感染症とアトピーと梅雨の時期の対象方法(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                     
湿度が高く、汗がまとわりつくような暑さの梅雨のスキンケアは、お肌の状態が冬の乾燥状態とは少し異なっているケースが多いものです。
アトピー性皮膚炎の症状を考えた場合、

1.かさかさした乾燥状態
2.ジュクジュクした炎症状態

の二つに分かれ、前者の乾燥状態は冬の時期、そして後者の炎症状態は夏の時期に多く見られる症状になります。
もちろん、これら二つの状態が入り混じっている方も多いのですが、お肌の異常状態のスタート地点は、乾燥か炎症かに分かれることになります。

そして梅雨の時期、後者の炎症が見られる肌状態で気をつけたいのが「感染症」です。
アトピー性皮膚炎の方で肌状態が悪い時は、90%以上の方に何らかの感染症(軽症、重症を問わず)が生じていることが分かっています。

最近の研究では、アトピー性皮膚炎の発症原因の一つに、それらの皮膚の感染症が関わっていることも分かっており、アトピー性皮膚炎と感染症は密接な関係があることが分かっています。

ただ、ここで注意いただきたいのは、アトピー性皮膚炎の方が罹患する感染症のほとんどは、日和見菌によるもの(黄色ブドウ球菌や真菌など)で、他の人に移すことはまずありません。
どこにでもいる菌が関係していて、肌のバリア機能が低下していれば増殖して発症します。
逆に健康な肌状態の人の肌にわずかに存在する黄色ブドウ球菌が、バリア機能が低下した状態のアトピー性皮膚炎の方に接触などで移って悪化することはあり得るでしょう。
「悪い」のは菌ではなく、皮膚のバリア機能の問題が大きい、ということです。

アトピー性皮膚炎の肌の炎症がうつる、などという偏見はかなり減りましたが、それでも理解がないケースは時々相談を受けます。
アトピー性皮膚炎の方の肌の炎症が感染症にある場合、本来は、アトピー性皮膚炎の方は被害者であっても、加害者になることはありません。
日和見菌による感染症は、伝染性の感染症とは異なることを理解することは大切でしょう。

明日は、アトピー性皮膚炎に対して行われている現在の治療法がもたらす部分について考えてみましょう。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の発症の原因として、黄色ブドウ球菌は深く関わっておることがわかっておる。
同時に、症状悪化の原因となることもあるから、感染症が悪化しやすい今の時期、適切な対処を心がけることは大切じゃろうの。