夏のケアと洗浄(過去の記事より、2)

東です。

 

 

 

 

 

 

 

                     
今日は、昨日の続きです。
お肌の洗浄について、見ていきましょう。

                       
●夏の肌ケアは、洗浄が一番の決め手
(2018年8月号、あとぴナビより)

                      

▼お肌の洗浄で注意すること

通常、お肌の洗浄は、ボディソープや純石鹸で行います。
アトピー性皮膚炎の方は、純石鹸が自然のものでお肌に優しい、と選択されている方が多いようですが、毒性や化学物質などの面では確かに純石鹸の方がボディソープよりも優れているかもしれません。
しかし、アトピー性皮膚炎の肌状態を考えた場合、毒性や化学物質などの面以外が重要になってきます。
それが「皮脂を落とす」という部分です。
一般的に汚れとは、水溶性の汚れと脂溶性の汚れに大別されます。
水溶性の汚れは水で流せますが、脂溶性の汚れは水だけでは完全に落としきることができません。
そこで、界面活性作用を持つボディソープや純石鹸で洗浄を行います。
界面活性剤は、親水基と親油基を持つことで、油脂性の汚れ(親油基とつながる)を水の中に(親水基とつながる)流して落とすことが可能な物質です。
つまり、ボディソープや純石鹸は、界面活性作用を持つことで、皮脂性の汚れを落とすことができる、ということです。
では、これがアトピー性皮膚炎の人にどういった問題があるのでしょうか?
それは、界面活性剤は、油脂性の汚れも皮脂も差別なく落としてしまう、という部分に問題があります。
皮膚のバリア機能は、角質層の水分保持状態が大きく関わっています。
皮膚表面の皮脂が失われることは、イコール、バリア機能を低下させていることになります。
アトピー性皮膚炎の方の場合、皮膚の機能的な問題(フィラグリンやセラミドなど水分を保持する因子の不足した状態)や掻き壊しにより、ただでさえ角質層は乾燥しやすいのですが、その状態で界面活性作用を持つ物質を皮膚に「塗布」することは、乾燥状態を増長することはあっても、緩和させることはできません。
「純石鹸は自然のものだから安全でアトピー性皮膚炎に良い」というのは、毒性の部分や化学物質の点からみた場合だけであって、バリア機能を維持させる目的で考えると、純石鹸もアトピー性皮膚炎に対しては「マイナスの要因」を抱えている、と言えます。
では、皮膚の洗浄はどうすれば良いのでしょうか?

                                  
今日は、ここまです。
アトピー性皮膚炎の方が、入浴により症状が悪化する原因は、高い温度での入浴、そしてもう一つがお肌の洗浄で皮脂を洗い流すことにあります。
皮膚のバリア機能に、皮脂はかかせまんので、そこをどのようにクリアするのかは大きな課題と言えるでしょう。

続きは明日にしたいと思います。

                           
おまけ★★★★博士のつぶやき

アトピー性皮膚炎の肌状態は、基本的にバリア機能が低下しておることが症状悪化の大きな要因となることが多い。
まずは、皮脂など自分で行えるバリア機能を低下させないように注意すべきじゃろう。