冬の季節の誤ったアトピーのスキンケアとは?(1)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    

アトピー性皮膚炎の方の誤った入浴方法で最も多いのは、入浴温度です。
自分でスキンケアができる力を育てるためには、40度以上の入浴温度は高すぎますが、寒い時期、どうしても高めの温度で入浴を行い、症状を悪化させる方がおられます。
そして、同様にアトピー性皮膚炎の方の「誤ったスキンケア」として多いのが「保水が足りないケア」「油分のケアに頼る」の二つです。

・保水が足りないケアとは?

これまで何度も述べてきたように、アトピー性皮膚炎の主たる原因とも言える「皮膚のバリア機能」を維持するために大切になるのは「角質層内の水分保持」です。
そこで、「保水」ケアを中心に、保湿ケア、保護ケア、その他の機能ケアをプラスしていくのがアトピー性皮膚炎の方のケアの基本となりますが、ご相談いただく方の多くは「保水」ケアを行っています。
しかし、誤ったケアと考えられるご相談者の方は、「健常な方の保水ケア」を行っています。

アトピー性皮膚炎の方の角質層の状態は、健常な方の角質層と比べて、角質層内で水分を保持するための因子(フィラグリンやセラミドなど)が少ない状態です。
もちろん、健常な方でもそうした傾向はあります。しかし、水分保持機能全体を見ると、アトピー性皮膚炎の方はそうでない方と比べて大きく劣る状態です。

健常な方の乾燥肌は、わずかでも「水分」を与えることで保水ができますが、アトピー性皮膚炎の方の乾燥肌は「大量の水分」を与えないとバリア機能を高めるための保水ケアにつながりません。
実際のご相談の中でも、これまで行ってきた保水ケアの回数を数倍に増やすことで(重ね塗り、塗り直しなど)、短期間で炎症や痒みの状態が改善するケースは多くあります。

アトピー性皮膚炎の症状を悪化させる要因は、お肌の乾燥だけではありませんから、保水ケアを多めに行うことだけが大切なのではありませんが、どのような状態のアトピー性皮膚炎であっても、皮膚のバリア機能が低下した状態は悪化要因にはなっても改善要因にはなりえません。
したがって、保水ケアを多めに行うことで「バリア機能を高める」ことは、アトピー性皮膚炎の方のスキンケアの基本と言えるでしょう。

しっかり保水ケアを行っているのに、乾燥状態がなかなか改善しないという方は、保水の量を増やしてみることを試してみましょう。

明日は、「油分のケアに頼る」です。

                             
おまけ★★★★南のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方の肌と、そうでない方の肌は、「角質層のバリア機能の保持状態」が大きく異なります。
ただ、アトピー性皮膚炎の方が症状が良くなれば、それは健常な方の肌と同等なります。
まずは、バリア機能をどのように保持すれば良いのかを考えてスキンケアを実践するようにしましょう。