ワクチン接種に関わらず、感染防止対策は行いましょう(4)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

               
今日が、今回のテーマの最後となります。
         
       
●デルタ株、ワクチン接種でも他人に感染の可能性 米研究
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD252Q60V20C21A8000000/
    
       
新型コロナウイルスのデルタ株は、規定回数のワクチンを接種した人の鼻腔でも、ワクチンをまったく接種していないときと同じように増殖しうることが、8月11日付けで発表された予備的研究の実験で確かめられた。増殖したウイルスが人に感染しうる点についても同程度だった。
つまり、ワクチン接種を終えた人もウイルスを他人に感染させる可能性があるということだ。その可能性はあるだろうとこれまで多くの専門家が考えていたものの、実験で証明されてはいなかった。
「私の知る限り、ワクチン接種が完了した感染者(の試料)からヒトに感染するウイルスが培養されうることを示したのは、私たちが初めてです」と、米ウィスコンシン大学のウイルス学者で、今回の論文の著者の一人であるケイスン・リーマーズマ氏は語る。論文は、査読前の論文を投稿するサイト「medRxiv」で公開された。
以前からインド、米マサチューセッツ州プロビンスタウン、およびフィンランドの病院でそれぞれ実施された研究でも、デルタ株にブレイクスルー感染(接種後感染)した場合、感染者の鼻に高濃度のウイルスが存在しうることは示されていた。そのため次に確認すべきことは、ワクチンを接種した人も、感染力のあるウイルスを排出するのかどうかだった。
デルタ株は極めて感染力が強く、免疫を回避してしまうため、「非デルタ株に比べてワクチン接種後のブレイクスルー感染が起きやすくなっています」と、英ケンブリッジ大学の微生物学者、ラビンドラ・グプタ氏は話す。グプタ氏の研究室は、ワクチン接種を完了した医療従事者もデルタ株に感染することがあり、その鼻に高濃度のウイルスが存在することを最初期に報告したグループの一つだ。
ウィスコンシン大学の研究結果が正しければ、ブレイクスルー感染した人は、その多くが発症しないまま、知らずにウイルスをまき散らすかもしれない。「これは警戒すべき発見です」と、今回の研究を主導したカタリナ・グランデ氏は説明する。氏は「マディソン市およびデーン郡新型コロナデータチーム」のリーダーを務める公衆衛生管理者だ。
米スクリプス・トランスレーショナル研究所の創設者で所長のエリック・トポル氏は、デルタ株に感染したワクチン接種完了者が、発症前あるいは発症せずにウイルスを他人に感染させること、そしてこれが従来株よりも高い確率で起こりうることを懸念する。「ですから、ワクチン接種を受けた人にとっても、マスクの着用と感染対策は重要です」
今回のような研究は、デルタ株が現在推定されているよりはるかに高い割合で拡大しうることを強調するものだと、米医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループの最高公衆衛生責任者(CPHO)イーサン・バーク氏は言う。3月25日付けで学術誌「PLOS ONE」に発表された氏の研究は、たとえ予備的であってもすぐに結果の出る検査を頻繁に行うことが、新型コロナの感染拡大を抑える上で非常に効果的であることを示している。なお、氏はウィスコンシン大学の研究には参加していない。
「今回の研究は1地域におけるものとはいえ、ワクチン接種を完了しているか否かにかかわらず、人から人へウイルスが感染する可能性について重要な知見を与えてくれます。このような知見が、特に検証および精緻化されてゆけば、組織が検査やソーシャルディスタンスの確保、ワクチン接種等に関する方針を立てる際に非常に役立つでしょう」とバーク氏は述べている。
         
         
(以下、省略)
         
          
ワクチンを先行して接種したイスラエルでは、結局、マスクなどの感染防止対策を行わない日常生活を取り戻すことはできていません。
アメリカの一部の州でも同様の結果が出ているのですが、そうした先達の状況が確認できている現状で、同じ轍を踏もうとしている現在の日本の政策は、一歩引いた上で、慎重に判断をした方が良いと言えるでしょう。

                        

おまけ★★★★大田のつぶやき

現在、経済の立て直しが急務であることは分かります。
ですが、そのために失うであろう代償は、決して「安い」ものではありません。
確かに、ワクチンや治療薬など、新型コロナウイルスに対するさまざな対策は進んできています。
しかし、ウイルスは常に変異の可能性を秘めていること、そしてその変異が起きる確率は、感染者数に比例することを考えると、感染者の増加が防げない現状は、常に、「新しい変異ウイルスの危機」を内包した状況とも言えます。

経済を立て直すためには、その経済に関わる人々の健康があってこそであり、また健康を守るための医療体制が正常に保たれていることが必要であることも忘れてはならないでしょう。
ワクチンの接種の有無に関わらず、個々人で可能な感染対策は、「将来のために」今まで以上に気を引き締めて行うようにして欲しいと思います。