冬のアトピーケア講座(入浴)2

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は、昨日の続きです。
        
       
・入浴がアトピー性皮膚炎に必要な理由

アトピー性皮膚炎の方が抱える問題は、皮膚の乾燥状態にありますが、これを自らの力で解決していくためには、自分の体で行う「スキンケアの機能」を強化していくことが大切になります。

ヒトが自分の力で行うスキンケアの大きな働きが「皮脂膜」の形成です。
角質層から水分蒸散量を抑えるために必要な「皮脂膜」を作り出すためには、汗と皮脂の二つが必要です。
汗は汗腺から出て、皮脂は汗が出る際に汗腺の中に皮脂腺から分泌されます。
つまり、皮脂膜を形成するためには、「汗をかくこと」が必要になるのです。

しかし、汗によるマラセチア菌など常在菌が関係する痒みが生じることでアトピー性皮膚炎が悪化しやすいことが広島大学の研究で分かっているように、汗をかくことは痒みにつながるため、「汗をかかないように」工夫するアトピー性皮膚炎の方は多い現状があります。
また、もともとアトピー性皮膚炎の方は、汗をかきづらい傾向もあるようです。

もう一つ汗で考えなければならないのは、「汗の質」です。
汗は、体温を下げる働き、そして皮脂膜を形成する働き、などいくつかの働きを持っていますが、その働きによって「汗の出方」が異なります。
例えば、体温を下げる働きは、緊急性が高いことが多く、また汗の量も多くなるため、「ドバッ」とした汗をかくことが多くなります。
それに比べて皮脂膜を形成するための汗は、皮脂の分泌を伴う必要がありますが、皮脂の分泌のために皮脂腺を刺激する汗のかきかたは「ジワッ」としたものが必要です。

つまり、アトピー性皮膚炎の方に求められる汗は「ジワッ」とした汗ですが、この汗をかくために必要なのが入浴です。
ただし、40度以上での高い温度での入浴は、体温を下げる汗の出方となるため、良くありません。
必要なのは、39度前後の入浴温度です。
わずか1度の違いですが、もともと体温の生存に適した許容範囲が1度前後ですので、大きな違いとなります。

アトピー性皮膚炎の方が、39度前後で入浴することは、血流を良くして冷えの改善を行う、という目的の他に、自分の体でスキンケアを行えるように訓練する、という大きな目的があるのです。

明日は、入浴環境について述べたいと思います。

                     
おまけ★★★★南のつぶやき

入浴は多くの人が毎日の生活習慣の一部となっていると思います。
その分、上手に入浴ケアを取り入れると、とても大きなプラスを体に与えてくれます。
適切なケアを実践して欲しいと思います。