編集の北です。
今日も昨日の続きです。
●1月のアトピーケアと対策
(2016年1月の記事より)
▼スキンケアの対策
アトピー性皮膚炎のスキンケアの基本は、角質層に水分を与える「保水」、与えた水分を保持するための「保湿」、そして掻き壊しなど皮膚のバリア機能が強く低下している場合、それを補助する「保護」の三つが必要です。
1月の時期、この「保水」「保湿」「保護」の割合を考えると、お肌のタイプ別に少し異なってきます。
※割合は合計10として考えています
・症状がほとんど見られない方
ある程度、自分の力でバリア機能が維持できている状態です。最低限のケアとしてそのバリア機能の維持を助けるケアとして考えると良いでしょう。保護のケアは必要なく、保水5と保湿5の割合で意識して行いましょう。
・掻き壊しなどの症状は見られないが、乾燥と痒みがみられる方(軽症状の方)
季節的な要因が乾燥状態を加速させると、バリア機能の低下が一気に進むことがありますから、これ以上、状態を悪くさせないため、速やかに適切なケアが必要です。
悪化要因につながる最も重要な因子である「保水」をしっかり行い、「保護」も意識するようにしましょう。
割合としては、保水5、保湿4、保護1ぐらいで考えましょう。
・範囲は部分的だが掻き壊しも見られ、乾燥と痒みも強い方(中症状の方)
放置しておくと、部分的な掻き壊しが広がる恐れもあります。すでにバリア機能が低下した状態ですので、軽めの洗浄で皮膚を清潔に保ち、保護のケアにも割合をさく必要があります。
保護のケアは保湿の役割を兼ねている部分も多いので、保水4、保湿3、保護3ぐらいの割合で行いましょう。
・広範囲の掻き壊しが見られ、体液の流出、乾燥など皮膚症状も強く、痒みも強い方(重症状の方)
感染症の悪化などの心配があるので、軽めの洗浄で常に皮膚を清潔に保ち、オイル系の保護ケアだけでなく、チュビファースト(筒状包帯)なども活用して保護力を高めることが大切です。二重にして一枚目に少し水分を含ませると、安心・快適で乾燥対策にもなります。
割合としては、保水4、保湿2、保護4ぐらいで考えましょう。
明日は、あとぴナビのケアアイテムの選び方です。
おまけ★★★★博士のつぶやき
アトピー性皮膚炎の方で「年中、同じケア」を行っている方は意外と多い。
じゃが、外環境が変われば、それに影響を受ける肌状態も変化することになる。
季節要因などを加味して、適切なケアを行って欲しいと思うの。