真冬のアトピー対策、水分を与えるケアを考えよう

明けましておめでとうございます。
大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                         

新年となりましたが、昨年の新型コロナウイルスの影響を引きずっているせいか、例年とは違った感覚で年末年始を過ごされている方も多いのではないでしょうか?
しかし、季節は確実に真冬に向かって進んでおり、アトピー性皮膚炎の悪化要因は、例年通り、増加しています。
そこで、真冬の時期に忘れてはならない対策を考えていきたいと思います。

                             
▼たっぷり保水を忘れないように

気温の低下と共に、角質層の水分蒸散量(TEWL)が増加することで、皮膚のバリア機能は低下した状態の方が多くなっています。
アトピー性皮膚炎でない方でも乾燥を感じやすい時期ですが、アトピー性皮膚炎の方は、角質層に水分を保持する因子(セラミドやフィラグリン)が低下していることで、その乾燥度合いは、一般的な「お肌の乾燥」とは次元が違った状態にあります。

そのため、健常な方が行う「乾燥対策」では、角質層に水分を保持させることが間に合わず、そこからバリア機能の低下⇒症状の悪化、とつながることが多くなります。

そこで考えたいのは、アトピー性皮膚炎の肌状態に「不足」しているのは何なのか、ということです。
一般的に乾燥からダメージが生じた肌では、水分系のアイテムが浸みやすい状況です。
そのため、特にアトピー性皮膚炎の方は、お肌に水分が浸みることを嫌って、油系のアイテムを中心にケアされている方が多いようです。

この「水分」を与えずに「油」でケアすることが、真冬のアトピー性皮膚炎ケアの大きな誤りの一つと考えてよいでしょう。

乾燥した肌に潤いを与えるためには、まず角質層に水分を与えないと、蒸発する水分すらない状態になります。
一般的な乾燥肌の場合、角質層に保持されている水分は一定量、存在しているため、まだ蒸発する「水分」が残っていますが、アトピー性皮膚炎の方の肌状態では、その水分がない状態です。

そのため、まずはお肌に浸みずに水分をどのように与えていくのかを考えていくことが大切になります。
標準的なダメージ肌のケアとして適しているのは、オイルアイテムで「プレケア」を行う方法でしょう。

まず、オイル系アイテムを薄くお肌に塗布します。
その上から、ローションやジェル系の保水アイテムを少しずつ何度かに分けてお肌になじませます。
こうすることで、わずかずつでも角質層に水分を届けながら、浸みる度合いが軽減できます。
こうしてプレケアを行った後は、通常の保水、保湿ケアを行えばよいでしょう。

乾燥やダメージの度合いが強く、わずかでも水分を与えると浸みる場合には、チュビファーストのケアを試してみましょう。
チュビファーストは筒状の包帯で、二重に装着することが基本となります。
そして一重目の包帯に水分を浸みこませることで、二重目に装着したチュビファーストの間にできたわずかな空気の層に、体温で一重目に含ませた水分を蒸発させ、湿度の高い状態を維持させることができます。

このような工夫を行いながら、「水分」をどのように与えていくのかを考えて、真冬のケアを実践していきましょう。

                          
おまけ★★★★南のつぶやき

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
アトピー性皮膚炎の方は、水分を与えることよりも油分を与えることが「スキンケア」と考える方がいますが、角質層に必要なのは「水分」であって、油分はその水分を角質層に留めていくための「補助」です。
主役である「水分」を適切に与えていけるように考えていきましょう。