり伝えるべきだろう。

2008 年 10 月 9 日 記者:東

東です。


今年も夏は暑かったイメージがあるのですが、実は、今年は冷夏に分類されるそうです。
確かに、後半は雨が多かったように感じます。
そして最近は、すっかり秋になったように思います。
今日は、以前、取材でお聞きした新生児の誕生月とアトピーの関係について書いておきたいと思います。

厚生省が、過去に何度かアトピー性皮膚炎の実態調査を行っていますが、その中で、発表されていない情報として、新生児のアトピーの発症率は「秋生まれ」の子どもに多かったというものがあります。
これは、統計学上の有意差が明らかでない、あるいは、出生率が低下している日本において、そのような発表が出生率に影響を与えることも考慮したのかもしれませんが、数字上は、秋以外に生まれた子どもと比べると、秋生まれの子どもの方が多くアトピー性皮膚炎を発症していたそうです。

その理由として、取材した先生のお話では、ちょうど生まれて3ヶ月後ぐらいの外出を始める時期が、空気が乾燥している冬に当たるため、肌の乾燥をしやすい状況が悪化因子となっているのでは、ということでした。

この話は、その先生の特集記事自体には、先生のご意向もあったため、掲載しませんでしたが、ブログ限定のお話として紹介させていただきました。

なお、秋に子どもを生むのがアトピー性皮膚炎のリスクが高まる、というのではなく、新生児の乾燥しやすい肌のケアを放置しておくことが良くない、ということですので、他の季節に生まれた子どもも同様に、スキンケアには十分に注意をしましょう。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

新生児は、これから体の機能が育っていく段階にあるわけじゃから、肌自体が本来持っている防御力も弱い。
特に、汗をかく汗腺は、乳幼児の時期にその数が決まるといわれておるが、同時に汗腺の中にある皮脂腺の数も新生児の段階では少ないため、乾燥しやすい状況にあるわけじゃ。
新生児を抱える親御さんは、スキンケアに注意じゃぞ。

2008 年 10 月 2 日 記者:東

久しぶりです。東です。


今日は、以前、ある腸内環境に関する研究を行っておられる先生にお伺いしたお話を紹介したいと思います。

アトピー性皮膚炎の人が抱える体の異常状態の中で、よく見受けられる症状の一つに「便秘」があります。
中には、「下痢」という方もいますが、いずれにしろ、腸内環境に関する症状を訴える方は、結構おられます。

アトピー性皮膚炎という観点から考えると、腸内環境で最も関わるのが、「腸管免疫」でしょう。
これは、ヒトの体の免疫活動の約70%が、腸内にて行われているからです。
食べ物が胃を通り、消化されて、小腸内で吸収される場合には、直接、血管に取り込まれます。
つまり、免疫活動は血液が直接触れる場所が、最も多く行われますが、外部から非自己(体を構成する以外の物質のこと)を、直接血液内に最も取り込む器官が腸管からです。

この体全体の70%を占める免疫活動が、正しい方向で働いているか否かは、免疫活動全体のバランスにも大きく関わるため、腸管免疫が大切だといわれています。
便秘や下痢など、腸管内が「健康」でなければ、それに伴う免疫活動も、何らかの異常を抱えるため、それが、アレルギーに関わっているという研究報告もあります。

では、腸内環境として、何が大切なのかというと、大きな要素の一つにビフィズス菌などの乳酸菌があります。
実際、ある乳酸菌を含んだヨーグルトが、乳幼児のアトピー性皮膚炎に良いという研究報告もあるようです。

しかし、ここで一つ知っておいた方が良いことがあります。
それは、腸内の乳酸菌が占める割合です。

健康な乳幼児の場合、腸内おけるビフィズス菌の量は約90%ですが、アトピー性皮膚炎の乳幼児の場合、これが低下している傾向があります。
そこで、腸内のビフィズス菌の量を90%まで増やすことで、アトピー性皮膚炎の症状も軽快したという臨床報告があるのですが、これは、腸内環境を本来の乳幼児の状況に戻すことで、腸管免疫に良い影響を与えることができたと考えられます。

この事実から、では、乳幼児のアトピー性皮膚炎には、ビフィズス菌を与えることが良いのかと言うと、必ずしもそうではありません。
もし、ビフィズス菌の量が90%に近いアトピー性皮膚炎の乳幼児の場合は、あまり大きな意味をもたないからです。

同時に、健康な成人の場合だと、ビフィズス菌の量は30~50%ぐらいと言われていますが(年齢などにより異なる)、いくらビフィズス菌の量を増やしても、最大で50%程度までしか増えませんから、本当は、ビフィズス菌以外、残りの腸内を占める菌群の方も考える必要があります。

このように、腸内環境はアトピー性皮膚炎に関わる、乳酸菌のバランスが大事、ということはいずれも事実でしょうし、大切な要因の一つですが、これはあくまで、腸内環境のバランスが崩れている人に、影響が見られやすいわけであり、腸内環境のバランスが乱れていないアトピー性皮膚炎の人の場合には、もっと、他の要因に目を向ける必要があります。

○○を飲むとアトピーに良い、○○がアトピーに効いた、という話は良くありますが、あくまでその○○は、その○○によって影響を受けられる体内の機能が低下していることでアトピー性皮膚炎が現れれている人に限りますので、その○○によって影響を受ける体内の機能が正常な人にはあまり意味がありません。

腸内環境を整えることは、アトピー性皮膚炎だけではなく、健康な体を維持していく上でも大切なことですが、腸内環境を整える=アトピー性皮膚炎が治る、ということではないことを理解した上で、必要な人が上手に取り入れることが大切でしょう。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

今日の東のブログの内容じゃが、少し補足しておきたい。
ビフィズス菌を増やすために、ビフィズス菌を大量に摂取する人がいるが、菌も生き物じゃ。
いくら大量に入れても、腸内において菌自体が生きていく環境が整っていなければ、意味がないのじゃ。
そういった意味において、ビフィズス菌よりも、ビフィズス菌が腸内で増殖するための「餌」の方が大切だ、という考え方もある。
プロバイオティクスに対するプレバイオティクスという考え方じゃな。
興味のある人は、ぜひ調べてみるとよいじゃろ。
あとぴナビの「医療ナビ」の中にも、いくつかそれに関わるコンテンツがあるはずしゃ。

2008 年 9 月 20 日 記者:東

お久しぶりです。
記者の東です。


最近は、ようやく夏の暑さも和らいできたけど、台風など天候はまだまだ不順。
皆さん、体調管理には気をつけましょう。

 

 

僕が、運動関係の取材でお聞きした話を、今日は書きたいと思います。

運動は、アトピー性皮膚炎の方にとっても、大切な生活内の要因の一つですが、よく質問を受ける内容に、「いつ運動をすれば良いのか?」というのがあります。

実際、皮膚の状態が悪く、特に顔に症状が見られるような方の場合、どうしても、人目につきたくないということ、また、状態が悪いときには、夜、なかなか眠れないことなどから、暗くなってから、散歩やジョギングをされる方も、結構、多いようです。

でも、体内のリズムからいうと、実は、軽い運動を行うのであれば、朝の方が良いそうです。
さらに、今月の特集、筋肉の取材でお聞きした話としては、散歩やジョギングなどの有酸素を運動を行う前に、筋トレなどの無酸素運動を行うと、より有酸素運動が効果的になるそうです。

朝、起床しての行動の順番としては、

軽い筋トレ(スロトレ)

散歩やジョギング

入浴

食事

となります。
もちろん、時間が許すのであれば、最初に食事をして、30分以上のインターバルを空けてから、運動、入浴と行う方が、より体には無理がないでしょう。

博士も、一週間前ぐらいにブログで書いていましたが、秋は「運動の秋」ともいわれるくらいに、体を動かすには良い季節です。
汗対策、体調管理に気をつけて、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 
おまけ★★★★北のつぶやき

いろいろな秋があるけど、私は、どうしても食欲の秋かなぁ~
運動の秋も取り入れなきゃね!!