花粉爆発に注意を(1)

大田です。

 

 

 

 

 

                      

                       
4月に入り、気温が上がるのが早目のようです。
そして、今の季節に注意したいのが「飛散物質」からお肌が受ける悪影響でしょう。
特に今年は、黄砂の影響が強くなる傾向があるようです。
実際、先週の火曜日には東京で、10年ぶりの黄砂が観測されました。

花粉からの影響は今月の中旬頃には落ち着きますが、例年の傾向をみると、花粉後に黄砂の影響が強まっていました。
しかし、今年は黄砂の影響が早く、黄砂が飛来する地域においては、「花粉爆発」による症状悪化への注意が必要です。

黄砂は細かな砂が浮遊した状態です。
黄砂自体は、なめらかな丸状ではなく、ギザギザの形状です。
そして黄砂が花粉に付着すると、黄砂の尖った部分が花粉を破壊、PM2.5レベルの細かな粒子に変貌させます。

本来、浮遊する花粉が人体に吸い込まれると、鼻腔に付着します。花粉症の人は、この鼻腔に付着した花粉による抗原抗体反応により花粉症の症状が引き起こされます。
しかし、細かな粒子に砕けた花粉は、鼻腔をすりぬけて肺まで到達する量が増えます。
そして、肺での炎症が引き起こされやすくなることで、ぜんそくが誘発されます。

アトピー性皮膚炎の方の場合、この細かくなった花粉の粒子は、お肌に対して、より影響を出しやすくさせることになります。
かき壊しが見られる肌の部位は、本来、バリア機能が低下することで、角質層内に異物の侵入を許しやすい状態になっています。
そのため、「花粉爆発」していない花粉でも、肌に付着すると、バリア機能をすり抜け、抗原抗体反応を示すことで炎症、痒みにつながることがあります。

特に花粉症の症状をお持ちの方は、花粉に対する抗体を持つため、花粉の量が多くなる時期は、顔や首、手や手首の炎症が見られやすい状況です。
そして、いったん花粉による炎症状態が現れると、掻くことによる連鎖的な炎症がさらにバリア機能を悪化、少しずつ炎症が広がることで、「悪循環」が形成されることがあります。

しかし、掻き壊しが少ない状態の肌は、一定のバリア機能を保っていますので、花粉が付着しても、すぐに抗原抗体反応が現れることはありません。
ただ、花粉爆発して微粒子化した場合には、わずかなバリア機能の低下でも、角質層内に入り込むことで炎症が生じやすくなります。

実際に、こうした花粉爆発を原因とした症状悪化のご相談は増えてきています。
具体的な対策など、続きは明日にしたいと思います。

                          
おまけ★★★★博士のつぶやき

飛散物質は、細かな状態になるほど、目には見えない。
それだけに症状の悪化との関連性に気が付きにくいものじゃ。
症状悪化が見られた場合には、柔軟にその原因を考えることも大切じゃろうの。