免疫の記憶とは?

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                     
少し前の記事ですが、新型コロナウイルスの興味深い記事がありましたので紹介しましょう。
          
         
●新型コロナ、免疫の記憶で重症回避? 従来型に感染なら
https://ameblo.jp/yuutunarutouha/entry-12619242107.html
            
新型コロナウイルスに感染しても重症化しにくい患者がいる理由として、新型コロナが登場する以前から流行する従来型のコロナウイルスに感染した「免疫の記憶」が働いたとする研究が注目されている。新型コロナに感染経験がない人の体内から、新型コロナをたたく免疫細胞が相次いで見つかった。こうした免疫を持つ人は全体の2~5割いるとされる。
ウイルスなど病原体に感染すると、再び感染しないよう体内の免疫がその病原体の特徴を記憶する。ウイルスに再び感染すると、この記憶によって抗体が働くほか、「T細胞」と呼ばれる免疫細胞が増えて病原体を攻撃する。
ところが免疫がないはずの新型ウイルスに感染しても、以前から存在するコロナウイルスに感染した記憶が素早く働いて重症化を防ぐ可能性が見えてきた。コロナウイルスは新型以外にも複数の種類があり、感染すると風邪や肺炎を起こす。
こうした過去に感染した記憶による働きは「交差免疫」と呼ばれ、新型コロナでも国際的に研究報告が相次いでいる。
スウェーデンのカロリンスカ研究所などは8月に米科学誌セルに発表した論文で、新型コロナ流行前の2019年に採血した25人の血液を調べ、28%から新型コロナを攻撃するT細胞を見つけたと報告した。感染経験を調べる抗体検査で陰性だった人でも、このT細胞が見つかった人もいた。
オランダのエラスムス医療センター、米ラホヤ免疫研究所などもそれぞれ、流行前の血液からこうした新型コロナに働くT細胞を見つけたと公表した。ラホヤ研の研究チームは8月に発表した論文で「複数の研究成果を総合すると、新型コロナに感染したことのない人の2~5割があらかじめT細胞を持っている可能性がある」と指摘した。
こうしたT細胞はどうして体内にあるのか。ラホヤ研などは、過去に感染した既存のコロナウイルスに働くT細胞が、新型コロナでも働いている可能性を指摘している。
交差免疫はインフルエンザウイルスなど他のウイルスでも確認された。英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究では09年に世界的に流行した新型インフルエンザでも交差免疫を持つ人がおり解熱が早く、重症化しにくかったとしている。
T細胞による交差免疫の働きが10年以上の長期間続くという研究成果も出ている。シンガポールのデューク・NUSメディカル・スクールの研究チームは、03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)から回復した23人のT細胞を調べると、新型コロナウイルスを排除する働きを示したという。英科学誌ネイチャーに7月発表した。
こうした働きを生かしたワクチンの開発も始まった。国立がん研究センターの中面哲也分野長らは、T細胞の働くきっかけになりそうなワクチンの候補物質を突き止めた。数種類を混ぜて皮下注射で投与し、効果を高める計画だ。「ウイルスが変異しても予防効果が期待できる」(中面分野長)
新型コロナへの免疫としては抗体が先に注目された。一度感染したりワクチンを接種したりして体内に抗体ができれば、新たな感染をしないと期待されるからだ。ただ、感染が広がるストックホルムの調査でも抗体保有者は16%にとどまる。抗体は2~3カ月しか持続しないという報告もある。交差免疫によってT細胞が免疫として働けば、流行の終息に6割の人が免疫を獲得する必要があるとされる集団免疫の達成時期の見積もりも変わってくる。
ただ現時点では、新型コロナに反応するT細胞の詳細な働きは分かっていない。ラホヤ研のシェーン・クロッティ教授は「T細胞の免疫だけで感染を完全に防ぐことはできない。回復を早めて重症化を予防できる程度だ。マスクなどの感染予防が重要なのは変わらない」と語る。交差免疫で収束の時期が早まる期待があるものの、過度な期待は禁物だ。
            
            
新型コロナウイルスの大きな問題は、感染した場合の重症化及び、致死率の高さにあるでしょう。
そうした点において、記事にあるような交差免疫による「免疫の記憶」が重症化を防いでくれるのであれば、今後のワクチンの開発にもかなり期待がもてるのではないでしょうか?
今後の研究を待ちたいと思います。

                          
おまけ★★★★南のつぶやき

免疫は記憶することでその力を最大限に発揮できます。
そうした点においては、この「免疫の記憶」に関する部分はとても重要だと言えるでしょう。