‘博士’ カテゴリーのアーカイブ

2009 年 1 月 5 日 博士

みんな、お正月は楽しかったかの。
子どもたちは、まだ冬休みが残っているじゃろうが、社会人の人は、今日が仕事初めの人も多いと思う。

 

 

 

 

 

お正月は、一年の最初のイベントじゃし、楽しいこともたくさんあったじゃろうが、生活のリズムは、夜型になりやすいものじゃ。
大晦日の夜中から、初詣に出かける人もいるじゃろうし、親戚が集まって夜遅くまで騒いだり、お酒を日中から飲み続けたこともあるかもしれんの。

そこで、注意して欲しいのは、体のリズムは今乱れていることを自覚することじゃ。
お正月で、楽しく過ごせて、ストレスは何もなくても、「体のストレス」は確実に残っておる。
そして、いち早く「体のストレス」を無くすために良いのは、「睡眠」じゃ。
同時に、早起きをすることも大切じゃの。

今、日常生活が、通常に戻りつつある今、睡眠を意識して適切にとることで、体の自律神経や内分泌は、負荷が早く軽減される。
お正月で、体のストレスを受けることは、それに見合う精神的な良い面もあるから、悪いことではない。
じゃが、体は、通常の生活のリズムの中で、その機能を正常化させたいとも思っておる。
このあと、新年会など、体に負担がかかる行事が予定されている人は、なおさらじゃ。

お正月で乱れた生活リズムをうまく取り戻せないことで、体調を悪化させる人もいるし、体調の悪化はアトピー性皮膚炎に対しても悪影響を与え、悪循環を生みだすきっかけになることもある。

今の時期、お正月に不規則な生活をした人は、体のリズムを取り戻すために、睡眠をしっかり「量(時間)」と「質(就寝・起床の時間)」を良い形でとることは、ぜひ心がけて欲しいと思う。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

ショウゴは、三日間のブログ担当、お疲れ様じゃった。
スタッフのみんなも、ゆっくり休めたことじゃろう。
わしも、今年の正月は温泉に入って、ゆっくり体を休めることができたので、今は元気いっぱいじゃ。
まあ、お酒は少し・・・いや、たくさん飲みすぎたかもしれんがの(笑)
とにかくお正月明けの体調管理は、大切ということじゃから、みんな気をつけての。

2009 年 1 月 1 日 博士

 

明けましておめでとう!
新しい年が、いよいよ始まったの。
去年一年、いろいろなことが、あったことじゃろう。
楽しい想いはそれをバネに、嫌な思いはそれをリセットして、新しい一年に向かって欲しい。
スタッフ一同、応援しておるからの。

今年が、ブログを見ているみんなと、あとぴナビを見ているみんなと、そしてすべてのアトピー性皮膚炎に悩むみんなに、良い一年となるよう、祈っておる。

2008 年 12 月 31 日 博士

今日は大晦日じゃ。

 
そこで今日は、スタッフから今年を振り返ってもらおうと思う。

 

 

 

 

東です。
皆さん、今年はどんな年でしたか?
僕は、あとぴナビの取材で、いろいろな先生にお会いさせていただき、いろいろと勉強させていただきました。
来年も、新しい情報を掴んできたいと思います。
よろしくお願いいたします。

 


西だ。
月一回の登場だったが、皆は、どのように読んでもらっていただろうか?
最近は、患者側にたった報道も、少しずつ増えてきてはいるが、それでも、企業や医療側の利益が、患者側の利益を無視したた形で優先される報道も、いまだに見受けることがある。
患者側が、自分の利益になる形で情報が得られるよう、来年も頑張っていきたい。

 

南です。こんにちは。
今年も、大勢の方とお会いして、いろいろなことをお話させていただきました。
その中では、励ます立場の私が、逆に励まされることや、気づかされることも多くありました。
人の体は、まさしく「生き物」です。
良いようにも悪いようにも変化しますが、良い方向に向かわせるための努力は、皆さん自身が行えます。
もちろん、努力が常に自分の希望する期間で実るとは限りません。
でも、前向きな行動は、必ず自分自身に帰ってきますし、今年も大勢、アトピー性皮膚炎を克服されていった方を見てきました。
今、辛い人も、今、頑張っていることは、遠くない未来に実るはずです。
どうか、みなさん、「自分の行動」を信じて、頑張ってくださいね。
来年が、みなさんにとって良い一年となりますよう、お祈りしております。

 

北です。
今年も、終わりですね。
あとぴナビの編集を行いながらの毎日は、「あっ」という間の一年だったように感じます。
ああいう記事が書きたい、こういう記事を取材したい、いろいろ考えながらの毎日でしたが、まだまだ皆さんにお伝えしていなかければならない情報はたくさんあるはずです!
来年も頑張りますので、どうかよろしくお願いします!

 

ジョシュアです。
一昨日に書いた、今年最後のプレゼントも、大勢の方から早速メールいただきました。
ありがとうございます!!
目標、今年の反省、来年への希望、いろんなメッセージもたくさんの方が書いていただきましたので、1月には、何度かに分けて、ご紹介したいと思います。
来年も、たくさんプレゼントを考えておくので、このブログもぜひ見てね!

 

ショウゴです。
朝、甥っ子の犬と散歩していると、街の雰囲気も、お正月のポスターや、しめ縄をつけ始めた家もあって、お正月の雰囲気が伝わってくるよ。
家の中にいると、気づきにくいことも、街をぐるっと散歩して気づくことも多いよね。
来年も、甥っ子のペットたちの話をたくさんしてみたいなぁ。
じゃあ、来年もどうかよろしく。

 

今年は、社会的にも、いろいろ暗い話題も多い一年じゃった。
アトピー性皮膚炎に対する、話題もいくつかあったの。
新しい薬の情報や、化粧品にステロイド剤を混入させていた話や、アトピー性皮膚炎の薬が発がんの問題から厚生省が警告を出した話とか、いろいろあったものじゃ。
じゃが、多くのアトピー性皮膚炎悩む人たちは、これらの情報に接する機会は、ほとんどない。
特に、発がんの話題などは、いまだに知らない人の方が多いくらいじゃ。
伝えられるべき情報が正しく伝わっていないことは、悲しい話じゃ。
しかし、だからこそ、あとぴナビで情報を伝えていくことの大切さ、重要さを実感しておる。

最後に、このブログを読んでいただいていた皆さん、どうもありがとう。
来年も、スタッフ一同、アトピー性皮膚炎の方に役立つ情報を、今年以上に伝えていけるよう頑張っていくつもりじゃ。
来年がみんなにとって、良い一年となることを祈りながら、今年の締めくくとしたい。
どうか、来年もよろしくの。

2008 年 12 月 27 日 博士

今回の豆講座は、食事について見ていきたいと思う。

 

 

 

 

 

食事とは、人間が生きていく上で、不可欠な行動の一つじゃ。
また、体を構成している細胞も、その細胞を作り出すためのエネルギー源、栄養素があってこそ、正常に作られていく。
逆に考えれば、食べるものによって、体の「構成」そのものが微妙に変化することになるんじゃ。
また、アトピー性皮膚炎に関わる内分泌(ホルモン)である、副腎皮質ホルモンは、その生成にはコレステロールやビタミンCなどが関わっておる。
特に、体内で合成できない栄養素については、外部からの補給、つまり食事に頼るしかないことを忘れてはいかんじゃろう。

それと、最近話題になっておる「メタボリック症候群」も、その根本的な原因は「食事」にある。
つまり、食事の内容によって、体は健康な状態を維持したり、あるいは健康を改善することもあるし、逆に、健康を害することもあるわけじゃ。

では、アトピー性皮膚炎に対しては、どのような食事の要素が関わっておるのじゃろうか?
大まかに分けると、「脂質の過剰摂取」「高たんぱくの食事」「発酵食品の減少」「おやつの在り方」「農薬や添加物の問題」といった5つが上げられるじゃろう。
今日はまず、最初の「脂質の過剰摂取」について考えたい。

1.脂質の過剰摂取

まず、私たちの食生活習慣は、以前と比べると、西洋型の食事に変化してきた。
昔は、朝は味噌汁、焼き魚、漬物にご飯、ときどき納豆がついてくる、といったような内容じゃった。
しかし、最近ではパン食なども増えておるように、以前からのスタイルとは変化してきておる。
そして、最も大きな変化と言えるのが、「脂質の摂取量の増加」という部分じゃろう。

人間に必要な栄養素といえば、三大栄養素である「糖質」「脂質」「たんぱく質」とミネラル、ビタミンなどが上げられる。
それぞれ、体の中では、異なる役割があるのじゃが、脂質も必須の栄養素であることは確かじゃ。
じゃが、本来、1日に必要な脂質の量は、三大栄養素の中でも、最も少ない量なのじゃ。
ところが、この量が増加してきているせいで、体内に不要な脂質分が蓄積されやすくなる。
そして、過剰な脂質の摂取は、体内での酸化を招きやすいといわれ、さまざまな体への機能の異常に関わるとされとる。

米よりもパン、魚よりも肉、煮物のより焼き物、うどんといったように、今の若い人たちには、脂質が増える食生活が、好まれるようになってきた。
そして、アトピー性皮膚炎の増加傾向と、食事の内容の変化については、一定の相関関係がみられるとされておる。

もちろん、脂質も三大栄養素の一つであるように、体にとっては不足してはならん栄養素ではある。
じゃが、本来必要な量とは、昔ながらの油を使わない和食でも、十分に足りておったのじゃ。

そして、脂質を燃焼させるための代謝が、昔の時代よりも今は格段に減少しておる。
摂取は増えて、消費させる行動は減少していることは、少なからず、アトピー性皮膚炎に対しても、影響を与えておるといえるじゃろう。

次回は、「高たんぱくの食事」について見ていきたい。

 
おまけ★★★★ショウゴのつぶやき

甥っ子が飼っているハムスターは、ひまわりの種が大好き。
でも、ひまわりの種には、脂質が多く含まれているから、食べすぎると、「メタボ・ハムスター」になっちゃう。
前に書いたことがあるけど、甥っ子の友達が飼っているハムスターは、餌の中心がひまわりの種だったため、まさに「メタボ症候群」。
ハムスターも「和食」が大切なんだよ。

2008 年 12 月 25 日 博士

みなさん、メリー・クリスマスじゃ!


年末年始のイベントも、今日から10日間ほど続くことになる。
アトピー克服を目指して、いろいろ頑張っている人も、今日ぐらいは、いろいろなことを横に置いておいて、ちょっと息抜きしてもよいかもの。

 

 

 

ジングルベル♪ジングルベル♪


ジョシュアです!
大人と子どもでは、クリスマスの過ごし方は違うと思うけど、楽しいという思いは、たぶん一緒!
今、辛い思いで頑張っている人にも、きっと良いことがありますように!!

 

 

博士も、ジョシュアくんも、コスプレして楽しそうだね。


今日は、甥っこと一緒に、小さなパーティを開く予定なんだ。
もちろん、犬やハムスター、モルモットも一緒。
最近は、犬用のケーキなんかもあるからね。
さすがに、ハムスターのケーキはないけど(笑)

 

 

今年も、残りわずかじゃ。


毎日、一歩一歩かもしれんが、前を向いている人には、必ず道は開けるんじゃ。
そのためには、目標も必要じゃろう。
クリスマスは、毎年、必ず訪れるイベントじゃ。
今年、楽しめきれなかった人もいるかもしれんが、来年は、みんなが楽しめると良いの。

そして去年のクリスマスはあまり楽しめなかったが、今年のクリスマスは楽しく過ごせてる人は、来年も楽しいクリスマスが過ごせるように、頑張るんじゃぞ!

 

おまけ★★★★ジョシュアくんのつぶやき

 

今年、最後のプレゼントは、12月29日に行いますので、お楽しみに!!

2008 年 12 月 21 日 博士

先日、ある人が年末のあいさつに来られて、話をしていたんじゃ。

 

 

 

 

その中で、最近、アイルランドの豚からダイオキシンが検出されて、回収騒ぎになっているという話があった。

日本では、全くと言っていいほど、耳にすることがなかった情報じゃが、どうやら食品だけじゃなく、化粧品原料など、医薬の分野においても、原料として使っている分を回収をしているらしい。

プラセンタやコラーゲンなど、豚由来の原料は、数多くあるからの。

幸いにも、日本への豚由来の原料は、ほとんど輸入がないという話じゃったが、今のところ、なぜ豚から、ダイオキシンが検出されたのかが、わかっていないそうじゃ。

餌なのか、飼育環境なのか。
もし、餌だとするならば、飼料に問題があるということじゃから、これは「対岸の火事」では済まされん話になる。
アイルランドの養豚で使用されている餌が、アイルランド国内産のものだけ、とは限らんのじゃからの。

おそらく、こういった情報が、私たちの耳に入るのは、もっと問題が大きくなるか、日本でもその原因が関わっている恐れがあった場合なんじゃろうが、食品の偽装や安全の問題が、今年はさんざん、表面化したこともある。
先走った情報で混乱を招くことは、もちろん良くないことじゃが、消費者が自己防衛の一環として、こういう情報を得られる場があってもよいかもしれんの。

先日の、西くんのブログでもあったが、薬剤における問題が明らかになるのは、そのリスクが顕著になってからじゃ。
しかし、そのリスクが発生したのは、問題が明らかになったときではない。
大概が、その数年前には、関係機関はその事実を掴んでいることが多い。

アトピー性皮膚炎において、免疫抑制剤を治療として使用した際のリスクも、既に判明している部分はいくつもあるのじゃが、患者側には全くと言ってよいほど伝わっていないのが現状じゃ。

いつもあとぴナビでは言っておることじゃが、製薬会社や医者のリスク(経営のためのリスク)を考えた配慮を行う前に、患者のリスクを第一に考えた配慮を、行政側は常に心がけて欲しいものじゃ。

 
おまけ★★★★東のつぶやき

アトピー性皮膚炎に対する免疫抑制剤の使用については、厚生省が今年の夏に、発がんのリスクを伴うことを患者側に伝えるように指導がありましたが、いまだに、それが守られているような状況は見受けられません。

◆厚生省の通達に関する記事はこちら

「アトピー新薬プロトピック軟膏、国内で皮膚ガン報告」

http://www.atopinavi.com/navicontent/list?c1=health&c2=1&c3=44

また、マスコミも、一度限り報道しただけで、その後は、その部分を取り上げようという動きもありません。
今、幼児のアトピー性皮膚炎治療にも、積極的に免疫抑制剤は使われ始めていますが、もし今後、リスクを背負った患者が発生した場合、誰が責任を取るのでしょうか?
通達まで出ていながら、医師が知らなかったでは、もちろん済む話ではないのですから。

2008 年 12 月 17 日 博士

前回に続いて、睡眠のお話じゃ。
どのような睡眠を取ることがアトピー性皮膚炎に対して良いのかについて考えてみよう。

 

 

 

 

まず睡眠は、「量」と「とり方(質)」というのは、年齢により異なる。
また同時に、個人差もあるのじゃが、ここでは一般的な考え方について書きたいと思う。

乳児の場合は、寝たいときに寝るため、さほど意識する必要はないが、少なくとも夜は、親が起きている明るい室内では寝かさないように注意して欲しい。
できる限り、夜は寝ている習慣を、この段階から養いたいものじゃ。

次に、幼児~小学生じゃが、この年齢での睡眠は、かなり重要じゃ。
理想的な量は、思春期前までは、できる限り、午後8時頃に就寝~午前7時前に起床、という10時間以上の睡眠は心がけたい。
思春期を迎えた小学生5~6年生頃になれば、就寝時間を1時間程度は遅らせても良いじゃろう。
なお、内分泌の産生を考えた場合、起床は早起きの方が良い。
午前6時~7時の間には起床したいものじゃ。

この時期に、最も避けなければならないのは、就寝時間が遅くなることじゃ。
親と同じ時間帯で、夜の10時~11時頃まで起きているのは、自律神経や内分泌のバランスに悪影響を与えることになる。
理想的な量より2時間、睡眠が少ない状況を一年続けてしまえば、約700時間の必要な睡眠の量を失うことになる。
これは、約1ヶ月間、寝続ける量に匹敵するのじゃ。
同時に、700時間分の内分泌の産生も影響を受けてしまったと見た方が良いじゃろう。
この失った700時間分の内分泌や自律神経への影響を取り戻すのは、一朝一夕には難しい。

幼児の食べる食事の量では、大人は足りないように、大人の睡眠の量では、子どもでは足りないことを忘れてないようにして欲しい。

この、幼児の就寝時間が遅くなってきている最近の社会環境の変化は、アトピー性皮膚炎が増加してきた背景にも、間違いなく関わっておるとされている。
昔から言われているように「寝る子は育つ」のじゃ。
逆に言えば「寝ない子は育たない」ともいえる。
ここでいう「育たない」とは、外見上の体の成長ではなく、誰しもが本来持っている、アレルギーを抑える自らの力(免疫機能に関わる)の部分と見て欲しい。

とにかく、幼児の睡眠は、最重要視で考えて欲しいものじゃ。

次に中学生~高校生じゃが、体の機能としては、個人差はあるものの、ほぼ成人と変わらない状況に近づいてくる。
じゃが、身長が伸びている間は、成長ホルモンなどの関係もあるため、一日8時間以上の睡眠と、午前6時台の起床は心がけて欲しいところじゃ。
受験など、この時期特有の、睡眠を不足させる理由はあるにしろ、体自体が望んでおるのは「受験に合格すること」ではなく、「健康を維持させるための機能の維持」にあることを忘れないで欲しい。

そして、最後に成人じゃが、目安としては1日7時間の睡眠は確保して欲しいところじゃ。
起床については、他の年齢と同じく午前6時台が望ましい。
この起床の時間については、体内の日内リズムとも関わっとる。
リバウンド中で、昼夜逆転している人も、睡眠のリズムを正常に戻すためには、起床の時間を早めにすることは、かなり大切な要素となる。

何か自分で行動が必要な場合、時間が足りないと、どうしても睡眠時間を削ることはあるかもしれんが、アトピー性皮膚炎克服を目指したいのなら、逆に睡眠時間を確保するために、他の時間を削ることを考える必要があるじゃろう。
それぐらい睡眠は大切で重要な「生活習慣」であるということじゃ。

 
◆アトピー克服の条件 -睡眠-
・年齢に合わせて、必要な睡眠の「量」を確保すること
・起床の時間を、午前6時台にして睡眠の「質」を高めること

 

次回は、食事について述べたいと思う。

 

おまけ★★★★博士のつぶやき

有名な話で、ナポレオンは3時間の睡眠だったらしいが、睡眠の必要な量は、かなり個人差があるようじゃ。
しかし、同時に「生命維持」に必要な睡眠の量と「健康改善」に必要な睡眠の量も違うことを知っとくべきじゃろう。
もちろん、「寝すぎ」も、体にとっては良くない、という研究結果も出ておるため、寝れば寝るほど良い、というわけでもないが、今の社会生活環境下においては、多くの人は、睡眠が不足している状況であり、そのこととアトピー性皮膚炎が増加してきたことは、かなり密接に関わっておる部分があるといえる。
「寝ない理由」を探すのは簡単じゃろう。
勉強がある、仕事が忙しい、ゲームがしたい、読書がしたい、テレビがみたい、いろんな理由が、個人ごとにあるかもしれん。
しかし、その「欲」と引き換えに、健康を失うのでは、本末転倒であることを忘れないで欲しい。
自分が望む行動が実行できるのは、健康だからこそ行えるのじゃ。
アトピー性皮膚炎、という病気を改善するために行う睡眠は、生命維持の睡眠ではダメなことを忘れないことじゃ。

2008 年 12 月 13 日 博士

今日は昨日の続きじゃ。


特には、アトピー性皮膚炎に関わる二大要素の一つである「免疫」の部分に対して、良質の水=温泉湯治が、どのように良い影響を与えるのかを述べたいと思う。

 

アトピー性皮膚炎の症状を引き起こしている免疫機能とは、大まかに言えば、「自律神経」と「内分泌」によって支配されておるともいえるじゃろう。
詳しくは豆講座でも、ちょうど今、生活面の部分に触れておるので、そちらを見て欲しいが、温泉湯治は、この「自律神経」と「内分泌」の両方の機能を正すことが、分かっておる。
もちろん、温泉も泉質がさまざまあるし、また入浴の方法にもよって、温泉湯治から得られる体の影響は変化するので、注意はして欲しい。
簡単に言うと、温泉入浴によって「物理的作用」「温熱作用」「含有化学成分の作用」という三つの作用を受けることになる。

物理的作用とは、入浴することで得られる浮力や、体に対する水圧などの物理的な作用のことで、これは、水道水の入浴でもあまり大きな変わりはない作用じゃ。

温熱作用とは、文字通り、体を温める作用のことで、これは入浴の温度にも大きく作用されるのじゃが、浴後の温まり方、冷めにくさというのは、含有する成分に大きく関わってくるため、温泉と水道水では、かなり影響は異なることになる。

そして、含有化学成分の作用とは、浴水に含まれるイオン化した成分によって受ける作用のことじゃから、水道水ではほとんど得ることのできない、温泉特有の作用と考えても良いじゃろう。

そして、これら三つの作用が複合することで得られるのが「非特異的変調作用」じゃ。
人間の体は、外部からの刺激を受けると、その刺激から体を守ろうとして、いろいろな機能を活性化させる「変調」という働きを有しておる。
簡単に言うと、鍛えない運動選手よりも、鍛えている運動選手の方が、運動能力が高くなる、ということじゃな(鍛える=刺激を受けて身を守る働き、と考えて欲しい)。

この「非特異的変調作用」をもたらすためには、通常、働いていない、あるいは低下した機能が活性化される必要がある。
これが、自律神経の活性化、および内分泌機能の活性化につながるわけじゃ。

そして、自律神経や内分泌機能が活性化することで、免疫機能も段階的に変調作用を受けることになり、この影響により、免疫機能が正常化=アトピー性皮膚炎が解消される、ということにつながるわけじゃな。

さらに、良質の水は、水道水のように「皮膚のタンパクを分解」「トリハロメタンなどの化学物質の悪影響」などを受けることが無いため、肌にとっても刺激が少ない水といえる。

同時に、低温でしっかり温まり、ジワっと汗をかくことができれば、皮脂と汗による自らの体が作り出すスキンケアにもつながってくるのじゃ。

とはいえ、無条件に温泉湯治が必ずアトピー性皮膚炎に良い、ということではない。
特に、睡眠不足や運動不足、食事の過不足など、生活習慣面においての負荷が明らかな場合には、それらの改善は必須といえる。
温泉湯治をすれば睡眠の変わりになるわけではないし、栄養が取れるわけでもない。
あくまで「温泉湯治」とは、アトピー性皮膚炎に対する体への「攻め」のアプローチを行う上で良い方法であって、大きなマイナス点を抱えたままでは、その「攻め」が十分に生かされないので注意が必要じゃ。

そして、毎日の生活習慣といえる「入浴」という行為として取り入れることができるならば、継続も比較的やりやすい=体への良い影響も与えやすくなる。
いくら良い方法であっても、毎日継続できなければ、その効果は軽微に留まるからの。

このように、アトピー性皮膚炎に対するアプローチとしては、「入浴の環境」を良い状態のした上で、自分に合わせた入浴方法で継続することが、大切ということじゃな。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

あとぴナビのWebでは、多くの人たちにご協力いただいて、アトピー性皮膚炎克服の体験談を掲載しておるが、克服していく上では、紆余曲折、一進一退を繰り返すこともあったんじゃ。
温泉湯治という「攻め」のアプローチを十分に生かすための生活をしっかり構築して、そして毎日の継続できたことが、最終的な「結果」につながったといえるじゃろう。

ぜひ、みんなも一度、その体験記は読んでみて欲しい。
入浴をどのように行ったのか、ということだけではなく、生活面のヒントや気持ちの持ち方のヒントも、きっと得ることができるじゃろう。

◆克服体験ナビ
http://www.atopinavi.com/navicontent/index?c1=experience

2008 年 12 月 12 日 博士

今日は、ブログの読者からメールできた質問に答えたいと思う。

 

 

 

 

◆Oさんからの質問

あとぴナビのホームページでは、温泉湯治の入浴でアトピーを克服した体験談が、たくさん載っていますが、なぜアトピーに温泉湯治が良いんですか?
家で、水道水に何か入浴剤を入れて入浴するのでも良いんですか?
それと、入浴しかアトピー性皮膚炎を改善する方法はないんですか?

うん、良い質問じゃの。
じゃが、この質問に対する答えは、説明にある程度の量が必要じゃから、今日と明日の2回に分けて書いてみたいと思う。
ただ、最初に書いておくが、最後の「入浴しかアトピー性皮膚炎を改善する方法はない」の部分については、そうではない。
アトピー性皮膚炎に対するアプローチは、医者が行う薬剤での治療、漢方や、サプリメントや何らかの健康器具、あるいは肌につけるスキンケア用品など、いろいろあるのじゃが、それぞれ、果たすことのできる機能を考えると、どうしても一長一短があり、その一長一短を最大公約数で考えていった場合、入浴が最も、アトピー性皮膚炎を改善するために良い方法、ということなんじゃ。

では、早速、本題に入りたいと思う。

まず、アトピー性皮膚炎とは、豆講座で書いてきたように「IgEが媒介する免疫疾患」という体内の免疫的な要素と、「皮膚が乾燥しやすいため生じる痒み」という皮膚の機能的な要素の二つが大きく関わっておる疾患じゃ。

この両者の要素に対しては、毎日の生活習慣が、体に負荷を蓄積することで大きなマイナスの影響を与えることになるわけじゃ。
したがって、基本的にアトピー性皮膚炎を克服していくためには、生活習慣の改善と、生活環境の改善の両者が必要になる。
しかし、一旦負荷を蓄積した場合、その負荷を削っていくためには、何らかの強力なアプローチも必要になる。

そこで、入浴とは、そのアプローチのために行うわけじゃ。
なぜなら、入浴という行為自体が、毎日の生活習慣でもある。
中には二日に一回の人もいるかもしれんが、それでも「入浴」を全く行わないという人は稀じゃろう。
毎日の生活習慣として行えるからこそ、継続性も高まることになり、その良い影響を受けやすくなる、ということじゃ。

では、なぜ「入浴」がアトピー性皮膚炎に良いのじゃろうか?

ここで一つ問題なのは、どのような環境の入浴でもアトピー性皮膚炎に良い、というわけではないことを知っておいて欲しいと思う。

普通、一般の家庭における入浴は、水道水による入浴じゃろう。
じゃが水道水は、一般河川の水を、生活水として使えるように加工した水じゃ。
今の日本においては、河川自体が汚染されている状況じゃから、そのため、生活水としては合格できる水まで持っていったとしても、加工するために使用した塩素は、皮膚のタンパク質を分解したりするため、肌にはマイナスの影響を与えることになる。
また、原水の河川自体に含まれている化学物質は、いくら処理しても完全になくすことは不可能じゃ。
したがって、今の水道水を利用した入浴は、体に対して大きな良い影響を与えることは難しいのじゃ。

したがって、アトピー性皮膚炎に対して効果的なのは、単なる入浴ではなく「良質の水による入浴」という条件が付加されるわけじゃ。

あとぴナビでは、その条件に該当する水として、日本古来より伝統医学としても使われてきた温泉が一番良いと考えておる。

温泉は、いろいろな泉質があるように、成分としての特徴を持っておる。
じゃが、温泉はそれらの成分だけで構築されているわけではなく、基本構成は「水」が99.9%を占めておる。
つまり、この基本構成されている「水」の部分が最も大切なんじゃ。
そして、後で述べるが、体に対して良い影響を与えるためには、効果となる「成分」も考えなければならない。

温泉は、天然のモノでありながら、この「水の質」と「成分」を良質な状態で保つ、入浴に理想的な「水」なのじゃ。
昔から「湯治」は、病を癒す手法として用いられてきたのじゃが、その理由も、この水の質と成分の二つにあるといってよいじゃろう。

したがって、質問にあった「家で、水道水に何か入浴剤を入れて入浴するのでも良いんですか?」という部分は、水道水という「水の質」、入浴剤という「成分」は、十分に良いものにするよう気を配った方が良いということじゃな。

では、良質の水で入浴するとなぜ、アトピー性皮膚炎に良いのかについて、明日は見ていきたいと思う。

 
おまけ★★★★博士のつぶやき

水道水に対する誤解を与えると良くないので、書いておくが、河川の水を生活水として加工することは決して悪いことではない。
もし、この技術がなければ、日本の衛生環境はひどいものになっておったじゃろうし、今の文明と生活水準を維持させていく上では、これだけの人口の生命維持を成り立たすことも難しかったじゃろう。
食料の生産力を上げるために「農薬」が使われているように、今の社会環境において、河川の水を飲めるようにするためには、どうしても「処理」は不可欠であって、水道行政は、多大なる貢献を行っておるといえよう。
ただ、生命維持と健康維持は、微妙に違う物であって、健康維持、さらに言うと「健康改善」を行うためには、今の水道水では十分ではない部分がある、ということじゃな。

2008 年 12 月 11 日 博士

今日は前回からの続きで、改善すべき生活面の中から「睡眠」について考えてみたいと思う。

 

 

 

 

まず、「睡眠」の役割を考えてみると、「回復」と「準備」という二つの要素が考えられる。

「回復」というのは、その日、一日に受けた肉体的疲労、精神的疲労からの回復、ということじゃ。
睡眠不足が続くと、疲労感や倦怠感が溜まってくると思うが、これは、この「回復」という働きが十分に行えていないからじゃ。
特に、睡眠自体は、「リセット」の働きも持っているといわれておる。
嫌なことがあっても、睡眠を十分に取ると、翌朝は、意外とスッキリしていた経験は誰しもが持っているじゃろうが、これも、精神的な疲労(ストレス)を解消させるために睡眠が行っている働きの一つなのじゃ。

そして、もう一つの働きである「準備」とは、翌日の行動を支えるために行っている働きじゃ。
特に、アトピー性皮膚炎に深く関わっている副腎皮質ホルモン(ステロイド剤は、この副腎皮質ホルモンを合成した薬剤)は、夜の睡眠をしっかり取ることで、午前4時~7時にかけて産生される。
もし、睡眠不足が続けば、この内分泌を活性化させる働きが低下し、体内の内分泌バランスが崩れることにもなるのじゃ。
その他、成長ホルモンなども、睡眠が深く関わっておるし、また日中、交感神経優位の状態が続いた自律神経を、副交感優位にすることでバランスを保ち、翌日、起床後の交感神経優位の状態へとスムーズに移行させるための働きも睡眠は持っておるといわれておる。

アトピー性皮膚炎は、免疫機能の異常が関わっておることは、これまで述べてきたが、この免疫機能は、自律神経と内分泌の影響を強く受けておる。
つまり、自律神経と内分泌に多大な影響を与える睡眠とは、アトピー性皮膚炎克服に対して、相当、重要な要素を占めておるといえるじゃろう。

◆睡眠がアトピー性皮膚炎に関わる理由
1.睡眠を怠ると自律神経に対して悪影響を与えたり、内分泌機能を低下させることで、免疫機能に悪影響を与える
2.睡眠不足は、アトピー性皮膚炎に対して直接関わる、副腎皮質ホルモンの産生を低下させるため、炎症を自らの力で抑えることができない
3.睡眠が十分に取れないと、肉体と精神の疲労が蓄積したり、十分な回復が行えないため、アトピー性皮膚炎克服に必要な運動などの代謝行動に対しても支障を与えることがある

次回は、どのような睡眠を取ることがアトピー性皮膚炎に対して良いのかについて述べたみたい。

 

おまけ★★★★東のつぶやき

アトピー性皮膚炎の研究を行っておられる先生方に、過去、取材を行っている中で、良く聞く話が「アトピー性皮膚炎は寝ないと治らない」と言う言葉です。
それぐらい、睡眠を重要視する先生方は多かったですね。