アトピーの新薬、ウパダシチニブとは(2)

西だ。

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、昨日の続きだ
         
         
●ウパダシチニブについて、アトピー性皮膚炎の治療薬として欧州医薬品委員会(CHMP)が承認を推奨
https://www.sakigake.jp/news/article/20210709PR0013/
          
▼アトピー性皮膚炎を対象とするウパダシチニブの第III相国際共同試験プログラムについて
       
第III相国際共同試験プログラムは、3つの国際共同ピボタル試験(Measure Up 1、Measure Up 2およびAD Up)で、全世界において2,500人以上の患者さんを対象に行われました1,2。これらの試験では、全身療法が必要と考えられる中等症から重症の成人および青少年患者さんを対象に、副腎皮質ステロイド外用薬(TCS)との併用および単剤療法でのウパダシチニブ(15 mgおよび30 mg、1日1回)の有効性および安全性を評価しました1,2。3つの試験すべてに共通する主要評価項目は、16週時における湿疹面積・重症度指数の75%以上の改善(EASI 75)および治験責任医師によるアトピー性皮膚炎の全般的な重症度の総合評価(vIGA-AD)スコア0/1でした1,2。副次評価項目は、16週時およびその他の時点における最悪のかゆみの数値評価スケール(NRS)スコアでベースラインから4点以上の改善と定義されたかゆみの軽減、16週時のEASI 90およびEASI 100などでした1,2。このプログラムに関する詳細については、
www.clinicaltrials.gov(NCT03569293、NCT03607422、NCT03568318)をご覧ください。
       
▼ウパダシチニブについて
          
アッヴィの科学者が発見し開発したJAK阻害剤ウパダシチニブは、複数の免疫関連炎症性疾患を対象に研究が進められています1-10。本剤はJAK2、JAK3およびTYK2に比べて、JAK1に対して強力な阻害活性を示すように設計されています3。2019年8月に、ウパダシチニブは、メトトレキサートで効果不十分または不耐容であった中等度から重度の活動性関節リウマチ成人患者さんの治療薬として米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けました。また欧州委員会に置いて、ウパダシチニブは、1種類以上の疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)で効果不十分または不耐容であった中等度から重度の活動性関節リウマチの成人患者さんの治療薬、1種類以上のDMARDsで効果不十分または不耐容であった活動性関節症性乾癬(活動性乾癬性関節炎)の成人患者さんの治療薬、および従来の治療法で効果不十分であった活動性強直性脊椎炎の成人患者さんの治療薬として承認を得ています。これらの適応症に対して承認されているウパダシチニブの用量は15 mgです。体軸性脊椎関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎、巨細胞性動脈炎、高安動脈炎を対象とするウパダシチニブの第III相試験が進行中です4-10。アトピー性皮膚炎に対するウパダシチニブの使用は承認されておらず、本剤の安全性および有効性の評価が規制当局により行われています。
          
▼EUにおけるウパダシチニブの重要な安全性情報3
             
本剤の有効成分または添加物に対して過敏症のある患者さん、活動性結核(TB)または重篤な活動性感染症の患者さん、重症の肝機能障害を有する患者さんおよび妊娠中の患者さんには禁忌です。
他の効能のある免疫抑制剤との併用は推奨されていません。
ウパダシチニブを服用している患者さんで重篤な感染症が発生しており、これらの感染症による死亡例もあります。主な重篤な感染症は、肺炎および蜂巣炎です。細菌性髄膜炎も報告されています。ウパダシチニブを投与された患者さんにおいて、日和見感染である、結核、多発性帯状疱疹、口腔/食道カンジダ症およびクリプトコッカス症が認められています。ウパダシチニブの投与を開始する前に、慢性もしくは再発性の感染症患者さん、重篤な感染症もしくは日和見感染の既往歴を有する患者さん、結核菌に曝露した経験がある患者さん、結核もしくは真菌症の流行地域に居住もしくは旅行した経験がある患者さん、感染症を誘発する可能性がある基礎疾患を有する患者さんに対するリスクとベネフィットを検討してください。患者さんに重篤な感染症または日和見感染が発生した場合、ウパダシチニブの投与を中断してください。65歳以上の患者さんでは感染症の発現率が高いことから、こうした患者さんへの投与を行う際は注意する必要があります。
ウパダシチニブ投与開始前に、患者さんに対して結核のスクリーニング検査を実施してください。患者さんが未治療の潜在性結核または結核感染症のリスク因子を有する場合、抗結核療法の実施を検討してください。
          
       
今日は、ウパダシチニブの安全性情報までを紹介した。
明日は副作用の部分など、最後までを紹介したい。

                       
おまけ★★★★東のつぶやき

記事の中で注意したいのは、「他の効能のある免疫抑制剤との併用は推奨されていません。」という部分でしょう。
実際の臨床の現場においては、ステロイド剤など免疫抑制作用のある薬剤との併用はなされる可能性も否定できず、その辺りは他のJAC阻害剤も同様であることを忘れてはならないでしょう。