スキンケア用品はほとんど効果がない?(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
アトピー性皮膚炎の方にとって、スキンケアは、発症要因、悪化要因の両方に関わる重要な因子であり、疎かにすることはできないケアです。
一方、スキンケアのアイテムは、日本でもさまざまなアイテムが販売されており、その配合成分により、効果もいろいろ言われています。
こうしたスキンケアのアイテムについての記事がWebにありました。
        
         
●「スキンケア用品はほとんど効果がない」という主張に対する専門家の意見とは?
https://gigazine.net/news/20210905-skincare-science/
         
世界には多くのスキンケア用品が存在していますが、一体どんな成分がどんな効果を持っているのかは分かりにくく、「本当は効果がない」といった意見がでることもあります。そんなスキンケア用品の効果や誤解について、化学の博士号を持ち美容製品を科学的に解説するウェブサイト・Lab Muffinを運営するミッシェル・ワン氏が解説しています。
         
◆前置き
          
ワン氏は、自身が運営するウェブサイト・Lab MuffinやYouTubeチャンネルで美容製品に関する解説を公開しています。そんなワン氏のもとへ、2020年に科学系YouTubeチャンネル・AsapSCIENCEが公開した「市場に存在するスキンケア用品を科学的に比較するムービー」の内容が信頼できるものなのかどうかを検証する要望が多く届いたとのこと。
しかし、例えば製品Aの全重量の5%がグリセリンで、製品Bの全重量の10%がグリセリンである場合でも、他の成分の重量によっては製品Aの方が成分表の上の方にグリセリンが記載されることもあります。このため、成分表に記載されている順位だけではそれぞれの成分の量を導き出すことはできないとワン氏は指摘しています。
         
◆スキンケア用品には多様な目的がある
         
AsapSCIENCEは、合成化合物・レチノイドに「科学的に効果が証明されている」「皮膚の奥まで到達する」「コラーゲンの生産用を増やす」「シワが減る」といった特徴があることから「レチノイドを含むスキンケア用品は、効果がある」と主張しています。
しかし、ワン氏は「しわができる理由はコラーゲンの喪失だけではありません。ヒアルロン酸などのグリコサミノグリカンやその他の物質の喪失、真皮に含まれる成分の変化、角質層の脱水といった多くの原因が絡み合っています」と述べ、コラーゲンの生産量増大にのみ着目することは間違っていると指摘しています。
また、AsapSCIENCEがシワを消すことを重視している点についても「スキンケアにとって重要なのはシワだけではありません。にきび・色素の退色・乾燥肌の治療など、人々がスキンケア製品を使用する理由はたくさんあります」「アンチエイジングに着目しても、シワ以外にシミやホクロなど着目するべき点が多く存在します」と語り、スキンケア用品を評価する際は多様な目的を考慮する必要があると主張しています。
         
            
今日は、最初の部分を紹介しました。
注目したいのは、ゼロサム的な意見を述べながら、ゼロの部分を切り捨てているところでしょう。
例えば、

「しわができる理由はコラーゲンの喪失だけではありません。ヒアルロン酸などのグリコサミノグリカンやその他の物質の喪失、真皮に含まれる成分の変化、角質層の脱水といった多くの原因が絡み合っています」と述べ、コラーゲンの生産量増大にのみ着目することは間違っていると指摘しています。

という部分ですが、シワができる理由は確かにコラーゲンの喪失だけではないのでしょうが、逆に考えれば、コラーゲンの喪失でシワができる人がいることの裏付けにもなっています。
そして、そうしたコラーゲンの喪失によりシワができる人に対しては、レチノイドが持つエビデンスを否定する材料は乏しい、ということです。

全てのシワができる人に対して、効果を等しく求めることはできないが、一部の人に対しては効果が現れることがあることは、該当する人にとっては、望ましい情報とも言えるでしょう。

続きは明日にしたいと思います。

                    
おまけ★★★★東のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方がスキンケアのアイテムにより、その症状が改善した事例は実際に多くあります。
同時に、効果が見られないケースもありますから、他人への影響は等しく自分も受けられる、と考えるのではなく、自分なりの影響が受けられる、そしてその影響は他人と同じこともある、といった考え方でいた方が良いのかもしれません。