熱中症と新型コロナウイルスの注意点

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

 

                      
新型コロナウイルスは拡大を続けています。

東京は、先週の400人代から今週は200~300人代になりましたが、全国の感染者数は、今週も1400人前後で推移しており、大阪など地方の都市にも広がりつつある状況です。
また、家族内感染の指摘も、ここ数日されているように、感染経路も不特定のものが増えてきました。

家庭内でのマスク着用、帰省の自粛なども呼び掛けられていますが、家庭内感染するための絶対条件は、「外で感染して」持ち込まれることにあります。
まずは、家庭内感染や帰省の自粛の前に、本来の感染経路と思われる場所への外出を控えることの方が先決でしょう。
飲食、カラオケ、ジムなど、ウイルスがエアロゾル状態で浮遊する空間に長時間滞在することを避けられるような行動体系も考えることは大切です。

経済の問題もありますので、難しい面が多いことは確かですが、「感染しない努力」は個々人レベルで可能な部分も多いと言えます。

特に、これから真夏を迎え、熱中症の対策は忘れずに行って欲しいと思います。

毎年、5~9月に熱中症の患者数は増加しますが、昨年の5~9月に熱中症で緊急搬送された件数は71,317件、一昨年が95,137件でした。
今年は梅雨が長かった分、猛暑となる予報が出ていますので、昨年以上の注意が必要でしょう。
特に、今年は新型コロナウイルスが深刻な影響を与える恐れがあります。

熱中症の主な症状は、発熱等のため、新型コロナウイルスの重症者と類似の症状が多く、緊急搬送の際、かなり対応に時間を要する恐れがあります。
搬送のための防護服の準備、受け入れ病院を決めるまでの時間、また、受け入れ後の治療体制、それらが全て熱中症患者に対しても新型コロナウイルス患者を疑った対応が求められる可能性があります。
実際、先日、沖縄で新型コロナウイルスの疑いにより緊急搬送が遅れた女性が死亡する、ということがありました。

●新型コロナ疑い発熱女性の救急に遅れ 後に死亡 沖縄
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200805/k10012553131000.html

死後、検査の結果、新型コロナウイルスは陰性だったそうです。
発熱があったため、最初、緊急搬送をしなかったようですが、熱中症の場合、同様の事例が起きることもあるでしょう。
また、何より、熱中症患者が急増すると、それらに全て新型コロナウイルス患者と同等の診療体制を組んだ場合、医療崩壊が起きることもあり得ます。
通常の疾病よりも、新型コロナウイルスの場合は、検査、診断、初期治療に対して必要な医療のリソースは数倍程度必要だからです。

今年の夏は、特に熱中症にならないよう、十分な対策をとるように気をつけましょう。

                      
おまけ★★★★大田のつぶやき

大阪の吉村知事が発言されたヨードのうがいについては、その後の報道でもあるように、希釈の濃度を間違えると、口内の炎症を生じる可能性があること、また甲状腺機能への影響も考えられることから、どうしても取り入れたい方は、しっかりと情報を得て、医師や薬剤師の指導のもとに行うようにしましょう。
また、歯磨き粉を家族全員分、という報道も同様です。
感染経路を考えた場合、歯磨き粉よりも、もっと注意すべき経路があります。
暑さとの問題がありますが、家にいる際の換気の回数を増やすなど、エアロゾル感染への備えも大切です。
お盆を迎えて、帰省や外出の機会が増えると思いますが、感染防止に「何が必要なのか」はしっかり見極めたうえで、対策を行うように注意しましょう。