今日は、ブログの読者からメールできた質問に答えたいと思う。

◆Oさんからの質問
あとぴナビのホームページでは、温泉湯治の入浴でアトピーを克服した体験談が、たくさん載っていますが、なぜアトピーに温泉湯治が良いんですか?
家で、水道水に何か入浴剤を入れて入浴するのでも良いんですか?
それと、入浴しかアトピー性皮膚炎を改善する方法はないんですか?
うん、良い質問じゃの。
じゃが、この質問に対する答えは、説明にある程度の量が必要じゃから、今日と明日の2回に分けて書いてみたいと思う。
ただ、最初に書いておくが、最後の「入浴しかアトピー性皮膚炎を改善する方法はない」の部分については、そうではない。
アトピー性皮膚炎に対するアプローチは、医者が行う薬剤での治療、漢方や、サプリメントや何らかの健康器具、あるいは肌につけるスキンケア用品など、いろいろあるのじゃが、それぞれ、果たすことのできる機能を考えると、どうしても一長一短があり、その一長一短を最大公約数で考えていった場合、入浴が最も、アトピー性皮膚炎を改善するために良い方法、ということなんじゃ。
では、早速、本題に入りたいと思う。
まず、アトピー性皮膚炎とは、豆講座で書いてきたように「IgEが媒介する免疫疾患」という体内の免疫的な要素と、「皮膚が乾燥しやすいため生じる痒み」という皮膚の機能的な要素の二つが大きく関わっておる疾患じゃ。
この両者の要素に対しては、毎日の生活習慣が、体に負荷を蓄積することで大きなマイナスの影響を与えることになるわけじゃ。
したがって、基本的にアトピー性皮膚炎を克服していくためには、生活習慣の改善と、生活環境の改善の両者が必要になる。
しかし、一旦負荷を蓄積した場合、その負荷を削っていくためには、何らかの強力なアプローチも必要になる。
そこで、入浴とは、そのアプローチのために行うわけじゃ。
なぜなら、入浴という行為自体が、毎日の生活習慣でもある。
中には二日に一回の人もいるかもしれんが、それでも「入浴」を全く行わないという人は稀じゃろう。
毎日の生活習慣として行えるからこそ、継続性も高まることになり、その良い影響を受けやすくなる、ということじゃ。
では、なぜ「入浴」がアトピー性皮膚炎に良いのじゃろうか?
ここで一つ問題なのは、どのような環境の入浴でもアトピー性皮膚炎に良い、というわけではないことを知っておいて欲しいと思う。
普通、一般の家庭における入浴は、水道水による入浴じゃろう。
じゃが水道水は、一般河川の水を、生活水として使えるように加工した水じゃ。
今の日本においては、河川自体が汚染されている状況じゃから、そのため、生活水としては合格できる水まで持っていったとしても、加工するために使用した塩素は、皮膚のタンパク質を分解したりするため、肌にはマイナスの影響を与えることになる。
また、原水の河川自体に含まれている化学物質は、いくら処理しても完全になくすことは不可能じゃ。
したがって、今の水道水を利用した入浴は、体に対して大きな良い影響を与えることは難しいのじゃ。
したがって、アトピー性皮膚炎に対して効果的なのは、単なる入浴ではなく「良質の水による入浴」という条件が付加されるわけじゃ。
あとぴナビでは、その条件に該当する水として、日本古来より伝統医学としても使われてきた温泉が一番良いと考えておる。
温泉は、いろいろな泉質があるように、成分としての特徴を持っておる。
じゃが、温泉はそれらの成分だけで構築されているわけではなく、基本構成は「水」が99.9%を占めておる。
つまり、この基本構成されている「水」の部分が最も大切なんじゃ。
そして、後で述べるが、体に対して良い影響を与えるためには、効果となる「成分」も考えなければならない。
温泉は、天然のモノでありながら、この「水の質」と「成分」を良質な状態で保つ、入浴に理想的な「水」なのじゃ。
昔から「湯治」は、病を癒す手法として用いられてきたのじゃが、その理由も、この水の質と成分の二つにあるといってよいじゃろう。
したがって、質問にあった「家で、水道水に何か入浴剤を入れて入浴するのでも良いんですか?」という部分は、水道水という「水の質」、入浴剤という「成分」は、十分に良いものにするよう気を配った方が良いということじゃな。
では、良質の水で入浴するとなぜ、アトピー性皮膚炎に良いのかについて、明日は見ていきたいと思う。
おまけ★★★★博士のつぶやき

水道水に対する誤解を与えると良くないので、書いておくが、河川の水を生活水として加工することは決して悪いことではない。
もし、この技術がなければ、日本の衛生環境はひどいものになっておったじゃろうし、今の文明と生活水準を維持させていく上では、これだけの人口の生命維持を成り立たすことも難しかったじゃろう。
食料の生産力を上げるために「農薬」が使われているように、今の社会環境において、河川の水を飲めるようにするためには、どうしても「処理」は不可欠であって、水道行政は、多大なる貢献を行っておるといえよう。
ただ、生命維持と健康維持は、微妙に違う物であって、健康維持、さらに言うと「健康改善」を行うためには、今の水道水では十分ではない部分がある、ということじゃな。