過去のあとぴナビ記事から・11月のアトピーケア(1)

北です。

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は、過去のあとぴナビの記事から、これからの季節に役立つ記事を紹介したいと思います。
2015年11月の記事から紹介しましょう。
        
        
●11月のアトピーケア(2015年11月の記事)
       
乾燥でお悩みのアトピー性皮膚炎の方には、症状が悪化しやすい冬が間近になっています。
乾燥時期を乗り切るための準備、そした気をつけて行いたいお肌のケアや、入浴や生活習慣で気をつけておきたいことについて考えていきましょう。
     
■入浴
    
気温が下がると、アトピー性皮膚炎の方によくみられる「冷え」の状態が進行するケースが多くなってきます。
「冷え」の状態とは、血流が悪いことで体の熱を隅々まで運ぶことができずに手足が冷たくなる状態、つまり「血流が悪い状態」のことを指します。
冷たくなった手足を一時的に温めても、血流が悪い状態が改善されなければ外気に触れる部位はすぐに冷たくなりますから、まず目指すことが必要なのは「血流を良くする」ことです。
血流が悪い状態は、熱だけでなく、内分泌や栄養素など体を維持、構成していくために必要な要素も十分に運ばれていない状態です。
血流の改善として有効な方法は、主に「運動」「入浴」など、血管を拡張できる行動、ということになります。
常に血流を良くしていくためには、血流が良い状態を反復継続させて行う必要がありますが、毎日の生活習慣である「入浴」の方が、運動よりも継続して行いやすい方法と言えるでしょう。
入浴を行う際の注意点としては、「入浴方法」「入浴環境」の二つです。
    
・入浴方法
    
最も大切になるのは「温度」です。
アトピー性皮膚炎の方が入浴を行う「目的」の一つには「冷えの解消」がありますが、先に述べたように「冷え」とは「血流が悪い状態」を指しています。
そして、高い温度の熱を深部に運ぶと内臓機能に影響を及ぼすことがありますので、体は外部からの高い温度は、できるだけ排除するように機能します。つまり、外から受けた熱をいかに早く排出するか、そして外からの熱を体の深部にいかに伝えないようにするか、という働きが機能するわけです。
前者の、熱を排出する働きは、汗や角質層の水分蒸散による気化熱により冷ますわけですが、角質層からの水分蒸散量が増える=角質層が乾燥する、という状態を生みます。お風呂上がりに皮膚が乾燥しやすい一つの理由は、この「高い温度での入浴」にあります。
後者の熱を体の深部に伝えない、という働きは、熱が血流により運ばれるわけですから、当然「血流を悪くする」になります。冷えの状態を改善するために入浴を行っても、その温度が高いばかりに、体の「血流」の面からみると、「冷えの状態」を擬似的に作り出していることになるわけです。
やっかいなのは、皮膚表面は外部からの熱に触れているため、赤く熱を帯びた状態になるため、その状況から「体が温まって、冷えが解消された」と勘違いしやすいことです。体が赤く熱を帯びること、汗が出ること、こうした体の反応は、外部の熱から体を「守る」ための働きであることを忘れないようにしましょう。
血液は心臓を出てから心臓に戻ってくるまで約5分程度の時間がかかるとされています。十分な熱を体の隅々まで伝えることを考えると、おおよそ3~4巡が必要と言われていますので、入浴時間は20分以上は行うことが理想的です。
万一、40℃以上の、体にとって負荷が大きい、高い温度での入浴を行う場合には、血流の面からみると5分以内に留めるようにしたいところです。
これまで、アトピー性皮膚炎の方が実践してきた入浴方法から考えると、小児の場合で1回あたりの入浴は20分程度、成人の場合は30~40分を目指すようにすると良いでしょう。
ただし、皮膚の状態、そして体調や入浴を行う時間帯によって、同じ入浴方法でも体への影響は異なりますので、「今の状況」においてどれくらいの入浴時間が良いのかは、相談ダイヤルでご相談ください。
       
         
今日は、入浴方法の前半までをご紹介します。
明日は続きです。

                    
おまけ★★★★南のつぶやき

入浴温度は、しつこいぐらい取り上げていますが、それぐらいアトピー性皮膚炎の方にとって大きな要因です。
適切な入浴温度はアトピーを改善させ、不適切な温度はアトピーを悪化させる、しっかり把握して入浴を実践しましょうね。