お酒は免疫力を下げる?(2)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   
今日は、昨日の続きです
          
         
●強い酒ほどリスク大! アルコールは免疫力を下げる
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO63064060W0A820C2000000
      
         
アルコールは「マクロファージ」を混乱させる?
皮膚や粘膜のちょっとした傷や乾燥などがあると、病原体が自然バリアを突破して体内に侵入する。次の第2段階では、病原体を貪食するマクロファージという“刺客”が用意されている。
「第2段階である『自然免疫』で大活躍してくれるのは、『マクロファージ』と呼ばれる病原体をパクパクと食べてくれる食細胞です。マクロファージは自分の中に病原体を取り込んで死滅させるだけではなく、サイトカインという物質をまき散らします。サイトカインにより、血管内から好中球(白血球の一種)をはじめとする援軍が呼び込まれます」(安部さん)
そして、こうした自然免疫の働きにより、熱や腫れなどの「炎症」が起きる。
          
▼「自然免疫」により炎症反応が起きる
          
「炎症が起きると、結果として病原体が弱ります。分かりやすく言うと、風邪をひくとのどが腫れたり、鼻水が出たりしますよね。あれはまさに、のどや鼻で炎症が起き、自然免疫の力によって病原体を退治しようとしているのです。ですから、既往症のある方や高齢者はさておき、若い方は自然免疫がせっかく働いているのですから、少しのどが痛いくらいで薬を飲んでしまうのは、もったいないと私は思いますね」(安部さん)
そして安部さんによると、アルコールはこの食細胞であるマクロファージにダメージを与えてしまうという。
「アルコールがマクロファージに直接働いて混乱させ、機能を低下させたり、働きを抑制させると考えられています。特にだらだらと長い時間飲むほど、その作用は大きくなる傾向が強いと言われています」(安部さん)
酒飲みからすれば、この時点で恐怖を感じるのだが、まだほかにもある。「新型コロナウイルスをはじめとするウイルス感染の場合、サイトカインの一種である『I型インターフェロン』にまで影響を与えてしまうのです。I型インターフェロンは、ウイルスに感染した細胞の防御機構を活性化する働きがありますが、アルコールはI型インターフェロンの産生を抑制するといわれています」(安部さん)
新型コロナの脅威が騒がれている現在の状況で、ウイルスから身を守ってくれるI型インターフェロンにまで影響を与えるとなると、グラスを持つ手が止まってしまいそうだ(涙)。
        
▼獲得免疫も飲酒の影響を受ける
         
では「最後のとりで」ともいえる第3段階の免疫システムはどうなのだろう?
「自然免疫でも病原体が撃退できなかった場合に働くのが、免疫システムの最終兵器ともいえる『獲得免疫(適応免疫)』です。これはマクロファージのように常に体の中をパトロールしているものではありません。そのため、病原体の感染から数時間で自然免疫が活性化するのに対し、獲得免疫が活性化するのには数日間のタイムラグがあります」(安部さん)
最終兵器というだけあって、そのシステムは実に巧妙かつ強力だ。
「まず、自然免疫として働く樹状細胞が病原体の情報をつかみ、それをリンパ球の一種であるT細胞へと渡します。樹状細胞はいわば“スパイ”のようなものです。病原体の情報を渡されたT細胞はその病原体に適した攻撃をするよう、さまざまな細胞に働きかけます。中でもB細胞は優秀で、病原体を攻撃する『抗体』を作り出します」(安部さん)
自然免疫との大きな違いは、獲得免疫には「免疫記憶」があることだ。「免疫記憶とは、簡単に言うと、一度かかった感染症にかかりにくくなる、またはかかっても軽症で済むというものです」(安部さん)
樹状細胞はスパイで、T細胞は司令官で、B細胞が攻撃するミサイルを作り出す…。目に見えないところで、私たちの体を守ってくれている高度なシステムがあるのだ。これだけ複雑で高度なのだから、「アルコールくらいへっちゃらなのでは?」と思いきや、そうもいかないらしい…。
「自然免疫の段階で、マクロファージなどの働きがアルコールによって抑制されてしまうと、スパイ役の樹状細胞の働きが鈍ると言われています。またT細胞やB細胞をはじめとするリンパ球に対し、アルコールが何らかの影響を及ぼすという動物実験のデータもあります」(安部さん)
なるほど、T細胞やB細胞などが働く獲得免疫も、アルコールの影響を逃れられないのだ。
         
残念ながら、免疫の防御システムの3段階すべてに悪影響を及ぼすアルコール…。やはりコロナ禍は、いつも以上に酒を控えたほうがいいのだろうか。
しかも、恐ろしいことに、安部さんによると「免疫に対するアルコールの影響は、今回、お話ししたような直接的なものだけでは終わらず、飲酒が原因となって起きるほかの病気によって、2次的な影響も考えられます」という。
耳を覆いたくなるような怖い話だが、聞かないわけにはいかない。そして、それらを踏まえたうえで、「免疫力を下げない飲み方」はないのだろうか。
          
         
記事から、飲酒による免疫機能への影響は3段階全てに対してのものがあることが分かります。
アトピー性皮膚炎の方は、飲酒により症状悪化を訴えることがありますが、それは短期的な影響だけでなく、記事にあるような獲得免疫への影響など、長期的な影響もあるのかもしれません。
いずれにせよ、症状が悪化している段階では、飲酒は避けた方が良いかもしれませんね。

                          
おまけ★★★★博士のつぶやき

飲酒による影響は、他にも肝臓など内臓に対する直接的なものもある。
そうしたところへの影響が、今度は間接的にアトピー性皮膚炎の炎症に及ぶこともあるじゃろう。
いずれにせよ、状態が悪い時には、「百薬の長」というメリットよりも、症状悪化というデメリットの方を優先すべきかもしれんの。