あとぴナビ2021年春号の特集記事より(1)

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、3/1に発行されるあとぴナビ春号の記事の中から、医学記事を先行してご紹介したいと思います。
         
         
あとぴナビ・サイエンス(2021年春号より)
        
アトピー・ストレス・心の状態 その関係を明らかにする
        
アトピー性皮膚炎では、尋常ではない痒みが大きなストレスになります。このストレスを長期間抱え込むことによって、脳にはどんな変化が生じるのでしょう? 痒みによるストレスが、脳を構成する神経細胞(ニューロン)やグリア細胞(脳内環境を維持する細胞)にどのように関与しているのかをテーマとした研究の最新成果をお伝えします。
         
監修:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 研究生
橋本興人 Okito Hashimoto
        
▼アトピーと鬱、関係あるの?
          
今回ご紹介する研究は、乳幼児期のアトピー性皮膚炎によるストレスが、思春期の鬱(うつ)的症状の原因となる可能性を示すものです。
「鬱」という言葉が刺激的なので、ギョッとして引いてしまったり、自分とは関係ない思った方も多いと思います。しかし、長年のアトピーとの付き合いで、鬱というほどではないけれども、なんとなく気分が落ち込むことが多いとか、様々なことに対して消極的に取り組みがちだと感じている方は多いかもしれません。そんな方は、アトピーなどの慢性疾患がメンタルに与える影響を知ることが、アトピーケアの大きなモチベーションになるに違いありません。
また、「私の赤ちゃんはもしかしてアトピー?」「うちの子のアトピーを何とかしたい」と思っている親御さんにもぜひ知っておいてほしい最新情報です。基礎的で簡単な話から始めていきますので、肩の力を抜いてくつろぎながらお読みください。
         
▼そもそもストレスって何?
              
今や当たり前のように使われている「ストレス」という言葉。誰もが日常的によく使う単語のひとつですが、そもそもストレスって何だと思いますか? 人は自分にとって重荷と感じることに関して、「ストレスを感じる」と表現します。ストレスとは一般的に「負担」「辛いこと」などが、自分にとってネガティブなこととしてのしかかってくるときに使われる言葉です。
 もともとストレスとは、理工学分野の専門用語でした。ある物体に外から力が加えられるとゆがみやひずみが生じますが、ここで生じる現象(ゆがみやひずみ)をストレスと呼んでいます。
柔らかめのゴムボールを指で押すと、押した部分が簡単に凹みます。これがつまり、ストレスがかかった状態です。ゴムボールは反発して元に戻ろうとしますから、指を離すと凹みが消えて元の球体になります。ポンポンよく跳ねるゴムボールは、その都度ストレスを跳ね返して本来の状態に戻っているわけですね。
ところが、予想を超えたストレスがゴムボールにのしかかることがあります。ボールの一点に普段では考えられない圧力が集中したり、ゴムが硬くなって劣化していた場合などもストレスのかかり方が異なってきます。そうなれば、ボールはストレスに耐えられず破裂したり、凹んだまま元に戻らなくなることも考えられます。こうなると、過度なストレスがゴムボールの健康をおびやかすことになります。
         
        
記事の全文は長いので、続きは明日にしたいと思います。

                   
おまけ★★★★大田のつぶやき

ストレス、という言葉は一般的にネガティブなイメージが先行しがちです。実際、アトピー性皮膚炎にとって、マイナスとなることが多く、また精神的なものは形に現わしづらいこともありますので、個々人で適切な対処は必要でしょう。