新型コロナウイルスの感染傾向は下火になっているのか?(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
今日は昨日の続きです。

昨日は、感染は必ずしも減少傾向には至っていないことを述べました。
今日は、「死者数」の部分を考えてみたいと思います。

感染拡大を考える際に、一つ忘れていけないのは、日本でも現在の実質の致死率は8/20現在で、

・感染者数 60,030名
・死亡者数 1,159名
・退院者数 46,445名

という状況にあるということです。
致死率だけ考えると、現在、治療中の患者の中から新たな死亡者が生まれる可能性があることから、

死亡者数÷(死亡者数+退院者数)

が、本来の数値となります。
したがって、8/20時点での実質的な致死率は、1,159÷(1,159+46,445)で、2.4%ということなります。
現在、治療中の患者の多くが軽症者であることから、致死率は下振れすることは確かでしょうが、外国の状況を踏まえると、最終的な新型コロナウイルスの致死率は2%前後となると思われます。

もし、このままアメリカやブラジルなどのように感染防止対策を放棄して、経済を回すことだけを優先すれば、日本も感染者数が一気に増加することは、先月急増したときのことを考えれば明らかと言えるのではないでしょうか?
もし、1日に10,000人以上の感染者が増加するような状況になれば、年末には数十万人の感染者数となることは避けられないでしょう。
仮に50万人が感染すれば、現在の致死率から、その感染者数に対する死者数の予想値は10,000人となります。
仮に致死率が1%まで下がったとしても、5,000人となり、昨年のインフルエンザの死者数の倍の数字になります。
ウイルス自体が急激な弱毒化の変異をしない限り、患者数の増加は死者数の増加につながってしまいます。

今、アメリカでは、新型コロナウイルスの死者は、死亡原因の3位になっています。

●新型コロナ感染症、米国人の死因の第3位に浮上
https://www.cnn.co.jp/usa/35158266.html

過去3週間の平均では、1日1,000人以上、新型コロナウイルスで亡くなっていることから今後、近いうちに、死亡原因の1位になる恐れもあるようです。

経済を優先する意見の中に、経済が回らないと自殺者数が急増して、その数字は新型コロナウイルスの死者数よりも多くなる、というものがありますが、その前提は、「対策を行っている新型コロナウイルスの患者数に対する死者数」であって、「対策を行わない新型コロナウイルスの患者数」を想定してはいません。
日本は、感染対策を優先しているからこそ、現在の数字でとどまっている可能性があることは忘れないようにしましょう。

                       
おまけ★★★★博士のつぶやき

経済と感染対策の両立は難しいことは確かじゃが、感染対策ができなければ経済も遅れて落ち込む状況にあることは覚えておいた方が良いじゃろう。
もちろん、自然と感染拡大が減ってくれば良いが、そうでない場合、感染拡大=経済衰退の図式は避けられん。
倫理的な問題もあるかもしれんが、良く考えていくことは大切じゃろう。