あとぴナビの過去の記事より(2016年1月)1

編集の北です。

 

 

 

 

 

 

 

                      
今日は、過去に掲載された、今の季節にあった記事を紹介しましょう。
        
         
●1月のアトピーケアと対策
(2016年1月の記事より)
          
冬の寒さが厳しくなってくる時期、お肌に影響を与える要因は、乾燥や寒さなど増えてきます。
しかし、これらの要因に対しては、適切なケアを行うことで対策が可能です。
今月に注意をしたいスキンケアと入浴について見ていきましょう。
        
■寒い時期のケアで考えなければならない事項とは?
       
寒い時期、乾燥によるお肌のバリア機能の低下は、掻き壊しにつながった場合、「乾燥」という悪化要因の中、行う必要があるため、その後の回復が容易ではありません。
そのため、事前の「ケア」で予防対策を含めて、しっかり乾燥対策を行うことは、とても重要だと言えるでしょう。
まず、スキンケアの基本は、先月と同じく「保水」をたっぷり行うことです。
12月以降のご相談を受けている中でも、乾燥対策のケアを「オイル系アイテム」に頼り、「水分」の補給が十分でないケースが目立っています。
お肌への浸み具合などもあって、オイル系アイテムの方が使いやすいのは理解できますが、水分を与えずにオイル系アイテムだけを使うことは、痒みの神経線維の問題などからも、お肌の回復状況にマイナスとなってもプラスになることは少ないでしょう。
         
アトピー性皮膚炎の方のお肌にとって、「必要」なのは、油分ではなく「水分」です。
油分は、与えた水分を角質層に留めておくための「補助」にしかすぎません。
もちろん、バリア機能の役割を油分が担っている部分はありますが、角質層の水分が足りていない状況では、痒みに対するケアが不十分になると言えるでしょう。
          
よって、アトピー性皮膚炎のケアには、何よりも「保水」が重要になります。
バリア機能の低下は、そのきっかけを考えた場合、昨年の慶應大学の論文発表によれば、表皮の育成因子(※健全なバリア機能を形成するための因子)が不足していることからスタートしているといえるでしょう。
不足した表皮育成因子を自らの「自然治癒力」で回復するためには一朝一夕で出来るものではありません。なぜなら、アトピー性皮膚炎の場合、そこに「痒み」という要因が重なることで、掻き壊しによるバリア機能の低下が加わるからです。
医師は、その二次的な悪化要因につながる「掻き壊し」を防ぐことが大切だ、ということでステロイド剤やプロトピック軟膏など、免疫抑制作用を持つ薬剤により、「痒みを抑える」治療を第一に考えるわけです。
ただ、表皮育成因子が不足してバリア機能が低下したお肌の場合、ステロイド剤の使用により皮膚免疫は低下することで、黄色ブドウ球菌が増え、特にボービス菌などが菌叢(フローラ)を形成することになり、そうした菌がIgEを増加、アレルギー要因を悪化させることで、

痒みの増加→掻き壊し→バリア機能の低下→ステロイド剤による皮膚免疫の低下→黄色ブドウ球菌などがさらに定着→アレルギー的要因(IgE)が増加→痒みが増加(最初に戻る)

という悪循環に陥ることになるわけです。
         
        
今日は、スキンケアの前半の記事までを紹介しました。
続きは明日にしたいと思います。

                    
おまけ★★★★大田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の「痒みの原因」は多岐にわたります。
Aという痒みの原因の解消方法は必ずしもBという痒みの原因の解消法にはなりません。
自分が抱えている「原因」を正しく把握して、その原因を解消できる方法を対処するようにしましょう。