夏のアトピー、洗浄ケアとは?(2)

大田です。

 

 

 

 

 

 

 

                       
今日は昨日の続きです。
アトピー肌の洗浄で気をつけたいことについて考えていきましょう。
  
        
▼お肌の洗浄で注意すること
        
一般の方は、お肌の洗浄は、市販のボディソープや純石鹸で行っている方が多いと思います。
アトピー性皮膚炎の方の場合は、純石鹸が自然のものでお肌に優しい、と選択されている方が多いようですが、実は、純石鹸がアトピー性皮膚炎の方の肌に「優しい」わけではありません。

確かに、毒性や化学物質などの面では、純石鹸の方がボディソープよりも優れているかもしれません。
しかし、アトピー性皮膚炎のバリア機能が低下した肌状態を考えたとき、毒性や化学物質など以外の面が重要になってきます。

それが「皮脂を落とす」という部分です。

一般的な汚れとは、水溶性の汚れと脂溶性の汚れに大別されます。
水溶性の汚れは水で流せますが、脂溶性の汚れは水だけでは完全に落としきることができません。
そこで、界面活性作用を持つボディソープや純石鹸で洗浄を行います。
界面活性剤は、親水基と親油基を持つことで、油脂性の汚れ(親油基とつながる)を水の中に(親水基とつながる)流して落とすことが可能な物質です。
つまり、ボディソープや純石鹸は、界面活性作用を持つことで、皮脂性の汚れを落とすことができる、ということです。
では、これがアトピー性皮膚炎の人にどういった問題があるのでしょうか?

それは、界面活性剤は、油脂性の汚れも皮脂も差別なく落としてしまう、という部分に問題があります。
皮膚のバリア機能は、角質層の水分保持状態が大きく関わっています。
皮膚表面の皮脂が失われることは、イコール、バリア機能を低下させていることになります。
アトピー性皮膚炎の方の場合、皮膚の機能的な問題(フィラグリンやセラミドなど水分を保持する因子の不足した状態)や掻き壊しにより、ただでさえ角質層は乾燥しやすいのですが、その状態で界面活性作用を持つ物質を皮膚に「塗布」することは、乾燥状態を増長することはあっても、緩和させることはできません。

「純石鹸は自然のものだから安全でアトピー性皮膚炎に良い」というのは、毒性の部分や化学物質の点からみた場合だけであって、バリア機能を維持させる目的で考えると、純石鹸もアトピー性皮膚炎に対しては「マイナスの要因」を抱えている、と言えます。
では、皮膚の洗浄はどうすれば良いのでしょうか?
続きは明日です。

                       
おまけ★★★★中田のつぶやき

アトピー性皮膚炎の方の中には、「純石鹸がアトピー肌に良い」と勘違いしている方は意外と多くおられます。
純石鹸が悪い、というわけではありませんが、バリア機能が低下した状態にあるアトピー性皮膚炎の方の肌状態に対しては、皮脂を落とす、というキーワードが肌のダメージを増やすこともあります。
気をつけましょう。