【閑話休題】殺虫剤で死ぬ鳥たち

ショウゴです。

 

 

 

 

 

 

 

 

                         
今日は、Webで見つけた話題を紹介するね。
          
        
●殺虫剤で死ぬのは害虫だけじゃない。鳥も減っている
https://news.yahoo.co.jp/articles/faa1314ebd65afa9bf82e56cf761550a9d59d1ac
         
鳥まで減っちゃうんじゃ「殺虫剤」じゃないじゃん……。
世界でもっとも一般的に使用されている農薬であるネオニコチノイドは、ミツバチの大量死という悲劇を起こしています。しかも新しい研究によると、ネオニコチノイドは鳥も同じように危険な勢いで殺しているそうです。ミツバチだけじゃなく、鳥にとっても悪いニュースだったとは…。
          
▼EUでは使用禁止になっているネオニコチノイド
          
ネオニコチノイドは、化学的にはニコチンに関連する殺虫剤の一種で、1980年代に初めて農業で使われるようになりました。もっとも一般的な使われ方としては、種そのものに組み込まれ、発芽して成長する際に植物内に広がることで、害虫から身を守るようにできています。でも、害虫だけじゃなく、ハチや他の昆虫の個体群に対してもとても有害であることが証明されており、EUは2018年に使用を禁止しました。しかしアメリカでは、全体的な殺虫剤の使用量が減っているにもかかわらず、農薬業界側の誤情報拡散キャンペーンが功を奏して、この危険な化学物質をより多く使用する傾向にあります。
イリノイ大学Urbana-Champaign校の農業・消費者経済学教授であるMadhu Khanna氏はこう述べています。
「ネオニコチノイドの規制に対する関心の多くは、植物の花粉や蜜を直接摂取するミツバチや蝶への影響についての懸念でした。私たちの研究結果は、ネオニコチノイドでコーティングされた種を直接食べたり餌にしたりする可能性のある鳥や他の生物にも影響を与えることを示しています。政策立案者は、特に鳥類の生息地近辺でのネオニコチノイド使用を減らすために、このような影響を考慮に入れる必要があります。」
         
▼調査で確認された、鳥類への大きな影響
         
研究者らは北米繁殖鳥調査のデータを用いて、2008年から2014年までの全国の鳥類個体群に対する殺虫剤の影響を分析し、4つの異なる鳥類種グループ(草原性鳥類、非草原性鳥類、食虫性鳥類、非食虫性鳥類)における郡レベルの個体数の変化を特定したそうです。その後、その数値と農薬使用に関する郡レベルのデータを照らし合わせて、ネオニコチノイドと鳥の生存率との関連性を明らかにしました。
その結果、ネオニコチノイドの使用と、すべての鳥類グループにおける個体数減少に関連性を発見したのだとか。もっとも急激な影響を受けたのは、巣作りのために草原を生息地としている鳥と、昆虫やミミズなどの無脊椎動物を食べる食虫性の鳥でした。なんでも、郡あたりのネオニコチノイド使用量が100kg増えると、草原性鳥類の個体数が2.2%、食虫性鳥類の個体数が1.6%減少したのだそうです。Khanna氏によると、これは鳥類がネオニコチノイド系の種を食べているだけでなく、農薬を摂取した可能性のある昆虫を食べていることが原因でもあるとのこと。
鳥にとって、もちろん他の農薬も問題ではありますが、ネオニコチノイド系とは比べものにならないようですよ。非ネオニコチノイド系農薬の使用量を同じだけ増やしても、草原性鳥類では0.05%の減少、その他の非草原性、食虫性、非食虫性の鳥類では0.03%の減少、といった具合。鳥類個体群への影響がもっとも大きかったのは、ネオニコチノイド系農薬の使用量がもっとも増加した中西部、南カリフォルニア、グレートプレーンズ北部でした。
最悪なのは、ネオニコチノイド系農薬の影響は蓄積するため、より長い期間摂取すればより深刻な影響を及ぼす可能性があること。著者らは、ネオニコチノイドの毒性がどのように蓄積するのかという知識に基づいて、長期的な影響も推定しています。それによると、郡あたりのネオニコチノイド使用量が100kg増えた場合、2008年には草原性鳥類の個体数が約4%減少。2008年から2014年までの累積では、9.7%も減少したそうです。食虫性鳥類の場合、これらの数値はそれぞれ2%と4.2%でした。非草原性と非食虫性鳥類への累積的影響はもっと小さかったものの、顕著だったみたいですよ。
          
▼使うのやめたほうがいいのでは…
          
鳥類の生物多様性は驚くべき速さで低下しています。2019年に発表された研究によると、アメリカの鳥類の個体数は1970年以降29%も減少していることがわかっています。気候危機や都市化、農業による生息地の減少は、猫に殺されたり窓に衝突して死んだりするのと同じくらい大きな役割を果たしています。そして今回、この新たな研究によって、この急激な減少にネオニコチノイドがどのように寄与しているかが示されています。
実際のところ、これは人類にとっても悪いニュースです。鳥は、それこそさまざまな種の持続可能な個体数を維持することで、生態系のバランスをとっています。また、多くの鳥は受粉を手伝ったり、種を運んでまいたりして、植物の繁殖にとって重要な役割を果たしています。鳥たち、そして人類を守るためにも、これらの危険な殺虫剤の使用はそろそろやめた方がいいでしょうね。
       
      
農薬と環境問題は、日本よりも欧州など外国の方が厳しいみたいだけど、記事のような影響が続くのなら、気がついた時には深刻な状況になっている、ということも考えられるよね。
食糧問題は確かに重要だけど、それと引き換えに失うものの大きさもしっかり認識しておくことが大切かもね。

                     
おまけ★★★★西のつぶやき

農薬とミツバチの関係は、過去にいろいろな研究が出ているが、鳥類にも影響が心配されることは、その後の生態系への影響を考えると、軽視して良い問題ではないだろう。
なぜ、危険な農薬の使用を停止できないのか、まずその問題を真剣に議論すべきなのかもしれない。