お酒は免疫力を下げる?(1)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                       
アトピー性皮膚炎の方で、飲酒後に症状が悪化する、という方は少なくありません。
その原因の一つは、飲酒により血管が拡張され、ヒスタミンなどの化学伝達物質が結果内から漏れやすくなる、ということが考えられていますが、免疫の働きにも影響を与えていることが分かりました。
          
         
●強い酒ほどリスク大! アルコールは免疫力を下げる
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO63064060W0A820C2000000
            
アルコールは免疫力を下げ、肺炎のリスクを上げる…。ウィズコロナの時代に酒好きの人々にとって非常に気になる研究結果が出てきた。果たして、どのような仕組みでアルコールが免疫に影響を与えるのだろうか。また、どのような飲み方をすれば、コロナ感染のリスクを上げずに済むのか。酒ジャーナリストの葉石かおりが、免疫学を専門とする帝京大学特任教授の安部良さんに聞いた。
       
テレビをつけていたら、こんな会話が聞こえてきた。
「お酒飲むと免疫力が下がりますからね」
「そうそう、だからコロナ禍では飲まないほうがいいんですよ」
昔から「アルコールは免疫力を下げる」という話はよく耳にしていたが、コロナ禍の今だからこそ、話題になっているようだ。
とはいえ、「これって事実なのだろうか?」と疑っていた。私事で恐縮だが、これだけ日々酒を飲んでいるにも関わらず、ここ数年、風邪らしいものをひいたことがないし、50歳過ぎても大病、入院などは皆無。数値などで測定したわけではないが、免疫力は高いつもりでいる。そんなこともあって、「アルコールは免疫力を下げる」という説を今ひとつ信じたくなかった。
だが、前回、筑波大学准教授の吉本尚さんから、お酒を多く飲む人ほど肺炎にかかるリスクが高いという研究があると教わった(「これが家飲み新ルール コロナ後の酒との付き合い方」)。飲酒量が増えると免疫力が下がり、肺炎にかかりやすくなるという報告があるそうだ。
これが真実なのだとしたら、どのような仕組みでアルコールが免疫力を下げるのだろうか? これだけ日々、感染者が出続けている状況で、免疫へどのような影響を与えるのか知らずに酒を飲み続けるのもちょっと怖い。全国の左党のためにも、明らかにせねばなるまい。
そこで、帝京大学戦略的イノベーション研究センターの特任教授で、免疫学を専門とする安部良さんにお話をうかがった。
         
▼免疫による防御反応は「3段階」
         
免疫とはよく聞く言葉だが、そもそもどういうものなのだろうか。安部先生、飲酒と免疫という本題に入る前に、そもそも免疫とは何かを教えてください。

「免疫の“疫”は病気のことを指します。疫から免れる、つまり免疫とは文字通り、病原体から体を守る防御システムということです」(安部さん)

ありがたいことに、私たちにはこの免疫が備わっているおかげで、新型コロナウイルスをはじめとするさまざまな病原体が体の中に侵入するのを防ぐことができ、また侵入を許した場合でも退治できる。そして、免疫による防御反応は「3段階」あるという。
「ウイルスなどの病原体は、3段階で撃退されます。第1段階は『自然バリア』と呼ばれ、皮膚や粘膜などが病原体の侵入を防ぎます。そして、万が一、侵入を許した場合は、次の第2段階である『自然免疫』で、マクロファージなどの食細胞が病原体をパクパクと食べてくれます。それでも退治できない場合、最後の第3段階『獲得免疫』で、その病原体に適した攻撃を繰り出します」(安部さん)
      
▼免疫は3段階
        
汗や涙も病原体の侵入を防ぐ役に立つ
免疫による体を守るシステムは、このように非常に高度な仕組みで構成されている。それでは、この3つの段階のうち、どこにアルコールが影響を与えるのだろうか?
「実は、3段階いずれにも、アルコールが直接的な影響を与えます。ヒトの免疫にとって、お酒は好ましくないものなのです」(安部さん)
な、なんと…。
「それぞれの詳しいメカニズムを順番に見ていきましょう。まず、第1段階の『自然バリア』は、体のさまざまな箇所にあり、大きく3つに分類されます。1つは涙、汗、唾液、尿などの物理的障壁です。また目には見えませんが、腸管にある絨毛(じゅうもう)、気道にある繊毛(せんもう)もまた、体内へ侵入しようとする病原体を外へと押し出す運動を常にしています。風邪をひいて痰が出るのは、繊毛の働きによるものです」(安部さん)
    
▼病原体の侵入を防ぐ「自然バリア」は3種類
       
こう聞くと、自分の汗や涙まですべていとおしくなる。ほかにはどんなバリアがあるのだろうか。
「2つ目のバリアは化学的障壁です。胃酸などの粘液に含まれる酵素や酸性物質、皮脂に含まれる脂肪酸や乳酸、また体の表面に存在する抗菌ペプチドがこれに当たります」(安部さん)
そして3つ目は「微生物学障壁」。「これは、皮膚や腸などに存在する常在菌を指します。やたら顔を洗ったり、風邪をひいて少し具合が悪いと抗生物質を飲んでしまう人がいますが、こうしたことを考えると『もったいない』と思いますよね。私自身、顔はあまり洗わないようにしています」(安部さん)
風邪をひいて処方された抗生物質を飲んだのはいいが、下痢をしてしまうことがあるが、安部さんによると、この現象により「ありがたい常在菌が減ってしまう」のだという。
「若い世代は自然バリアがしっかりしているため、病原体に強いのです。新型コロナを例にとっても分かるように、若い世代は感染しても重症化しにくいですよね。これは自然バリアがしっかり働いているためと考えられます。ただし個人差があるので、『若いから絶対に重症化しない』とは言い切れません」(安部さん)
汗や胃酸、常在菌などによって守備が固められている自然バリア。アルコールはこれらにどのような影響を与えるのだろうか。
「例えばウオッカのように、のどがチリチリするようなアルコール度数の高いお酒は注意が必要です。こうしたお酒は、のどの粘膜を傷つける恐れがあるからです。粘膜に傷がつくと、免疫力は低下します」(安部さん)
左党の中には、ウイスキーやウオッカがもたらす、あのチリチリとした刺激がたまらないという方も少なくないだろう。そのチリチリこそが粘膜を傷つけているとは知らなかった。
            
      
記事の全文は長いので、続きは明日にしたいと思います。
アトピー性皮膚炎の方が行う「スキンケア」は記事中の「1段階目」のバリア機能が、まずは大きく関わります。
その後、2段階目、3段階目も関わることになりますが、これはどちらかというと悪化要因としての部分が多いでしょう。

明日は、マクロファージのところを見ていきましょう。

                                 

おまけ★★★★南のつぶやき

お酒は百薬の長と言われますが、体にとって「異物」という認識になることは確かです。
体へのさまざまな影響がもたらされる場合、マイナス点があれば、それは避けることも大切になるでしょう。